「おでこが広くなってきた気がする」
「以前より髪の毛がセットしにくい」
「頭皮がヒリヒリと痛い」
上記のように感じて「ハゲの前兆かも」と不安な方はいませんか？そこで本記事では、セルフチェックしておきたいハゲの前兆を紹介します。
また薄毛を進行させないための対策法も解説するので、将来ハゲたくない方はぜひ参考にしてください。
- 抜け毛の増加・頭皮や髪質の変化はハゲの前兆！
- ハゲる原因は男性ホルモンや遺伝など様々！
- ハゲる原因に合わせて、早めの対策が必要！
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監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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セルフチェックしたいハゲの前兆！薄毛の初期症状5つとは
ハゲや薄毛の進行には前兆があります。よく見られる初期症状を5つ紹介するので、当てはまる前兆がないかセルフチェックしてみましょう。
①抜け毛が増える
以前と比べて抜け毛の量が増えた場合は、ハゲの前兆だと考えられます。
一般的に、成長を終えた毛は自然に抜け落ちるため、1日50〜100本程度の抜け毛であれば問題はありません。
しかし1日に100本以上の毛が抜けるのは、なんらかの原因で毛が育ちきらないまま抜けてしまっていると考えられます。
- 朝起きたとき、枕にびっしりと抜け毛が付いている
- 髪を洗った後、排水溝にたくさんの抜け毛が溜まっている
- ヘアセットを行うとき、手やくしに毛が絡まる
以上のように、抜け毛が多くなったと感じる場合は注意が必要です。
②見えている頭皮の面積が増える
髪の毛がスカスカと薄くなって頭皮の色がよく見えるようになれば、ハゲの前兆を疑いましょう。
特におでこや頭頂部、つむじ周辺から抜け毛が進行する場合も少なくありません。「最近おでこが広くなってきた」と気になる方は、早めの薄毛対策がおすすめです。
一方、頭頂部やつむじ付近は自分では観察しにくい部分。手鏡やスマホのカメラ機能などを活用し、見える頭皮の面積が広くなっていないか入念にセルフチェックを行いましょう。
③髪質が変化する
以下のように、髪の毛が以前よりも細くなっている場合はハゲる前兆の可能性が高いです。
- 髪の毛にコシがなくなり、セットがしにくくなった
- いつも使っている整髪剤が使いづらくなった
- 寝癖が付きにくくなった
そもそも薄毛になるのは、毛の成長リズムであるヘアサイクルの乱れが関係しています。健康的な髪の毛は約2〜6年かけて成長し、太くしっかりした毛に育ってから抜け落ちるのが一般的です。
しかしこのヘアサイクルが乱れている場合は、毛が十分に成長できないまま抜け落ちてしまいます。したがって、細くてハリのない髪の毛が増えている場合は注意が必要です。
④頭皮の痒み・赤み・フケが気になる
頭の痒み・赤み・フケなどの症状は、頭皮環境が悪化している証拠です。頭皮環境が悪化すると血流が悪くなり、毛の発育に必要な栄養が届けられないため薄毛に繋がります。
- 乾燥
- 過剰な皮脂分泌
- 紫外線
- ストレス
- アレルギー
以上が原因で引き起こされる痒み・赤み・フケは、太くて元気な毛が育ちにくい要因となり得るので注意しましょう。
▼フケが出やすい体質についてはこちら▼
⑤頭皮が硬くなる
頭皮の硬さも、ハゲや薄毛の前兆のひとつです。頭皮が硬い方は血行不良を起こし、毛根まで必要な栄養分が届きにくくなっていると考えられます。
指の腹で頭皮を押して痛く感じる方や、両手で頭を包み込んで頭皮を動かすことができない方は、血行不良で頭皮が硬くなってしまっている可能性も。
ハゲの前兆を確かめるために、髪の毛だけでなく頭皮の状態もよく確認すると良いでしょう。
ハゲやすいのはどんな人？薄毛を進行させる5つの原因
そもそも、人はなぜハゲるのでしょうか。次に、薄毛が進行していく理由を解説していきます。
①男性ホルモンの影響
薄毛の原因のひとつとして、男性ホルモンの「テストステロン」と「ジヒドロテストステロン（DHT）」の影響が挙げられます。
「テストステロン」とは骨格や筋肉の成長など、男性らしい体づくりの元となるホルモンです。
一方「テストステロン」が体内にある酵素「5αリダクターゼ」と結びつき、変換されたホルモンが「ジヒドロテストステロン（DHT）」。
「ジヒドロテストステロン（DHT）」は、男性の外性器の発達や声変わりなどに必要なホルモンです。しかし成人期には薄毛を進行させる一因となるので、注意しなければなりません。
②遺伝
ハゲや薄毛は、家族からの遺伝で進行するケースも少なくありません。遺伝で受け継がれるのは、以下の2つの遺伝子情報です。
- 5αリダクターゼの活性度
- 男性ホルモンレセプターの感受性
「5αリダクターゼ」は男性ホルモンの「テストステロン」と結びつき、薄毛を進行させる男性ホルモン「ジヒドロテストステロン（DHT）」を生成します。
この「5αリダクターゼ」活性の遺伝子は、両親のどちらかが持っていれば子供にも引き継がれる可能性が高いです。
一方、男性ホルモンレセプターは「ジヒドロテストステロン（DHT）」と結合して、髪の毛の成長を阻害するもの。
この男性ホルモンレセプターの感受性は、母方の家系から遺伝すると考えられています。隔世遺伝も行われるため、母方の祖父母などが薄毛の場合、子や孫に薄毛が遺伝する可能性も高いです。
③乱れた生活習慣
髪の毛は、毎日の食生活や睡眠から大きな影響を受けています。
そのため栄養バランスが偏った食事や不眠などの生活習慣の乱れは、ハゲの前兆を引き起こす要因のひとつです。
またタバコに含まれるニコチンや一酸化炭素も、血流を悪くするため髪の毛の成長を妨げます。
さらに飲酒をすると、髪の毛の成長に必要な栄養素「アミノ酸」がアルコール分解のために使われてしまうことも。
以上のように生活習慣の乱れ・喫煙・過度な飲酒は、ハゲや薄毛に繋がります。
④ストレス
全ての薄毛の原因がストレスではありませんが、過度なストレスはハゲや薄毛の原因となるのも事実です。
人間はストレスを感じると活動性を上げる「交感神経」が活発になり、血管が収縮して血行が悪くなります。
またリラックス状態をつくる「副交感神経」がうまく働かないことで、食欲低下や不眠症状などを引き起こすことも。
自律神経の乱れで毛根に栄養分が届けられず、髪の毛が成長できないためハゲや薄毛に繋がります。
⑤間違ったヘアケア
頭皮環境の悪化は、ハゲや薄毛の原因のひとつです。
特に洗浄力の強いシャンプーで頭を洗ったり、熱いお湯で流したりしている方は、頭皮のうるおいを奪っている可能性があります。
また爪を立ててゴシゴシと洗うことで、頭皮を傷付けてしまうケースも多いです。
毎日誤ったお手入れを続けることで頭皮の痒みや炎症、フケの増加などにも繋がり、結果として薄毛を招く恐れがあります。
ハゲは病気？脱毛症の種類5つ
ハゲ・薄毛は、原因や症状によっていくつかの種類に分けられます。ここでは5つの代表的な脱毛症について確認していきましょう。
AGA（男性型脱毛症）
AGAは男性ホルモンの影響でハゲや薄毛が進行していく病気です。「Androgenetic Alopecia」を略してAGAと言われ、男性型脱毛症とも呼ばれます。
AGAによる薄毛は頭頂部・額の生え際・前頭部から進行していくケースが多く、『日本皮膚科学会ガイドライン 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版』によると、
日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約 30％である
とされています。また年代別に見るAGAの発症頻度は
20 代で約 10％，30 代で 20％，40 代で 30％，50代以降で 40 数％と年齢とともに高くなる
とも報告されており、20〜30代の若年層でも発症するのが特徴です。
AGAは進行性の症状であるため、放置するとだんだん毛が薄くなっていきます。ハゲの前兆に気付いたら、早めに医療機関を受診することが大切です。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症とは、髪の毛の量が次第に減っていく脱毛症です。
AGAで見られるような部分的な薄毛ではなく、毛髪全体のボリュームダウンなどの症状が見られます。
びまん性脱毛症の主な原因は加齢です。年を重ねることでホルモンバランスや自律神経が乱れて発症するため、特に女性に発症しやすいと言われています。
ただしその他の原因が複雑に絡み合って発症しているケースも少なくないため、専門の医療機関で適切な対策や治療を行うのがおすすめです。
円形脱毛症
円形脱毛症は毛髪が楕円形に抜け落ちる疾患です。
自己免疫疾患と考えられており、疲労・ストレス・感染症などによる心身への負担が、脱毛の引き金となることも少なくありません。また、遺伝性やアトピー性疾患との関連もあるとされています。
円形脱毛症は、性別や年齢を問わず発症する病気です。
放っておくと自然に治る場合もありますが、時間が経っても毛が生えて来ない場合や、脱毛範囲が広がっている場合などは医療機関を受診した方が良いでしょう。
ひこう性脱毛症・脂漏性脱毛症
ひこう性脱毛症は大量に発生したフケが頭皮にへばりつき、頭皮環境が悪くなることで毛が成長できなくなる脱毛症です。
一方、脂漏性脱毛症とは皮脂の過剰分泌で頭皮環境が悪化し、抜け毛が進行する脱毛症。
どちらも間違ったヘアケア方法や生活習慣の乱れが原因のひとつなので、毎日の習慣を見直す必要があります。
分娩後脱毛症
「産後ハゲ」とも言われる分娩後脱毛症は、出産後の女性ホルモンの変化によって起きる脱毛症です。
産後半年〜1年程度かけて元の髪の毛に戻っていくのが一般的ですが、中には慣れない子育てでストレスを溜めてしまい、脱毛症状が長引くことも。
なかなか回復しない場合は、専門の医療機関で相談すると良いでしょう。
ハゲの前兆が見られたら！今すぐやるべき3つの薄毛対策
ハゲや薄毛の前兆に気付いたら、早めの対策がおすすめです。以下では今すぐ実行したい薄毛の対策方法を紹介します。
①薄毛治療ができるクリニックを受診する
ハゲの前兆が見られたときは、医療機関で薄毛治療を行うのがおすすめです。
薄毛は加齢だけのせいではなく、男性ホルモンや遺伝なども大きく影響しています。薄毛治療の専門クリニックではあなたの薄毛の原因を見極めて、適切な投薬治療を行うことが可能です。
カウンセリングだけなら無料のクリニックも多いため、まずはお気軽に相談してみると良いでしょう。
「AGAスマクリ」なら相談＆初回1ヶ月の薬代が無料！
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②生活習慣や食生活を改善する
健康的な髪の毛は、規則正しい生活から作られます。ハゲや薄毛の前兆を感じた方は、以下の5つを意識すると良いでしょう。
- 毎日適度な運動を行う
- 夜ふかしせず十分な睡眠を取る
- ストレスを溜め込まない
- 喫煙・過度な飲酒は控える
- 栄養バランスの整った食事を取る
毛の成長に必要な食事の栄養素は、タンパク質・亜鉛・ビタミンの3種類です。また薄毛の原因となる酵素「5αリダクターゼ」の抑制には、イソフラボンが有効であることも知られています。
肉・魚・卵・野菜・大豆製品などを、バランス良く取り入れるよう心がけましょう。
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③ヘアケア方法を見直す
頭皮環境を改善するために、髪の毛や頭皮のお手入れ方法を見直すことも大切です。
- 洗浄力が高すぎるシャンプーは使用しない
- シャンプーを付ける前にお湯で予洗いする
- 指の腹を使用して地肌をやさしくマッサージするように洗う
以上のように、頭皮や髪の毛に負担をかけないヘアケアを意識しましょう。
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ハゲの前兆を放っておくとどうなる？
ハゲの前兆を放置すると、薄毛がどんどん進行してしまう可能性が高いです。
特に男性に発症の多いAGAは、進行性の疾患。適切な治療を怠ることで、気付いたときには取り返しがつかない状態になっていることもあります。
薄毛の専門クリニックでは薬を用いて適切な治療ができるので、手遅れになってしまう前に早めの受診がおすすめです。
まとめ：ハゲの前兆が見られたら早めの対策を
今回は、ハゲの前兆を紹介しました。放っておくと薄毛が進行してしまう可能性も高いため、なんとなく気になる症状がある方は早めの治療や対策がおすすめです！
