フィナステリドは、男性の薄毛治療に使われる薬の一つです。
フィナステリドでの治療を検討しているのであれば、どれくらいから効果が見られるのか気になりますよね。
そこでこの記事では、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」に掲載されているデータをもとに、フィナステリドの効果について解説していきます。
1年で効果を実感できるのか、いつまで続ければいいのかなども合わせてご紹介します。
- ある検証では、1mg/日のフィナステリドを飲み続けて、48週間で58%の人に軽度改善以上の効果があった
- また別の検証では、フィナステリド1mg/日を5年間内服し続けた結果、99.4%の人に効果が見られた
- 「毛周期」と呼ばれる3段階のサイクルがあるため、6ヶ月以上継続して飲み続けることが重要
- 治療をやめると薄毛が進行してしまうこともある
- 忙しい人や副作用が心配な人には、AGAスマクリなどオンライン診療のクリニックがおすすめ
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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フィナステリドの効果はいつから?
フィナステリドには発毛効果の根拠があり、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」でもすすめられている治療法です。
まずは、ガイドラインに掲載されているフィナステリドの効果から見ていきましょう。
検証①48週間で58%が軽度改善以上の効果を得られた
フィナステリドを飲み始めたら、どのくらいで効果を感じられるか気になるところ。
日本人男性に、1mg/日のフィナステリドを飲み続けてもらったところ、48週間で58%の人に軽度改善以上の効果がありました。
この検証では、頭頂部の写真撮影で判定をしているため、見た目が気になる方には期待が持てる結果と言えるでしょう。
48週ということは約11カ月です。
約6割に軽度改善以上の結果が見られているものの、自身が残りの約4割に入るのでは……と不安を持つ方もいるかもしれません。
そんな方は、次の検証も見てみてください。
検証②5年間の内服継続で99.4%が効果を得られた
検証①とは別の日本人男性を対象にした検証②は、フィナステリド1mg/日を5年間、内服し続けた801人の経過を追ったものです。
この検証によると、内服を開始して5年後の写真評価では、99.4%の方に効果が見られています。
つまり、5年間継続すれば、ほぼ全員に効果が得られることがわかります。
この検証では40歳未満の方や重症ではない方で、特に高い効果が見られたとのことでした。
若い世代の方で薄毛にお悩みの方にはうれしい結果になっています。
801人の男性を対象とした結果から、これだけ効果が見られたということを知っているだけでも、継続して内服するモチベーションになるのではないでしょうか。
検証③脱毛部1㎠当たりの硬毛数が増加
太くてしっかりした毛を硬毛と言います。
男性型脱毛症では、しっかりとした毛に成長する前に毛が抜けてしまうため、産毛が増えてくる症状も特徴の一つです。
フィナステリドは、この産毛にもアプローチしてくれます。
フィナステリドを服用した人と、フィナステリドの薬効がないものを服用した人を6カ月後と12カ月にチェックしたところ、6カ月後も12カ月後も、フィナステリドを内服した人は脱毛部1㎠当たりの硬毛数が増えていました。
産毛のように弱い毛でないとしても、髪が柔らかくなってきたり、細くなってきたりしていると感じている方には注目の結果と言えるでしょう。
フィナステリドの効果は3カ月以降が多い
フィナステリドの効果は、3カ月以降に現れる方が多いです。
ここではその理由について、髪の毛が生える仕組みとともにご紹介していきましょう。
毛が生えるサイクル
健康な髪の毛には、以下のように「毛周期」と呼ばれる3段階のサイクルがあります。
- 髪の毛が成長している段階の「成長期」
- 成長が止まり始める「退行期」
- 毛が抜ける時期の「休止期」
AGAの場合、通常3~5年ある成長期が短縮されるため、成長している状態の毛が少なく、成長しないまま、退行期や休止期を迎えることになります。
これにより、毛が柔らかく、細い毛が増えるのがAGAの症状です。
フィナステリドはこのヘアサイクルを整え、正常な状態に戻す治療となります。
初期脱毛とは
「AGAの治療を始めたら、逆に毛が抜けた」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
これは、毛周期を正常の状態に整えていく過程で、退行期が早まり、いずれ抜ける毛が早く抜けることで起きる症状です。
フィナステリドだけの内服では初期脱毛は起こりにくく、他の治療薬と併用したときに多く見られるようです。
初期脱毛は治療開始から10日くらいから始まり、1カ月半ほどで終わることが多く、一時的なものです。
発毛効果はまだ現れない時期でもあるため、ここで治療を諦めないようにしましょう。
フィナステリドの副作用は?
フィナステリドの副作用は、男性機能の低下、肝機能障害、前立腺がんの検査への影響などが挙げられます。
男性機能の低下としては、性欲減退や勃起不全が見られることがありますが、1%未満と出現率としてはまれです。
副作用に対する不安の影響も大きいと考えられています。
肝機能障害も重要な副作用ですが、起きるのはまれで頻度は明らかではありません。
また、前立腺がんの検査への影響は、フィナステリドを内服していると、前立腺がんの診断の指標となる値が約50%低下することがわかっています。
フィナステリドを服用中に受診や検査をする場合は医師に申告し、どのように対応すればよいか確認してみましょう。
AGAは完治しないため、フィナステリドなどの治療継続が重要
薄毛が気にならなくなったとしても、それは内服薬で症状をコントロールできているからです。
フィナステリドなどの治療を辞めてしまうと、その効果がなくなります。
効果を確認するためには、少なくとも6カ月は内服を継続する必要があります。
まずは3カ月といった形ではなく、飲み続ける前提で治療を始めましょう。
フィナステリドが効かない原因は?
フィナステリドは多くの人に効果が認められており、内服治療としてすすめられていますが、症状や状況によっては、効果が見られないケースもあります。
フィナステリドは、薄毛の原因になるホルモンに変化しないように阻害する作用がある薬のため、例えば脂漏性脱毛症や円形脱毛症など男性ホルモンに起因しないAGA以外の脱毛症には効果がありません。
まずは医師に相談し、AGAなのか、他の脱毛症なのかを診断してもらいましょう。
また毛が生えなくなって長期間経過して、フィナステリドが作用しない男性ホルモンが原因である場合も、効果がでない可能性もあります。
フィナステリド服用中は、献血ができない
フィナステリドを服用中は、献血ができません。
献血ができない理由は、胎児の発達への影響が指摘されているためです。
最後にフィナステリドを内服してから1カ月以上経過している場合は献血ができますが、治療中は献血ができないことを覚えておきましょう。
献血したい場合は、フィナステリドの内服を始める前に献血をしてから、治療を開始してください。
妊活中、フィナステリドは原則使えない
フィナステリドはガイドラインにも記載があるように、女性は服用が禁止されています。
また妊活中の男性も服用を避けることがすすめられています。
男性の性機能に直接影響を及ぼすことはないものの、性機能の低下や精液量減少などの懸念があります。
妊活にベストを尽くしたいのであれば、妊活中は治療を中断するか、医師と十分に相談をした上で服用してください。
また、女性はフィナステリドに触れることも避けなければいけません。
もし、男性が妊活中にフィナステリドを服用する場合は、取り扱いに十分注意しましょう。
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フィナステリドは治療効果が認められた内服薬
フィナステリドは継続することで高い効果が認められている内服薬です。
ヘアスタイルに悩みがあるようなら、年齢にかかわらず、早めに治療を検討してみてください。
年齢による影響や、薄毛の状況、フィナステリド以外の薬の併用方法、他の病気との区別をつけるためにも、まず医師の診断が必要です。
薄毛治療と聞くとハードルが高いと思う方も多いと思いますが、初回は無料で相談できたり、オンラインのみで診療が完結したりと、受診しやすくなっています。
気になる方は、一度医師に相談してみてはいかがでしょうか。