髪が生えて成長し、抜け落ちるまでの過程をヘアサイクルと呼びます。薄毛やAGAは、ヘアサイクルが乱れることで起こるため、ヘアサイクルを正常に保つことはとても重要です。
この記事では、ヘアサイクルの周期などについて詳しく解説した上で、ヘアサイクルが乱れてしまう原因についても紹介しています。
また、ヘアサイクルはどうすれば正常に戻すことができるのか、ヘアサイクルが戻らないとどうなってしまうのかも、わかりやすく説明していますので、ぜひ参考にしてください。
ヘアサイクルとは
髪の毛が成長し、抜け落ちるまでの周期をヘアサイクルといいます。ヘアサイクルは髪の毛1本1本で異なり、抜け落ちるタイミングにもばらつきがあるため、基本的には一度に大量の脱毛が起こることはありません。
ヘアサイクルは、成長期・退行期・休止期を繰り返していますが、このうち成長期が2〜6年と最も長く、頭髪全体の8〜9割程度は成長期の髪であるといわれています。なお、髪が成長する速度は、1日0.3mm程度、1年で15cm程度が目安です。
退行期に入ると、毛母細胞への栄養供給が弱まるため、髪の成長が遅くなります。
その後、休止期では髪の成長が完全に止まり、奥から新しい髪の毛が生えてくるため、古い髪の毛は押し出されるようにして、自然と脱毛します。
なお、脱毛した後に髪は何日で生えるかというと、概ね3〜4ヶ月程度とされています。
成長期が長いほど太くしっかりとした髪に成長し、成長期が短くなると髪が十分に育たないため、薄毛に繋がることがわかっています。
ヘアサイクルが乱れている状態とは
ヘアサイクルが乱れると、通常2〜6年は続くはずの成長期が短縮し、わずか数ヶ月程度になってしまいます。成長期が短いと、その分髪も十分に成長することができず、細く短い髪が増えてしまうのです。そういった髪が増え続けると、生え際が後退したり、地肌が目立つようになったりします。
1日に抜け落ちる髪は通常50〜100本程度ですが、それ以上に抜けている、以前より明らかに抜け毛が増えたと感じる場合は、AGAなどの疾患や、何らかの頭皮トラブルが起こっている可能性が高いです。
洗髪時、ドライヤー、ブラッシングをする際の抜け毛や、床や机に落ちている抜け毛が増えたと感じる人は注意が必要です。違和感を感じる場合は、AGA専門クリニックの受診を検討しましょう。
ヘアサイクルが乱れる原因
ヘアサイクルはどのような要因によって乱れてしまうのでしょうか。ここからは、主な原因を三つ挙げて解説します。順にみていきましょう。
ストレス
ストレスは、ヘアサイクルを乱す大きな要因の一つです。
ストレスを感じると自律神経が乱れ、交感神経が優位になります。そして、交感神経が優位になると身体が興奮状態となり、血管が収縮して細胞に十分な栄養が行き渡らなくなるのです。その結果、ヘアサイクルが乱れ、薄毛の原因となることがあります。
ヘアサイクルを乱さないためには、なるべくストレスを溜めない生活を送り、自律神経を整えることが大切です。仕事や育児、人間関係など、日常でストレスを受ける場面は少なくありませんが、リフレッシュの時間をしっかりと確保し、十分な休養をとることを心がけましょう。
生活習慣の乱れ
睡眠・食生活・飲酒・喫煙などの生活習慣も、ヘアサイクルに大きな影響を及ぼします。
睡眠中には、髪の成長に必要な成長ホルモンが分泌されますが、生活リズムが乱れていたり、良質な睡眠をとっていなかったりすると、成長ホルモンの分泌が滞ってしまいます。
また、食生活においては、髪の主成分がタンパク質であることから、タンパク質が不足するような栄養の偏った食事を続けていると、強くてコシのある髪へ成長することができません。
そして、喫煙はニコチンの影響による血管の収縮・血流低下を引き起こし、過度な飲酒は髪の成長に必要な亜鉛を消費するため、細胞へ栄養が行き渡りにくくなります。
このような生活習慣の乱れが続いてしまうと、薄毛が発症する可能性が高まるため注意が必要です。
AGA
ヘアサイクルの乱れはAGAが原因である可能性も高いです。また、AGAが原因である場合、治療をせずに放置していると、ヘアサイクルが元に戻らず、抜け毛が進行してしまいます。
AGAとは、男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)のことで、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンの働きによって発症する疾患です。
AGAは、以下のようなメカニズムで引き起こされます。
男性ホルモンの一つであるテストステロンが、5α-リダクターゼと呼ばれる酵素と結合することで、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換される。
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DHTが毛包のホルモン受容体に入り込むと、ヘアサイクルの成長期を短縮させる。
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成長期が短縮されると、早期に退行期へ移行するため、髪が十分に育たず薄毛になる。
AGAは生活習慣の見直しだけでは改善が見込めず、基本的には投薬が必要になります。生え際の後退や薄毛が目立つ場合は、早期に専門のクリニックを受診するのが望ましいです。
ヘアサイクルを戻す方法
ヘアサイクルは、一度乱れてしまうと元に戻す期間が長くなってしまいます。
良好なヘアサイクルを維持するためには、バランスの良い食事や良質な睡眠、ストレスを溜めないことなどが大切です。
食事面では、タンパク質のほか亜鉛を意識して摂取するのがおすすめです。亜鉛は、髪の主成分であるタンパク質(ケラチン)を合成するために必要な栄養素だからです。3食の食事からこれらの栄養素を摂取することが望ましいですが、難しい場合は、適宜サプリメントを使用するのも良いでしょう。
なお、ヘアサイクルの乱れの原因がAGAである場合は、自分で対処するには限界があるため、専門のクリニックで治療を受けるのが望ましいです。AGA治療をしっかり受けることで、ほとんどの場合は3〜6ヶ月程度でヘアサイクルの改善がみられます。
AGA専門のクリニックでは、ヘアサイクルを戻す薬として、フィナステリドやザガーロといった薬を使用し、抜け毛を予防する治療をおこないます。また、AGA治療では発毛を促すことも重要であるため、ミノキシジルなどの発毛効果がある薬を併用することが多いです。
AGAの治療は”AGAスマクリ”
AGAによってヘアサイクルが乱れ、薄毛が進行している場合は、早期に専門のクリニックで診療を受けることが大切です。
“AGAスマクリ”は、オンライン診療体制が整ったAGA治療専門のクリニックです。
診療から薬の処方まですべてオンラインで完結するため、通院時間や交通費をかけずに治療を受けることができます。
AGAスマクリでは、抜け毛予防薬「フィナステリド」と、発毛を促す「ミノキシジル」をセットにして、1ヶ月分を4,980円にて処方しています。初回は、初診料・薬代・送料がすべて無料です。また、診療開始前には無料相談をおこなっているので、AGA治療に関する疑問のほか、スマクリについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひお気軽に相談予約をしてみてください。
まとめ
薄毛や抜け毛は、ヘアサイクルが乱れることによって起こります。不規則な生活や栄養不足、ストレスなどが影響し、ヘアサイクルは乱れやすくなるため、健康的な生活習慣や食事、十分な休養を意識することが大切です。
なお、抜け毛が以前より明らかに多くなった、生え際が後退してきたといった症状がある場合はAGAの可能性もあるため、専門クリニックの受診を検討しましょう。