監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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男性向けの育毛剤の選び方
皆さんは「育毛剤=髪の毛が生える」と思っていませんか？実はこれは間違いです。髪が生える効果があるのは「発毛剤」であり、「育毛剤」は今ある髪の毛を健康に保つ効果なのです。
育毛剤の意味がわかったけれど、どのような育毛剤を選べば良いの？と疑問に思う方もいると思います。男性用の育毛剤と商品に記載されていてもさまざまな種類があってどれを選べばいいのかわからなくなってしまいますよね。この章ではどうやって育毛剤選べばいいのか判断の材料を説明したいと思います。
育毛を促すのであれば血行促進成分
頭皮の血行が悪くなると、薄毛になる可能性が高まります。そのため育毛を促すのであれば血行促進成分が配合された育毛剤を選びましょう。
血行促進成分には
・ミノキシジル
・イチョウ葉エキス
・トウガラシエキス
などがあります。これらの成分により血行を促進し健康な頭皮環境をサポートしてくれます。
特にミノキシジルは通常より短くなってしまったヘアサイクルを改善させる働きがあるため、薄毛予防を検討している人におすすめです。
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皮脂やフケが目立つなら雑菌の繁殖を抑える成分
薄毛・脱毛を予防するためには、頭皮環境を健康な状態に整えることが大切です。頭皮で雑菌が増えて炎症が起きてしまうと、皮脂の過剰分泌やフケが目立つようになります。また痒みが現れてかいてしまうと、一時的に脱毛症につながることもあります。頭皮環境を整えるのであれば、雑菌の繁殖や炎症を抑える成分を配合した育毛剤を選びましょう。
雑菌の繁殖や炎症を抑える成分には
・グリチルリチン酸ジカリウム:抗炎症成分
・イソプロピルメチルフェノール:殺菌成分
・クジンエキス（別名:クララエキス）:抗炎症・抗殺菌作用をもつ成分
などがあります。また男性の頭皮は乾燥している人よりも皮脂分泌が多い人が多いと言われています。頭皮のベタつきが気になる場合は、ベタつきにくいローションタイプの育毛剤を使うことをおすすめします。
乾燥が気になるなら保湿成分
もともと乾燥肌の人は頭皮も乾燥していてフケがパラパラと落ちてくることがあります。そのような人には、保湿成分が配合された育毛剤を選ぶようにしましょう。
保湿成分は
・ヒアルロン酸:体内に存在している。皮膚の水分を保持する作用があり、保水力に優れている。
・グリセリン:肌に潤いを与える
・セラミド:もともと肌に存在する。水分をつなぎとめるための成分。不足すると肌のバリア機能が低下する。
などがあります。乾燥肌の方は保湿成分にもチェックするようにしましょう。
毛髪を強くする栄養素もチェックする
今までは髪が生える土台である頭皮環境に作用する成分を中心に説明しましたが、毛髪そのものを強くすることも考えましょう。
毛髪そのものを強くする成分として亜鉛・カルシウムなどの栄養素が配合されている育毛剤も販売されているようです。しかし、このような栄養素を毛髪に直接つけることで育毛効果があるかどうかは、医学的には証明されていないようです。
そのため育毛剤の塗布だけではなく、食事やサプリメントで栄養をバランスよく摂取できるように心がけるようにしましょう。
育毛剤が男性に与える効果とは
育毛剤を使うことで、血行促進をしたり皮脂の分泌を抑えたりすることで、毛髪が生えてくる土台である頭皮環境を整えることを説明してきましたが、改めて育毛剤が男性に与える効果について説明したいと思います。
血行促進
頭皮への血行を促進することで、頭皮に栄養が行き届くようになります。頭皮の血行が滞ると、薄毛や抜け毛が増えます。その理由は3つあります。
1.髪の毛の栄養が届きにくい
血行不良になり頭皮に届く血液量が減少すると、髪の毛の成長に必要な栄養素が届きにくくなります。その結果、栄養が不足した髪の毛は痩せてしまい、抜けやすくなってしまいます。
2.老廃物が溜まりやすい
血液は栄養を運ぶ以外に、老廃物を排出する働きもします。血行が悪くなると、頭皮に老廃物が溜まりやすくなってしまいます。老廃物が溜まってしまうと抜け毛や薄毛の他、フケや悪臭などを引き起こす原因にもなります。
3.ヘアサイクルが乱れる
頭皮の血行が悪いと、髪の毛の成長が遅れてしまいヘアサイクルに乱れが生じます。ヘアサイクルが乱れると、脱毛後に新しい毛が生えてるまでに時間がかかってしまい薄毛になってしまいます。
肌トラブルのケアなど
皮脂の過剰分泌により頭皮環境が悪化し、炎症を起こしてしまうと、フケやかゆみの原因となります。
育毛剤の使用により炎症を抑えたり、繁殖した菌を抑えることで頭皮環境を改善することを目指します。頭皮環境が改善すると、髪が抜けにくくなるだけでなく、余分な皮脂の分泌を防いでフケやかゆみなどの頭皮トラブルを予防する効果も期待できます。
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男女の薄毛・脱毛の根本的な違い
男性と女性の薄毛・脱毛の根本的な違いはあるのでしょうか？一言でまとめると、男性と女性では薄毛・脱毛の原因が異なります。
男性の薄毛・脱毛の原因
男性の薄毛・脱毛の原因の多くは遺伝による影響が強くなるようです。
男性の薄毛・脱毛はAGA（男性型脱毛症）と呼ばれていて、ジヒドロテストステロンと呼ばれるホルモンが原因となります。男性ホルモンであるテストステロンは5αリダクターゼと結びつくことによりジヒドロテストステロン（DHT）という新たな男性ホルモンになります。
このジヒドロテストステロンがヘアサイクルを乱すことが原因となります。
進行ペースは遅いのですが、前頭部や頭頂部など、特定の部分から集中して薄毛となることが特徴です。
他にも男性の薄毛には頭皮の血行不良が原因となることもあるようです。
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女性の薄毛・脱毛の原因
女性の薄毛・脱毛の原因の多くは加齢による影響が強くなるようです。
女性の薄毛・脱毛はFAGA（女性男性型脱毛症）と呼ばれています。
歳を重ねるとエストロゲンと呼ばれている女性ホルモンが減少します。このエストロゲンは女性らしさに関わるホルモンであるため、女性らしさの象徴である毛髪の成長に関与します。
しかし歳を重ねてエストロゲンが減少すると、髪が細くなったり、ヘアサイクルが乱れてしまう原因になります。髪の毛の生え変わりであるヘアサイクルが乱れてしまい、髪の毛を作り出す毛包の成長が十分できないために、薄毛・抜け毛が目立つようになります。
男性の場合は局所的に薄毛・脱毛が進行することが特徴でしたが、女性の場合は全体的に髪の毛がボリュームダウンしてしまうのが特徴です。
他にも不規則な生活習慣やストレスが薄毛・脱毛の要因となることもあり、女性の薄毛は加齢以外にも多くの要因があります。
男性用育毛剤と女性用育毛剤の違いは
男性用育毛剤の効果について説明してきましたが、育毛剤には男性用と女性用の2種類があります。果たして男性用育毛剤と女性用育毛剤は何が違うのでしょうか？
男性育毛剤＝AGA対策へ貢献
男性育毛剤の多くは、血行促進や頭皮にこびりついた老廃物、余分な皮脂を落とすという目的で作られることが多いといわれています。
AGA対策として血行促進はある程度の効果が期待できるのかもしれませんが、AGAの原因は男性ホルモンの一つであるジヒドロテストステロンが増えてしまいヘアサイクルを乱してしまうことでした。そのため血行促進により髪の毛に栄養が行き届きやすくなり、老廃物も溜まりづらり頭皮環境になったとしてもAGAの根本的な改善には繋がらないことが多いようです。
また育毛剤は頭皮環境を整えて今ある髪の毛を健康に保つことを目的として利用されますが、AGAは男性ホルモンの影響によりヘアサイクルが乱れ抜け毛が増えてしまっています。そのような状況では育毛剤ではなく、新たに髪の毛を生やす効果のある発毛剤の利用も考えるべきなのかもしれません。
女性育毛剤＝血行促進や肌トラブル対策へ貢献
女性用育毛剤の多くは、血行促進をしたり頭皮に潤いを与えて保湿する目的で作られることが多いと言われています。
女性の薄毛・脱毛の原因は加齢により女性ホルモンの一つであるエストロゲンが減少することでした。女性らしさを維持するエストロゲンが減少してしまうと髪が細くなったり、ヘアサイクルが乱れてしまう原因になります。また加齢に伴い血行不良となると髪の毛に栄養が生き届きづらくなり更に髪の毛が細くなり、髪の毛を作り出す毛包の成長が十分できないために、薄毛・抜け毛が目立つようになります。そのため女性用育毛剤の多くは、血行促進や頭皮に潤いを与えることによって肌トラブルのケアをしていけば効果が表れやすいと言われているのです。
薄毛・脱毛の原因が根本的に異なるため、男性は男性用育毛剤、女性は女性用育毛剤の使用をするようにしましょう。
育毛剤の効果期待の目途は
育毛剤の効果を期待して使い始めたら、次は効果がいつ現れるのか気になりますよね。
育毛剤の効果を実感するまでの期間は「3ヶ月〜6ヶ月」が目安となるようです。育毛剤は頭皮を清潔に保ち血流の低下を防いで髪の毛が育ちやすい頭皮の環境を整えて、ヘアサイクルを正常化させてあげることが目的です。ヘアサイクルは成長期（毛乳頭が働き、髪が成長する時期）→退行期（毛乳頭の活動が弱くなる時期）→休止期（毛乳頭の活動が休止する時期）の3サイクルに分かれており、このサイクルを繰り返すことで、髪の毛が生えたり抜けたりしているのです。またヘアサイクルは一本一本の毛髪のタイミングが異なり、成長期の毛髪もあれば退行期・休止期の毛髪もあるようです。
ヘアサイクルが改善されるまでに3ヶ月〜半年の期間を必要とするので、1〜2ヶ月で効果が出ないと実感できなくても半年間は使い続けることが大切になります。毎日欠かさずに使い続けることで抜け毛が少なくなったり効果を実感するでしょう。効果が出ないと焦らずに気長に使い続ける必要があるようですね。
AGAスマクリでの薄毛治療費用
『AGAスマクリ』での「ミノキシジル」「フィナステリド」の処方費用の表になります。月額4,980円 (税込)で「フィナステリド1.3mg」と「ミノキシジル5mg」を提供しており、診察料金や別途料金などがかかりません。
その他、AGAスマクリでは場所を選ばず、オンライン診療が可能。「薬代全額返金制度があるAGAクリニックとなります。」人件費などを抑えているため、かなりの安さでAGA治療に貢献しています。
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まとめ
男性育毛剤を選ぶには目的に合わせて成分が配合されているか確認することが大切だと説明しました。
血行促進成分にはミノキシジル・イチョウ葉エキス・トウガラシエキス雑菌の繁殖や炎症を抑える成分にはグリチルリチン酸ジカリウム・イソプロピルメチルフェノール・クジンエキス（別名:クララエキス）を選ぶようにしましょう。
しかし、AGAに対しては育毛剤の効果は得られにくいことがわかっています。それはAGAの原因に対して育毛剤は働かないからです。AGAスマクリではミノキシジルとフィナステリドによって頭皮環境を整えることと共に、AGAの原因であるジヒドロテストステロンの増加を抑えて、AGAの根本的な改善を目指します。AGAスマクリでは無料相談もしているので、薄毛・脱毛が気になって育毛剤の使用に悩んでいる場合は一人で悩まずに医師のアドバイスを受けてみても良いかもしれません。
正しい育毛ケアで、健やかな髪の毛を手に入れて悩みを解決しましょう！最後までお読みいただきありがとうございました。
