AGAとは?【医師がわかりやすく解説】

 

AGAとは、薄毛や脱毛の原因の一つとして知られています。AGAは進行性があるため、気づいたときには早めに対処することが大切です。

この記事ではAGAの特徴と原因をご紹介します。AGAのセルフチェックをするには、3種類の進行パターンを知っていることが大切です。

ハミルトン・ノーウッド分類によるAGAの分類から、AGAの進行する経過もわかりやすく説明します。気になった時点で治療を始めて、薄毛対策をしていきましょう。

AGAとは?

AGAとは、男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)です。

男性ホルモンの影響によって発症する脱毛症で、頭頂部や髪の生え際から薄毛が進行します。AGAは20歳以降の成人男性に起こりやすいですが、10代から発症する場合もあります。

年齢を重ねてから症状が見られることも多い脱毛症です。

AGAは進行性の脱毛症で、頭頂部の薄毛の範囲が大きくなったり、生え際が後退していったりして範囲が広がるリスクがあります。

AGAは気付かないうちに、なんとなく進行している

AGAは本人が気付かないうちに進行している場合があります。

頭頂部の髪が薄くなっても、鏡ではっきりと見えないのでわからないこともあるでしょう。髪の生え際が後退していても、ゆっくりとした変化では気付くのが困難です。

髪の状態に注意をしていると、抜け毛が増えたり、髪の毛が細くなったりしているとわかってAGAの可能性を疑えるようになります。

AGAはなんとなく進行している場合が多いので、意識的に確認することが大切です。

AGAの進行パターンは主に3種類

AGAの進行パターンは主に3種類

AGAの進行は主にM字型、U字型、O字型の3つのパターンに分けられます。

ここではAGAの進行パターンの分類として用いられるハミルトン・ノーウッド分類と合わせて、AGAの進行パターンを解説します。

AGAはハミルトン・ノーウッド分類で分けられる

AGAはハミルトン・ノーウッド分類によって7つの段階に分けられています。

ハミルトン・ノーウッド分類では以下のようにI型~VII型の7種類と、AGAの進行パターンによるIia型~Va型、II vertex~Iii vertex型にAGAの進行度を分けて考えます。

分類 症状
I型 生え際の後退による薄毛が見られる
II型 生え際がさらに後退して剃りこみが深くなる
III型 生え際が切れ込むように深く後退するが、頭頂部には毛が残っている
IV型 生え際が大きく後退して、頭頂部も薄毛になる
V型 生え際から頭頂部まで後退が進んで、つむじまで薄毛になる
VI型 頭頂部を過ぎて後部まで薄毛が進行し、横髪との差が顕著になる
VII型 生え際や頭頂部だけでなく、後頭部まで脱毛が進行する
Iia型 II型よりも額の中心部の後退が進む
IIIa型 III型よりもおでこから頭頂部に後退が進む
IVa型 前頭部の髪が全体的に後退して薄毛になる
Va型 前頭部の薄毛が頭頂部を過ぎて後頭部に広がり始める
II vertex型 I型からII型への進行と共に、頭頂部にも薄毛が発生する
III vertex型 II vertex型から生え際の切れ込みの拡大と共に、頭頂部の薄毛が広がる

ハミルトン・ノーウッド分類はAGAの治療法を決める上で重要な分類方法です。

後述のM字型はI型からVII型に向かって進行しますが、U字型はI型からIia型~Va型、O字型はI型からII vertex型とIII vertex型を経てVII型に至る特徴があります。

額の左右の毛が抜け始めるM字型

M字型は額の中心部よりも左右で脱毛が進行して髪が後退していくのが特徴です。

髪をかき上げると額の中心部に比べて左右が後退しているとM字型のAGAが進行し始めていると考えられます。初期には注意していないと気づきにくいタイプです。

頭頂部全体の毛が抜け始めるU字型

U字型は額から頭頂部にかけて全体的な広がりをもって、髪が後退するのが特徴です。

生え際の左右が後退するM字型のAGAの進行と合わせて、額の中心部から頭頂部でも脱毛が進むことでU字型の脱毛が起こります。

前髪の生え際から前頭部全体に脱毛が広がって後退していき、額が大きく見えるようになっていきます。

頭頂部の毛が抜けるO字型(つむじ型)

O字型はつむじ型とも呼ばれていて、頭頂部のつむじの付近を中心にして脱毛が進行するのが特徴です。頭頂部から円状に脱毛が広がっていきます。

M字型やU字型の脱毛と同時に進行することも多いパターンです。

O字型は頭頂部なので薄毛になっていることがわからず、進行してから気付いくことが多いので気を付けましょう。

AGAの毛髪量の変化

AGAでは進行に伴って毛髪量が減少していく経過になります。初期には毛髪量があまり変化しませんが、年数を重ねるごとに毛髪量が減るのが一般的です。

進行型の脱毛症なので、できる限り早い段階で治療を始めることが大切です。

AGAはヘアサイクルが主な原因

AGAはヘアサイクルが主な原因

AGAの主な発症原因はヘアサイクルの異常です。

男性ホルモンのバランスや生活リズムなどの乱れによって正常なヘアサイクルが維持できなくなるとAGAが進行する原因になります。

ここではAGAとヘアサイクルの関係をわかりやすくまとめました。

ヘアサイクルのメカニズム

ヘアサイクル

ヘアサイクルは古い毛が抜けて、新しい毛が生えて成長する一連の流れです。以下の3つのステップが繰り返されています。

  • 休止期
  • 成長期
  • 退行期

ヘアサイクルが正常な場合

ヘアサイクルが正常な場合には、休止期が終わると脱毛して、成長期が始まります。毛が伸びて太くなった後、退行期に入って毛球が退縮して休止期になるというサイクルが続きます。

ヘアサイクルが異常な場合

ヘアサイクルに異常が起きていると、毛が正常な流れで抜け替わりません。成長期に入っても毛が太く成長しないまま退行期に入ると、毛が細く短くなります。

ヘアサイクルが休止期から成長期に入らないと、発毛が起こらない状況になります。

AGAの原因物質のジヒドロテストステロン(DHT)は成長期を短縮させる作用があるホルモンです。ヘアサイクルが正常なら成長期が2年~6年程度あります。しかし、AGAではDHTの作用によって成長期が数ヶ月程度に短くなっているのが一般的です。

AGAは早めの治療が勝負!20~30代が最適!

AGAは早期治療によって改善できる可能性が高くなります。DHTは男性ホルモンのテストステロンから5αレダクターゼによって産生されるため、男性ホルモンの分泌が多い20~30代に発症するリスクがあります。若い時期からAGA治療をして、発毛に必要な毛母細胞を保護することが長期的な対策として効果的です。

AGAかも?!と思ったら…

AGAかもしれないという不安が出てきたときにはAGAスマクリにご連絡ください。ヘアサイクルが乱れて脱毛が起こる原因はさまざまです。

AGAだけが原因の場合もありますが、生活習慣やストレスなどによって症状が増悪されていることもあります。効果を実感するには総合的な治療が必要です。

AGAスマクリではオンライン診療で医師によるカウンセリングをおこない、患者様ごとに適切な治療方針を立てています。症状に応じて治療薬を選定して提案していますので、きっと治療効果を実感できます。AGAは初期に気付いて治療を開始した方が効果が上がりやすいのが特徴です。

当院では無料カウンセリングをしていますので気軽にご相談ください。

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まとめ

AGA(男性型脱毛症)は進行性の脱毛症で、髪の生え際または頭頂部から進行しやすいことが特徴です。

原因物質のDHTは男性ホルモンから産生されて、ヘアサイクルの成長期を短縮させます。

20~30代のうちにAGA対策を始めて、正常なヘアサイクルの維持に努めましょう。AGAは初期症状に気付きにくいことがあります。

前髪の生え際やつむじの周辺を定期的にチェックして、髪が薄くなってきた印象があったらAGAクリニックに相談しましょう。

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