「昔よりも髪が薄くなってきた」と感じると、薄毛の原因が知りたくなる方は人は多いのではないでしょうか。
禿げには改善策がありますが、原因がさまざまなため、一概にどの対策が有効なのか判断するのは難しいのが現状です。しかし、生活習慣を正したり、ストレスと上手に付き合ったりすることで頭皮環境を整えることはできます。
この記事では、禿げる原因と見直すべき生活習慣、対策を紹介します。禿げていることがコンプレックスになっている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 男性が禿げる原因は生活習慣や遺伝などさまざま
- 禿げを引き起こす病気もあるため、早めにクリニックに相談することが大切
- 禿げの対策には、睡眠時間の確保や食習慣の改善、ストレス解消などがある
男性が禿げる原因
髪が抜ける、禿げる原因には、栄養の偏りや生活習慣、遺伝などがあります。一つの原因ではなく、複数が組み合わさって禿げるため、できる改善策は可能な限り行うようにしましょう。
ここでは、男性が禿げる原因を詳しく解説します。自分の生活習慣や家族歴を確認しながらチェックしてみてください。
栄養の偏り
栄養の偏りは、薄毛の原因になります。とくに髪の成長に必要な亜鉛、鉄、ビタミン、ミネラルなどはしっかり摂取しましょう。
レトルト食品や外食ばかりしていると必要な栄養素が不足しやすく、禿げを進行させる可能性もあります。そのため、野菜や果物、穀物、肉類、魚介類など多様な食品を取り入れた献立を考え、栄養バランスが取れた食事を心がけましょう。
生活習慣
生活習慣は薄毛に大きく影響します。たとえば、ストレスや睡眠不足、運動不足などは、髪の成長に悪影響を与えることが分かっています。
また、過度なヘアケアやヘアスタイリングの習慣にも注意が必要です。なかでもパーマやヘアカラーは髪にも頭皮にも大きなダメージを与えるため、頻繁にしないようにしましょう。
ほかにもドライヤーで髪に熱を当てすぎるのもおすすめしません。髪や頭皮が乾燥するため、皮脂の過剰分泌が起こり、頭皮環境を損なう恐れがあるからです。そのため、なるべく髪や頭皮に負荷をかけないよう、生活習慣やヘアスタイリングは見直すようにしましょう。
参考:鉄ポルフィリン錯体誘導体による 毛髪表面修復機構に関する研究
遺伝
薄毛の原因には遺伝的な要因もあります。家族の中に禿げている人がいる場合、遺伝により薄毛になるリスクがあります。たとえば、父親や祖父などの男性家族が薄毛である場合、自身もその傾向が強くなるでしょう。
しかし、分かっているのなら、事前に予防策をとれるメリットもあります。遺伝的な脱毛はおもに男性ホルモンが関係していると考えられています。薄毛を防ぐことは難しいものの、予防策によって薄毛の進行を遅らせる方法はあります。
なかでも薄毛治療のクリニックは、症状に詳しい医師が在籍しているため、さまざまなアドバイスが受けられるでしょう。また、治療方法も豊富にあることから、慌てずに対処ができます。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(日本皮膚科学会)
円形脱毛症
禿げる原因には、脱毛を引き起こす症状が影響している可能性もあります。円形脱毛症は、頭皮の一部に円形の抜け毛ができる脱毛症です。特徴的な円形の脱毛が突然できるため、自分でも気づきやすいでしょう。円形脱毛症の原因は明確には分かっていません。
しかし、自己免疫が関与している可能性があるとされてます。自己免疫が正常な毛包を攻撃し、髪の成長を妨げてしまうため、抜け毛が発生している可能性があります。
治療法としては、ステロイド入りのクリームや注射などです。効果には個人差がありますが、1人で悩むよりはクリニックで医師に相談するほうがよいでしょう。
参考:円形脱毛症とはどのような病気なのでしょうか?(公益社団法人日本皮膚科学会)
薬剤性脱毛症
薬剤性脱毛症は、特定の薬物の使用によって起こる脱毛症です。抗がん剤や抗うつ薬、抗てんかん薬など、さまざまな薬剤が薄毛の原因になりえます。薬の成分に体内の細胞分裂を阻害する作用があるため、髪の毛の成長に影響があります。
薬剤性脱毛症は、薬の使用が始まってから数週間から数か月後に症状が現れることが多いです。髪の抜け方は一時的であり、薬の使用が終了すると通常は髪の毛が生え始めます。
薬剤性脱毛症のリスクを下げるためには、薬を処方する医師に脱毛のリスクについて相談し、適切な対策を取ることです。たとえば、違う薬に変更をしてもらうことも対策の一つといえるでしょう。
休止期脱毛症
休止期脱毛症は、一時的な脱毛症状の一つで、髪の毛が休止期に入ることによって起こります。髪の毛は成長期と退行期、休止期を繰り返しながら生え変わるのが正常な状態です。
しかし、何らかの要因で髪の毛が一斉に休止期に入り、同時に抜けて薄毛になることがあります。休止期脱毛症では、頭髪の大部分が成長期から休止期に切り替わるため、突然抜け毛の量が増えるのが特徴です。
ストレスや体調不良、急激なダイエット、出産後などが休止期脱毛症を引き起こす原因として考えられます。心理的なストレスも影響を及ぼす可能性があるでしょう。休止期脱毛症は一般的に自然に改善することが多いのですが、心配な場合は医師の診断を受けるとよいでしょう。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は、頭皮全体の髪の毛が徐々に薄くなる脱毛症です。男性にも女性にも見られることがあります。遺伝的な要因やホルモンの変化、ストレス、栄養不足などさまざまな原因で起こります。
頭頂部や生え際から徐々に髪が薄くなっていくため、円形に脱毛する円形脱毛症とは異なる点も特徴です。
びまん性脱毛症は進行性です。そのため、放置すると髪の毛は細くなり、量も減少していくでしょう。対策としては早期に医師の診断を受けることです。早い段階で治療を始められれば、薄毛の進行を抑えることができるでしょう。
AGA
AGAとは男性型脱毛症とも呼ばれ、男性ホルモンによって引き起こされる脱毛症です。一般的な脱毛症であり、頭頂部や生え際から禿げが進行していく特徴があります。AGAの主な原因は、男性ホルモンの影響です。
テストステロンの影響を受け、毛髪が徐々に細くなり、髪の成長期が短くなります。AGAは進行するため、初期段階から治療を開始するのがおすすめです。
AGAの治療法は、内服薬や外用薬、メソセラピー、植毛など豊富にあります。治療法は症状に合わせ、医師と相談して決めるようにしましょう。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン診療ガイドライン2017年版
禿げを対策する方法
禿げを対策したいのなら、生活習慣を見直す必要があります。注意するポイントは下記のとおりです。
- 睡眠時間を確保する
- バランスの取れた食事をする
- ストレスを解消する
- 頭皮を清潔に保つ
- 頭皮の血行をよくする
ここでは、禿げを対策する方法を詳しく解説します。あくまで予防策なので、薄毛を改善させられる方法ではありません。しかし、少しでも禿げの進行を止めたいのなら、ぜひチェックして日常生活を見直してみましょう。
睡眠時間を確保する
十分な睡眠時間の確保は、頭皮環境を整えるのに有効です。睡眠は身体の休息と修復を促す時間であり、不足すると身体の機能が乱れます。ホルモンバランスも不安定になるため、睡眠が不足すると抜け毛が増える原因になるでしょう。
成人は7〜9時間の睡眠が推奨されていますが、個人差があることから、自身の体調に合わせた睡眠時間を見つけることが大切です。良質な睡眠を確保するためには、規則正しい生活リズムを保ち、寝る前にリラックスする時間を持つことが大切です。
また、快適な寝室環境を整え、食事や飲酒のタイミングにも注意すれば、睡眠の質を向上させられるでしょう。
バランスの取れた食事をする
バランスの取れた食事は、髪の健康に大切です。たとえば、髪の主成分であるタンパク質やビタミン、ミネラル、良質な脂質などを取りましょう。
タンパク質は肉、魚、大豆製品、卵などから摂取できます。ビタミン、亜鉛、鉄などは、野菜、フルーツ、ナッツ、種実類などに含まれています。バランスよくさまざまな食材を取り入れた食事で髪に必要な栄養を積極的に補うことが禿げの予防には有効です。
ストレスを解消する
ストレス解消は髪の健康を維持するために重要です。ストレスは免疫力を弱め、ホルモンバランスも乱れます。その結果、薄毛や抜け毛の原因になるため、なるべくストレスをためないことが大切です。
ストレス解消方法として、趣味に没頭したり、瞑想やヨガなどのリラックス法を取り入れたりするのがおすすめです。適度な運動もストレスを軽減する効果が期待できす。
頭皮を清潔に保つ
頭皮を清潔に保つことは、禿げを予防するうえで大切です。頭皮が汚れていたり、皮脂がたまっていたりすると、健康な髪の成長は望めません。そのため、自分に合ったシャンプーを使い、皮脂や汚れをキレイに洗い流すようにしましょう。
また、シャンプーの際には、頭皮を優しくマッサージすることで、血行が促進されます。頭皮マッサージは頭皮の健康をサポートし、リラックス効果も期待できるでしょう。
頭皮の血行をよくする
頭皮の血行がよいと、健康な毛の成長が期待できます。なぜなら、髪の成長には、栄養や酸素が効率的に頭皮に運ばれる必要があるからです。頭皮の血行がよい場合、栄養素や酸素が届きやすい状態になるため、禿げの予防に役立ちます。
頭皮の血行をよくする方法は、頭皮マッサージや運動などが有効です。また、頭皮を温めるのも血行促進に役立ちます。温かいタオルを頭に巻いたり、ぬるま湯に30分程度つかったりするだけでも血行が促進して抜け毛予防になるでしょう。
参考:抜け毛・薄毛が気になる方へ-AGAを知ろう-
参考:地肌マッサージの頭皮への作用(花王株式会社 ヘルスケア研究所)
禿げに有効なクリニックの治療法
ハゲの治療には、内服薬や外用薬、メソセラピー、植毛など、さまざまな種類があります。なかでもAGA治療でもっとも利用者が多いのが内服薬です。内服薬なら比較的リーズナブルな料金で始められるため、初めて薄毛治療にチャレンジする方にもおすすめです。
ここでは、おもなAGA治療を4つ解説します。どのような治療法があるのか分からない人は、ぜひチェックしてみてください。
飲んで治療を行なう「内服薬」
内服薬はハゲの治療で一般的に使用される治療法です。服用するのみで治療が始められるため、AGAの治療を始めたばかりの人に使われることが多い方法です。
内服薬の主な種類には、フィナステリドやプロペシア、ミノキシジルなどがあります。フィナステリドとプロペシアはほぼ同じ成分で、5αリダクターゼという酵素の働きを阻害し、AGAの原因とされるジヒドロテストステロンの生成を抑えます。
ミノキシジルは外用薬として知られていますが、内服薬も処方可能です。血管を拡張させる作用があり、頭皮の血流を増加させる効果が期待できます。
頭皮に直接塗布する「外用薬」
外用薬もハゲの治療で広く使用される治療法の一つです。有名な外用薬にはミノキシジルがあります。ミノキシジルは血管を拡張させる作用があり、頭皮の血流を増加させる効果がある薬です。
血流が改善されることで、毛根の血行が良くなり、髪の成長を促進する効果が期待されます。朝と晩、1日2回直接頭皮に塗布して使用します。ほとんどの場合は外用薬のみで処方されるわけではなく、内服薬とセットが一般的です。
薬液を頭皮に注入する「メソセラピー」
メソセラピーは、頭皮に特殊な成分を微細な針で注入する治療法です。頭皮の血行を改善し、毛根の健康を促進し、髪の成長を促す効果が期待されます。
メソセラピーに使用される成分にはビタミン・ミネラル・アミノ酸・成長因子などです。クリニックにより配合成分は異なります。
同じメソセラピーの治療でも効果が異なるため、安易に価格だけで選ばないようにしましょう。メソセラピーは、他の治療法と併用されることが多いです。たとえば、内服薬や外用薬との組み合わせは治療効果を高める効果が期待されています。
薄毛部分に移植をする「植毛」
植毛は進行したハゲに有効な治療法です。植毛は、自らの髪を移植するか、ドナーから取得した毛髪を頭皮の脱毛部位に植え付けて行います。即効性があるため、すぐに薄毛の悩みから解放される点が魅力です。
ただし、薄毛治療のなかでも費用は高額になります。広範囲の植毛になると100万円以上必要になるケースもあるため、ほかの治療法を試してから判断してもよいでしょう。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(日本皮膚科学会)
禿げが気になったらAGAスマクリへ
本記事では、禿げる原因や対策、治療法などを紹介しました。禿げる原因として栄養の偏りや生活習慣、遺伝などがあります。禿げが気になるようなら、原因をチェックし、自分でできる点は改善していきましょう。
しかし、自分でできることをやっても改善しないようなら、クリニックを受診するのもおすすめです。薄毛は進行していくため、放置すると治療に時間がかかります。
当院では、オンライン診療を行っています。来院することなく、AGA治療ができるため、継続しやすい点が魅力です。処方するお薬は「フィナステリド」と「ミノキシジル」の2種類を用意しています。治療費は毎月4,980円(税込)と明朗価格です。
禿げが気になって人に会うのが億劫に感じるのなら、ぜひAGAスマクリに予約を入れましょう。