M字ハゲの治療薬として有名な『フィナステリド』。
効果がある人もいればない人もいる、とよく耳にします。
M字はげはフィナステリドで治る?治らない?本当のところはどうなのでしょうか。
フィナステリドの効果やそのメカニズムを徹底的に調べてみました。 監修医師 成田亜希子 医師 成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
M字ハゲに効果のある飲み薬はフィナステリド
このページを見ている方々は、AGA(男性型薄毛)に効果のある飲み薬として 「フィナステリド」(商品名:プロペシア) という名前を聞いたことがあるかもしれません。
医薬品だから効果が高いと言われていますが、実際にどのような効果があるのでしょうか。
また、使用することによってどんなリスクがあるのかを徹底的に解説します。
フィナステリドってそもそもなに?
フィナステリド(商品名:プロペシア)は、FDA(米食品医薬品局)認可の処方箋薬で98年1月21日より処方が開始された、薄毛治療薬です。
世界数十ヶ国で販売されている、「飲む発毛剤」とも呼ばれているAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。
日本国内でも2005年12月14日に万有製薬から発売が開始されました。
現在では約13,000の医療機関で処方されている薄毛治療薬として人気の高い薬となりました。
フィナステリドは、リアップなどのドラックストアなどで購入できる医薬品とは違い医師の処方箋が必要な医療用の医薬品となっています。
また、日本皮膚科学会が発表した『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』によると、「男性型脱毛症にはフィナステリドの内服を行うよう強く勧める」と記述があるぐらい効果の高い薄毛治療薬といえます。
フィナステリドはM字ハゲにどのような効果があるのか
実は、フィナステリド自体はもともとは薄毛治療の薬ではありませんでした。
前立腺肥大症や前立腺がんの治療の為に使用されてきた薬だったのですが、患者の中に毛髪が濃くなるという人がいた事がきっかけで、毛髪環境の改善に効果的であるということがわかりました。
それでは、発毛までの具体的なプロセス、メカニズムを見ていきましょう。
①5αリダクターゼによるDHT(ジヒドロテストステロン)が生成される
AGA(男性型脱毛症)とは、毛髪が本来のヘアサイクルよりも早く脱毛してしまう状態のことです。
通常数年かかるはずのヘアサイクルが、何らかの原因で数ヶ月から1年という短いサイクルで抜けてしまう状態です。
原因の多くは、男性ホルモン(テストステロン)が変化してできたDHT(ジヒドロテストステロン)であると、研究により判明しています。
そしてもともと頭皮にある「5αリダクターゼ」という物質が多い人ほど薄毛症状が出やすいということも判明しています。
テストステロンと結びつく5αリダクターゼがもともと多いと、DHTも多く生成されてしまうんですね。
つまり、薄毛になりやすいと言うことです。
▼DHTの抑制方法についてはこちら▼
②DHT(ジヒドロテストステロン)が毛乳頭に作用する
前述した5αリダクターゼは、毛髪の毛乳頭と皮脂腺にそれぞれ存在しており、皮脂腺に存在するものが1型で、毛乳頭に存在しているのが2型というように2種類あります。
そしてDHTの生産に関わっているのは2型の5αリダクターゼです。
テストステロンが血液を通じて毛乳頭まで到達することで2型5αリダクターゼと結合し、2型のDHTとなり、頭皮周辺の血管の収縮などを引き起こすことで毛乳頭が弱っていきます。 これが、直接の脱毛原因と言われています。
毛乳頭は毛母細胞の中央にあり、血管からの栄養を毛母細胞に受け渡す組織であり、細胞分裂を促し髪の毛を成長させる働きを持っています。
この働きが阻害されることで、脱毛を起こすと言われています。
③フィナステリドでテストステロンと2型5αリダクターゼの結合を阻害
以上のようにAGA(男性型薄毛)の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成するには、2型5αリダクターゼと男性ホルモン(テストステロン)が必要です。
フィナステリドはこの5αリダクターゼとテストステロンの結合を阻害する効果があることが判明しており、DHTの生成を抑制します。
これにより毛髪サイクルが徐々に長くなり、細くなった髪の毛にコシが出てきたり、休止中の毛穴からも毛髪が成長しAGAが改善していく、という効果が期待できます。
ここまで読んで、フィナステリドを服用したくなった人もいるのではないでしょうか。
「AGAスマクリ」ではフィナステリドと、発毛効果が期待されるミノキシジルの2種類の発毛薬をセットで毎月4980円、初月は無料で処方を行っています。
こんな人はフィナステリドでM字はげが治せるかも
正解はNOです。
フィナステリドは男性型ハゲ、中でもM字ハゲに効果のある薬ですが、その中でも効果の出やすいタイプと効果の出にくいタイプが有ります。
特に、以下の3タイプに当てはまる人には効果が出やすいことが実際に証明されているので確認してみましょう。
①AGA(男性型脱毛症)な人
まず、フィナステリド自体に髪の毛を生やす効果はありません。
フィナステリドの効果は5αリダクターゼの活性を抑えることであり、AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成量が減ることにあります。
つまり、フィナステリドによってAGAの原因が取り除かれるために、髪の毛が生えなかったり成長が悪かったりする原因がなくなり、結果的に髪の毛の成長が促されます。
②薄毛初期の人
AGAの症状が進行し、生え際や頭頂部の髪の毛がほぼ無い状態では髪の毛を作り出す毛母細胞が弱っている可能性があります。
毛母細胞が死んでいないかぎり、ヘアサイクルは繰り返されます。
しかしこの毛母細胞が弱っていると、フィナステリドを服用して5αリダクターゼの働きを阻害してもその効果が期待できません。
▼毛母細胞を活性化する方法はこちら▼
③20代以上の若い人
若い人は新陳代謝がよく体質改善なども含めた場合、効果が出やすいといえるでしょう。 (若くなければ効かないというわけではありませんのでご安心を)
国内では、臨床試験を行っており、年齢が若ければ若いほど効果が出やすいという結果が出ています。
若いうちから薄毛の症状が出てしまっている、と悲観的になる事はありません。 効果の高いうちに改善に取り組むことが大切です。
フィナステリドはどうやって入手するの?
フィナステリドについてはお近くの皮膚科もしくは発毛専門クリニックでご相談の上、お求めください。
※AGAスマクリマガジンのポリシーにより個人輸入は推奨いたしません。
抜け毛や薄毛の改善に効果が期待できるフィナステリドと、発毛効果が期待されるミノキシジル。
医学的に根拠のあるこの2つの薬を1ヶ月4,980円というリーズナブルな価格、オンライン処方しているのが、「AGAスマクリ」です。
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AGAスマクリでフィナステリドとミノキシジルを処方する
抜け毛を抑えて髪を生やす、2種類の発毛薬を処方しているのがAGAスマクリ。
毎月1〜2万円が相場のAGAクリニックの薄毛治療ですが、AGAスマクリでは月額4,980円 (税込)で「フィナステリド1.3mg」と「ミノキシジル5mg」を提供。
診察代や送料もかかりません。
また、スマホ1つさえあればいつでもどこでも医師の診察・処方を受けられる、オンライン診療を導入。通院時間も不要で、全国どこに住んでいても処方可能です。
クリニックの店舗を多く持たないことで、不要な家賃や人件費などを抑えているため、月々4,980円というかなりの安さでAGA治療に貢献しています。
以下、処方費用の表になります。
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フィナステリドには副作用もあります。
フィナステリドはAGAに有効な薬として発毛効果が認められています。 しかも錠剤の服用回数は一日一回でよいのでその手軽さも受けています。
しかし、本来は前立腺肥大症患者への治療薬だったため、ホルモンを意図的に調整する効果があります。
よってホルモン関係、特に性機能が不安定になるといった報告あり、ネット上でも副作用の報告として性機能障害がよく挙げられています。
その他、男性ホルモンに関係する副作用や、薬そのものの肝臓に対する副作用も報告されているのです。
フィナステリドを服用することによる主な副作用として報告されているものは
- 勃起不全や性欲減退など男性機能の低下
- うつ病、倦怠感など精神的な不調
- 肝機能障害など内蔵に影響がある
などです。
場合によっては服用をやめた後も症状が消えず後遺症になる場合もあります。
①勃起不全や性欲減退などの性機能不全
※発毛剤の副作用に関しては諸説あり、AGAスマクリマガジンでは「具体的な症状に関する保証はできないが、副作用が起こりうる可能性は十分にある」というスタンスを取っています。利用の判断を行う場合は、まず専門のお医者様に相談しましょう。
勃起不全、性欲減退のいずれも、その発症率は数パーセントを切っています。 ゼロではありませんが、副作用よりもメリットの方が大きいと判断できる割合ですので、あまり気にする必要はないでしょう。
ご存知の通り男性は非常にナーバスな動物ですので、勃起不全には精神的要因も密接に関与します。
実際、偽薬(プラシーボ)での臨床検査でも同程度の副作用が現れており、「フィナステリドを飲んでいることで副作用が出てしまうのではないか」、と心配することで症状が現れている人がいます。
②うつ症状
うつ症状に関しても非常に少ないですが、実際に報告があるようです。 男性ホルモンは幸福感ややる気などの精神活動にも関わっています。
フィナステリドの服用で男性ホルモンが減少することによって、精神的なバランスが崩れて気分が落ち込むことがあるようです。
フィナステリド服用中は精神面での不調にも気を付けた方がいいかもしれません。
③肝機能障害
フィスナステリドは基本的に1日1回経口摂取するため、多かれ少なかれ肝臓に影響は出ます。
もともとの肝臓の状態により影響は大きく異なるため一概には言えませんが、もともと健康診断で肝臓関係の数値が悪い方や、副作用が出やすい方は悪化する場合があります。
事前に必ず医師に相談してから使用を検討しましょう。
M字はげにフィナステリドを使用する際は副作用に注意しましょう
M字はげを治すための治療薬フィナステリドを紹介してきました。
しかし、副作用として一番報告されているのはやはり性機能不全ですが、プラシーボとしての副作用も報告されており、心配症の人は特にその副作用が出やすいと言えます。
また、男性ホルモンに作用するためうつ病の症状が出てしまう可能性もあります。
まだ若いうちなら頭皮環境改善の効果も出やすいため、使用する際はよく医師とも相談の上検討するようにしましょう。