子供の薄毛の治療法まとめ【パパ・ママ向け】

大人と比べ、子供の薄毛は精神的ショックが大きいと言われています。

また、学校生活や友人関係など、社会的な影響も大人と比べて大きいと言われてます。

子供を持つ親の身となれば、心配は尽きないと思われます。

こういうお悩みをお持ちの方は実は全国に数多くいらっしゃいまして、中には今からできることをしっかりやっていらっしゃる方も居られます。

もちろん効果が見られて改善されたお子様も多くいらっしゃいます。

そもそもお子様の薄毛はなぜ起こるのか、治療にはどのような方法が有るのか、それらを知ることが、お子様の薄毛を改善する手がかりとなるのではないでしょうか。

お子様の薄毛の原因は大きく分けて5つ考えられます。

5つの内の２つ以上が同時に原因になっている場合も考えられます。

まずはその原因を知ることで対策を考えて行きましょう。

• 生活習慣の乱れ 不規則な生活、睡眠不足、偏った食事、目の疲労などで、毛髪が成長するのに必要な頭皮の環境が損なわれている。
• ストレス 強度の精神的ストレス、または肉体的ストレスを抱えていることによって抜け毛が起こっている。
• 自己免疫疾患・アレルギー 自分の体を外敵から守るための免疫が、何らかの原因で自分自身を攻撃して、薄毛の原因になっている。
• 頭皮の炎症 頭皮に炎症が起こっている。主に間違ったシャンプーの仕方が原因となる。
• 遺伝 男性ホルモンの影響で起こるＡＧＡ（男性型脱毛症）と呼ばれる症状。成人男性に多く見られる脱毛症。未成年の内はまず上の３つを疑った方が良いでしょう。

一般的な薄毛治療に用いられる治療薬の多くは未成年への使用が禁じられています。

だから何もできないかと言うと、もちろんそんなことはありません。

未成年の内からできる治療法も有りますし、対策としてできることも有ります。

改善が見られたという方もたくさんいらっしゃいます。

少なくとも薄毛の進行を遅らせる効果は期待できるでしょう。

上で挙げた４つの原因に対して、お子様でもできる治療法２つと、家庭でもできる対処法を４つをご紹介いたします。

今の内からできることをしっかりやって、お子様の悩みに寄り添ってあげてください。

ステロイドは免疫疾患の治療に用いられる薬です。

飲むタイプの内服薬と、塗るタイプの外用薬の２種類が有ります。

ステロイドは非常に強い成分ですので、リバウンドや副作用などが懸念されます。

ステロイドにはアトピー性皮膚炎などの炎症を鎮める効果が期待されます。

頭皮が炎症を起こして抜け毛が起こっている場合は、その炎症を鎮める効果が期待できます。

また、ステロイドには副作用として増毛効果が有るとされています。

このことから、ステロイドは薄毛治療にも用いられます。

ステロイドによる治療は急に止めると再発する恐れが有るようです。

徐々に量を減らして行くようにするのが大事なようです。

また、薄毛の原因がまったく別の要因であるとステロイドに増毛の効果は無いとも言われています。

その場合はステロイドではなく、別のアプローチが必要です。

ステロイドの使用で抱える最大のリスクは副作用です。

増毛後に再び脱毛してしまうリバウンドや、骨粗しょう症、糖尿病、腎不全などの重大な副作用を起こすリスクが有ります。

また、症状の改善が見られても、止めた途端に再発する恐れが有りますので、急に止めることができません。

徐々に量を減らして行く必要が有りますので、長く使用することになります。

使用には必ず医師の判断を仰ぎ、正しい用量で治療を行うのが大切です。

ステロイドの一番の魅力は即効性です。

非常に強い成分ですので効果が早く現れることが期待できます。

反面、強い成分だからこその副作用がどうしても懸念されます。

医師によく相談して、副作用のリスクにも触れた上で、なお医師が薦めてくる場合にはステロイドはおすすめです。

使用後は長く付き合って行く可能性が高い薬ですので、すぐに判断してしまわずに、セカンドオピニオン、サードオピニオンを受けた上で判断しても遅くはないと思われます。

頭皮に特殊な化学薬品を塗り、弱い炎症を意図的に起こさせることによって発毛を促す治療法です。

円形脱毛症の治療に効果が期待されます。

服用せずに直接脱毛部に塗りますので、体への負担が少ない、副作用のリスクが少ないと言われています。

医師の判断と患者さんの同意により行われる医療行為です。

お子様の薄毛は自己免疫が何らかの誤作動で毛根を攻撃することによって起こっているかもしれません。

局所免疫療法は頭皮にわざと弱い炎症を起こし、自己免疫の攻撃の矛先を炎症の回復に向けさせることで発毛を促す治療法です。

弱い皮膚炎を継続して起こさせる必要が有りますので即効性は有りませんが、現在円形脱毛症の治療に最も有効な治療法と言われています。

ただ、局所免疫治療法には時間がかかるということを前提に置かなければなりません。

弱い皮膚炎を繰り返し起こすことで、自己免疫が皮膚炎の治療に専念し、毛根を攻撃する暇を与えないことで改善が期待される治療法です。

中には２ヵ月で効果が出た、５ヵ月でほとんど回復した、という方もいらっしゃいますが、改善してからも再発防止のために７年治療を続けている方もいらっしゃいます。

また、治療中も抜け毛が起こるということも予め知っておきましょう。

効果を不信視したまま治療を続けるのは精神的負担も大きくなりますので、不安は正直に医師に相談しましょう。

局所免疫治療法は直接頭皮に化学薬品を接触させますので、元々頭皮に発疹が有る場合はそれが酷くなってしまったり、また意図した以上にかぶれが広がったり、頭皮にダメージを与えるリスクが有ります。

頭皮に起こした弱い炎症によって頭がかゆくなります。

即効性が期待される治療法ではないので、長期の治療を続けて行く覚悟も必要になります。

しかし改善される期待は高く、リスクやデメリットに比べて得られるメリットの方が大きいと言われる治療法です。

局所免疫治療法は現在円形脱毛症に有効な治療法と言われています。

一般的には即効性の期待できるステロイド治療を経て、効果が見られない時に局所免疫治療法に移行するという流れのようです。

高い効果が期待できるだけでなく、重大な副作用のリスクが低く、小さなお子様でも比較的安心して行えるのが最大のメリットです。

ただ、医療行為ですので安易に飛びついてしまうことなく、お子様の症状を良く見て、医師の相談を受けた上で、慎重に行うようにしましょう。

例えば起床時間がバラバラだったり、ゲームやマンガで夜更かしして就寝時刻が遅くなったり、睡眠不足になったり、現代はお子様の生活習慣の乱れの元となるものがたくさん身の回りにあふれています。

具体的な治療法よりも前に、まずはお子様の生活習慣を見直す必要が有るかもしれません。

不規則な生活は、自律神経を乱し頭皮の血行を悪くします。

頭皮の血行が悪くなると髪に必要な栄養が行き渡らなくなり、抜け毛や薄毛の原因になります。

睡眠不足も同様に薄毛の原因になります。

なるべく決まった時間に寝起きして、十分な睡眠時間を確保するように、お子様に働きかけてください。

せっかく薄毛治療を行っても、薄毛の原因が有り続けては意味が有りません。

まずは直せる所をきっちり直して参りましょう。

一口に「生活習慣を改善する」と言っても、一日二日で治ることではありません。

改善にはお子様本人の努力はもちろんですが、どうしても家族の協力も必要になります。

親が夜更かしをしていると子どもも真似てなかなか眠らなくなります。

なるべくお子様が就寝しやすい環境を作ってあげましょう。

朝起きる、というのは基本的には本人の頑張るべき所ですが、きちんと起きられているか様子を見てあげることは大切です。

まずは規則正しい生活がいかに大切かを子どもに話すことから始めましょう。

シャンプーは毎日行う行為で、髪や頭皮に直接触れる行為です。

シャンプーの仕方を間違えると薄毛の大きな原因になります。

シャンプーの仕方を見直すことで、頭皮の環境が改善されるかもしれません。

お子様が今行っているシャンプーの仕方を聞いてみて、間違ったやり方をされているようでしたら、正しいシャンプーの仕方を教えてあげてください。

間違ったシャンプーの仕方に多く見られるのが爪を立てて強くゴシゴシこするという洗い方です。

これは頭皮を傷付けて炎症の素となり、抜け毛や薄毛の原因になります。

洗うときは指の腹を使って、頭皮を優しく揉むようにしましょう。

こうすることで頭皮の血行促進も期待され、薄毛対策により効果的です。

シャンプーが原因で起こる薄毛でもう１つ代表的なのが、シャンプーのし過ぎです。

シャンプーをし過ぎると頭皮に必要な脂まで落とされてしまい、頭皮が皮脂を過剰分泌するようになります。

そうなると頭皮が脂でベタベタの状態になり、炎症を起こしやすくなります。

炎症が起こると抜け毛や薄毛の原因になります。

シャンプーは一日一回、間隔は24時間空けて行うのが望ましいです。

また、十分なすすぎが足りずにシャンプーが頭皮に残ってしまいますと、頭皮の炎症の原因になります。

シャンプー後はしっかりと洗い流すようにしましょう。

子どもの薄毛の原因となっているものの１つがストレスです。

お子様は実は強いストレスを抱えているのかもしれません。

あるいは薄毛が原因で余計に強いストレスを感じている場合もあります。

お子様の悩みを聞いてあげて、ストレスを解消する方法を一緒に考えてあげましょう。

強い精神的ストレスは薄毛の原因になります。

また、過剰な運動による肉体的ストレスも、血管を収縮させ頭皮の血行を悪くし、薄毛の原因になります。

ストレスは薄毛の大敵です。

特に小さなお子様にとっての薄毛は精神的なショックが大きく、強いストレスとなって新たな薄毛の原因になりかねません。

お子様が何に悩んでいるか、その悩みを解消させるために親として何かできることはないか、一緒に考えてあげることは非常に大切です。

髪や頭皮は毎日の食事から作られます。

ジャンクフードやカップラーメンから作られる髪や頭皮が、果たして丈夫な髪を育ててくれるか疑問です。

逆に髪や頭皮に良いとされる食事を摂るようにすれば、改善の効果が期待できます。

まず髪の主成分であるタンパク質を多く含んだ物を摂るようにしましょう。

タンパク質は大豆などに多く含まれています。

中でも納豆は髪に良いと言われています。

次にタンパク質が髪になるのを助ける亜鉛を含む物を摂るようにしましょう。

魚介類などに含まれ、中でも生牡蠣は亜鉛を多く含みます。

頭皮の環境は髪に大きく影響します。

頭皮環境を良くする効果が期待できるビタミン群を多く含む物を摂るようにしましょう。

緑黄色野菜や柑橘類に多く含まれます。

成人に達すると医学的に効果が認められている治療薬や、市販の育毛剤、病院での施術など、本格的な薄毛治療を行うことができるようになります。

お子様が未成年の内は今できることをしっかりやるようにし、将来的にはこういった治療を取り入れることも視野に入れておくと良いでしょう。

• 薬による治療 ミノキシジルやプロペシアなどの発毛効果が認められている治療薬を内服、または外用薬として使用します。
• 育毛剤による治療 育毛剤を直接頭皮に塗ることで育毛・発毛を期待する治療法です。
• 育毛メソセラピー 治療薬を直接頭皮に注入する治療法です。注射器やレーザーを用いて注入します。薬で効果が出なかった人にも効果が期待できます。

自分の髪の毛を植毛する自毛植毛は最も確実な治療法です。

基本的には何歳からでも手術は可能ですが、自分の髪を移植しますから当然範囲に限度が有りますし、手術によるお子様への肉体的負担や、ご家庭への経済的負担を考慮しますと、自毛植毛は最後の切り札と位置付けられるのが良いかと思われます。

クリニックの受診

やはり不安な場合は、専門的なクリニックを受診するのも一つの手段。

私たちがオススメするクリニックをご紹介しますので、ぜひ受診してみてはいかがでしょうか。

薄毛に悩む子供の中には、親に相談できず一人で病院に行こうと思っているお子様もいらっしゃるそうです。

お子様の悩みを聞いてあげることがスタートになると思います。

記事をご参考にしていただいて、まずは医師にご相談なされることを強くおすすめいたします。

決して悲観せずに、できることから始めましょう！