フィナステリドの用量は?0.2mg・1mg・5mgの違いも解説

 

フィナステリドの用量は?0.2mg・1mg・5mgの違いも解説

皆さんはフィナステリドの用量について知っていますか?

AGAの治療薬として服用されるフィナステリドには、用量の種類がたくさんありますよね。
どの用量の治療薬が自分に合っているか、どんな違いがあるのか知っておくに越したことはありません。

今回の記事では、フィナステリドの用量を中心に解説していきます。
また、フィナステリドの効果や用量の違いについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の要約
  • フィナステリドの服用は一日一錠
  • フィナステリドの副作用として性欲減退、抑うつ、肝機能障害などがある
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監修医師

成田亜希子 医師

成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。

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フィナステリドとは

フィナステリドとは、AGA(男性型脱毛症)の症状の進行を抑えるための治療薬です。

AGAの治療薬「プロペシア」の後発薬でジェネリック医薬品として処方されています。

フィナステリドを服用することで、AGAの症状によって異常を起こしているヘアサイクルを正常な働きに戻し、薄毛や抜け毛の症状を改善できます。

フィナステリドの効果

 錠剤フィナステリド

AGAの主な原因は男性ホルモンの一種である「テストステロン」と還元酵素である「Ⅱ型5αリダクターゼ」だといわれています。
「テストステロン」は「Ⅱ型5αリダクターゼ」によってDHTという男性ホルモンに変化します。

このDHTがヘアサイクルを短くしてしまうのですが、フィナステリドは「Ⅱ型5αリダクターゼ」が「テストステロン」に結びつくのを阻害する働きがあります。
よって、AGA(男性型脱毛症)の症状を改善しヘアサイクルを正常に戻す作用があります。

▼5αリダクターゼについて詳しく知りたい方はこちら▼

AGAを引き起こす!?1型・2型5αリダクターゼってなに?

服用方法

フィナステリドの服用方

フィナステリドの服用方法は1日1回1錠です。

24時間間隔で服用する薬なので、朝に飲んだら翌日の朝まで間隔をあけるなど服用間隔はしっかり守りましょう。

服用を忘れてしまったとき、翌日に2錠服用するのはやめましょう。

薬の濃度が上がってしまい、副作用のリスクが高くなってしまいます。

フィナステリドの用量の違い

フィナステリドの用量の違いは、有効成分として含有されているフィナステリドの量の違いになります。

フィナステリドは服用することでAGAによる抜け毛や薄毛を改善する治療薬なので、用量が多ければ多いほどAGAによる症状の改善効果も高くなります。

当然、フィナステリドの含有量が少ない治療薬とは違い、フィナステリドを含む量が多いほど効果も期待できますが副作用のリスクも高くなる可能性を考えておきましょう。

フィナステリド・0.2mg

フィナステリド0.2mg

フィナステリド0.2mgはフィナステリドの用量の中では最も少ない薬です。

フィナステリド1mgの治療薬と比べてAGAの症状の改善率が低くなっています。

フィナステリド0.2mgは改善率が低い代わりに副作用のリスクも少ない治療薬です。

フィナステリド・1mg

フィナステリド1.3mg 医師

フィナステリド1mgはAGA治療を行っているクリニックで一般的に多く処方されている治療薬です。

フィナステリド0.2mgよりも含有量が多く、AGAの症状の改善率が高くなっています

フィナステリド1mgはAGAの症状の改善率が高い代わりに副作用のリスクもフィナステリド0.2mgより高くなっています。

フィナステリド・2mg

フィナステリド2mg

フィナステリド2mgはフィナステリドを多く含んでいます。

AGAの治療で服用している場合、1日に服用してよい用量がフィナステリド1mgと決まっているためクリニックでは推奨されないでしょう。

フィナステリド・5mg

フィナステリド5mg研究者

フィナステリド5mgはフィナステリドを最大限に含んでいます。

フィナステリド5mgは一般的には前立腺肥大症の治療薬として服用されていますが、AGAの治療目的で服用しても効果はフィナステリド1mgと大きな違いはありません

フィナステリドの服用をやめたら

フィナステリドは服用をやめた時点で薬の効果がなくなります

フィナステリドは長期間の服用で効果を得られる治療薬であるため、治療途中で服用をやめてしまうと効果がなくなり再び、薄毛や抜け毛が目立つようになります。

そのため、フィナステリドは最低でも半年から1年以上は服用を続けるのが推奨されています。

効果が出るまでの期間

効果が出るまでカレンダー

フィナステリドの効果が出るまでは、早い人で3ヶ月、普通の人で6ヶ月程かかります。

フィナステリドはヘアサイクルにあわせて症状の改善がみられる薬です。

ヘアサイクルが整って新しく丈夫な髪の毛が生えてくるまで最低でも半年はかかるので効果が実感できるのは6ヶ月程からとなります。

ジェネリックもある

ジェネリック研究

フィナステリドにはジェネリック医薬品が複数あります。

フィナステリドはプロペシアという治療薬が先発医薬品として販売されており、そこに続く形でフィンペシアやミノキシジル、ザガーロなどがフィナステリドを含むジェネリック医薬品として販売されています。

▼フィンペシアの効果と副作用についてはこちら▼

フィンペシアの有効成分や副作用、服用禁忌についても解説

フィナステリドが効かない

フィナステリドが効かない人は薬が自分に合っていないなど様々な可能性があります。
まずは、通院しているクリニックの医師に相談しましょう。

初期脱毛である可能性

初期脱毛の男性
フィナステリドを服用し始めたときに起こるのが初期脱毛です。

初期脱毛はフィナステリドの効果を実感する最初の兆候です。

フィナステリドを服用し、ヘアサイクルが正常な働きに戻ることでおこる脱毛症状。

この脱毛症状は一時的なものでAGA(男性型脱毛症)の症状が改善され始めている兆候の1つです。
脱毛症状がおこったからといって、すぐにフィナステリドの服用を中止しないようにしましょう。

しかし、初期脱毛が終わらず続くような感覚がある場合は、原因が違うかもしれないので医師に相談が必要です。

フィナステリドの副作用

フィナステリドの副作用は個人差がありますが、全くないわけではありません。

フィナステリドの副作用には、性欲減退、抑うつ、肝機能障害の大きく分けて3つあります。

副作用
  • 1つ目の性欲減退は勃起機能障害、精液減少、射精障害などがあげられます。
  • 2つ目の抑うつは稀な症状ですが、フィナステリドの服用で体内のホルモンバランスが乱れるためにおこります。
  • 3つめの肝機能障害は、フィナステリドは肝臓で代謝される薬なので肝臓にある程度の負担がかかりおこる症状です。

どの症状にも発症には個人差があるため、可能性は低いですが全くないわけではありません。

副作用の症状がみられた場合は自分で解決せずに医師に相談しましょう。

飲み合わせの注意

飲み合わせ薬

フィナステリドで飲み合わせに注意しなければいけない薬はあります。

フィナステリドは禁忌薬はないため、持病がある人や抗生物質などの治療薬を服用している人でもフィナステリドを服用することができます。

ですが、他のAGA治療薬を服用していたり持病の治療薬を服用している人は飲み合わせに注意が必要なので、診察の際に医師にしっかり伝えましょう。

献血できない

献血できない

フィナステリドを服用している人は献血はできません

なぜなら、特定の薬を服用して献血を行うと輸血される人達の安全面に問題が生じるからです。

フィナステリドを服用中の人は献血に行くのは控えましょう。

服用できない人

服用できない

フィナステリドを服用できない人は肝機能障害を抱える人、女性、未成年者です。

フィナステリドは肝臓で代謝される治療薬で過去には服用中に肝臓の酵素値が上昇した報告もあるので肝機能障害を抱える人は注意が必要です。

また、フィナステリドは女性や未成年者は服用できません。

特に妊娠中、授乳中の女性には禁忌薬となっており、錠剤に触ることも危険です。

未成年者は20歳以上からが服用の推奨になっているため、薬の安全性が確立していないことから服用することはできません。

フィナステリドは通販も可能

フィナステリドは通販で購入が可能です。

近年、フィナステリドを販売するネット通販も増えてきているので誰でも簡単に購入することができます。

通販には、誰にも知られずに購入できる点やクリニック処方よりも安価で購入できる点などメリットもありますが、簡単に購入できる代わりに薬が偽造品であったり未承認薬の安全性であったりとリスクも高くなるので推奨されていません

個人輸入は偽物に注意が必要

個人輸入注意

フィナステリドを個人輸入で購入するのは危険です。

個人輸入であればクリニックの処方箋も必要なく安価に購入できますが、薬のほとんどが海外製であり安全性の保証がないため全てが自己責任になります。

海外製の治療薬が正規品でなく偽造薬である可能性もあるので充分に注意しなければいけません。

フィナステリドの用量に関するよくある質問

よくある質問とその回答についてご紹介します。

処方箋は必要?

処方箋と薬

フィナステリドは医師からの処方箋が必要な治療薬です。

AGA治療を行っているクリニックにかかりAGAと診断されて初めて服用することができる治療薬なので医師からの処方箋が必ず必要です。

5mgの方が効果が高い?

5mgの方が効果が高い

フィナステリド5mgと1mgでは効果に違いはありません

フィナステリド5mgはAGAの治療薬ではなく前立腺肥大症の治療薬として服用される薬です。

AGA治療の用途でも服用はできますが、効果は1mgと比べても対して違いはありません。

効果が出たからやめてもいい?

効果が出てやめた男性

フィナステリドは効果が出たからといってやめてしまうとAGAの症状が再発します。

フィナステリドは24時間毎の服用が必要な治療薬です。

1日1回24時間毎に服用することで効果を発揮する薬なので、薬の効果が出たからといって服用をやめてしまうと改善していたAGAの症状が再発して進行してしまいます。

個人の判断で服用を中止するのはやめましょう。

ミノキシジルとの違いは?

ミノキシジル 頭皮

フィナステリドとミノキシジルの違いは効果の違いです。

フィナステリドの効果が薄毛や抜け毛の予防なのに対してミノキシジルの効果は発毛の促進です。

ミノキシジルは血流をよくして血行を増加させることによって細胞に働きかけ発毛を促進させる治療薬です。

また、フィナステリドは女性は服用できませんミノキシジルは女性でも服用できるという違いがあります。

▼ミノキシジルの効果と副作用についてはこちら▼

ミノキシジルの作用機序は?効果や副作用についても解説!

ザガーロとの違いは?

ザガーロとの違いの研究

フィナステリドとザガーロの違いは薬に含まれている成分が違います。

フィナステリドの成分に対し、ザガーロはデュタステリドが主成分となっています。

ザガーロはフィナステリドよりもAGAの症状改善率が高い薬です。

AGAスマクリでの薄毛治療

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フィナステリドの用量に関するまとめ

ここまで、フィナステリドの用量、効果の違い、用量の違いについてを中心に解説してきました。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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