フィナステリドの治療経過について、使い始めてどのくらいで変化があるのか、クリニックのWebサイトに掲載されている治療経過と同じようになるのかなど、気になる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、クリニックに掲載されている情報の他、実際にフィナステリドを服用した方の経過などを参考に、治療開始~2年目の治療経過についてまとめました。
数日で毛が生える治療ではないため、事前に治療経過を確認した上でじっくり治療に取り組んでいきましょう。
- フィナステリドは効果が表れるまでに最低4カ月〜半年かかる
- 検証では5年間の継続で98%の人に効果あり、継続することが大切
- 途中でフィナステリドの服用をやめると、AGAが進行してしまう
- 継続しやすさは、オンライン診療のAGAスマクリが便利
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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フィナステリドの効果を実感できる期間
フィナステリドは効果が表れるまでに最低4カ月、一般的には半年必要と言われています。
フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型の働きを阻害し、ジヒドロテストステロンの生成を抑制することで、正常な発毛サイクルに整える薬です。
そのため毛髪に作用するまでには時間を要します。
日本皮膚科学会による「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」には、フィナステリドの内服の効果を調べた、男性型脱毛症に対するシステマティック・レビューとランダム化比較試験による報告が掲載されています。
3,927人の男性被験者を対象とした12カ月~24カ月以上のシステマティック・レビューでは、脱毛部1㎠当たりで効果を確認しています。
投与6カ月後と24カ月後いずれの時点でも、フィナステリドを投与したグループはプラセボ(偽薬)投与グループよりも硬毛数が有意に増加していました。
またフィナステリドを1日1mg投与したグループと、1日0.2mg投与したグループで、観察期間48週間のランダム化比較試験も行いました。
1日1mg投与したグループでは58%以上が軽度改善以上の効果がありました。
また1日0.2mg投与したグループでも、54%の軽度改善以上の効果があったと報告されています。
この報告からもわかる通り、フィナステリドを内服した方の半数以上は48週後には有意差が見られています。
そしてこの変化が始まるのが、4カ月~半年と言われています。
フィナステリドの治療経過~2年
ここではフィナステリドの治療経過について、各時期ごとに分けて見ていきましょう。
治療開始~1カ月の治療経過:初期脱毛が起こる
全員に起こるわけではありませんが、フィナステリドを使い始めると「初期脱毛」という症状が起こる場合があります。
フィナステリドがAGAの原因となっている酵素の働きを阻害して、ヘアサイクルを整える働きを持っているからです。
髪の毛は、発毛・成長・脱毛というサイクルを繰り返しています。
AGAは、このサイクルの中にある発毛と成長を、5αリダクターゼⅡ型が作り出す強力な男性ホルモン、ジヒドロテストステロンが阻害している状態です。
これにフィナステリドが作用すると、発毛サイクルが正常に戻るきっかけとして初期脱毛が見られます。
3カ月~半年の治療経過:効果が見られ始める
フィナステリドの使用から3カ月~半年あたりになると、早い方は初期脱毛が終わり髪の毛の正常なサイクルが戻り始めます。
産毛が確認できたり、元から生えていた髪に太さや密度を感じられたりするでしょう。
またこのようなフィナステリドの効果を感じ始める頃には、体毛も濃く、多くなってくるかもしれません。
これも個人差がありますが、フィナステリドがしっかり効き始めている証拠です。
見た目の変化に戸惑うかもしれませんが、フィナステリドの効果をより確かなものにするためにも治療を継続していきましょう。
半年~1年の治療経過:多くの方に発毛が見られる
フィナステリドの治療を始めて半年~1年ほど経過すると、周りの人も変化に気づき始めるでしょう。
この時期になると、フィナステリドを使っている人の多くが髪に太さや濃さ、密度を感じられるようになり、ヘアスタイルの選択肢も増えます。
ヘアサイクルの発毛・成長の部分が正常に戻ってきた証拠でもあるので、ここで治療を止めてしまわないことが大切です。
1~2年の治療経過:治療を中断すると元に戻る
フィナステリドの治療を1~2年続けると、大多数の方が変化を感じられるようです。
こうなると、髪型にも自信が持てるようになってきて「そろそろフィナステリドの服用を止めてもいいかな?」と思う方も少なくないでしょう。
しかしAGAは進行性の症状で、フィナステリドの服用はその症状を止めているだけです。
AGAの進行自体は自然に止まることはなく、フィナステリドの服用を止めると、脱毛症状が再度進んでしまいます。
AGAに完治はなく、フィナステリドの服用を止めると元の状態に戻ってしまうことを覚えておきましょう。
2年目以降:5年で98%の方が効果を実感
冒頭でご紹介したガイドラインでは、801人の日本人男性に5年間1日1mgのフィナステリドを服用してもらったケースも報告されています。
この検証では、写真評価において99.4%の脱毛改善効果が見られました。
この他ガイドラインにある内容をまとめると、半年以上の投与で効果を感じ始め、1~2年以上では半数以上に発毛効果が見られるようになり、5年以上になるとさらに確実な効果が得られることがわかります。
フィナステリドの効果がわかるポイント
ここでは、フィナステリドの効果をどんなときに感じられるのかまとめました。合わせて、効果をより実感するための方法もご紹介していきましょう。
シャンプーで髪の毛が抜けなくなる
フィナステリドを使い始めて、最初に効果に気づくのはシャンプーのときかもしれません。
可能であれば、お風呂の排水溝周辺をきれいにしてから洗髪を行い、1回当たりのシャンプーでどのくらい髪の毛が抜けているかチェックしてみてください。
フィナステリドで脱毛症状に変化が見られると、1回のシャンプーで排水溝の入り口に溜まる髪の毛が減ってくるはずです。
効果を実感できますし、毎日浴室の掃除もできるので一石二鳥です。
100円ショップやホームセンターには、排水溝に設置することで髪の毛をキャッチする便利なグッズもあるので活用してみてください。
1カ月ごとに撮影してみよう
フィナステリドを使い始めると「早く生えてきてほしい」と願う反面「本当に生えてきているのかな?」と疑心暗鬼になるかもしれません。
毎日見ていると変化に気づきにくいので、1カ月ごとに撮影してみるのはいかがでしょうか。
上、横、斜め、前など、写真または動画を、同じ場所・同じ時間・同じ明るさで撮影してみてください。
フィナステリドの効果を実感し始める半年あたりになれば、それ以前との変化に気づき治療のモチベーションがアップするはずです。
AGAは完治しないため、フィナステリドは継続していくことが大切
繰り返しになりますが、AGAは完治しない進行性の症状です。
フィナステリドの治療を止めてしまうと、フィナステリドが阻害していた5αリダクターゼⅡ型の働きが再び活発になり、ジヒドロテストステロンが生成されます。
するとまた発毛サイクルが乱れ、髪の毛が弱くなってしまいます。
なかなか効果が実感できない、ある程度生えたからといった理由から、フィナステリドの服用を止めてしまわないよう注意しておきましょう。
もし効果や副作用に不安を感じるときは、医師に相談してください。
フィナステリドによるAGA治療は、何よりも継続することが大切です。
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個人差はあるものの、継続することでほぼ全員の頭皮に変化あり
4カ月~半年で効果を感じ始める人が多く、継続することでほぼ全員に変化が見られています。
1~2年続けることではっきり髪が生えた・増えたと感じるかもしれませんが、フィナステリドによる治療は、何よりも継続が大切です。
不安を感じるときは担当の医師に相談しながら、経過に合わせた治療方法を選んでいきましょう。