AGAの主な原因とされているDHT(ジヒドロテストステロン)。
あまり聞き覚えの無い言葉ではありますが、このDHTさえ抑制すれば、薄毛の進行を止めたり、改善させることも期待できます。
では、DHTの生成や影響とはどのようなものなのでしょうか。
また、DHTを抑制する方法はあるのでしょうか?
AGAについて気になる方には必見の内容となっております。ぜひ最後までご覧ください!
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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AGAの原因DHT(ジヒドロテストステロン)は抑制できるの…?
薄毛の原因となる、男性ホルモンの一種DHT(ジヒドロテストロン)。
ジヒドロテストロンの生成を抑制することができれば、薄毛の改善や薄毛の進行を止めることができるといわれています。
では、実際にDHTの生成とDHTの働きを抑制することは可能なのでしょうか?
今回は、このDHTの二つの疑問を解決するために、薄毛の原因DHTについてくわしく解説します。
今日からでも取り組めるAGAの対策に関する内容もご紹介するので、最後までご覧ください。
DHT(ジヒドロテストステロン)の抑制には、DHT生成を抑える必要がある!
AGA対策のために、まずDHTの生成を抑える対策について考えていきましょう。
DHTを抑制するためには、DHTそのものの生成を抑えることが必要があります。
DHTの生成を抑える方法は大きく分けると、4つあります。
-
-
- 薬による抑制
- ノコギリヤシによる抑制
- 食事による抑制
- 生活習慣の改善による抑制
では、上に挙げた4つの方法は、どのような原理でDHTの生成を抑制するのでしょうか?
まず、DHTの生成の抑制原理について詳細を知るには、DHTを生成する原因や、DHTが生成されやすい環境について知っておく必要があります。
さっそく次で、そもそもDHTとはどのような物質なのかについて詳しくご説明していきますね。 -
そもそも、DHT(ジヒドロテストロン)とは?
まずは、DHTがどのような物質なのでしょうか。
まず、結論として、ジヒドロテストロンは、強力な男性ホルモンの一つです。
ジヒドロテストロンはテストステロンとⅡ型5α-リダクターゼによって生成されています。
テストステロンとⅡ型5α-リダクターゼという物質ろは一体どのようなものなのか、またDHTが生成されやすい状況はどんなものなのか、わかりやすく解説していきます。
「テストステロン」とは?
テストステロンは、DHTのもととなる、男性ホルモンの一つです。
このテストステロンが作用することにより、男らしい体が作り上げています。
また、テストステロンにより毛量の増加したり、筋肉の増大したりなど、男性の体を支える重要な役割を担っています。
血液内のテストステロンの量に関しては、AGAであるかに関わらず、さほど差はないと言われています。ですが、加齢が原因で減少し、喫煙や過度な筋肉の刺激などによっても増加するといわれています。
「Ⅱ型の5α-リダクターゼ」とは?
Ⅱ型の5α-リダクターゼは、テストステロンをDHTに変化させる役割を持つ酵素。
このⅡ型の5α-リダクターゼは毛乳頭細胞という、毛の成長を担う器官に存在します。
Ⅱ型の5α-リダクターゼは、血中から毛乳頭細胞へと浸透したテストステロンと結合し、テストステロンをDHTへと変化させていきます。
要するに、Ⅱ型の5α-リダクターゼはDHTを作り出す直接的な原因となるといえるのです。
▼5αリダクターゼについて詳しく知りたい方はこちら▼
DHTが生成されやすい状況とは?
上で説明した通り、DHTは、テストステロンとⅡ型の5αリダクターゼが結合することで生成されることがわかりました。
要するに、テストステロンとⅡ型の5αリダクターゼの結合が活発になると、薄毛の原因となるDHTの生成も増加し、薄毛も進行しやすくなってしまうのです。
それでは、どのような場合にDHTの生成が活発になるのでしょうか?
DHTが増える原因として挙げられるのは、
- Ⅱ型の5αリダクターゼの活性化
- テストステロンの減少
- テストステロンの増加
Ⅱ型の5αリダクターゼの働きが活性化すると、テストステロンと結合しやすくなり、DHTが増加してしまいます。
また、DHTの原因であるテストステロンが減少すると、不足した男性ホルモンを補うためにさらに強力なDHTの生成が活発になるのです。
DHTは男性ホルモンの一種であるので、体を守るには当然といえる働きかもしれませんね。
また、必要以上にテストステロンが増加することで、血中から毛乳頭に移動するテストステロンの量も増加するため、DHTの生成が増加します。
言い換えると、これらDHTが生成されやすい環境にしない、もしくは生成を妨げることで、DHT自体の生成を抑えることが可能なのです。
次では、DHTの生成を抑える方法について詳しくご紹介していきますね。
DHT(ジヒドロテストロン)の生成を抑える方法とは…?
DHTは、テストステロンとⅡ型の5α-リダクターゼの結合によって生成されるのですから、この結びつきを妨げることができればDHTの生成はおさえることができます。
この結びつきを抑えるには、Ⅱ型の5α-リダクターゼの活性をおさえやテストステロンを正常値に戻すことが必要。
これらを行う方法として、最初にご紹介した、
- 薬による抑制
- ノコギリヤシによる抑制
- 食事による抑制
- 生活習慣の改善による抑制
があるのです。
それではさっそく、それぞれの方法について、詳しくみていきましょう。
薬による抑制
薬の種類によっては、Ⅱ型5α-リダクターゼの働きを抑制することが可能です。
DHTの生成の抑えるための手段として、薬が用いられるケースも珍しくありません。
目的は、Ⅱ型の5α-リダクターゼの活性を抑えること。
主にAGA治療を行うクリニックで処方される薬の種類として挙げられるのが、
- フィナステリド(プロペシア)
- デュタステリド(ザガーロ)
の2つです。
5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬としてフィナステリドを含む薬は販売されており、5α-還元酵素Ⅰ型Ⅱ型阻害薬としてデュタステリドの場合は位置付けられています。
フィナステリドもデュタステリドもⅡ型の5α-リダクターゼを抑制する効果があるので、前頭部から頭頂部の薄毛に悩んでいる方に有効といわれる薬です。
ノコギリヤシによる抑制
Ⅱ型5α-リダクターゼの抑制に有効なものとしてノコギリヤシも挙げられます。
薬と異なりますが、ノコギリヤシもⅡ型の5α-リダクターゼの働きを抑制するのに有効なのでは評判です。
現在、まだその効果には科学的な根拠はないとされていますが、脂肪酸が多くノコギリヤシには含まれているため、5α-リダクターゼの働きを抑制してくれるのではという考えがあるのです。
今はまだ効果が認められているという訳ではないので、国内で医薬品として扱われてはいませんが、サプリメントなど手軽に入手できますよ。
▼ノコギリヤシの効果について詳しくはこちら▼
食事による抑制
食べ物でも、Ⅱ型5α-リダクターゼに有効といわれているものがあります。
Ⅱ型の5αリダクターゼの活性を食事によって抑えることもできるといわれています。
特に有効とされているのが
- イソフラボン
- 亜鉛
を含む食材とされています。
イソフラボンとはは女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きもつ成分。
そのため、エストロゲンの作用により、Ⅱ型の5αリダクターゼの働きが抑えられ、テストステロンのDHTへの変化を妨げる効果があるとされています。
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生活習慣の改善による抑制
ホルモンバランスを整えるためには、生活習慣を一度見直すことも重要です。
生活習慣の改善によって、DHTの生成を減らすことも可能です。
テストステロンの増減が原因で、DHTの生成が進んでいる場合には、生活習慣を見直すことによってテストステロンを正常値に戻すことが可能なのです。
テストステロンは、男性ホルモンの一種です。そのため、テストステロン値を正常値にするためにはホルモンバランスを保つことが有効。
ホルモンバランスは、食事や睡眠、運動などの生活習慣や、ストレスなどの精神的な負担によっても左右されます。
そのため、
- バランスの良い食事をとる
- 良質な睡眠をとる
- 適度な運動をする
- ストレスを解消する
といったことが必要になります。
バランスの悪い食事を取っている場合や、あまり睡眠時間が取れていないという場合は、生活習慣の見直しをしましょうね。
これらは、DHTや薄毛だけでなく、健康管理としても大切なので、無理のない範囲でも改善をしていくことをおすすめしますよ。
DHT(ジヒドロテストロン)が生成されたあとでも、対処できる!?
DHTは、体に溜め込まず排出しましょう。
DHTが生成されたあとでも、対策が遅いということはありません。
実は、生成されてしまったDHTを体外に排出する方法もあるのです。
それがこちら。
- 排尿
- 発汗
尿には、体に溜まった老廃物や不要なものを排出してくれる働きがあります。
ただ、体内の水分が足りていないと、本来排出されるはずのものも、うまく排出できなくなってしまう可能性が。
過剰摂取は避けるべきですが、適度に水分をとるようにしましょう。
そうすることで、DHTも体外に排出されやすくなりますからね。
また、発汗によるDHTの排出も有効です。
特にエアロビやウォーキング、スイミングなどの有酸素運動がおすすめ。
筋肉を使いすぎることもないので、不要なテストステロンの増加を防ぎながら、運動することができますよ。
《AGAのメカニズム》DHTとAGAの関係をおさらい
AGAの対策として、DHTの抑制が有効なのは、なぜなのかしっかり理解して対策をしましょうね。
AGAの原因とされるDHT。
実際に、この2つにはどのような関係があるのでしょうか?
今回ご紹介したDHTの抑制方法を正しく活かしていくためにも、AGAのメカニズムとDHTとAGAの関係をおさらいしておきましょう。
DHTが髪の毛の成長を止めることでAGAに…
DHTには、成長阻害因子という物質を誘導する働きがあります。
この成長阻害因子は、髪の毛を作り出している毛母細胞の休止期を早め、髪の毛の成長を止めてしまいます。
たとえ新しい髪の毛が生えてきたとしても、その髪の毛もまた成長できません。
これが繰り返されることで、髪の毛の付け根を覆っている毛包の縮小が進んでいきます。
それに伴って髪の毛もどんどん細くて短い、柔らかい毛となり、早く抜けてしまうのです。
この状態こそ、AGA(男性型脱毛症)。
つまり、DHTがAGAの原因になっているといえるのです。
【要注意】DHT(ジヒドロテストロン)の生成を増やしてしまう行動
DHTの生成を抑えるためにも、これらの行動は控えましょう。
ここまで、DHTを抑制する方法をお伝えしてきましたが、これらの反対になるような行動がDHTの生成を促してしまうのは、容易に想像がつきますよね。
例えば、睡眠を取らなかったり、食事のバランスが取れていなかったり…。
けれど、実はこれ以外にもDHTの生成を促進してしまう行動があるのです。
AGAの進行を早めないためにも、しっかりチェックしておきましょう。
過度の飲酒
アルコールの摂取は、テストステロンを減少させることがわかっています。
適度な飲酒であれば、ストレスの発散にもなるので問題はありませんが、毎日お酒を飲んだり、過剰な量を摂取すると、テストステロンが大幅に減少してしまいます。
テストステロンが足りなくなると、DHTの生成が活発になるとお話しましたね。
DHTの生成を減らすなら、お酒の飲み過ぎには注意しましょう。
過度の運動
また、筋肉に過度の負担を与える運動もあまりおすすめできません。
発汗によって、DHTを体外に排出できる反面、運動をするとテストステロンが増えるといわれています。
特に、筋肉への負担が大きくなるほど、テストステロンの量は増えていきます。
あまりにテストステロンを増やしてしまうと、それもまたDHTの生成を助けることになってしまいますからね。
運動は適度に、筋肉にあまり大きな負担をかけないような、有酸素運動にとどめておきましょう。
喫煙
喫煙は、血流を悪くしたり、肺を汚すだけではありません。
喫煙者の方が、DHTの量が多いという研究結果も出ているのです。
AGA治療を行なっているクリニックでは、治療の際に禁煙をすすめるクリニックもあるほど。
無理に今日から禁煙をするとなると、ストレスになり薄毛の進行に拍車をかけてしまう可能性もあるので、まずは無理のない範囲で本数を減らすところから始めましょう。
筋トレでハゲる!?DHT(ジヒドロテストロン)と筋トレの関係
運動といっても、筋肉への負担が大きい筋トレは、男性ホルモンの増加につながり、薄毛が進行する可能性があるようですね。
また、AGA体質かそうでないかというのは、遺伝子が大きく関わっています。
簡易的に遺伝子の検査をすることもできますが、しっかりと自分の体質を知りたいという方は、AGA治療を行なっているクリニックでの遺伝子検査がおすすめですよ。
まずはできることでDHT(ジヒドロテストロン)の抑制を!
まずはできることから、AGA対策を始めましょう。
DHT(ジヒドロテストロン)を抑制するためには、DHTの生成を抑えることが有効です。
その方法としては、薬やサプリメント、食事によるⅡ型5αリダクターゼの活性の抑制、生活習慣によってテストステロンを正常値にすることなどがありました。
薬は、クリニックで処方してもらわなければいけないので、すぐに始めるのは難しいですが、ちょっとした食事の改善や運動など、普段からできそうな対策もたくさんあります。
まずはできることから、DHTの抑制やAGA対策をはじめて行きましょう。
AGAスマクリでの薄毛治療
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AGAを引き起こすジヒドロテストロンの生成は、抑制することができるのでしょうか?また、できるとしたら、どのような方法があるのでしょうか?