監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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ドラックストアの育毛剤は効果があるのか
結論から言うと、ドラッグストアで販売している育毛剤には、育毛の効果があります。しかし、商品によってその効果は異なっています。
育毛剤の効果を理解して、自分に必要な育毛剤を選びましょう。
商品によって目的に対する効果は異なる
ドラッグストアの育毛剤の効果について、薄毛の原因、商品の効果、効力について解説します。
薄毛の原因
育毛剤が効果を発揮する薄毛の原因には、大きく分けて3つの原因があります。
- 男性ホルモンが原因
皮膚に存在している酵素と、男性ホルモンであるテストステロンの反応によって健康な髪が抜けてしまうものです。 - 血行の悪さが原因
頭皮の血行が悪く、健康な髪が育ちにくい環境になっている。髪が生える素になっている毛乳頭細胞や毛母細胞への血流が悪くなっていることが原因。 - 頭皮の環境が悪さが原因のもの。
頭皮の乾燥によって、フケが増えたり、抜け毛が多くなったりするもの。頭皮の皮脂が多く、毛穴を塞いだり、雑菌が繁殖しやすかったりする場合があります。
この3つの原因を改善するものが、育毛剤です。
▼男性ホルモンと薄毛の関係はこちら▼
薄毛を改善するドラッグストアの商品
ドラッグストアの育毛剤には、
- 発毛効果があるもの
- 頭皮の血行を改善するもの
- 頭皮の環境を改善するもの
があります。
商品ごとに、効果のバランスや配合している成分は変わりますが、どの商品にも、さまざまな効果を発揮する成分が、複数含まれています。
薬効分類によって効力は異なる
育毛剤とひと言で説明していますが、薬事法という法律によって、育毛剤、発毛剤、養毛剤の3つに分類されています。
育毛剤の効力
育毛剤の特徴は、今ある髪が育つ環境を作るという点です。
育毛剤は、頭皮の血行改善や、頭皮の乾燥を防ぐなどして、頭皮の環境を整える効力があります。
そのため、『本来は太い髪が生える力があるにも関わらず、頭皮の環境が整っていないために生えない』という状況を改善できます。
発毛剤の効力
発毛剤の大きな特徴は、新しい髪を増やすことができる点です。
発毛剤には、毛乳頭細胞の細胞増殖、タンパク質の合成促進などの効力があります。
そのため、太い毛が生える力が衰えている状況を改善できます。
養毛剤の効力
養毛剤は、頭皮に栄養を与えて、環境を整える効力があります。
養毛剤は、育毛剤と似た効果ですが、育毛剤と比べると優しく効果が現れるものです。
育毛というよりは、ヘアケアに近く今生えている髪をより健康にするためなどに使われます。
ドラックストアで購入できる育毛剤のおすすめの選び方とは
ドラッグストアで購入できる育毛剤の選び方について、解説します。
医薬品・医薬部外品を選ぶ
ドラッグストアの育毛剤には、医薬品と医薬部外品があります。
医薬品、医薬部外品は法律でどのようなものか、それぞれ定められています。
医薬品とは、『治療または予防に使用されることが目的とされている物』
育毛剤の医薬部外品は、『脱毛の防止、育毛を目的として、作用が緩和な物』です。
育毛剤の医薬品、医薬部外品について解説します。
発毛剤は医薬品
発毛剤を選ぶ基準は、新しい髪が生える力が残っているかどうかです。
発毛剤と呼ばれている商品は、ミノキシジルという成分を含んでいます。
ミノキシジルは、法律で、一般用医薬品と分類される成分
一般用医薬品は、医師による処方箋を必要とせずに購入できる医薬品です。
医師による処方箋が必要ないため、発毛剤はドラッグストアで購入できます。
発毛剤は医薬品であるため、その使用目的は、薄毛の治療または予防となります。
育毛剤では改善しない、弱い髪しか生えない、新しい髪が生えないという場合は、育毛剤ではなく発毛剤を選ぶことをおすすめします。
▼ミノキシジル配合の発毛剤リアップについてはこちら▼
育毛剤は医薬部外品
育毛剤には発毛剤と比べ、新しい髪を生やす効果は弱いです。
育毛剤は、頭皮の環境を原因とする脱毛の防止のため、環境を改善し今ある髪を育てることを目的としています。
髪はあるが、抜けてしまう、育たない、という場合は育毛剤を選ぶことをおすすめします。
試しに化粧品から初めて見る
薄毛改善を目的とする化粧品は、養毛剤と呼ばれる商品です。
養毛剤の効果は、髪や頭皮に栄養を与えること
髪には、乾燥やドライヤーの熱風などで、ダメージが蓄積します。
蓄積したダメージは、切れ毛や抜け毛、髪のパサつきという形で現れます。
髪や頭皮に栄養を与えて、健康な状態を維持することを目的としているのが養毛剤です。
髪に元気がないなと感じた場合は、養毛剤を選ぶことをおすすめします。
ドラックストアの育毛剤と発毛剤の違い
育毛剤には、今ある髪を育てる効力、発毛剤には、新しい髪を増やす効力があると説明しましたが、具体的に、育毛剤と発毛剤にはどのように違いがあるのかを解説します。
育毛剤=頭皮・髪の保護
育毛剤には、頭皮の環境を改善し、髪に栄養を与えて保護をする成分が含まれています。
髪が育ちやすい環境を作る
育毛剤には、『育毛のために頭皮の環境を整える成分』と『副作用として現れる症状を緩和する成分』が含まれています。
育毛剤に含まれる髪が育ちやすい環境を作る成分を5つ紹介します。
- アデノシン
毛乳頭細胞に作用して、髪の成長を促進させる効果 - ピロクトンオラミン
殺菌作用、抗酸化作用、皮脂の過剰分泌を抑制する作用 - ニコチン酸アミド
皮膚・粘膜を正常に保つ - 海藻エキス
アミノ酸、アルギニン酸を含んでおり、肌の保湿や肌荒れ防止をする作用 - ユーカリエキス
抗菌作用、抗炎症作用
それぞれに、髪が育ちやすい環境を作りますが、効果は違います。
自分の状況にあった成分が含まれている育毛剤を、選ぶ必要があります。
頭皮に栄養を与える
育毛剤には、頭皮の環境改善をすると同時に、血行を良くして栄養を行き渡らせる効果があります。
頭皮に栄養を行き渡らせる効果がある成分を、3つ紹介します。
- アデノシン
血管拡張作用 - ニコチン酸アミド
血行を良くする作用、皮膚・粘膜を正常に保つ作用 - センブリエキス
毛細血管を拡張させる作用
アデノシンやニコチン酸アミドのように、1つの成分で複数の効果が持つものもあります。育毛剤に含まれる成分は、組み合わせも大切です。
▼センブリエキスの効果について詳しくはこちら▼
発毛剤=血行促進によって髪の成長を促す
発毛剤の成分として、医薬品にも指定されているミノキシジルミノキシジルの効果について説明します。
血行促進による効果
ミノキシジルの効果で最も特徴的なものは、高い血行促進効果
毛組織の血流を改善し、毛根を刺激します。
また、『毛母細胞の保護・活性化』、『毛乳頭細胞の増殖効果』の作用もあり高い発毛効果があります。
毛母細胞とは、髪を作る細胞
毛乳頭細胞は、毛母細胞に栄養を送る細胞です。
どちらの細胞も、髪にとって重要な細胞です。この高い発毛効果から、AGA(男性型脱毛症)の治療薬のひとつとして使用されています。
活性化された毛母細胞の働き
髪は、成長期・退行気・休止期という周期を3年〜6年かけて回ります。
これをヘアサイクルと言います。
AGAでは、このヘアサイクルの乱れが、薄毛の原因となっています。
ミノキシジルは、乱れたヘアサイクルを正常にもどします。
活性化された毛母細胞は、乱れたヘアサイクルで育った弱い髪の下から、正常なヘアサイクルで育つ強い髪を育てます。
そのため、ミノキシジルを使用し始めは、弱い髪が抜け落ちる症状が見られます。
これを初期脱毛と言います。
初期脱毛を過ぎると、正常な髪が生え揃います。
育毛剤はドラックストア以外でも入手可能
育毛剤を入手する方法は、ドラッグストアでの購入以外にもあります。
その方法と、注意点などについて説明します。
病院・クリニックでの処方
病院やクリニックでは、医師の診断のもとに薄毛を治療することができます。
特に、薄毛の原因がAGAの場合は、自分だけで対処するよりも医師の診断を受けることをおすすめします。
AGAは、男性ホルモンを原因とする脱毛症です。
ジヒドロテストステロンという物質が大きく関わっています。
このジヒドロテストステロンは、皮膚に偏在している『酵素5αリダクターゼ』と、男性ホルモンの『テストステロン』が反応して合成される物質です。
医師の処方箋が必要な薄毛治療薬
ドラッグストアにある発毛剤は、医師の処方箋が必要ない一般医薬品です。
病院やクリニックでは、ドラッグストアでは入手できない薄毛治療薬も処方され、使用できます。
その治療薬は、フィナステリドとデュタステリドです。フィナステリドとデュタステリドは、5αリダクターゼとテストステロンの反応を阻害します。
5αリダクターゼには、Ⅰ型とⅡ型があります。そして、Ⅰ型は全身に広がって存在していて、Ⅱ型は前頭部から頭頂部に偏在しています。
フィナステリドは、Ⅱ型5αリダクターゼとテストステロンの反応を阻害することで、ジヒドロテストステロンの発生を抑制する医薬品
デュタステリドは、Ⅰ型、Ⅱ型両方の5αリダクターゼの反応を阻害する医薬品です。
フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルはAGAの治療薬として代表的なものです。
そして、フィナステリドとデュタステリドは、ミノキシジルと併用することが可能です。
経験と知識に基づいた処方
フィナステリドとデュタステリドは医師の経験と知識にもとづいて、使用をする必要があります。
それは、フィナステリドとデュタステリドには、大きな副作用があるからです。
どちらの薬も、もともとは前立腺肥大症という病気の治療薬として使用されていました。
その患者に副作用として多毛の症状が現れたため、薄毛治療薬として使用されるようになったという経緯があります。
もともと他の病気の治療薬として使用されていた薬ということもあり、薄毛の治療薬として考える場合、副作用や禁忌が多く存在します。
例えば、デュタステリドの場合
副作用は、肝機能障害、黄疸、勃起不全、性欲減少など
その他にも、前立腺癌の発見を遅らせる懸念などもある。
禁忌は、女性、小児・幼児・乳児・新生児、肝機能障害のある患者など
フィナステリドとデュタステリドには、ジヒドロテストステロンの合成を阻害し、AGA型の脱毛に確かな効果があります。
しかし、自分の判断で使用をすると、その効果を得られないだけではなく、大きなリスクを負うことにもなりかねません。
【非推奨】個人輸入代行
医師の処方が必要なフィナステリドとデュタステリドですが、個人輸入ができます。
簡単に入手できてしまいますが、個人輸入して使用することは推奨できません。
その理由について、説明します。
自己判断の危険性
薄毛治療薬を自己判断で服用する危険性は、2つあります。
1つめの危険性は、副作用
フィナステリドとデュタステリドには、副作用や禁忌があることは説明しました。
自分の薄毛には、どれくらいの使用量が必要なのか、どれくらいの頻度で使用するのかは自分だけでは適切に判断できません。
自己判断での使用では、副作用をコントロールできません。
大きなリスクを負ってしまいます。
2つめの危険性は、効果が出ないこと
薄毛治療薬を正しく使用すると、初期脱毛が発生します。
効果が現れている状況ですが、自己判断で使用している場合は、自分の状況が正しく理解できません。
正しい初期脱毛なのか、使用量が適切でないために頭皮の環境が悪化しているのかの判断ができないからです。
正しく効果が現れているのに、そこでやめてしまったら薄毛治療薬の効果を十分に感じることはありません。
医師の正しい診断があるからこそ、安心して治療を継続できます。
効果のない育毛剤
個人輸入で購入する薄毛治療薬の場合、成分が正しく含まれているかどうかもわかりません。
海外で製造される薬の中には、偽造されたものもあります。
偽造薬を見破るのは、困難です。
パッケージや、薬を見ても簡単には偽造薬とは判断できません。
個人輸入で入手した育毛剤が偽造薬であれば、それは効果のない育毛剤となります。
単に効果のない偽造薬であれば、大きなリスクを負うことはありません。
しかし、健康に被害を及ぼすような成分が含まれていることもないとは言い切れません。
AGAスマクリでの薄毛治療
医師処方のもと、安全に薄毛治療を行いたい方におすすめなのがAGAスマクリ。
毎月1〜2万円が相場のAGAクリニックの薄毛治療ですが、AGAスマクリでは月額4,980円 (税込)で「フィナステリド1.3mg」と「ミノキシジル5mg」を提供。診察代や送料もかかりません。
また、スマホ1つさえあればいつでもどこでも医師の診察・処方を受けられる、オンライン診療を導入。通院時間も不要で、全国どこに住んでいても処方可能です。
クリニックの店舗を多く持たないことで、不要な家賃や人件費などを抑えているため、月々4980円というかなりの安さでAGA治療に貢献しています。以下、処方費用の表になります。
また、今なんとAGAスマクリは、より多くの方にAGA治療を体験していただけますよう「初月無料」で発毛薬を処方しております。
薄毛のお悩みに関してはスタッフによる無料オンライン相談を受けつけているので、少しでも興味のある方はまずはお気軽に相談してみませんか?
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まとめ
ドラッグストアで購入できる育毛剤について、解説をしました。
ドラッグストアで購入できる育毛剤は、医薬品の発毛剤、医薬部外品の育毛剤、化粧品の養毛剤と分類されます。
育毛剤が、分類されていることを知らなかった方も多いのではないでしょうか。
病院やクリニックでは、ドラッグストアでは入手できない育毛剤を入手できます。
さらに、医師の診断のもとで正しく使用できるので副作用を抑え、効果を十分に感じられます。
ドラッグストアで育毛剤を購入しようと考えた際には、この記事を参考にしていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。