頭皮の治らないかさぶたの原因は?治し方やはがすのをやめる方法を解説

頭皮の治らないかさぶたの原因は?治し方やはがすのをやめる方法を解説

「頭皮のかさぶたが治らない」「かゆみやフケに加えてかさぶたもできてしまっている」などとお悩みではないでしょうか。

頭皮のかさぶたにはいくつかの原因が考えられ、放置していると皮膚炎などの疾患が重症化することもあります。

この記事では、頭皮にかさぶたができる主な原因や自分でできる対策などを紹介します。かさぶたがなかなか治らない人や、繰り返しかさぶたができる人は参考にしてみてください。

この記事の要約
  • 頭皮のかさぶたには乾燥や皮膚炎、ストレスによるものなどさまざまな原因がある。
  • 頭皮のかさぶたを放置すると疾患の悪化や抜け毛・薄毛の原因になる。
  • 生活習慣やシャンプーの方法の見直しが、頭皮のかさぶたの予防・改善につながる。
  • 頭皮のかさぶたが治らないときはクリニックの受診を。

頭皮にかさぶたができる9つの原因

頭皮にかさぶたができる9つの原因

 

頭皮のかさぶたは、主に以下の9つが原因と考えられています。

頭皮のかさぶたの原因
  • 頭皮の乾燥
  • ストレス
  • 脂漏性皮膚炎
  • アトピー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎
  • 乾癬
  • 頭皮白癬(トンズランス感染症)
  • 伝染性膿痂疹(とびひ)
  • アタマジラミ

頭皮のかさぶたの主な原因は掻き傷です。掻き傷の原因となる頭のかゆみの理由などを解説します。

①頭皮の乾燥

①頭皮の乾燥

まず挙げられるのが頭皮の乾燥です。乾燥した皮膚はかゆみを伴うことが多く、掻くことで傷ができてかさぶたになるケースもあります。

肌のかゆみや粉吹き、ひび割れなどを引き起こす肌の乾燥状態は、皮脂欠乏症(乾皮症)と呼ばれ、加齢による体質の変化や洗いすぎなどが原因とされています。また冬の乾燥した空気も、皮膚の乾燥の一因です。

頭皮がカサカサでかさぶたができている場合には、乾燥を疑いましょう。

参考:皮脂欠乏症診療の手引き 2021(日本皮膚科学会)
参考:乾皮症(MSDマニュアル家庭版)

②ストレス

②ストレス

ストレスは、頭皮にかさぶたができる間接的な原因の一つです。

ストレスは、心身にさまざまな悪影響を及ぼすことが知られています。皮膚をこすったり掻いたりする「掻破(そうは)行動」もその一つです。日常的に掻破行動をすると、頭皮が傷つき、かさぶたができてしまいます。

掻破行動は特にかゆみが無い場合でも起こります。ストレスが大きな原因だとされていますが、本人もストレスと掻破行動の関係に気づいていないケースが大半です。

なお、ストレスそのものも皮膚疾患が悪化する原因とされています。かゆみを感じないのに頭を掻きむしる癖がある方は注意しましょう。

参考:アトピー性皮膚炎 : 増悪因子としての掻破行動とストレス(東京女子医科大学皮膚科)
参考:ひふの病気(日本臨床皮膚科医会)

③脂漏性皮膚炎

③脂漏性皮膚炎

頭皮が脂漏性皮膚炎になると、白いかさぶたのような鱗屑(りんせつ)ができることもあります。鱗屑とは、皮膚の角質が目に見える大きさで剥がれ落ちるものです。魚のうろこのように見えることから名づけられました。

脂漏性皮膚炎は、洗髪の不足によってマラセチア菌が繁殖することで起こるとされており、初期症状に大きいフケやかゆみが見られることもあります。

白いかさぶただけでなく、ベタベタとした汁が出てくる場合には、脂漏性皮膚炎を疑ってみましょう。

参考:脂漏性皮膚炎(MSDマニュアル)

④アトピー性皮膚炎

④アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はかゆみを伴う皮膚炎の一つで、かゆみを伴うため頭皮のかさぶたの原因になりえます。

かゆみに加えて皮膚の赤みや乾燥が起こり、バリア機能が低下することで表皮が刺激を受けやすい状態になるのが特徴です。

アトピー性皮膚炎には、急性期と慢性期があります。急性期には赤い湿疹やかさぶたができ、慢性期には掻き壊すことで皮膚がごわごわと厚くなる苔癬(たいせん)が見られます。常に強いかゆみが出るため、皮膚を掻き続けて症状が悪化してしまうケースも少なくありません。

頭皮に出ることもあるので、以上の症状が当てはまるならアトピー性皮膚炎を疑いましょう。

参考:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン(日本皮膚科学会)
参考:アトピー性皮膚炎(MSDマニュアル家庭版)

⑤接触皮膚炎

⑤接触皮膚炎

頭皮のかゆい部分を引っ掻くことでかさぶたができる場合、接触性皮膚炎も考えられます。

接触性皮膚炎とは、特定の物質が原因で炎症が生じる皮膚疾患です。刺激性やアレルギー性などいくつかのタイプに分類され、かゆみが出るのはアレルギー性皮膚炎に多いとされています。

頭皮に起こる接触性皮膚炎の主な原因は、以下のとおりです。

頭皮の接触性皮膚炎の原因
  • シャンプーやリンスなどのヘアケア製品
  • パーマ液
  • 染毛剤

原因物質が肌に直接触れると、かさぶた以外にも以下のようなさまざまな症状を引き起こします。

接触性皮膚炎の症状
  • かゆみ
  • ボコボコしたできもの
  • 痛み
  • 赤み
  • 水泡
  • 苔癬

参考:接触皮膚炎診療ガイドライン 2020(日本皮膚科学会)
参考:接触性皮膚炎(MSDマニュアル)

⑥乾癬

⑥乾癬

乾癬(かんせん)は、赤みや皮膚のブツブツとともに銀白色の鱗屑(りんせつ)が出る皮膚病です。かさぶたのような見た目をしているため、頭皮に発症している場合は勘違いしてしまうかもしれません。

頭皮をはじめ身体のさまざまな部分で発症し、かゆみが生じるケースもかゆくない無症状なケースもあります。頭皮は乾癬の好発部位であり、治療が難しいことでも知られています。

参考:乾癬の病態に関する最新の知見と診断・治療(ファルマシア)
参考:乾癬(MSDマニュアル)

⑦頭皮白癬(しらくも)

⑦頭皮白癬(しらくも)

頭皮白癬(しらくも)は、うろこのような発疹やまだら状の脱毛を伴う真菌感染症です。

禿瘡(とくそう)と呼ばれる炎症が生じると、水ぶくれができてかさぶたになることがあります。禿瘡は強い痛みや膿が出ることもあります。感染力が強く、子どもに多く見られるのも特徴です。

参考:しらくも-頭部白癬(MSDマニュアル)
参考:シラクモ(頭部白癬)とは何ですか?(日本皮膚科学会)

⑧伝染性膿痂疹(とびひ)

⑧伝染性膿痂疹(とびひ)

かさぶた(痂疹)ができる皮膚病の一つに伝染性膿痂疹(のうかしん)があります。一般的に「とびひ」の名で知られており、感染力の強さや病巣の広がりの早さが特徴です。

伝染性膿痂疹は黄色ブドウ球菌や溶連菌への感染が原因で起こり、発症すると黄色いかさぶたやびらん、水疱が見られます。主に子どもが発症する病気で、大人もかかることがあります。

参考:私の治療方針 膿痂疹(とびひ)(日本医事新報社)参考:膿痂疹と膿瘡(MSDマニュアル家庭版)参考:Q16とびひは子どもだけですか? おとなもなりますか?(日本皮膚科学会)

⑨アタマジラミ

⑨アタマジラミ

人や動物に寄生して血を吸うシラミのなかでも、毛髪や頭皮に発生するものがアタマジラミです。毛根付近に卵を産みつけるため、頭皮をよく観察すると白っぽい卵が見つかることがあります。

アタマジラミは子どもに多く、家庭や学校での接触によって人から人へと感染するのが特徴です。頭皮に強いかゆみを引き起こすので、掻きむしることでかさぶたができることもあります。

後頭部リンパ節炎などの合併症を起こすケースもあるため、放置せずきちんと治療しましょう。

参考:シラミ(MSDマニュアル家庭版)

頭皮のかさぶたを放置するとどうなる?

頭皮のかさぶたを放置するとどうなる?

頭皮のかさぶたを放置すると、以下のようなデメリットが考えられます。

頭皮のかさぶたを放置するデメリット
  • 炎症が悪化し抜け毛や薄毛の原因になる
  • 疾患が悪化する
  • 細菌感染の恐れがある

①炎症が悪化し抜け毛や薄毛の原因になる

①炎症が悪化し抜け毛や薄毛の原因になる

頭皮にできるかさぶたの多くは、皮膚の炎症が原因です。かさぶたができている頭皮を放置すると炎症が悪化し、ひいては抜け毛や薄毛の原因になる恐れがあります。

皮膚炎やアタマジラミなどの疾患を放置していると、炎症が長引いたり悪化したりして頭皮や毛根がダメージを受けてしまいます。また、これらのダメージは抜け毛や発毛阻害の一因です。

感染性の皮膚炎やシラミは、周囲の人に移る可能性もあるので気をつけましょう。

②疾患が悪化する

②疾患が悪化する

皮膚炎などが原因で頭皮にかさぶたができている場合は、適切な対処をしないと疾患が悪化するかもしれません。

たとえば、皮脂欠乏症が重症化すると、強いかゆみを伴う皮脂欠乏症性湿疹が発症してしまうこともあります。

アトピー性皮膚炎では、心理的ストレスによる皮膚の掻きむしり(掻破行動)によって重症化してしまう例も少なくありません。

皮膚疾患の悪化を防ぐためには、医療機関で適切な治療を受けることが大切です。

参考:皮脂欠乏症診療の手引き 2021(日本皮膚科学会)
参考:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン(日本皮膚科学会)

③細菌感染の恐れがある

③細菌感染の恐れがある

かさぶたは、皮膚の傷口からにじみ出た血液や体液が固まってできたものです。皮膚は細菌などが体内に入ることを防ぐ役割があり、傷ができると細菌感染が起きる恐れがあります。

細菌感染症の程度は軽度なものから、重篤なものまでさまざまです。予防のためには、頭皮をなるべく清潔に保ち、患部には必要に応じて抗菌薬などを塗りましょう。

参考:皮膚細菌感染症の概要(MSDマニュアル)

頭皮のかさぶたを少しでも早く治す方法

頭皮のかさぶたを少しでも早く治す方法

頭皮のかさぶたを早く治すために実践したいことは以下です。

頭皮のかさぶたを少しでも早く治す方法
  • シャンプーを変更する
  • ドライヤーを正しく使用する
  • 皮膚の再生を助ける栄養素を摂る
  • 質のよい睡眠を取る
  • 皮膚科を受診する

①シャンプーを変更する

①シャンプーを変更する

頭皮のかさぶたが気になる場合、まずは日常的に使うシャンプーを見直してみましょう。

洗浄力が強すぎるシャンプーや成分が合わないシャンプーは、皮脂を取りすぎてしまい頭皮の乾燥を招くことがあります。保湿成分が配合されていて、皮膚のうるおいを適度に残せる製品がおすすめです。

マラセチア菌によって引き起こされる脂漏性皮膚炎が原因でかさぶたができている場合は、一般的なシャンプーではなく、抗真菌効果が認められたケトコナゾール配合のシャンプーを試してみましょう。

参考:マラセチア感染症(Medical Mycology Journal)

②ドライヤーを正しく使用する

②ドライヤーを正しく使用する

かさぶたができた頭皮をいたわるためには、ドライヤーを使って髪を乾かすことも大切です。自然乾燥は皮膚炎の原因菌が繁殖する環境をつくりやすく、頭皮トラブルの原因となることがあります。

ただしドライヤーの使い方を誤ると、頭皮の乾燥を招いてしまうこともあります。以下で紹介する正しいドライヤーの方法を実践してみましょう。

ドライヤーの正しい使い方
  1. ドライヤー前に、頭皮を優しく揉むようにしてタオルドライしておく
  2. ドライヤーは20cmほど離して、強温風で髪の根元から乾かす
  3. 髪全体の8~9割程度が乾いたら、冷風で仕上げる

③皮膚の再生を助ける栄養素を摂る

③皮膚の再生を助ける栄養素を摂る

傷ついた皮膚の再生を助ける栄養素をしっかりと摂ることも大切です。代表的な栄養素を見てみましょう。

タンパク質 身体の重要な構成要素。タンパク質の一種であるコラーゲンも、皮膚を構成する要素の1つ
ビタミンB2 皮膚や髪の再生をサポートする栄養素
亜鉛 タンパク質の再合成や、細胞分裂に必要な栄養素。新しい細胞をつくる部位には特に必須とされている。

参考:コラーゲン(厚生労働省 eヘルスネット)参考:三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量(公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット)参考:ビタミンB2の働きと1日の摂取量(公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット)参考:亜鉛の働きと1日の摂取量(公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット)参考:乾燥肌(国立病院機構三重病院)参考:皮膚のコラーゲン維持における亜鉛の役割を解明(徳島文理大学薬学部、昭和大学歯学部、理化学研究所(共同研究))

④質のいい睡眠を取る

④質のいい睡眠を取る

 

肌を正常な状態に保つためには、睡眠の質も大切です。睡眠不足は肌のバリア機能を低下させることがわかっています。

また質のいい睡眠は、成長ホルモンの分泌にも欠かせません。成長ホルモンは細胞分裂や代謝と深い関わりがあり、不足することで皮膚が乾燥しやすくなるとされています。

頭皮の状態がなかなか良くならない場合は、睡眠時間が足りているかだけでなく、充実した睡眠が取れているかどうかもふり返ってみましょう。

参考:睡眠を介した全身健康「睡眠ヘルスケア」価値の創出(日本香粧品学会)

⑤皮膚科を受診する

⑤皮膚科を受診する

皮膚疾患によってかさぶたができている場合は、投薬治療などが必要な場合もあります。

頭皮の状態が、この記事の前半で紹介した皮膚疾患の特徴に当てはまっているなら、医療機関を受診しましょう。

また、シャンプーの変更や栄養バランスの改善などの対策をしても効果が出ない場合も同様です。皮膚科をはじめとした医療機関の診察を受けてください。

その際、これまでの症状や実施した対策を医師に伝えましょう。

頭皮のかさぶたを予防する方法

頭皮のかさぶたを予防する方法

頭皮のかさぶたができないように予防する方法は、以下の3つです。

頭皮のかさぶたを予防する方法
  • 爪は短く切っておく
  • 正しい方法でシャンプーをする
  • 規則正しい生活習慣を心がける

それぞれの具体的なコツについて、見ていきましょう。

①爪は短く切っておく

①爪は短く切っておく

頭皮の傷を予防するために、爪を短く切っておきましょう

頭皮のかゆみが気になると、つい手で掻いてしまうものです。かゆみを我慢するのはなかなか難しいので、掻いても頭皮に傷をつけにくいように、爪を短く切っておくのがおすすめです。

夜、眠っている間に無自覚に患部を掻いてしまう場合にも、爪を短くしておくことで皮膚へのダメージ軽減が期待できるでしょう。寝床につく前に手袋をしておくのも、掻きすぎ防止につながります。

②正しい方法でシャンプーをする

②正しい方法でシャンプーをする

頭皮のかさぶたをケアしたいなら、シャンプーの方法を見直すのもおすすめです。強くこすりすぎると、頭皮を傷つけてしまいます

正しいシャンプーの方法は以下のとおりです。

正しいシャンプーの方法
  • シャンプー前にブラッシングをしておく
  • シャンプーをする前にお湯で予洗いを数分間行う
  • シャンプーはしっかりと泡立ててから髪にのせる
  • 爪を立てないように指の腹でやさしく洗う

シャンプー前にブラッシングを行い、お湯で予洗いをすることで、髪の表面に付いた汚れが落とせます。シャンプーを泡立てたら、頭皮を揉むように優しく洗いましょう。

爪が長く頭皮が洗いにくい場合や、頭皮の汚れをしっかりと落としたい場合にはシャンプーブラシも便利です。円を描くように使うと髪がからまってしまうので、やさしく小刻みに動かして洗いましょう。

③規則正しい生活習慣を心がける

③規則正しい生活習慣を心がける

生活習慣を正すことも、頭皮を健やかに保つコツの一つです。

前述のとおり、肌に必要な栄養素を摂ることや、質のいい睡眠を取ることは、肌を正常に保つために欠かせません。良質な食事・睡眠に加えて、適度に身体を動かすことも重要です。

普段から栄養バランスに気を配り、早寝早起きを心がけて生活リズムを整えましょう。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をルーティンに取り入れるのもおすすめです。

頭皮のかさぶたに関するよくある質問

頭皮のかさぶたに関するよくある質問

頭皮のかさぶたについて、よくある以下の6つの質問にお答えします。

頭皮のかさぶたに関するよくある質問
  • 頭皮のかさぶたがある状態で美容院に行ってもいい?
  • 頭皮のかさぶたを無理にはがすとどうなる?
  • 頭皮のかさぶたを無意識にかいてしまうときはどうしたらいい?
  • 頭皮のかさぶたをはがす癖はどうしたらやめられる?
  • オロナインなどの外用薬を頭皮のかさぶたに塗ってもよい?
  • 妊娠中は頭皮にかさぶたができやすい?

頭皮のかさぶたがある状態で美容院に行ってもいい?

頭皮のかさぶたがある状態で美容院に行ってもいい?

カットのみなら問題ありませんが、パーマやカラーなど薬剤を使うものは、頭皮の状態が落ち着くまで控えるほうがいいでしょう。

かさぶたのある状態を人に見せることに抵抗を感じる場合や、美容院での施術が頭皮に負担をかけないか心配な場合は、予約時に店に相談するのもおすすめです。

頭皮のかさぶたを無理にはがすとどうなる?

頭皮のかさぶたを無理にはがすとどうなる?

傷口をふさいでいるかさぶたを取ってしまうと、傷の治りが遅くなり傷跡が残りやすくなります。また、細菌による感染の原因になったり、頭髪が育つのを阻害したりとさまざまなリスクが生じます。

かさぶたは無理にはがさず、自然に取れるまでそっとしておきましょう。

頭皮のかさぶたを無意識に掻いてしまうときはどうしたらいい?

頭皮のかさぶたを無意識に掻いてしまうときはどうしたらいい?

頭皮がかゆい時に無意識に掻いたり、頭皮のかさぶたをはがしたりしてしまうケースも少なくありません。眠っている時は行動が制御しにくいため、つい掻きむしってしまうことも多いようです。

無意識に掻いてしまうのを止めたい場合は、手袋の着用など、掻いても皮膚へのダメージが少なくなる方法を実践してください。

頭皮のかさぶたをはがす癖はどうしたらやめられる?

頭皮のかさぶたをはがす癖はどうしたらやめられる?

止めようとしてもかさぶたを掻いてしまう症状は「皮膚むしり症」と診断されることがあります。

皮膚むしり症の主な原因は、不安や緊張などの心理的ストレスです。ストレスを緩和するために、繰り返し頭皮のかさぶたをはがすことが癖になってしまいます。

また、自分の意志で掻破行動が制御できないことや傷口を人に見られることに、よりストレスやプレッシャーを感じるケースもあります。

やめたいと思っていても頭皮のかさぶたをはがすことがやめられない場合は、医師に相談してください。

参考:皮膚むしり症(MSDマニュアル家庭版)

オロナインなどの外用薬を頭皮のかさぶたに塗ってもよい?

オロナインなどの外用薬を頭皮のかさぶたに塗ってもよい?

頭皮のかさぶたに、オロナインなどの軟膏を塗ることは基本的に問題ありません。頭皮のかさぶたが気になったり、治りが悪かったりする場合には、市販の軟膏などの外用薬を試してみるのもよいでしょう。

使用する前に、添付文書を読んで注意書きを念のため確認してください。また、目に入らないように気をつけて使用しましょう。

参考:オロナインH軟膏添付文書(大塚製薬)

妊娠中は頭皮にかさぶたができやすい?

妊娠中は頭皮にかさぶたができやすい?

妊娠中は頭皮が乾燥しやすいため、かさぶたができやすいといえます。乾燥はかゆみをもたらすことも多く、掻きむしることで頭皮にかさぶたができやすいからです。

妊娠中にかさぶたができた場合は、頭皮が乾燥している可能性が高いため、保湿ケアを行うなどの対策をしましょう。

参考:現代の妊婦のマイナートラブルの種類,発症率及び発症頻度に関する実態調査(日本助産学会誌)

頭皮のかさぶたははがさず早めに治そう

頭皮のかさぶたははがさず早めに治そう

頭皮のかさぶたには、皮膚炎やアタマジラミ、皮膚むしり症などさまざまな原因が考えられます。改善するためには、かさぶたの原因を突き止めたうえで、適切な対処をすることが大切です。

自分でできる改善法を試しても良くならない場合や、かさぶたをはがす癖がやめられない場合は、専門医に相談してみましょう。

かさぶたとともに抜け毛や薄毛が気になっているなら、AGAクリニックに相談してください。

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