母方に薄毛の家族がいるとハゲが遺伝するって聞いて、絶望的になっていませんか?
これは本当なのか、本当だとしたら確率はどれくらいなのかなど、対策と共にまとめてみました!
監修医師 成田亜希子 医師 成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
本当に遺伝が大きな原因?
真実なのか都市伝説なのかよくわからないけれど、気になる「ハゲは母方の家系から遺伝する」という噂。
遺伝が原因なら太刀打ちできるわけがないと諦めていませんか?
確かに遺伝は薄毛に影響しますが、それ以外の原因を解消すれば遺伝なんて怖くありません。むしろ、他の原因を放置することの方がよっぽど怖いのです!
では、遺伝も含めて薄毛の原因と対策を見て行きましょう。
はげは遺伝するって本当…!?
結論からいうと、本当です。自分が薄毛になるかどうかは母方の祖父の影響を大きく受ける共そうです。
実際に薄毛遺伝子というものが存在するわけではなく、薄毛の隔世遺伝について必ずしも明らかになっていない部分があるのですが、母親が父親(自分にとっての祖父)から受け継ぐ遺伝子が子の薄毛と関係しているのではないかと言われています。
はげが遺伝するメカニズムはこれ!
男性型脱毛症(AGA)の原因はジヒドロテストステロンという強化した男性ホルモンがヘアサイクルを乱して髪の成長を邪魔するからだといわれています。
強化した男性ホルモンが遺伝し、その男性ホルモンの影響を受けると薄毛の進行につながってしまいます。
そして、こういった体質をつくる遺伝子であるX染色体は母親から受け継がれるので、自分がハゲになりやすいかどうかは母方の家系で決まるといわれているのです。
①ジヒドロテストステロンが生成されやすい体質が遺伝
男性ホルモンを強化してジヒドロテストステロンに変化させてしまうのは、5α-リダクターゼという還元酵素です。
実はこの5α-リダクターゼの活動が、「活発か・活発じゃないか」によって、ジヒドロテストステロンがどれくらいの量生成されてしまうのかが変わってくるそうです。
当然、5α-リダクターゼの活動が活発であると、ジヒドロテストステロンはたくさん生成されてしまい、薄毛は進行しやすい体質になります。
逆に、5α-リダクターゼの活動が活発でなければ、薄毛になりにくい体質といってもよいでしょう。
そしてこの、5α-リダクターゼの活動が活発かどうか、つまり「ジヒドロテストステロンが生成されやすいかどうか」の体質は、遺伝による影響を受けるのです。
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②受容体の感受性が高い体質が遺伝
男性ホルモンと5a-リダクターゼの結合によって生成されたジヒドロテストステロンと受容体が結合するとTGF-βというタンパク質が作られます。
このTGF-βタンパク質とは毛母細胞の働きを邪魔し、なんと脱毛命令を出してヘアサイクルを休止状態にさせてしまいます。
このジヒドロテストステロンと受容体の結合のしやすさのことを受容体の感受性と言うわけですが、当然、受容体の感受性が高ければ高いほどジヒドロテストステロンと受容体は結合しやすくなり、TGF-βタンパク質が多く作られ、ハゲてしまう確率が高まるというわけです。
そして、この受容体の感受性が高いかどうかは、遺伝によって決まるので、 母方の家系の体質が、「受容体の感受性が高い」のであれば、それを受けついだ世代もハゲになりやすいというわけです。
遺伝に関わらず、こんな人はハゲやすい!
薄毛の原因に遺伝的要素があるのは確かです。しかし、母方の祖父が薄毛だからといってみんながみんなハゲの道を辿るわけではありません。
原因は他にもたくさんあるのです。
ちょっとしたことでも日々の積み重ねが薄毛の原因になるので、以下にあてはまる人は注意が必要です。
①睡眠不足や食生活が乱れている人
成長ホルモンの分泌は夜間に行われ、その間に髪の毛が成長します。しかし、短眠だったり、睡眠の質が悪いと成長ホルモンの分泌が妨げられて健康な髪の毛が育たなくなってしまうことも。
また、食事をする時間が不規則だったりメニューが偏っていると、栄養不足により髪の育成に必要な栄養が行き届きません。
なかでも脂っこい食事が多い人は血液がドロドロになることにより、髪の毛に必要な酸素や栄養が滞ってしまう可能性があります。
②タバコを吸う人
タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があります。
これにより、頭皮の血流までも悪くなってしまうので、喫煙習慣のある人の頭皮へは栄養が行き渡らず髪の毛が成長しにくくなるのです。
また、ビタミンCは髪の毛が作られる過程で重要な栄養素の一つですが、タバコはこのビタミンCを大量に破壊してしまいます。
▼タバコと薄毛の関係についてはこちら▼
③お酒をたくさん飲む人
健康な髪の毛を作るうえで、もう一つ大切な栄養素がアミノ酸です。
アミノ酸はアルコールが肝臓で分解される際に消費されるため、飲酒をすると髪の毛のために必要な分までがアルコールの分解に回されてしまいます。
ほどほどならストレス発散にもなって楽しいお酒ですが、過度な飲酒は薄毛や脱毛を促進させてしまう恐れも…。
遺伝は抗えない。でもはげ対策はできる!
受け継いでしまった遺伝をどうにかすることは残念ながらできません。
でも、薄毛になりやすい体質を受け継いだからといって、必ずしも自分が薄毛になるとは限りません。
上に挙げた要注意な習慣を改善すれば、薄毛になる確率を下げたり、発症を遅らせることは可能です。すでに発症していても、その進行を予防することは十分できます。
遺伝以外の薄毛要因の対策をしましょう!
対策1:睡眠不足の解消
今の時代、仕事でもプライベートでも、夜の付き合いはコミュニケーションの一貫としてとても大切なので規則正しい生活は困難かもしれません。
そこで、朝起きる時間だけ決め、まずは3日間同じ時間に起きてみてください。 たとえば、「朝は7時に起きる!」と決めたら昨晩何時に寝たとしても朝7時に起きるのです。
最初はしんどいと思いますが、無理矢理でもベッドから出てください。
そうすれば一日の疲れも手伝って夜は自然と深夜前に眠くなります。 充分な睡眠時間と良質な睡眠を利用して成長ホルモンを大放出させましょう!
対策2:食生活の見直し
外食の予定が無い日はバランス重視な食事を心掛けてみてください。
炭水化物・タンパク質・脂質を主食・主菜・副菜からバランス良く摂ることで、栄養が全身に行き渡って健康的な髪の毛が生える環境が整いますし、お腹も脳も満たされる事でしょう。
夕飯を摂る時間も夕方6時半くらいには済ませるようにすると、翌朝とても調子が良いことに気付きますよ。 身体が軽くなると気分まで軽くなり、ストレス軽減にも役立ちます!
▼抜け毛防止になる食べ物はこちら▼
対策3:ヘアケア方法を見直す
年を重ねるごとに頭皮の皮脂はあまり分泌されなくなるので、洗浄力が強いシャンプーでゴシゴシと念入りに二度洗いしたりすると、必要な皮脂まで奪われて頭皮が砂漠のようにカラカラになってしまいます。
これでは産毛すら生やすのは困難!
洗いすぎは洗わなすぎよりも薄毛や抜け毛の原因になると言われているんです。
洗髪の際は頭皮を傷付けない様に爪を立てずに、マッサージをするように時間をかけてしっかり洗いましょう。
適度な潤いのある清潔な頭皮を保つことは健康な髪への近道です。
遺伝はしても、必ずしもハゲる訳ではない!
何度も言います!母方の祖父がハゲてる=自分もハゲるというわけでは決してありません!
遺伝よりも影響してくるのは生活習慣や食生活の乱れです。
これらは今すぐにでもちょっとした意識で改善することができますよね。
母方の祖父がハゲていても諦めずに、ちょっとずつ生活を見直して頭皮に良いことをたくさんしてあげてください。
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しかも結構な確率で薄毛が受け継がれてしまいます。