フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)の治療に使われる薬剤の一つです。
AGAの進行を抑えてヘアサイクルを正常に戻す働きがあり、日本はもちろんのこと世界中で幅広く使われています。
またAGAの治療は、いち早くオンライン診療が取り入れられたため「フィナステリド」で検索すると「通販」の広告が多くヒットします。
こうしたことから「フィナステリドは通販が可能か」「どうやって通販をするのか」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、フィナステリドを通販で処方してもらう流れや通販利用のメリット・デメリットを解説します。
- フィナステリドは「プロペシア」と呼ばれるAGAの治療薬の後発品(ジェネリック)
- 医師の診察を受けた上で処方箋があれば通販は可能な場合もある、しかし自己判断は危険
- 悪質な偽造品が混入し、健康被害が出た例もある
- 必ず医師の診察のもと服用するべき
- AGAスマクリはオンライン診療・処方で手軽に薄毛治療を始められる
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
- 来院不要!オンラインで完結するから便利!
- 初回1ヶ月目はお得なお試しコースをご用意!
- 24時間いつでも受付中!思いたったときにいつでも予約可能!
- 無料のオンライン相談は、お気軽に!
フィナステリドはどんな薬剤?
フィナステリドは、アメリカのメルク社が開発した「プロペシア」と呼ばれるAGAの治療薬の後発品(ジェネリック)です。
正確にはプロペシアが商品名で、フィナステリドはその主成分に当たります。
そのため、ジェネリックの場合は「フィナステリド錠」という名前で販売されるのが一般的です。
フィナステリドはAGAの治療に特化した薬品のため、他に原因がある脱毛症には使用できません。
また、20歳未満の男性における安全性や有効性は確立されておらず、女性にも使用不可です。
この他、勃起不全や肝機能障害などの副作用も確認されています。
フィナステリドの通販はどこで可能?
フィナステリドは通販が可能です。
ただし、誰でも自由に買うことはできません。
ここでは、フィナステリドの通販を行う方法について解説します。
医師の診察を受けた上で処方箋を発行してもらい通販は可能
フィナステリドは処方薬です。
AGAの治療を行っているクリニックの中で、治療薬の通販を行っているところがあります。
医師の診察を受けた上で処方箋を発行してもらえば、通販ができます。
また通販を行っている薬局は、クリニックから紹介してもらえます。
AGA治療には、自宅で気軽に始められるオンライン診療もあります。
こちらで処方をしてもらえば、通販が可能になります。
詳しくは、診察を受けたクリニックから説明を受けてください。
また、副作用や服用方法についての説明もしっかりと聞くことが重要です。
処方箋なしでフィナステリドを薬局から通販することは不可
前述したように、フィナステリドには勃起不全、肝機能障害などの副作用が出るケースもあります。
特に、肝機能障害は重症化すると命に関わることもあるので注意が必要です。
この他、フィナステリドは女性が服用すると効果が出ないばかりか、健康に害を及ぼすこともあります。
また20歳未満の男性が服用しても効果がありません。
そのような理由から、処方箋がなければ通販はできないので注意してください。
薬局に類似したサイトを作り、「処方箋なしでもフィナステリドが買える」とうたっているところは、違法サイトの可能性があります。
利用しないようにしましょう。
Amazonなど大手通販サイトでは購入不可
Amazonや楽天など大手通販サイトでも、医薬品の通販を行っています。
しかし、処方箋が必要な薬は通販を行っていません。
薬局のオンラインサイトなどを利用してください。
「フィナステリド」と銘打った製品が販売されていても、医薬品の「フィナステリド錠」ではありません。
個人輸入業者からは通販は可能
個人輸入とは、海外から個人で使うことを目的に医薬品や医薬部外品を輸入する行為です。
フィナステリドが日本で認可されたのは2005年であり、それ以前は個人輸入したものを利用するしかありませんでした。
その名残もあり、現在でもフィナステリドを海外から個人輸入して数量限定で販売しているサイトもあります。
海外から輸入したフィナステリド錠のほうが安いと宣伝しているサイトもあります。
そのため、処方箋を発行してもらった方でも、値段に魅力を感じて個人輸入業者からの購入を考えている人もいるでしょう。
今は、「安全」「正規品」をうたっている通販サイトも増え、薬局のオンラインサイトと大差がないように見えるところもあります。
フィナステリドを個人輸入業者から通販する危険性
フィナステリドは、全世界で需要がある薬品です。
そのため、残念ながら偽造品も多く流通しています。
その中には、本物と見分けがつかない外装の商品もあります。
個人輸入は個人で使うことを目的としているので、認可を受けた医薬品を輸入するのに比べると審査があまい分、偽造品でも気づかないこともあります。
偽造品の中には、日本では許可されていない成分が入っていることもあり、服薬すれば健康に被害が出ることもあるでしょう。
厚生労働省も、ホームページ上で安易に個人輸入業者を利用して薬剤を利用しないように忠告しています。
フィナステリドの通販はどこで買うのがおすすめ?
フィナステリドの通販は、面倒に思ってもAGAクリニックで診療を受けて、クリニックが紹介してくれた薬局で購入するのがおすすめです。
そうすれば、信頼できるところから安全性の高い薬剤が手に入ります。
なお、AGAの治療は自由診療であり、健康保険が適用されません。
しかし、フィナステリド錠はそれほど高価な薬剤ではないので、リスクを冒してまで個人輸入業者を利用するメリットは少ないといえます。
フィナステリドのオンライン診療・処方ならAGAスマクリ
抜け毛予防の「フィナステリド(プロペシア)」に加え、髪を生やす「ミノキシジル」をセットで処方しているのが、AGAスマクリです。
毎月1〜2万円が相場のAGAクリニックの薄毛治療ですが、AGAスマクリでは月額4,980円 (税込)で「フィナステリド1.3mg」と「ミノキシジル5mg」を提供。
診察代や送料もかかりません。
また、スマホ1つさえあればいつでもどこでも医師の診察・処方を受けられる、オンライン診療を導入しています。
通院時間も不要で、全国どこに住んでいても処方可能です。
またAGAスマクリでは、より多くの方にAGA治療を体験していただけるよう「初月無料」で発毛薬を処方しています。
薄毛のお悩みに関してはスタッフによる無料オンライン相談を受けつけているので、少しでも興味のある方はまずはお気軽に相談してみてください。
フィナステリドを通販するメリット
フィナステリドは、薬局から直接購入することもできます。
ここでは、通販を選ぶメリットについて見ていきましょう。
薬局に行く手間が省ける
AGAの治療は長期間にわたって続くため、薬も半年、1年という単位で飲み続けなければなりません。
仕事で忙しいと、薬局に行くのも難しいこともあるでしょう。
通販を利用すれば、定期的に家に配達してもらうことも可能です。
忙しいビジネスマンでも安心です。
AGAの治療をしていることを知られずに済む
AGAは命に別状のある病気ではありませんが、見た目が大きく変わってしまうため、QOL(生活の質)が下がることがあります。
また、AGAの治療をしていることをできるだけ周囲の人に知られたくないという方もいるでしょう。
フィナステリドはパッケージに大きく商品名が書いてあるので、何かの拍子に見られると、すぐにAGAの治療薬とわかってしまうこともあります。
それにより、ストレスがたまることもあるかもしれません。
通販ならば直接家に届けてくれるので、購入しているところを誰かに見られるリスクもなく、安心して治療を受けられます。
全国から安価で購入が可能
フィナステリドは、薬局によって値段が異なります。
通販ならば全国どこでも同じ値段で購入することができます。
例えば、東京や大阪といった都市部と比べて店舗の少ない地方に住んでいる方にとって選択肢が豊富なのはうれしいことです。
離島など薬局がない地域に住んでいても、通販ならば問題ありません。
購入できるフィナステリドの種類が多い
フィナステリド錠には複数の種類があります。
成分に大きな違いはありませんが、「この商品が一番体に合っており、他のものはいまひとつ」という人もいるでしょう。
薬局に自ら出向いて購入するのに比べて、通販は選択肢が広めです。
検査の結果、医師から「この薬が向いている」と指示された場合でも、簡単に見つけることができます。
また、今使っている薬がいまひとつ合わずに変更したいという場合も、対応することができます。
フィナステリドを通販するデメリット
フィナステリドの通販にはデメリットもあります。
利用する場合は、把握しておきましょう。
ここでは、代表的な3つのデメリットをご紹介します。
副作用の相談がしにくいケースがある
前述したように、AGAには副作用が出る場合があります。
重篤な副作用が出れば、早急に病院に行く必要がありますが、「なんとなく具合が悪い」といった微妙な副作用が出る可能性もあるでしょう。
対面販売であれば薬剤師に「副作用が出た」と相談できますが、通販では返事が返ってくるまでに時間がかかることもあります。
今はチャットボットで質問できるサイトもありますが、詳細な相談には限界もあります。
薬の変更などがしにくいケースがある
通販でも薬の変更は可能です。
しかし、薬剤師の説明が受けられないので手続きが面倒なこともあります。
薬局を選ぶ際は、薬の変更をする場合はどうすればいいか明確に記してあるところを選ぶのがおすすめです。
いったん医師の診察を受けて、改めて処方箋の発行が必要になるところもあるので、注意してください。
偽物を購入してしまう可能性がある
前述したように、個人輸入業者が扱う品物の中には、偽造品が含まれています。
個人輸入業者が真っ当な業者であっても、薬を購入した先が偽物の薬を売る悪徳業者の可能性もあります。
フィナステリドではありませんが、過去にも何度か日本では許可されていない薬物が混入した薬で、健康被害が出た事件がありました。
個人輸入の薬を服用して薬害が発生した場合は、自己責任となって補償も受けられません。
通販は日本国内で正規に流通している薬を扱っているところを利用することが大切です。
まとめ
今回はフィナステリドが通販できるサイトや方法、注意点を紹介しました。
2005年までフィナステリドは個人輸入するしか方法がなかったことから、今でも「個人輸入サイトからも購入できる」といったイメージがあります。
しかし、現在は医師の診察を受けた上で、処方箋を書いてもらい、信頼できる薬局から通販することが最も安全です。
まずは、AGAの治療を行っているクリニックを受診し、相談してみましょう。