デュタステリドのジェネリック医薬品とは?価格や効果、副作用などを徹底解説!

 

ディタステリド ジェネリック

デュタステリドとは、AGA治療に用いられる抜け毛予防に効果的な医薬品です。同様の効果があるAGA治療薬には、ザガーロやフィナステリドといった薬がありますが、これらの薬とデュタステリドは何が違うの?と思う人も少なくないでしょう。

この記事では、デュタステリドの効果や副作用などについて詳しく解説しています。また、各製薬会社から販売されているデュタステリド製剤の比較もおこなっているため、AGA治療を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

デュタステリド製剤とは?

デュタステリド製剤とは、AGA治療薬「ザガーロ」(先発品)と同じ抜け毛予防成分「デュタステリド」を配合した、ジェネリック医薬品です。

同様の成分を配合した医薬品に「アボルブ」がありますが、こちらは前立腺肥大症の治療に使用する薬です。そして、アボルブにもデュタステリドというジェネリックが存在します。

アボルブのジェネリックは「デュタステリドAV」、ザガーロのジェネリックは「デュタステリドZA」となるため、末尾の名称によって判別することができます。

デュタステリド製剤の効果

デュタステリドは、男性ホルモンのテストステロンを、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)へと変換させる酵素「5αリダクターゼ」を阻害する成分です。

抜け毛予防効果のある薬ですが、同様の作用があるフィナステリドよりもその効果が高いとされています。5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型がありますが、フィナステリドはⅡ型のみに働き、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方に働きかけるのが特徴です。

デュタステリドとザガーロ/アボルブの違い

デュタステリドとザガーロ/アボルブの違い

ザガーロとの違い

デュタステリド製剤はザガーロのジェネリック医薬品であるため、効能や効果の持続時間、副作用共にほとんど違いはなく、ザガーロの代替品として使用できます。

両者の差異を挙げるとすれば、薬の価格です。
先発品であるザガーロは、有効成分の開発に膨大な時間と費用がかかっているため、その分価格が高く設定されています。一方、ジェネリックのデュタステリド製剤は、先発品の成分を基に開発されているため、費用が抑えられ、先発品と同等の効果を持ちながら安価に販売されています。

アボルブとの違い

アボルブは、前立腺肥大症の治療薬として開発された薬で、ザガーロと同じ有効成分 デュタステリドが含有されています。

アボルブが販売された後、有効成分のデュタステリドにはAGAにも効果があることが分かり、AGA治療薬として新たにザガーロが販売されました。

注意しなければならないのは、アボルブは抜け毛予防に効果がある薬ではあるものの、AGA治療薬としては認可を受けておらず、AGA治療の目的では使用ができないことです。もしもアボルブをAGA治療に使用して副作用が出たとしても、国の救済制度を受けることができません。

デュタステリド製剤を徹底比較

デュタステリド製剤製薬会社の違い

デュタステリド製剤を扱う製薬会社は国内で複数ありますが、ここでは一部の製薬会社を取り上げて紹介します。
国内でデュタステリド製剤を生産する場合は、海外から輸入した原薬を調合し、医療用カプセルへ詰めて製造するという流れが一般的です。
薬剤の見た目が酷似している製品もあり、同一の製造元で生産されている可能性もありますが、薬剤そのものが全く同じという訳ではありません。

製薬会社

製品名

会社特徴

沢井製薬

デュタステリドカプセル0.5mgZA「サワイ」

国内最大手のジェネリック医薬品製薬会社。国内処方薬の80%程度がジェネリック医薬品であるが、その大半を沢井製薬が製造している。

ヴィアトリス・ヘルスケア(マイランEPD合同会社)

デュタステリドカプセル0.5mgZA「MYL」

アメリカにあるグローバル医薬品企業で、国内最大手の沢井製薬を大きく上回る製造規模を持つ。

アルフレッサ

デュタステリドカプセル0.5mgZA「AFP」

医療用医薬品を中心に卸をおこなう大手企業。原薬、ジェネリック医薬品の製造販売もおこなっている。

シオノケミカル

デュタステリドカプセル0.5mgZA「SN」

ジェネリック医薬品の製造販売のほか、原薬の輸入・販売、ジェネリック医薬品や一般用医薬品に関する総合的なコンサルティング事業も展開している。

岩城製薬

デュタステリドカプセル0.5mgZA「イワキ」

アステナホールディングスにおける医薬品事業の中核企業。主に医療用医薬品と一般用医薬品の製造・販売をおこなっている。

東和薬品

デュタステリドカプセル0.5mgZA「トーワ」

ジェネリック医薬品の開発・製造・販売のほか、原薬の研究開発もおこなっている。また、製品を安定供給するために3工場による生産体制を確立している。

デュタステリド製剤の錠型の違い

以下に、デュタステリド製剤の錠型について製薬会社別にまとめています。飲み慣れている錠型の製品を選びたいという場合は、ぜひ参考にしてみてください。

製薬会社

製品名

錠型

沢井製薬

デュタステリドカプセル0.5mgZA「サワイ」

淡黄白色不透明の長楕円形

ヴィアトリス・ヘルスケア(マイランEPD合同会社)

デュタステリドカプセル0.5mgZA「MYL」

淡黄白色不透明の長楕円形

アルフレッサ

デュタステリドカプセル0.5mgZA「AFP」

淡橙色不透明の楕円球形

シオノケミカル

デュタステリドカプセル0.5mgZA「SN」

淡紅色不透明の長楕円形

岩城製薬

デュタステリドカプセル0.5mgZA「イワキ」

淡紅色不透明の楕円球形

東和薬品

デュタステリドカプセル0.5mgZA「トーワ」

淡橙色不透明の楕円形

デュタステリド製剤に含まれる添加物の違い

デュタステリド製剤に使用されている添加物は、各製品によって異なります。
多様な添加物が含有されていますが、製品自体はいずれも厚生労働省が定めたガイドラインに準じており、先発品のザガーロと同様の効果があると認められているため、安心して使用できます。

製薬会社

製品名

添加物

沢井製薬

デュタステリドカプセル0.5mgZA「サワイ」

・グリセリン

・グリセリン脂肪酸エステル

・コハク化ゼラチン

・酸化チタン

・ジブチルヒドロキシトルエン

・ゼラチン

ヴィアトリス・ヘルスケア(マイランEPD合同会社)

デュタステリドカプセル0.5mgZA「MYL」

・ジブチルヒドロキシトルエン

・グリセリン脂肪酸エステル

・ゼラチン

・コハク化ゼラチン

・濃グリセリン

・酸化チタン

アルフレッサ

デュタステリドカプセル0.5mgZA「AFP」

・中鎖モノ・ジグリセリド

・ジブチルヒドロキシトルエン

・ゼラチン

・コハク化ゼラチン

・濃グリセリン

・酸化チタン

・三二酸化鉄

・中鎖脂肪酸トリグリセリド

シオノケミカル

デュタステリドカプセル0.5mgZA「SN」

・中鎖モノ・ジグリセリド

・ジブチルヒドロキシトルエン

・濃グリセリン

・ゼラチン

・コハク化ゼラチン

・酸化チタン

・三二酸化鉄

・中鎖脂肪酸トリグリセリド

岩城製薬

デュタステリドカプセル0.5mgZA「イワキ」

・中鎖モノ・ジグリセリド・ジブチルヒドロキシトルエン

・ゼラチン

・コハク化ゼラチン

・濃グリセリン

・酸化チタン

・三二酸化鉄

・中鎖脂肪酸トリグリセリド

東和薬品

デュタステリドカプセル0.5mgZA「トーワ」

・ジブチルヒドロキシトルエン

・中鎖モノ・ジグリセリド

・ゼラチン

・コハク化ゼラチン

・濃グリセリン

・酸化チタン

・黄色三二酸化鉄

・三二酸化鉄

・プロピレングリコール脂肪酸エステル

デュタステリド製剤の副作用や注意点

デュタステリド製剤の副作用

デュタステリド製剤は、副作用として以下のような症状が起こることもあります。中でも発現率が高い副作用は、生殖系障害です。
服用後、以下に当てはまるような症状が出た場合は、速やかに医師の診察を受けてください。

【懸念される副作用】
発疹、蕁麻疹、そう痒症、限局性浮腫、アレルギー反応、血管浮腫、頭痛、味覚異常 、抑うつ気分、浮動性めまい、性機能不全、乳房障害、精巣痛、精巣腫脹、脱毛症、多毛症 、黄疸、腹部不快感、腹痛、下痢、倦怠感、血中クレアチンホスホキナーゼ増加 、肝機能障害など。

注意点①20歳未満の人は服用できない

デュタステリドは、20歳未満の服用に対する安全性が確立されていない薬です。デュタステリドだけでなく、AGA治療薬は基本的に20歳以上でなければ使用できないため、20歳未満の人はAGA治療の対象外としているクリニックも少なくありません。

注意点②女性や小児は薬に触れないようにする

デュタステリドは皮膚からも吸収されるため、妊産婦、授乳婦、小児は薬に直接触れないように対策する必要があります。妊娠中の人が薬剤に触れた場合、男性胎児の生殖器の発育に影響を及ぼす可能性があるとされていますので、取り扱いには十分注意しましょう。
万が一女性や小児が薬に触れてしまった場合は、直ちに石鹸・水で洗浄してください。

注意点③服用中に前立腺がん検査を受けること

デュタステリドは、前立腺がん検査において指標となる数値のPSA(前立腺特異抗原)に影響を及ぼすことがわかっています。6ヶ月以上デュタステリドを服用した場合には、PSAの数値が半分程度下がるため、測定値の目安が変わってしまいます。デュタステリドを服用中に前立腺がんの検査を受ける場合は、医師に必ず報告してください。

海外製のデュタステリドは偽造薬なのか?

海外製のデュタステリドは偽造薬

デュタステリドは、医師の診察を受けて処方されなければ、使用することができない薬です。個人輸入や通販などで販売されているものもありますが、このようなかたちで販売されている薬は偽造品である可能性が高く、健康被害に逢うケースも少なくありません。

偽造品の可能性がある海外製のデュタステリドには、以下の3つがあります。これらの購入・使用は絶対に避けましょう。

  • デュプロスト(Duprost)
  • ベルトリド(VELTRIDE)
  • デュタボルブ(DUTAVOLVE)

また、個人輸入や通販で医薬品の購入はしないことが大前提ですが、偽造品の見分け方として世界保健機関(WHO)は以下を報告しています。

  • パッケージの状態が良くない
  • パッケージ記載内容にスペルミスや文法の誤りがある
  • 製造日と有効期限の記載が外側・内側のパッケージで異なる
  • 薬の変色、劣化、異臭などがある
  • 薬の価格が安すぎる

AGAの治療は”AGAスマクリ”

agaスマクリ

ノートパソコンの執筆に関する、病院の仕事で、男性のGPや医師のSITのクロップの接写、医師やセラピストが、患者の記憶を帳簿に埋め込み、コンピュータを使用する写真素材1770508469 | Shutterstock
抜け毛予防に効果的な治療薬には、デュタステリドのほかにも「フィナステリド」や「プロペシア」があります。

クリニックで販売しているデュタステリドの価格相場はいくらかというと、1か月分で5,000円〜7,000円程度です。フィナステリドは1か月分3,000円〜5,000円程度が相場のため、デュタステリドよりも比較的安価に購入することができます。費用を少しでも抑えたい方は、医師と相談の上、フィナステリドの使用を検討するのも一つです。

“AGAスマクリ”は、フィナステリドやプロペシアを継続しやすい価格で販売している、オンライン診療に特化したAGA専門クリニックです。フィナステリドと、発毛効果のあるミノキシジルをセットにしたコースを基本に、1か月4,980円〜処方しています。

AGA治療は長期に渡るため、月々の治療費を抑えたい人や、通院する時間がない人にもおすすめのクリニックです。オンライン診療の前には専門カウンセラーによる無料相談もおこなっていますので、ぜひお気軽に相談予約をしてみてください。

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まとめ

デュタステリド製剤は、先発品のザガーロと同等の効果を持ちながらも、ザガーロより安価に購入できるジェネリック医薬品です。デュタステリドは複数の製薬会社から販売されていますが、異なるのは主に錠型や添加物で、どの製品においても同等の効果が得られるため、安心して使用できます。

クリニックによって採用している製品は異なるため、錠型や製薬会社にこだわりたい場合は、この記事で紹介した各製品の比較もぜひ参考にしてみてください。

なお、デュタステリド製剤に限らず、医薬品には副作用が起こる可能性があります。副作用について十分理解した上で、医師の指示のもと正しく使用してください。

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