ザガーロはAGA治療に効果的？プロペシアとの違いや副作用・注意点を解説 

新しいAGA治療薬として注目されている「ザガーロ」について詳しく紹介します。これまで多くのAGA患者に利用されてきた「プロペシア」と比較しながら、効果、副作用、使用時の注意点などについて解説します。「よくある質問」も紹介していますので、プロペシアでは効果が感じられなかった方、ザガーロに興味があり一度試してみたいと考えている方は、この記事をぜひ参考にしてください。

ザガーロとは

ザガーロの効果、注意点、副作用などについて表にまとめましたので参照してください。

ザガーロの特徴について、以下でさらに詳しく説明していきます。

出典：日経メディカル

ザガーロの効果

男性における男性型脱毛症の改善が期待されているザガーロですが、その作用と成分から具体的な効果を見ていきましょう。

効果1：５αリダクターゼのⅠ型・Ⅱ型の両方を阻害

AGAの発症を引き起こすのがDHTです。ザガーロは、DHTに変換する原因の「5αリダクターゼ」のⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。従来、主な原因はⅡ型とされていましたが、プロペシアでは効果がなかった薄毛の患者さんが、Ⅰ型も阻害するザガーロを服用したところ発毛効果を得られた例があり、注目を集めています。プロペシアで満足のいく効果が得られなかった方にも、ザガーロは有効といえるでしょう。

効果2：デュタステリドはAGA治療にも効果あり

ザガーロの成分デュタステリドは、2009年に前立腺肥大症の治療薬として厚生労働省から承認を受け、「アボルブ」という名前ですでに使用されていました。2015年にはデュタステリドが新たにAGAの治療薬としても承認され、「ザガーロ」として販売されるようになりました。名前が異なりますが、ザガーロとアボルブはどちらも同じデュタステリドを成分としています。

ザガーロの副作用

ザガーロは薄毛改善の期待が高まる治療薬ですが、副作用も報告されています。1%以上の発生頻度が報告されている副作用は、射精障害、性欲減退、勃起不全などの性機能障害です。また、1%未満の確率で報告されている副作用には、抑うつ気分、自殺念慮、頭痛、感覚障害、疲労、発疹、高血圧などがあります。その他の副作用としては、乳房障害（女性化乳房、乳頭痛など）、腹部不快感、肝機能異常、倦怠感なども報告されています。

ザガーロの注意点

注意点1：成人男性のみ服用が可能

男性型脱毛症の治療薬であり、女性が飲んでも効果はありません。それだけでなく、妊娠中や授乳中の女性がザガーロを体内に取り込むと、胎児や赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、女性の服用は禁止されています。同様に、20歳未満の人の服用についても、有効性や安全性が確立されていないため、子どもも服用できません。

注意点2：肝機能障害がある人は服用できない

ザガーロ（デュタステリド）は肝臓で代謝されるため、肝機能に障害があると服用できません。肝機能障害があると、血中濃度が上昇し、症状が悪化する恐れがあります。重度でない場合でも、肝臓に問題がある場合は、必ず医師に相談し、使用については慎重に検討しましょう。また、内服前に血液検査を行い、肝機能を確認することも重要です。

注意点3：経皮吸収に注意する

ザガーロは皮膚からも吸収されるため、カプセルを飲み込まなくても、薬剤に触れるだけで影響を受けることがあります。特に女性や子どもが薬剤に触れないように注意が必要です。もし触れてしまったときは、すぐに石鹸と水で洗い流してください。また、カプセルを開けて中身を取り出して飲むと、薬剤が飛散し、女性や子どもがそれを吸い込んでしまう可能性があります。必ずカプセルのまま飲むようにしてください。

注意点4： 飲み合わせに注意する

一部の薬は、他の薬と一緒に飲むと副作用が出たり、効果が弱くなったりすることがあります。ザガーロには、絶対に一緒に飲んではいけない「併用禁忌薬」はありません。しかし、注意が必要な「併用注意薬」が存在します。ザガーロの併用注意薬は、「CYP3A4阻害薬」です。このCYP3A4阻害薬の作用によって、デュタステリドの代謝が悪くなり、最悪腎機能の低下を招くことになりかねません。

CYP3A4阻害薬を常備薬として服用されている方、また常備薬があるけどCYP3A4阻害薬が含まれているかわからない方は医師に相談しましょう。

注意点5： 前立腺がんの検査に注意

ザガーロを服用している間に前立腺癌の検査でPSA（前立腺特異抗原）値を測定する際には、担当医にザガーロの服用とその期間を必ず伝えてください。ザガーロを6ヶ月以上服用すると、PSA値が実際の半分にまで低下するため、測定された値を2倍にして評価する必要があるからです。服用を中止してから半年以上経過している場合は、その旨を報告しなくても問題ありません。

注意点6：個人輸入は危険である

ザガーロは処方箋医薬品であり、国内で処方箋なしでの購入はできません。個人輸入や代行業者を通じて購入し、医師の指導なく服用するのは非常に危険なことです。日本では未認可の成分や偽物、有効成分不足など、さまざまな問題が起こる可能性があります。個人輸入で副作用が起きても、自己責任であり、医薬品副作用被害救済制度の適用外です。

ザガーロとプロペシアの違いとは

違い1：成分の特徴

AGAの原因は、悪玉男性ホルモンのジヒドロテストステロンですが、これの元となるのが「5αリダクターゼ」という酵素です。この5αリダクターゼにはⅠ型・Ⅱ型があり、プロペシアに含まれるフィナステリドは、主に「Ⅱ型」を阻害します。一方、ザガーロの成分デュタステリドは、「Ⅰ型」と「Ⅱ型」の両方を抑制することができます。このため、ザガーロは頭頂部や前頭部に多数存在するⅡ型だけでなく、広範囲の薄毛に対して効果が期待できます。その効果の範囲の違いから、ザガーロはより高い効果が期待されています。

違い2：効果効能

プロペシアは男性型脱毛症の進行を遅らせる効果がありますが、症状の根本的な改善には他の治療法も必要です。一方、ザガーロは男性型脱毛症の改善も目標としており、症状の進行を防ぐとともに、特定の薄毛部位の改善効果が認められています。MSD社のプロペシアの添付文書では「男性型脱毛症の進行遅延」と明記されていますが、ザガーロカプセルの添付文書では、「男性における男性型脱毛症」と表記されています

違い3：効果が現れる期間

プロペシアの効果が現れるのは、早い人で約3ヶ月であり、一般的には半年程度です。一方、ザガーロは半年から1年かかります。ザガーロの場合効果が出るまでに時間がかかるのは、髪の成長サイクルに影響があるからです。

通常、髪は成長期、退行期、休止期を繰り返しており、AGAではこのサイクルが乱れて髪が早く抜け落ちてしまいます。ザガーロによってこのヘアサイクルを整えることでAGAの進行を抑えることができますが、新しい髪の成長には時間を要します。そのため、効果が見えないからといってすぐに服用を中止するのではなく、継続して服用することが重要です。

違い4：毛髪数、毛髪の太さ、硬毛数の変化

デュタステリドを主成分とする「ザガーロ」を例に、国際共同試験が行われました。この試験では、AGA患者917人（そのうちアジア人（日本人を含む）は507人）を対象に、投与後24週時点で、頭皮中のDHT（ジヒドロテストステロン）濃度を測定し、ザガーロとプロペシアの効果を比較しました。

その結果、ザガーロは頭頂部の毛髪数、毛髪の太さ、硬毛数で、プロペシアよりも1.6倍の効果があることが示されました。具体的には、プロペシアがⅡ型のみを妨げるのに対し、ザガーロはⅠ型・Ⅱ型の両方の種類を阻害するため、DHTの抑制効果がより強いことが確認されたのです。

ザガーロが効かないと言われる理由

理由1：飲み始めてすぐに服用をやめる

ザガーロは、効果を感じるまでに時間がかかるため、「何も変わらない」と感じて服用をすぐに中止する人もいます。一般的に、ザガーロの効果が現れるのは服用開始からおよそ半年から1年後です。髪の成長には時間がかかるため、効果が実感できないからといって服用を止めずに、継続的に服用することが重要です。

理由2：効果が出たらすぐに服用をやめる

効果が現れたからといってすぐに服用を止める方がいますが、重要な点は、効果を実感してからも継続して飲む必要があるということです。自己判断で服用を中止すると、AGAの症状が再び進行する可能性があります。したがって、ザガーロを処方された通りに定期的に服用し、効果がしっかり出るまでの期間をじっくりと待つことが大切です。

理由3：頭皮環境を気にかけていない

ザガーロを服用している場合でも、適切な頭皮ケアが重要です。これには、自分の髪質に合ったシャンプーを使って頭皮を清潔に保つことや、たんぱく質や亜鉛などの栄養素をしっかり摂取することが含まれます。これらの対策を行うことで、健康な髪が育ちやすい環境を整えることができます。

ザガーロによる治療について

AGAスマクリではVIPの有効成分であるデュタステリド0.5mgを月々4980円(税込)でご提供しております。

ザガーロは個人輸入で購入できますが、値段も販売されている場所によってまちまちとなっています。しかし、個人輸入で購入することは基本的に本物のAGA治療薬なのか判断が難しいため医師が処方しているクリニックから入手しましょう。

AGAスマクリでは低価格でAGA治療薬を購入できるので、ぜひ利用してみてください。

＜治療例＞
K さま（39歳・福岡県）

出典：AGAスマクリ公式サイト ※個人の感想で効果を保証するものではありません。

上記の方は、フィナステリドとミノキシジルを服用しています。右の画像は治療開始後7ヶ月後ですが、しっかり効果が現れているのが確認できます。

ザガーロに関するよくある質問

質問1：保険適用されますか？

ザガーロは保険適用外です。したがって、病院やクリニックで処方してもらう場合、保険が使えず、その費用は全額自己負担となります。病院の治療には、「保険診療」と保険適用されない「自由診療」があり、AGAの治療は自由診療として扱われます。

質問2：継続的な服用で耐性がつきませんか？

ザガーロは、長期間服用しても耐性がついて効果が減少することはありません。むしろ、効果を実感するためには、半年以上、服用し続けることが推奨されています。

質問3：ジェネリックはありますか？

現在、日本国内でザガーロのジェネリック薬は販売されていません。これは、特許期間が満了していないためです。ザガーロの特許期間が満了しない限り、国内でのジェネリック薬の販売は認められません。

質問4：ザガーロの服用で初期脱毛が起こりますか？

ザガーロの作用により、初期脱毛が起こることがあります。これは服用開始後約1〜3ヶ月の間に起こる現象で、髪の毛の周期を整えるための頭皮のリセット作用と考えられています。

質問5：ザガーロの服用方法で注意すべきことはありますか？

1日1回、1カプセルを服用します。各服用後には24時間以上の間隔を必ず空けることが必要です。飲むタイミングについては、食前や食後など特定のルールはありませんので、いつ飲んでいただいても構いません。

質問6：ザガーロはAGA以外の脱毛症に効果がありますか？

ザガーロはAGAに効果がありますが、円形脱毛症など他の種類の脱毛症には効果がないと言えます。ザガーロは、AGAの原因物質であるジヒドロテストステロンを生成する酵素である5αリダクターゼの働きを抑えることで、AGAの進行を遅らせます。つまり、5αリダクターゼとは関係のない脱毛症には効果がないと考えられます。

AGAの治療は”AGAスマクリ”

AGAスマクリは他より先駆けてオンライン診療を導入したAGA専門クリニックです。現在、AGAスマクリではオンライン診療に特化して60万件以上の実績を持っています。この豊富な診療経験に基づいて、専門知識を持つ医師たちが日々努力し、適切なサポートを提供しています。

AGAスマクリは、長期的な継続が必要なAGA治療にかかる経済的な負担を軽減するのに適したクリニックです。多くの人がAGA治療を続けられない理由には、治療費が高額であることや通院の手間が挙げられます。しかし、当院では初診の費用が無料で、2ヶ月目以降は月々の4980円(税込)でデュタステリド0.5mgを処方しております。自宅でAGA治療を受けたいと考えている方は、まずはAGAスマクリのオンライン無料相談をご検討ください。

まとめ

ザガーロは、AGAの進行を抑える薬で、プロペシアと比較すると、より広範囲に効果を発揮し、高い効果があるとされています。ザガーロは個人輸入でも入手できますが、クリニックで処方されたものを服用することを推奨します。クリニックや病院では、あなたの症状に合った薬を処方してもらえるだけでなく、飲み合わせについても医師に相談できるので安心です。安全にザガーロを服用するためには、必ず医師の処方を受けるようにしましょう。