プロペシアは、AGA治療に有効な医薬品で、近年特に注目をあびています。気になる薄毛や抜け毛の症状を改善します。
臨床研究により安全性は確認されていますが、その効果から身体への影響を懸念する声もあります。その中でも代表的なのが妊婦が摂取する事で奇形児事例が発生したという噂です。
有効成分であるフィナステリドは、男性ホルモンに影響を与えるため、胎児が男児だった場合、生殖器の形成に問題を生じると誤った情報が流れています。
たしかに、成人男性以外が使用すると成長などに問題が生じる可能性を完全に否定する事はできませんが、それは全ての医薬品に言える事になります。
現在までにプロペシア服用による奇形児事例は特別報告されていません。むしろ噂によって、過度な心配がストレスになって不妊症の原因になっているという報告も上がっています。
この記事では、プロペシアの安全性の再確認、また服用する際に注意しなければいけない点を紹介しています。納得してプロペシアが服用できる一助になれば幸いです。
- プロペシア服用によって奇形児が生まれた事例はない！
- プロペシアの服用による副作用で妊活などに影響する場合はある！
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監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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[/box]プロペシアを服用して奇形児が生まれた事例の有無
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、5α還元酵素II型を阻害する事でAGAの原因となるDHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑制します。
男性ホルモンに影響を与えるため、妊婦が服用する事で、胎児の成長に何かしらの影響を及ぼす可能性を完全に否定する事はできません。しかし、プロペシアによる明確な奇形児事例の報告は現在ありません。
ただし、妊婦に関しては万が一に備えて、プロペシアの服用を避ける事が望ましいです。
プロペシアを服用して奇形児が生まれる確率
妊活中の方は、妊婦や胎児への影響をと心配する方もいるかと思いますが、プロペシア自体が精子などに作用して胎児に直接影響を与えることはありません。
プロペシア服用中男性との間の子どもであっても、奇形児が生まれる可能性に変化はありません。
プロペシアに触れた妊婦が奇形児を生んだ事例
プロペシアに触れた妊婦が奇形児を生んだ事例はありません。
有効成分であるフィナステリドは、経皮吸収される成分です。薬に触れるだけで一部、成分が体内に吸収されます。しかし、胎児をはじめ、身体に影響を与えるだけの量にはなりません。
プロペシア製造販売元の公表によれば、プロペシアが精液中に溶け込む可能性もほとんどないと発表されています。例え精液中に溶け込んだとしても、胎児の発育には影響しない量のようです。
プロペシアが及ぼす妊活への影響
プロペシアには、男性の性機能を低下させる副作用が報告されています。100人に1人程度の割合で、性欲減退やED（勃起不全）が見られます。
副作用による妊活への影響が気になる方は、プロペシアとED治療薬は併用が可能なので、医師に相談してみて下さい。比較的多い悩みなのでAGA専門クリニックであれば、ほとんどの施設で対応可能です。
性欲減退
明確なメカニズムは、解明されていませんが性欲の減退が服用者の1.1%で現れると報告されています。
DHTの生成を阻害するため、男性ホルモンの総量に影響が出るためだと考えられています。
また、臨床試験において被験者にプラセボを投薬したところ、同様の症状が現れる例もあったため、心理的な作用も影響している事も分かっています。
勃起不全
服用者の0.8%で勃起不全が現れると報告させています。勃起不全同様に明確なメカニズムは、解明されていません。
陰茎の血管障害によるものではないため、バイアグラなどの血管拡張作用によって陰茎に血液を流入させるタイプのED治療薬の効果は期待できます。
精子減少
精子の減少は、認められていません。また、精子への影響もありません。ただし、服用者の0.4%に精液量の減少が見られたと報告があります。
男性ホルモンが不足する事によって精液量が減少したと考えられますが、明確な精液量減少のメカニズムは分かっていません。
日々のコンディションによっても精液量は増減するため、1度や2度少ないなと感じる程度であればほとんど問題はありません。
明らかな精液量の減少が見られた際は、AGA専門クリニックや泌尿器科などを速やかに受診するようにして下さい。
プロペシア服用中の性行為
プロペシアは、唾液や汗へ成分が浸透する事はありません。精液への浸透に関しては報告がありますが、問題が生じる事のない微量です。
たとえ性行為によってプロペシアの成分が女性に移行して問題が起こる事はありません。
プロペシア服用中だからと言って相手が妊婦でない限り、性行為において注意しなければならない事はありません。
プロペシアによって精子や卵子に影響が現れる事は報告されていません。
逆に意識し過ぎる事が、ストレスになって不妊の要因になる事が示唆されます。
明確な問題は報告されていませんが、胎児への影響が身体のメカニズム上完全に否定できないため、その点には一定の配慮が必要です。
プロペシアの成分は微量だが精子に移行する
プロペシアの成分が微量に精液へ移行する事は報告されていますが、影響を与える量ではありません。
精液にプロペシアが含まれたとしても、精子に異常が生じるような事はありません。
もちろん精子を通じて受精卵（卵子）への影響も報告されておりません。遺伝情報などに問題が引き起こされる事はありません。
妊娠中の性行為による胎児への影響
プロペシアは男性ホルモンに影響を与える事で治療効果を得ます。
女性はもともと体内の男性ホルモン量があまり多くないため、薬の影響を受けて男性ホルモンが少なくなると、影響が出やすくなっています。
奇形児が生まれるなど重大なリスクは考えられませんが、妊娠中にプロペシアが体内に浸透してしまうと、胎児への何かしらの影響を完全に否定する事はできません。プロペシア服用者は、なるべく妊娠中の性行為を避けるのが推奨されます。
他のAGA治療薬で奇形児が生まれた事例の有無
AGA治療薬で奇形児が産まれたという報告はありません。医薬品である以上身体への影響は避けられないため、可能性を完全に否定する事はできませんが、具体的に問題が生じたという報告はありません。
特に胎児は薬の影響を受けやすいため、不安が生じた場合は、速やかに医師に相談するようにして下さい。
フィンペシア
プロペシアとフィンペシアは、同じ有効成分で製造されています。
プロペシアに奇形児事例がないという事はフィンペシアにおいても奇形児が生まれた事例はありません。
▼フィンペシアの効果についてはこちら▼
フィナステリド
プロペシアとフィナステリドは、同じ有効成分で製造されています。
プロペシアに奇形児事例がないという事はフィナステリドにおいても奇形児が生まれた事例はありません。
ジェネリック医薬品であるため、一部添加物などの違いはあるものの、添加物の中に奇形児が生まれるリスクを含むような成分はありません。
ミノキシジル
外用薬として使用する場合には、何の問題もありません。
ただし、内服薬として服用する場合、ミノキシジルには、血管拡張作用があります。
結果、血液循環機能が向上するため妊婦が服用すると胎児の心機能に影響を与える可能性が考えられます。
しかし、理論上の話で実際には、重篤な問題を生じたという報告は現在までありません。
▼ミノキシジルの作用機序についてはこちら▼
デュタステリド
デュタステリドは、プロペシアより5α還元酵素を幅広く阻害するため男性ホルモンの生成をより抑制します。
プロペシアより副作用リスクは高くありますが、奇形児が生まれるほど精子などに影響を与える事はありません。
▼デュタステリドの効果についてはこちら▼
ザガーロ
ザガーロは、デュタステリドと同じ成分であるため、奇形児が生まれる可能性は同様にありません。
AGA治療薬の影響から来る奇形児が生まれるリスクに関しては、そこまで過度な不安を抱える必要はないです。
妊娠中のストレスも胎児へ良い影響を与えないため、どうしても不安を拭えないのであれば、医師に相談しましょう。
プロペシアを服用する際の注意
プロペシアによって男性ホルモンに影響が及ぶため、何かしらの影響が身体に起こる可能性は否定できません。服用は1日1回1錠と用法が定められているのでしっかり守りましょう。また、効果の発現まで6ヶ月程度の期間が必要なので継続的な服用が必要です。
また、妊婦や未成年の取り扱いなど特別注意しなければならない点もあるので、ここではそのポイントについてまとめています。
妊婦は触らない
医師の中には、女性がプロペシアに触れることすら禁止している人もいます。プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、皮膚を通って体内に浸透する事が可能なためです。
経皮的に吸収される成分はごく僅かなので、身体への影響はほとんどないと考えられますが、妊娠中の方は不用意に触らないように注意して下さい。
未成年は服用できない
男性ホルモンは成長に欠かせないホルモンのため、成長途中に服用することで予期せぬ副作用が現れる可能性が否定できないのが現状です。
臨床研究そのものは、未成年を含む18歳以上で行われているため、今後のデータの蓄積によっては安全性が認められるかもしれません。
薬を割らない
薬の種類によっては表面に、有効成分が効率よく吸収されるようコーティングが施されています。
薬を割るとコーティングが剥がれ正しく効果が得られない可能性があります。
AGA治療薬の多くが成分吸収効率を考え、表面にコーティングが施されているので割って飲むことがないようにして下さい。
プロペシアを取り扱うAGAスマクリ
2020年4月にオンラインでの初診が解禁され、対面ベースであった診療がオンラインでも可能となり、AGA治療のあり方が変化してきました。
数年前と比べても来院患者数は増加にあり、それに合わせてAGA専門クリニックも増加傾向にあります。「AGAスマクリ」もAGA専門クリニックの一つです。
多くの方が選ばれるのが「フィナステリド」と「ミノキシジル」の2剤を組みあわせた治療法ですが、要望があればMSD社製のプロペシア錠の単剤を処方する事もできます。
厚生労働省も注意喚起を行っていますが、医師の診断が不要な個人輸入によって安価にプロペシアを購入し、偽造品を服用しているケースが昨今見られます。
AGAスマクリでは、医療機関として医薬品流通機関から薬を仕入れ、医師がしっかり確認した上での提供を心がけています。
AGAスマクリとは
業界初のAGA専門オンラインクリニックで、発毛効果がある薬を業界最安値で提供しています。
オンラインであるメリットを最大限に活かし、店舗コストを最小限にネットで効率化する事や派手なテレビCMや電車広告を行わずクチコミを中心とした広告活動によって、浮いたコストを患者様に還元できるよう工夫を行っています。
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プロペシアで奇形児が生まれた事例はゼロだが妊活への影響はある
男性がAGA治療のため、プロペシアを服用していても、奇形児が生まれる事はありません。ただし、男性ホルモン容量の変化から性欲減退や勃起不全など性行為に支障をきたす可能性があります。
プロペシアは、服薬をやめてしまうと効果の持続を期待するのが難しい薬です。副作用は過度な心配から来る心理的なものの可能性も示唆されています。服用前にしっかり調べて納得して服用する事で症状が現れません。
また、実際にED症状が出てしまってもプロペシアはED治療薬との併用が可能なので、服用を継続させながら妊活を行う事も可能です。不安がある方はまず、医師に相談してみて下さい。
現在は、オンライン診療も普及しているため医師への相談がしやすくなっています。
プロペシアの効果は個人差が大きいため、専門の医師に診てもらう事が一番です。
