ミノキシジルが効かないのはなぜ？効かない場合の対処法も紹介

AGA（男性型脱毛症）の治療薬としてミノキシジルを使ったことはありますか？
使っていて効かないと感じることはないでしょうか？

そこで今回の記事では、ミノキシジルが効かない原因やその対処方法を中心に解説していきます。
AGA治療のオンライン診療について紹介もしているので、ぜひ最後までご覧ください。

監修医師

成田亜希子 医師

成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。

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ミノキシジルとは

ミノキシジルとは、AGA（男性型脱毛症）における発毛・育毛効果のある成分です。
もともとは、高血圧の治療薬として使われていましたが、副作用として多毛が認められたため、発毛剤として転用されています。

ミノキシジルはどのように効くのでしょうか。
まず、髪の毛には毛周期というものがあります。

髪の毛の1本1本は毛母細胞という毛の元になる細胞が分裂して成長します。
2〜6年間の成長の間に髪の毛が伸びると同時に太く濃くなっていきます。

そして成長を終えると寿命となります。

寿命になった時、髪の毛の元となる毛母はほとんど無くなり、髪の毛を包んでいる毛包は浅くなって抜けやすい状態になります。
この期間に下から新しい毛母ができて、また新しい毛が同じ毛穴から生えてくる仕組みになっています。

AGAになると成長期間が短くなるため、毛が太くなることなく細い毛のまま抜けてしまい、薄くなるのです。

ミノキシジルは毛細血管を広げ、血液の流れを良くします。
また、髪の毛を作り出す毛包に働きかけ、毛の成長を促すのです。

ミノキシジルが効かない主な理由

ミノキシジルを使っていて効かないと思う場合、以下のような理由が考えられます。

一つずつ詳しく説明していきます。

使用から6ヶ月経過していない

ミノキシジルは、毛包に作用して毛の成長を促し、短くなった毛周期を整えます。
毛周期を整える過程で、初期脱毛と呼ばれる一時的に抜け毛が増える現象が起きます。

使い始めて2〜3週間で起きることが多く、長い方では3ヶ月ほど続くことがあるようです。
そのため、ミノキシジルが効かないと思うことがあるようです。

初期脱毛は毛周期を整える過程で、十分に成長できなかった弱った毛が抜け落ちます。
そして、その下から新しい健康な毛が生えてくるようになります。

そのため一時的には効かないと感じるかもしれませんが、逆に効いている証拠なのです。
個人差はありますが、効果が出てくるためには早い方で3ヶ月以上、一般の方でも6ヶ月以上かかるようなので、長期に使い続けることが大事です。

薄毛の原因がAGA以外のため

ミノキシジルはAGAに効く成分です。
そのため、円形脱毛症などのストレスや自己免疫疾患、遺伝、アトピー性疾患が原因と考えられる脱毛には効かないのです。

また、ミノキシジルは毛細血管の血流を良くし、毛包に働きかけ、毛の成長を促す効果があります。
そのため、脱毛し毛包を失ったところにはミノキシジルは効かないため、生え際の後退には効果が薄い可能性があります。

用量・用法を守っていない

外用薬の場合、使う薬の量は合っていますか？

薬の量が少なく頭皮にしっかり浸透せず、ミノキシジルが効かない場合があります。
また、塗るときはムラがないようまんべんなく塗ることが大事です。

内服薬の場合、処方された量を毎日、決まった時間に飲んでいますか？
内服薬は時間の経過とともに代謝されていきますので、同じ時間に忘れず飲むことが大事です。

効かない人もいる

ミノキシジルはAGAに効果があると臨床試験で認められていますが、6ヶ月以上使い続けてもミノキシジルが効かない場合は、薬自体が体質的に合っていない場合があります。

他の薬でもそうですが、人によっては薬が効きにくい場合があることを覚えておいて下さい。
また、長期間同じ薬を使い続けることによってその薬に対して耐性ができて効果が現れない場合もあります。

偽薬である

ミノキシジルの外用薬は第1類医薬品として国に認められたものであるので、国内品であれば偽薬であることはまずないかと思います。

しかし、内服薬は国内で承認されていないため、海外品の輸入になります。
輸入経路によっては流通の過程で偽薬が紛れ込むこともあります。そのためミノキシジルが効かない場合もあります。

出典元：一般用医薬品のリスク区分

生活習慣が乱れている

生活習慣が乱れていると、血行が悪くなり、ミノキシジルが効かない場合があります。
以下のような生活には気をつけましょう。

ミノキシジルが効かない場合にはどうすれば良い？

ミノキシジルが効かないと感じる場合、どうしたら良いのでしょうか？
ミノキシジルが効かない場合の対処法について一つずつ解説します。

使い続けてみる

効果が出始める６ヶ月を目安に使い続けることです。
ミノキシジルは血行を良くし、毛包に働きかけ、毛の成長を促します。

毛が成長し、増えてきたと感じるまでには時間がかかります。
初期脱毛のように、一時的に抜け毛が多くなったとしても、効果が出始めるのには6ヶ月と考え、使い続けるようにしましょう。

正規品を使用する

ミノキシジルは薬のため、正規品を使用するようにしましょう。
ドラッグストアやインターネットなど様々な方法で手に入れることができますが、流通の過程で偽薬が混じる場合もあります。

外用薬は、国に認められた第1類医薬品であるため、国内の製薬会社などが販売しているものに関しては正規品です。
しかし、内服薬は認められていないため、海外からの輸入になります。

安全に薬を使用するためにも、正規のルートで輸入しているAGAの専門の病院の診察を受け、医師から必要な量の内服薬を処方してもらうことが大事です。

生活習慣を正す

ミノキシジルが効かない場合、生活習慣を整えることで、ミノキシジルの効果を得られることがあります。

ミノキシジルは毛細血管の血行を良くする作用があります。
生活習慣が乱れていると、血管の収縮が起こり、ミノキシジルが効かないことがあります。

以下のよう生活習慣を心がけましょう。

別の治療薬を試す

ミノキシジルが効かないと感じる場合には、他の治療薬を試しましょう。
ミノキシジルは血行を良くして毛母に働きかけ、毛の成長を促す薬です。

AGA治療薬にはプロペシア、サガーロといった抜け毛を抑えるものもあります。

別のAGA治療薬の方が有効であったり、併用することでミノキシジルの効果を得られることもあります。
効かないと感じたら別のAGA治療薬も検討してみましょう。

用量・用法を守る

外用薬の場合、使う薬の量や塗布の方法に気をつけましょう。
少な過ぎてミノキシジルの効果が得られない、または多過ぎて副作用が出るといったこともあります。

外用薬を塗布するときには以下のようなことに気をつけましょう。

内服薬の場合、飲む薬のタイミングや用量に気をつけましょう。
毎日決まった時間に飲むようにすることや、処方された薬の量を増やしたりせず飲むことが大事です。

ミノキシジルの正しい服用方法

ミノキシジルを内服薬として服用する場合、どのようなことに注意したら良いでしょうか？
正しい服用方法について説明します。

一日の用量

1日の用量は合計で5mgが基本です。

内服薬は国から認められたものではないため、飲む用量の統一された決まりはありません。
そのため、医師が場合によっては別の用量で処方されることもあります。

ミノキシジルは高血圧の治療薬として使われていたため、副作用のことも考え、一日の用量は必ず守るようにしましょう。

飲み方

飲み方は、薬と同じで、水かぬるま湯で飲むようにしましょう。
また、薬を飲む前のアルコール摂取には気をつけた方が良いでしょう。

血管拡張作用が増強し、副作用が出る恐れがあります。

飲むタイミング

一日の合計である5mgを、1〜2回に分けて飲むようにします。

1回の場合は、朝、昼、晩のいずれかの食事後と決めて飲むのが良いでしょう。
2回の場合は、朝と晩の食事後に服用します。

大事なことは、毎日同じ時間に内服し、体の中の薬の量を一定に保てるようにして、効果を持続させることです。

外用薬だから効かない場合もある

ミノキシジルの外用薬は、頭皮に直接塗布するため、体内に成分を取り込む内服薬に比べて効果が緩やかになります。
そのため、効かない場合もあるでしょう。

外用薬はドラッグストアなどで購入できて手軽に始められたり、内服薬に比べて副作用が少ないなどのメリットがあります。
しかし、体内に直接ミノキシジルを取り込む内服薬の方が効果は大きいです。

ミノキシジルの外用薬で効かない場合には、内服薬を検討するのも良いかもしれません。

女性だから効かないこともある？

女性の場合、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」によると、ミノキシジルは他のAGA治療薬とは違い、効果があるとされています。

女性が使用する場合、どういったことに注意したら良いでしょうか？
以下に説明します。

ミノキシジルは女性にも使える

ミノキシジルは、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」によると、ミノキシジル外用薬を強く勧める、と推奨度Aとなっています。

ただし、女性型の脱毛症の場合には、1％のミノキシジルの推奨となっていますので、女性用のミノキシジル外用薬を使用すると良いでしょう。

また、内服薬を使用する場合は、必ず医師の診察を受け、必要な量の薬を処方してもらうようにしましょう。

女性が使う場合の注意点は？

女性がミノキシジルを使用する場合の注意点は以下の通りです。

ミノキシジルは、もともと血圧の薬であったため、妊娠中や授乳中は胎児に影響を及ぼす可能性があるため、やめておきましょう。

また、女性の脱毛には、産後脱毛といった妊娠出産のホルモンバランスによる一時的な脱毛もあります。
その場合にはミノキシジルは効果がありません。ピルをやめた後の脱毛もホルモンバランスの影響によるものです。

女性の場合は、AGAによる薄毛であるかどうかが、ミノキシジルの効くかどうかの分かれ道になるでしょう。

フィナステリドやザガーロの方が効果が強い？

AGA治療薬にはミノキシジルの他に、フィナステリドやザガーロといった成分があります。
ミノキシジルより効果が強いのではないか？と思われるかもしれません。

以下に解説します。

ミノキシジルとフィナステリドは効果の仕組みが異なる

ミノキシジルが血行を良くし、毛包に作用して毛の成長を促しますが、フィナステリドやザガーロは抜け毛を減らすという作用があります。

抜け毛の原因となるDHT（ジヒトステロン）は、5αリダクダーゼとテストステロンが結びつくことによって作られます。
ミノキシジルとフィナステリドは、5αリダクダーゼの働きを抑制し、抜け毛を遅らせるのです。

併用することでより効果がでる

ミノキシジルが毛の成長を促す攻めの成分だとすると、フィナステリドやサガーロは抜け毛を減らす守りの成分だと言えます。どちらが効くかは使ってみないと分からないですが、攻めと守りの成分を合わせて使うことで、十分な効果が得られる可能性があります。

ミノキシジルが効かないと感じたら、フィナステリドやザガーロといった他のAGA治療薬を合わせて使うと良いかもしれません。

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攻めのミノキシジルと守りのフィナステリドを併用し、効果的な治療をしたいと考えるなら、オンライン診療ができる「AGAスマクリ」。

AGAスマクリの特徴

AGAスマクリは以下の特徴があります。

オンラインで診療を受けることができるので、通院する手間や心理的負担が無く、治療を受けられますね。
また、医学的に根拠のある薬で正規のルートかつ第三者機関で成分検査している薬を処方してもらえるので安心です。

AGA治療は、効果が出るまでに時間がかかります。そのため、１ヶ月4980円で購入できるのは嬉しいですね。

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AGAスマクリの料金プラン

AGAスマクリの料金プランは１ヶ月分4980円（税込）です。
内訳は次の通りになっています。

通院型のAGA治療病院とは違って、設備費や人件費等がかからないこと、テレビや電車広告といった広告を行っていないことや申し込みから診察に至るまでのコストを削減することで、この料金が実現されているようです。

また、初回お試しコースを行っており、最初の１ヶ月は無料でお試しできます。

治療期間の縛りもないため、もし合わないと感じたら中止することも可能です。

ミノキシジルが効かないについてまとめ

ここまで、ミノキシジルが効かない原因やその対処方法を中心に解説してきました。
以下がこの記事のポイントです。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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