頭皮がかゆい、なんだかヒリヒリする、 フケがたくさん出る…。
こんなお悩みありませんか?
その原因、実はいつものシャンプーかもしれません。
肌に合わないシャンプーは、肌荒れなどのトラブルの原因に。
頭皮環境を整えるためにしているシャンプーで肌荒れになってしまったら本末転倒です。
シャンプーで肌荒れが起きる原因や症状、さらにどんなシャンプーを選べばいいかのポイントを徹底リサーチしました。
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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原因はシャンプー!どんな症状がでる?
シャンプー中、または後に肌の赤みや湿疹ができる
一番よく見られるのが、シャンプーをしている最中やシャンプー後に、頭皮が赤くなったりかぶれて湿疹が出たりする症状。
これは、頭皮に炎症が起きているのが原因です。
例えば、シャンプーの洗浄力や脱脂力が強すぎて、頭皮がその刺激に耐えかねている場合。
他にも、シャンプーが石油系の合成成分などから作られていて、それらがアレルゲン（アレルギーの原因物質）となって症状を引き起こす場合もあるようです。
シャンプー中、または後に痛みやかゆみなどの症状が出る
頭皮のかゆみもよく出る症状のひとつです。
原因としては、雑菌の繁殖、乾燥、脂性になることによって頭皮に炎症が起こるため。
その根本的な原因として、シャンプーの洗浄力が強すぎたり、逆に弱すぎたりといったことが挙げられます。
かゆみがひどくなったり、掻きすぎて痛みが出るくらい症状がエスカレートすることもあるため注意が必要です。
使用後に乾燥が目立ちフケが出やすい状態
先程のかゆみでもご紹介した頭皮の乾燥ですが、かゆみ以外にフケが出やすくなることもあります。
フケは頭皮の新陳代謝機能が乱れることが原因で、角質が異常に剥がれ落ちてしまう症状。
洗浄力の強いシャンプーで皮脂を落としすぎてしまい、頭皮のターンオーバー機能が衰えた場合に多いようです。
▼フケが出やすい体質についてはこちら▼
シャンプーが原因で肌荒れが起こることはあるの?
なぜシャンプーで肌荒れなどの頭皮トラブルが起こってしまうのでしょうか。
肌荒れは一次刺激性物質に肌が負けて起こる
肌荒れが起こる原因として主に挙げられるのが「一次刺激性物質」との接触で肌が負けてしまうこと。
一次刺激性物質とは、アレルギーの有無などに関係なく皮膚の炎症を起こすもので、シャンプーやリンス、化粧品といった日用品全般です。
いわゆる「刺激」が原因で皮膚炎が起こり、肌荒れになってしまいます。
この一次刺激性物質による皮膚炎も、1回の使用で起こる急性と、繰り返しの使用で起こる慢性とがあるようです。
強い洗浄力は肌に良くないって本当?
汗や汚れ、余分な皮脂を落とすにはある程度の洗浄力・脱脂力が必要ですが、強すぎるものはあまり肌に良くありません。
洗浄力が強いと肌の保護膜である皮脂を落としすぎてしまい、保湿力が低下し乾燥につながります。
その状態が続くと、頭皮は皮脂が不足していると認識して皮脂の分泌を増やしてしまい脂性になることも。
注意するべきシャンプーの成分とは
シャンプーには全成分が表記されています。
その配合成分でまず注意したいのが洗浄剤です。
市販のシャンプーに多く配合されている高級アルコール系の界面活性剤は、洗浄力・脱脂力ともに強いため、あまり推奨できません。
他にはシリコン配合かどうかも注意が必要です。
シリコン自体は悪い成分ではありませんが、シャンプーに配合されていると蓄積されて髪や頭皮に良くない場合も。
頭皮に異常が出ている場合には避けた方がいいでしょう。
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肌に合ったシャンプーを選ぶポイントとは
肌荒れを起こす原因となるシャンプーは避け、自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。
とは言っても一体どんなシャンプーが良いのか、選び方のポイントを見ていきましょう。
アミノ酸系シャンプーを利用する
シャンプーはその洗浄成分で分類すると、大きく分けて3つあります。
- 高級アルコール系
- 石鹸系
- アミノ酸系
高級アルコール系と石鹸系はおおむね洗浄力・脱脂力が強く、アミノ酸系はやや弱いものが多いと言えます。
強すぎる洗浄力・脱脂力は皮脂を落としすぎてしまうので、肌が弱い人や頭皮にトラブルが起こりやすい人にとっては、肌荒れの原因となるかもしれません。
できれば適度な洗浄力・脱脂力のアミノ酸系、そして肌と同じ弱酸性のものを選ぶといいでしょう。
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オーガニックシャンプーは肌に優しいって本当?
最近よく聞く「オーガニック」は、有機栽培という意味だそうです。
スキンケアやヘアケアの分野でもオーガニックを冠した商品がいくつもありますが、本当に肌に優しいのでしょうか。
オーガニックには明確な基準があるわけではありません。
しかしオーガニックシャンプーは出来るだけ石油系の合成成分を排し天然由来の成分を使用、 安全性を高くリスクを低くして作られたものが多いようです。
オーガニックシャンプー選びの注意点
では、オーガニックならどれでも安全…なわけではありません。
極端な話、天然成分をほんのちょっと配合しているだけでも「オーガニック」と名乗ることも出来るわけです。
そこで、成分をよく見極めることが大切になります。
まず洗浄成分は何が使われているか確認しましょう。
それから、香料や防腐剤など合成成分などがどのくらい入っているかをチェックすることも重要です。
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シャンプーは自分に合う洗浄力を把握して選ぶのが大切
肌荒れの原因にもなるシャンプー。
シャンプー選びは髪だけでなく、肌にとっても重要です。
自分にあった洗浄力はどのくらいなのか。
まず自分の髪や頭皮の状態をしっかり把握して、それに合ったシャンプーを選びましょう。
頭皮トラブルといっても症状はさまざま。
具体的な肌荒れの症状の主なものを3つ挙げてみました。