壮年性脱毛症とは？原因や治療法、おすすめの対策を紹介

30代や40代といった壮年期にあたる方々にとって、薄毛や抜け毛の悩みは「まだ早い」と思われるかもしれません。しかし、実際はこの年齢から髪の毛の悩みを抱える方も多く、もしかすると壮年性脱毛症の可能性があります。この記事では、壮年性脱毛症について、原因や治療法、対策とともにご紹介します。

壮年性脱毛症とは何？

壮年性脱毛症は、30代や40代といった壮年期に見られる脱毛症のことを指します。AGAのうち、壮年期の方の脱毛をこのように呼ぶことが多いです。頭頂部や生え際から薄毛が進行していく点が特徴で、徐々に進行していきます。

壮年性脱毛症になる仕組み

壮年性脱毛症の仕組みは、AGAと同じです。呼び方が違うからといって、区別できる特徴があるわけではありません。

髪の毛が生えはじめて抜け落ちるまでの期間は、一般的には2年〜6年とされており、その間に髪の毛は太く長く成長していきます。これをヘアサイクルと呼び、生涯で繰り返される回数には限りがあります。

このヘアサイクルが、極端に短くなるのがAGAの症状です。そのため、髪の毛が太く長く成長する前に抜け落ちてしまいます。すると全体的に髪の毛のボリュームが減り、ヘアサイクルが繰り返せる回数をどんどん消費してしまい、やがて髪の毛が生えなくなってしまいます。

壮年性脱毛症とAGAは何が違う？

壮年性脱毛症とAGAについては、特に違いはありません。AGAは思春期以降から60代以降まで幅広い年齢層を対象としますが、そのうちの30代～40代程度のAGAを「壮年性脱毛症」とも呼びます。したがって、壮年性脱毛症の原因や症状、対策は、一般的なAGAと同じです。

壮年性脱毛症になる2つの原因

ストレス

ストレスは、自律神経のバランスを崩す要因となり、自律神経が乱れると血管が収縮して血液の巡りが悪くなります。髪の毛に必要な栄養は血液によって運ばれるため、血流が悪くなると十分に栄養が届きにくくなります。

壮年期の方は、仕事で重要なポストを任されるようになったり、家庭を築いたりする大きなライフイベントと重なる場合も多く、その分ストレスも大きくなる可能性があります。特にもともとストレスを感じやすく抱え込みやすい状態にある方は、それらが蓄積して心身に影響を及ぼしやすい時期とも言えます。

栄養不足

たとえ血流に問題がなくても、肝心の栄養が十分にとれていなければ、やはり髪の毛にとっては良いコンディションを保ちにくくなります。

髪の毛に特に良いとされる栄養は、タンパク質、ビタミン、ミネラル、亜鉛などです。つい忙しくて、いつもファストフードで済ませたり、同じコンビニのお弁当ばかり食べたりしていると、栄養バランスが偏ってしまう可能性があります。

壮年性脱毛症をセルフチェックしましょう！

「壮年期脱毛症かもしれない」と気になった方は、以下の項目に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

・ストレスが溜まっている
・栄養バランスのとれた食事をしていない
・お酒を毎日必ず飲む
・タバコを吸う
・睡眠不足である
・頭皮や髪の毛のケアができていない
・家族や親族に薄毛の人がいる

以上の項目について、多く当てはまるほど壮年性脱毛症になりやすい状態と言えます。頭皮や髪の毛の状態を日頃からよく確認しましょう。

壮年性脱毛症の5つの対策

ストレスを上手に発散する

ストレスをゼロにすることは難しいものですが、できるだけ溜め込まないように少しずつでも発散していくことが大切です。気分転換や、リラックスできる時間をできるだけ多くとりましょう。ストレス発散方法は人それぞれです。買い物やドライブに出掛ける、友人と話す、映画を見る、運動をするなど、自分なりの楽しめる方法でストレスを忘れられる時間を過ごしましょう。

栄養バランスのとれた食生活を送る

栄養不足に陥らないように、できるだけたくさんの食材がとれる料理を食べましょう。自炊をしない方は、サラダを追加したり毎日メニューを変えたりするのもおすすめです。さまざまな栄養を相互的に働かせるためには、髪の毛に良いとされる栄養をサプリメントで補うだけでは足りない場合も多いため、できるだけ日頃の食生活に気を配ることをおすすめします。

禁煙・ほどほどの飲酒を心がける

喫煙や過度の飲酒は髪の毛の成長に悪影響です。ついつい飲み過ぎてしまう方は、休肝日をもうけたり、毎日少しずつ飲酒量を減らしたりして、適度に飲める状態を目指してみてはいかがでしょうか。また、禁煙については、いきなりやめることが難しいかもしれません。自分の力だけでは困難、という場合には、禁煙外来で相談するのも良いでしょう。

発毛剤や育毛剤を使う

発毛剤や育毛剤は市販で購入することができます。発毛剤は、発毛を促す成分が含まれており、使用によって壮年性脱毛症への効果も期待できますが、市販品は病院で処方されるものに比べると有効成分の濃度が低いため、その点については見極めも大事です。また、育毛剤は、発毛を促す作用はありませんが、頭皮を健康に保つ上で役立つ可能性があります。

薄毛・抜け毛治療専門のクリニックで治療する

壮年性脱毛症の根本的な治療は、個人の努力だけでは難しいのが現状です。専門医による診察を受け、原因に対処できる方法で治療を行っていくことが最適と考えられています。壮年性脱毛症は進行性のため、早い段階で治療を開始しなければ症状はどんどん深刻になっていく可能性があります。

多岐にわたる壮年性脱毛症の治療方法

投薬治療

壮年性脱毛症の治療で多く用いられているのが、投薬による治療です。内服薬と外用薬の2種類があり、症状の進行度合いや予算、患者様のご希望などによって併用が勧められることもあります。

自毛植毛

薄毛が気になる部分に、脱毛症の影響が出ていない健康な部分の頭皮を毛根ごと採取し移植する外科手術です。高い定着率が得られるというメリットもある反面、手術に伴う合併症のリスクもゼロではありません。また、費用が高額になりやすいため、予算に限りのある方は選びにくい選択肢と言えるでしょう。

メソセラピー

髪の毛の成長に役立つ成分を、頭皮に注射して注入する治療法です。針を使用するため、施術時には多少の痛みを伴ったり、落ち着くまでには患部周辺の腫れ・赤み・かゆみ等が生じる可能性があります。

HARG療法

「AAPEパウダー」という、髪の毛の成長因子を頭皮に注入する治療法です。術後は内出血等の副作用が起こる可能性があると言われていますが、重大な副作用は今のところ報告されていません。

壮年性脱毛症に関するQ&A

壮年性脱毛症は女性も発症する？

女性の場合、男性よりも男性ホルモンの量は少ないものの、その影響で壮年性脱毛症を起こすことはあります。ただ、男性のAGAとは違い、生え際の後退は見られません。頭頂部を中心に髪の毛が細く弱くなったり全体の本数が減って地肌が目立つようになるのが特徴です。

50代からでも治療に効果はある？

AGA治療に年齢制限はありません。ただ、50代の方の壮年性脱毛症の場合、もっと若い頃から発症している可能性があり、効果が見られるまでに長い期間を要することも多いです。50代から治療を始めても症状の改善は見込めますが、「もっと早い段階でやっておけば良かった」と感じる方も多いようです。

壮年性脱毛症は完治する？

AGAは進行性の症状のため、完治することはありません。しかし、適切な治療をして効果が認められ、理想的な状態が維持できる段階を「完治」と捉えるのであれば、それも可能と言えます。

AGAの治療は”AGAスマクリ”

AGAスマクリは、オンライン診療も可能なクリニックです。全国どこにいても、通信環境さえ整っていれば通院にかかる時間や費用を気にする必要はありません。また、デリケートな悩みを人に知られることなく、リラックスした状態で診察が受けられるというメリットもあります。

基本的な治療（男性プラン）は2種類の治療薬を用いたシンプルな処方のみとなっており、不要なヘアケア製品や高額な治療方法の押し付けはいたしません。なお、初診は無料、初回の通常処方にかかる費用や送料は0円です。

AGAスマクリでは、2つのプランから治療方法を選択できます。

できるだけ月々の受診の負担を減らし、AGA治療を継続しやすいように、お得なまとめ便もあります。

まとめ

壮年性脱毛症は、30代～40代程度の壮年期の方がかかる薄毛・抜け毛症状のことを指します。男性の薄毛・抜け毛に悩む方の多くはAGAによるものだと言われていますが、壮年性脱毛症もこれに含まれます。髪や頭皮にやさしい生活を送ることに加え、薄毛や抜け毛について気になる方は、AGA治療専門のクリニックに相談されることをおすすめします。