スマクリ編集部
この記事では、脂漏性脱毛症について原因や症状、対処法やおすすめのシャンプーまで詳しくご紹介いたします。
脂漏性脱毛症の場合は、AGAの治療をしてもあまり効果が出ない場合などもあります。少しでも脂漏性脱毛症かもと感じる方は最後までお付き合いください。
- 脂漏性脱毛症とは頭皮環境が悪化して、脱毛してしまう病気
- 脂漏性脱毛症はAGAとは別物
- 脂漏性脱毛症とAGAを併発してしまう方もいるので、その場合はAGAスマクリにご相談を!
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)とは?
脂漏性脱毛症は、毛根から皮脂が過剰に分泌されることで頭皮がベタつき、ニキビや炎症を起こすことで頭皮の環境が悪化し脱毛してしまう疾患です。
思春期以降の男性に多く見られますが、女性でも脂漏性脱毛症に悩まされる方もいます。脱毛症状は頭部だけでなく眉毛、ヒゲなどに起こるケースもあります。
脂漏性脱毛症には乳児型と成人型があります。乳児型は新生児~乳児期に現れるもので、ほとんどのケースが一過性で自然治癒しますが、思春期以降にみられる成人型は一度発症すると完全治癒が難しく、症状改善と悪化を繰り返し慢性化しやすい特徴があります。
皮脂の役割
「皮脂」は皮膚から分泌される油性物質のことを指し、以下のような役割を持っています。
- 皮膚を潤い、乾燥や炎症を防ぐ役割
- 皮膚の細菌や真菌などの繁殖を防ぐ役割
- 皮膚からの免疫反応を促進し、ウイルスなどの病原菌に対する抵抗力を高める
- 皮膚に付着した細菌などの増殖を抑制する働き
頭皮の皮脂は、頭皮と毛髪を保護する役割を持っています。皮脂は、頭皮を保湿し乾燥や皮膚炎などを防ぐ役割を持ち、毛髪の健康な成長を促進します。
また、頭皮に存在する菌の繁殖を制御することで、頭皮の発疹やかゆみなどの症状を緩和する役割も持っています。
頭皮は全身の中で皮脂腺が最も多い箇所で、皮脂の分泌量が多いのが特徴です。
そのため皮脂の過剰分泌などによるかゆみやニオイ・脱毛といったトラブルが起きやすい箇所でもあります。
脂漏性脱毛症の症状
次に、脂漏性脱毛症の症状についてご紹介していきます。
- 頭皮のベタつき
- 頭皮のかゆみ
- フケの増加
- 頭皮に炎症(ニキビや湿疹)が起きる
- 脱毛
スマクリ編集部
頭皮のベタつき
脂漏性脱毛症の代表的な症状として、皮脂の過剰分泌による頭皮のベタつきが挙げられます。
シャンプーをしてもすぐに頭皮がベタついてしまうなど、明らかに普段よりも皮脂の分泌が多いことに異変を感じ、脂漏性脱毛症に気づく方が多いようです。
髪の根元がべたついたり、毛根に黄色い皮脂が詰まるなどの症状が現れます。
「最近髪がベタつく気がする…」と感じている方は一度病院で頭皮の状態をチェックしてもらうことをおすすめします。
頭皮のかゆみ
脂漏性脱毛症による頭皮のかゆみは、皮脂腺に近い生え際や眉間などに発生します。
他にも耳の周りや首の後ろ、脇などにかゆみが発生する方もいるので、頭皮のベタつきに加えて皮脂腺近くのかゆみが現れている方は脂漏性脱毛症を疑っても良いかもしれません。
フケの増加
脂漏性脱毛症のフケは、黄色く大きいのが特徴です。
毎日シャンプーをしているにもかかわらずフケが目立つ方は、脂漏性脱毛症だけでなく他にも頭皮に何かしらトラブルがある可能性があるので注意しましょう。
頭皮に炎症(ニキビや湿疹)が起きる
脂漏性脱毛症が進行すると、頭皮にニキビや湿疹といった炎症状態が表れることがあります。
頭皮に炎症が起きるとかゆみを感じ、頭皮をかきむしってしまいさらに頭皮環境が悪化してしまうので、炎症が起きる前に病院を受診することが理想的です。
また、脂漏性脱毛症によるニキビや湿疹は年齢を重ねると治りにくいといわれているので早期発見が重要です。
脱毛
脂漏性脱毛症が重症化すると頭皮環境が悪化してしまい、髪が細くなり抜け落ちてしまいます。
頭皮の毛穴が詰まることで毛根が細くなってしまい、一度毛根が細くなると脂漏性脱毛症が改善した後もなかなか太い毛が生えてきません。
脂漏性脱毛症は病院での治療を行わないと改善されない症状のため、脱毛症状が現れる前に頭皮のベタつき・炎症・かゆみを感じたら医師に相談してみましょう。
脂漏性脱毛症の原因
脂漏性脱毛症には様々な要因が考えられますが、頭皮のカビが関係している場合がほとんどです。
頭皮にはマラセチアという菌が存在しており、通常身体に悪影響を及ばすことはないのですが皮脂やフケをエサとし繁殖することで炎症を起こします。
また、複数の要因が重なって脂漏性脱毛症を引き起こしている可能性もあるので、原因の特定については医師と相談するのがよいでしょう。
- 遺伝
- ホルモンバランスの影響
- 生活習慣
- ストレス
遺伝的な原因
遺伝として頭皮の皮脂の分泌量が通常よりも多い方の場合、脂漏性脱毛症になりやすいとされています。
ホルモンバランスの影響
アンドロゲンという男性ホルモンや、黄体ホルモンという女性ホルモンは皮脂腺をが影響している可能性があります。
ホルモンバランスは生活習慣やストレスの影響を受けますが、加齢や他の病気・疾患によってホルモンバランスが崩れることもあります。
女性の場合は排卵後に黄体ホルモンが増加するので、「脂漏性脱毛症かも?」と感じている方は排卵後の頭皮の状態をチェックしてみてください。
生活習慣
食事や生活リズムも脂漏性脱毛症と大きく関係しています。
肉や揚げ物脂っこい食事を多く摂る方や、肥満体質の方は皮脂の分泌量が多くなる傾向にあるので注意が必要です。
ビタミンB2が多く含まれるレバーや納豆は皮脂をコントロールする役割があり、ビタミンや食物繊維を含む野菜・海藻類をたくさん摂り、体内から頭皮環境の改善を目指しましょう。
また、過剰な飲酒や喫煙も原因として考えられるほか、睡眠の質が悪かったり睡眠時間が短いとホルモンの分泌量が減り、頭皮の健康状態が悪くなってしまいます。
ストレス
皮脂の分泌は、ストレスも大きく関係しています。
ストレスが溜まっていたり睡眠の質が悪く充分に休息が摂れていないと自律神経が乱れ、皮脂の分泌量が増えます。
脂漏性脱毛症を治療中の方は、十分な睡眠をとりできるだけストレスを溜めないように適度な運動を行いましょう。
脂漏性脱毛症の治療方法
脂漏性脱毛症かも?と思った時は、まずは脱毛の原因となっている頭皮環境を確認するためにも皮膚科を受診することをおすすめします。
治療方法としては、頭皮のマラセチア菌を抑える方法が挙げられます。
外用薬での治療
クリームやローションタイプの抗真菌薬を塗布し、マラセチア菌の活動を抑えます。
かゆみや頭皮の炎症が重症の場合、他にも保湿薬やステロイドなどを処方されることもあります。
内服薬での治療
抗真菌薬は外用薬以外にも錠剤タイプの内服薬もあります。その人の症状や頭皮の状態によって処方される薬のタイプは異なりますので、医師と相談し外用薬か内服薬かを決めましょう。
ホルモンバランスの乱れが原因の場合はホルモンバランス調整薬、炎症が起きている場合はビタミンB2やB6を処方されるようです。
治療方法については症状や体質・普段服用している薬などによって異なるため、医師にしっかりと症状や頭皮の悩みを相談し続けられる治療方法を決めましょう。
脂漏性脱毛症を予防する方法
脂漏性脱毛症は頭皮環境が大きく関係しているため、生活習慣やシャンプーなど自分でできる予防方法があります。
スマクリ編集部
皮脂の分泌量・髪の健康を整える栄養素を摂取する
皮脂の分泌量が過剰にならないよう脂っこいものは抑えつつ、ビタミンB2やB6が含まれる食材を積極的に摂りましょう。
ビタミンB2は魚介類・海藻類・アーモンド・モロヘイヤ・豚レバー・納豆に多く含まれ、ビタミンB6はにんにく・鶏ささみ・バナナ・さつまいもに含まれています。
また、髪に良いとされる亜鉛も意識すると良いでしょう。 カシューナッツ・卵・チーズ・エンドウ豆・落花生・牡蠣に多く含まれています。
とはいえ、一日の食事でこれらの栄養素を補うことは難しいため、サプリメントを活用しても良いでしょう。
健康的な生活リズムを意識する
皮脂の分泌をコントロールするホルモンバランスを整えるには、健康的な生活リズムが重要です。
先ほどご紹介した食事の栄養バランスを意識する他、睡眠時間を7~8時間しっかりとることや適度な運動・ストレッチなどを意識しましょう。
スカルプトリートメント
頭皮ケアとしておすすめしたいのがスカルプトリートメント。頭皮の皮脂量を調節し、乾燥やかゆみ・フケを抑えてくれます。
また、スカルプトリートメントを使ってマッサージを行うことで頭皮の血行促進にもなりますよ。
正しく洗髪する
毎日行うシャンプーも頭皮環境に大きく影響しています。
洗髪が不足していると、充分に毛穴の皮脂を落とすことができず毛穴詰まりを引き起こします。
とはいえ逆に過剰に洗髪しすぎてしまうと頭皮の乾燥を引き起こし、皮脂の分泌が過剰になってしまいます。
正しいシャンプーを行い、頭皮を清潔に保ちましょう。
正しいシャンプーの方法
①入浴前に髪をブラッシングする
髪を濡らす前にブラシで髪をとかすことで髪の絡まりをほどき、髪に付着したホコリを落とします。
②お湯で十分に髪をすすぐ
頭皮や髪の汚れのほとんどはお湯で落とすことができます。
すぐにシャンプーをつけるのではなく、まずはシャワーでしっかり髪を流しましょう。
③シャンプーを手に取り、よく泡立てる
シャンプーを500円玉程度手に取り、良く泡立てます。
泡立てずにシャンプーを髪につけてしまうとシャンプーのすすぎ残しの原因となるので、しっかり泡立ててから頭皮に乗せましょう。
④地肌をマッサージするように洗う
シャンプーを泡立てたら頭皮に泡を優しく乗せ、指の腹を使ってマッサージするように洗います。
爪を立てて洗うと頭皮を傷つけてしまうので注意しましょう。
⑤髪はこすらず優しく撫でる
髪の長い方は、髪の内側に指を通して泡を滑らせるようにして髪を洗いましょう。
洗髪時は髪のキューティクルが開いているため、毛の流れに逆らって洗うと髪を痛める原因となります。
⑥すすぎはしっかりと
頭皮・髪を洗えたらシャワーでしっかりとシャンプーを流します。
首の後ろや生え際・耳の周りはシャンプーが残りやすいので、指の腹を使ってしっかりと流しましょう。
脂漏性脱毛症におすすめのヘアケアアイテム
スマクリ編集部
脂漏性脱毛症の治療には皮膚科医による診断と治療が必要ですが、脂漏性脱毛症の予防や改善には適切なヘアケアアイテムの選び方も重要です。
頭皮に合わせた保湿効果があるものや抗菌作用のあるものがおすすめです。 頭皮への刺激を抑えながらしっかりとケアできるアイテムを選びましょう。
kurokami haru シャンプー スカルプ
出典:https://www.haru-shop.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=10390101
haruシャンプーは、髪だけでなく頭皮に着目したシャンプーです。
古い角質を柔らかくし、ヤシ由来の優しい洗浄成分で毛穴の汚れを洗い流します。
アミノ酸を配合しているため、頭皮の保湿もしてくれ、これひとつで頭皮・フケ・かゆみ・においをケアできます。
柑橘系のやさしい香りで男性も使いやすいのが特徴です。
ミュリアム 薬用スカルプトリートメントR
出典:https://www.no3.co.jp/products/hair-care/muriem-crystal/
ナンバースリーシリーズは、髪の成長サイクルに着目し頭皮の血行を促す成分を豊富に配合しています。
頭皮や髪と同じ弱酸性にこだわり、フケやニキビなどのトラブルを起こした頭皮にも優しいのがポイント。
こちらのトリートメントは、フケ・かゆみはもちろん、枝毛や切れ毛を予防し毛髪の水分・脂肪を補い髪を健やかに保ちます。
CHAP UPシャンプー
出典:https://chapup.jp/user_data/shampoo.php
健やかな頭皮環境を叶えるために開発されたCHAU UPシリーズは、植物系成分43種類とオーガニック成分10種類を独自に配合し頭皮の負担を抑えた処方です。
ノンシリコンでありながら洗いあがりはさっぱり・指通りもスルンと心地良く、頭皮・頭髪環境を整えたい方におすすめです。
脂漏性脱毛症とAGAは関係ある?
脂漏性脱毛症は頭皮の炎症が悪化して起こる脱毛ですが、AGAは悪性の男性ホルモンが過剰分泌されることで起こる脱毛のため、疾患としては別物です。
しかし、人によっては脂漏性脱毛症とAGAを併発することもあります。
生え際や頭頂部から脱毛が進行している場合はAGAの可能性もあるので頭皮のベタつきと脱毛症状がある場合は、脱毛部位を注視し脱毛の原因を医師と相談しましょう。
AGAの治療はAGAスマクリがおすすめ
スマクリ編集部
AGAクリニックでは毎月1〜2万円ほど薄毛治療にかかってしまいますが、AGAスマクリでは月額4,980円 (税込)で「フィナステリド1.3mg」と「ミノキシジル5mg」を処方してくれます。診察代や送料もかからないため、コストを抑えてAGA治療ができます。
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無料でオンライン相談もかのうですので、少しでも興味のある方は相談してみましょう。