「いつも気づいたら髪の毛を抜いている…」もしこのような癖がある方は、「抜毛症(抜毛癖)」という病気の可能性があります。
髪を抜く癖が長期間にわたり続く場合は、いつかはハゲてしまうことも。
今回は、毛を抜く癖が止められない病気「抜毛症」の原因と治療方法をまとめてみました。
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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抜毛症(抜毛癖)の原因と治療法は?
「無意識に髪の毛を抜いてしまっている」「駄目と分かっていても毛を抜く癖がやめられない」
これらの特徴がある方は、「抜毛症」という病気を患っている可能性があります。
早期に原因を突き止め、治療方法を知りたいという方も多いでしょう。
しかし前提として、抜毛症の原因と効果的な治療法は明確には判明しておりません。
ですので今回は、”現代の医学でわかっている範囲の中で”抜毛症の原因と治療方法をいくつか紹介いたします。
自分に当てはまるか参考にしていただき、抜毛症の改善の一歩を踏み出していただけたら幸いです。
そもそも抜毛症ってなに?
原因や治療方法を見ていく前に…
まず、「抜毛症」とはいったい何なのか、この点について詳しく見ていきましょう。
無意識に自分の体毛を抜いてしまう病気
「抜毛症」とは髪の毛やまつげ、眉毛、または全身の毛を無意識に抜いてしまう症状のこと。
他に、「トリコチロマニア」や「抜毛癖」との呼ばれ方もします。(トリコチロマニアとは、トリコ=毛、チロ=引っ張る、マニア=熱中する、とそれぞれの意味を持つ単語をつなぎ合わせた造語)
発症年齢は児童期後期か思春期初期。
性別で見ると女性が多いとの報告があります。
驚くことに、一般人口の約2%の方が生涯に1度は抜毛症にかかるそうですよ。
時が経てば自然と治る方もいれば、長年悩まされている方も多く存在し、放っておけば自然治癒するただの「癖」とは言えない病気なのです。
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抜毛症の特徴は?
続いて、抜毛症にはどんな特徴があるのか?
自分が抜毛症なのかどうか分からない方は、以下の抜毛症の特徴を確認してみてください。
- ほぼ無意識に髪の毛を抜いている
- 髪の毛を抜くのが気持ちいいと感じる
- 抜いたらダメだと分かっていても抜いてしまう
一般的に、このような特徴が当てはまる方は抜毛症と診断されます。
毛を抜くタイミングは、考え事や読書をしている時、独りでいる時、寝ている時などが多いとのこと。
少数ではありますが、時には抜くだけに足らず、その抜け毛を食べてしまう方もいると報告されています。
では、こういった症状を引き起こす原因は一体何でしょうか?
本題の抜毛症の原因について詳しく説明していきます。
抜毛症の原因は?
冒頭でお話したように、実は、抜毛症の原因は明確に分かっていません。
ここでは抜毛症の原因とされる説をご紹介していきます。
- ストレス・不安
- 退屈しのぎ
- 遺伝
抜毛症の考えられる原因としてよく言われるのは、ストレスや不安です。
つまり、自分でも気づかないうちに、毛を抜くことが気持ちをなだめる行為になっているというもの。
無意識に安心感・達成感を覚えるので、ストレスや不安を感じる度に行為を繰り返してしまうと考えられています。
また、単なる「退屈しのぎ」のために毛を抜いてしまうことが原因であると唱える説も存在します。
さらに最近の研究では、遺伝も原因の1つとして考えられています。ご家族に抜毛症の方がいらっしゃる場合に、抜毛症になりやすいというわけですね。
このようにさまざまなことが原因として考えられており(注1)、要因が一つの方もいれば、複数の要因が重なって発症する方もいらっしゃいます。
また、ここで挙げられた原因にまったく当てはまらないのに、抜毛症を発症して悩んでいる方も存在することは確か。
結局のところ、「抜毛症の原因はこれ」とは断定することは非常に難しいのです。
注1:何らかの理由で「髪の毛を抜かなければいけない」という強迫観念が生まれたことによる、強迫性障害の一種ではないかという説も存在しますが、強迫性障害と抜毛症の特徴が異なるため、この説には疑問が持たれています。
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抜毛症に気づいたらまずは病院に〜カウンセリングと治療〜
抜毛症を治す最初の一歩として、まずは意識することが大事です。
無意識、または”ほぼ”無意識で行っていた抜毛を「してはいけない事」と意識するようになっただけで、抜毛症が改善する場合があります。
しかし、これまで説明してきたように、抜毛症を自力で治すことができずに、何年も抜くのがやめられない方も多く存在します。
そういう方の中には、抜毛症による抜け毛がつのり、頭がハゲたり薄くなってしまう人も。
このように、いつかは治ると放っておいたせいで深刻化してしまう前に…。まずは一度、病院で診てもらうことを推奨します。
単なる癖というイメージだけで、「さすがに病院に行くほどでは…」と思うかもしれません。
しかし、病院ではカウンセリングを通して抜毛症になった原因を探り、必要ならば治療を受けることが可能なのです。
絶対的に効く・絶対に治るという治療方法は存在しませんが、深刻になる前に何かしらの手を打つ事が大事ではないでしょうか。
では、実際にどのような治療が行われるのか?気になる「抜毛症の治療方法」について、下記で詳しくご説明していきますね。
抜毛症の治療法をご紹介
まず、抜毛症を診断してもらえるのは、病院の中でも「精神科・心療内科、皮膚科」です。
さまざまな治療方法が患者さんに合わせて行われるようですが、今回はその中でも代表的な2つの治療方法をご紹介していきます。
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認知行動療法
認知行動療法とは、ある物事に対しての「認知」を修正することで、行動を変える治療法のこと。
まず、自分が髪を抜いている事実に対して”意識”し、次に「いつ抜毛を行うか」「抜毛をする前と後でどういった感情が沸いているのか」を見極めていきます。
こうすることで、抜毛の衝動を冷静に分析し、対策を行っていくという治療法です。
さらにその上で…
- 抜毛した記録をとる
- 衝動に駆られた時に、それを遮る行動をする(帽子を被る、ボールを握る、指サックを挿入する…)
- 家族一体となって、それらをサポートする
このような形で治療を行っていき、改善を目指していくわけですね。
心理的な事が原因で抜毛症になられた方は、この認知行動療法が有効的であるとのこと。
抜毛症に対する1つの治療方法として、しっかりと理解を深めてくださいね。
薬物療法
「抜毛症を治す薬」は存在しませんが、抜毛症の原因が精神病などの場合、その治療に使われる薬物を用いる事があります。
つまり、抜毛症の原因が他の病気であった場合、その病気に効く薬物を服用し抜毛症も治すという治療方法。
ただし、副作用の懸念から、子どもへの服用はかなり慎重になる必要性がある医療行為でもあります。
もし実際にこの薬物療法を行う場合は、医師との相談を入念に行ってから判断をしましょう。
抜毛症は周りのサポートが大事
抜毛症で悩んでいる方へ
ご家族と一緒に住んでいらっしゃる方は、自分が抜毛症であると正直に相談することをおすすめします。
自分の力で抜毛する癖を抑えるのは難しいので、「もし無意識で髪を抜いていたら注意してね」といった風に協力してもらうようにしましょう。
打ち明けるにはかなり勇気がいる事かと思いますが、抜毛症を理解してもらい、協力してもらった上でなんとか乗り越えたいと打ち明けるのが改善へ向けた一歩となります。
もしどうしても身近に相談できる相手がいない、家族にどうしても言いづらい、そういった方々は、専門機関の「カウンセリング」を受けるのもひとつの手ですよ。
とにかく大事なことは独りにならず、誰かしらと一緒に乗り越えていくこと。
明日からさっそく実践できることですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
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周りに抜毛症で悩む人がいる方へ
この記事をご覧になっている方は、「子どもが抜毛する癖があり、抜毛症について調べている」方もいらっしゃるかと思います。
繰り返しになりますが、抜毛症は周りのサポートがとても重要な病気です。
ですので、抜毛症について理解し、寄り添ってあげるようにしてあげてください。
もし、抜毛していたら、厳しく注意するのではなく、優しく注意を。(厳しく注意した結果、それがストレスとなりさらに抜毛してしまう場合がありますので)
髪の毛が薄くなってしまうのではないか?と客観的に不安になるかと思いますが、抜毛症による抜け毛は時間が経てば、基本的には再び生えてきます。
ですので、落ち着いて原因は何なのか探り、解決に向かってできることをしてあげましょう。
抜毛症の原因はさまざま!まずは病院へ
今回は、抜毛症の原因と治療方法について詳しく解説してきました。
毛を抜くのがやめられなくなる抜毛症。
駄目だとわかっていても、衝動に耐えられず抜いてしまうと長年悩んでいる方もいらっしゃいます。
本記事でも述べた通り、原因・治療方法がはっきりはしていませんが、まずは病院で診てもらうことを推奨します。
家族や医師、カウンセラーなど、周りのサポートを受けながら改善に向けて歩んでいきましょうね。
抜毛症で悩む(もしくは悩まれている方が周りにいる)みなさんの不安や心配が、1日でも早く解消されるように願っています。
抜いた場所から髪が生えてこない…という方は
抜毛症による抜け毛は時間がたてばまた生えてくるとお話ししましたが、生えてくるはずなのになかなか髪が生えてこず、薄毛が続いている…という心配になった方もいるかもしれません。
そんな方は一度AGA専門のクリニックに行って医師の診察を受けることも一つの手です。
もしかしたら、原因が別にあるかもしれません。
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