髪の毛を洗わないとハゲる?それは困りますね。面倒だったり、抜けるのが怖くてあまりシャンプーしない人、そのヘアケア間違ってますよ。
髪の毛を洗わないことで抜け毛・薄毛の進行につながる理由や、正しいシャンプー法や頭皮マッサージのポイントなどを徹底リサーチしました。

監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。

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頭皮のケアって大事なんだ!
最近抜け毛が多いから洗うのがコワイ… カサつくからあまりシャンプーしない… 正直、シャンプーするのめんどくさい…
実は髪の毛を洗わないとハゲや薄毛が進行する可能性が?
髪を洗わない弊害について調べてみました。
髪の毛を洗わないとハゲるって本当?
皆さん髪の毛は毎日洗いますか?
髪の毛って洗わないとハゲるそうなんです。 本当なんでしょうか?
もちろん、髪をあまり洗わない人はけっこういらっしゃいますが、そういう人が全員ハゲているかと言うとそうではないですね。
つまりハゲるのにはさまざまな原因があり、髪の毛を洗わないことが直接ハゲる原因ではないようです。
とはいえ、髪の毛を洗わないと頭皮にとって不都合なことが起こりますからあながち間違いではないみたいです。
髪の毛を洗わないとハゲるといわれている理由
それでは髪の毛を洗わないことが理由で起こる、ハゲる原因になりそうなことは何でしょうか?
カギを握るのが「皮脂」です。
皮脂に関する3つのポイントをご紹介します。
皮脂がエサになり、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなる
頭皮にはマラセチア菌やブドウ球菌、アクネ菌など20~30種類もの常在菌がいます。
その常在菌は頭皮から分泌される皮脂が大好物なんだそうです。
つまり、皮脂がたくさん分泌されればそれだけ常在菌がたくさん繁殖する可能性があるというわけですね。
常在菌には善玉菌・悪玉菌があり、通常はバランスを保っているため問題はありません。
しかし異常繁殖することでバランスが崩れ、頭皮環境が悪化してしまいます。
皮脂汚れが過酸化脂質に変化する
皮脂+汚れ+汗=皮脂汚れ。
この皮脂汚れは長時間放置しておくと酸化して「過酸化脂質」になってしまいます。
この過酸化脂質は頭皮の状態に良くない影響を与えます。 例えば、頭皮の新陳代謝が滞って頭皮ニキビになったり、脂漏性皮膚炎になったり…
それは毛根にも影響を与えてしまい、ヘアサイクルが乱れてしまうかもしれませんね。
ということはハゲる可能性が上がるかも?
皮脂や角質が角栓化して毛穴が詰まる
頭皮の皮脂や角質(フケ)は最初はやわらかいものです。 しかし、時間がたつと固くなってしまいます。
これが角栓といわれるものです。
やわらかい状態ならシャンプーで簡単に落とすことができますが、固くなってしまうと容易には落とすことができません。
この角栓で毛穴が詰まってしまうと、毛根が正常に働かず髪の成長が阻害されてしまう可能性もあるそうですよ。
洗いすぎは良くないけれど…洗わないのはハゲを助長します!
ハゲる原因のカギを握る皮脂。
しかし皮脂は頭皮に悪いだけのものではなく、外部からの刺激や細菌などから頭皮や髪の毛を守る役割を担っています。
洗いすぎると頭皮を無防備にしてしまう危険性がありますよ。
それでも、皮脂汚れをそのままにしておくと雑菌が繁殖したり過酸化脂質が増えたりで、正常なヘアサイクルが阻害される恐れが。 過剰な皮脂はしっかり洗い落としましょう。
洗わないとハゲる速度に拍車がかかるかもしれませんよ!
洗わないとハゲるから…覚えましょう、正しいシャンプー方法!
皮脂をちゃんと落とすのはとっても大事ですね。
だから、正しいシャンプー方法を身につけてしっかり皮脂コントロール!
シャンプーの選び方
正しいシャンプーを行うにはまずシャンプー選びが大切です。
皮脂は落としたいのですが、あまり洗浄力が強すぎるシャンプーは皮脂を落としすぎてしまい、逆に皮脂の分泌が過剰になってしまう恐れがあります。
つまり、頭皮が皮脂がなくなった状態を認識し、皮脂が足りていないと勘違いしてどんどん皮脂を分泌してしまうそうです。
髪の毛も過剰な皮脂でペタっとなるかも知れませんね。
洗浄力は強すぎず弱すぎず、マイルドだけどしっかり洗い上げてくれるものを選びましょう。
おすすめはアミノ酸系の界面活性剤を使用したシャンプーです。
シャンプーのタイミング・回数について
みなさんシャンプーはいつされますか?
夜?朝?どちらでしょうか。
シャンプーはできれば夜がいいようです。 1日の汚れはその日のうちに落としてから寝るのがセオリー。
頭皮が汚れたままだと、雑菌が繁殖して頭皮環境が悪化してハゲる原因になりますよ。
じゃあ、夜と朝2回洗えばいいのでは…と思いますよね? それでは皮脂を落としすぎるかも知れません。
1日1回、夜洗うのがおすすめです。
シャンプー前のブラッシング習慣をつける
では、早速シャワーを頭にかけて… ちょっと待って下さい!
シャンプーを始める前に、ブラッシングをしましょう。
ブラッシングすることで髪の毛に付着したほこりを落とし、髪の毛のもつれが取れます。
ほこりや軽い汚れを落としておくことで、たくさんシャンプーを使わなくてもしっかり泡立ちます。
さらに、もつれを取っておくことで抜け毛が防げますので、シャンプー前にブラッシング、ぜひ習慣にしてください。
シャンプー後に行えばさらに効果的!頭皮マッサージのポイント
正しい方法でシャンプーを行った後、さらに頭皮をマッサージすればより一層ハゲる危険性を低くしてくれます。
- 血行を良くする
- 頭皮をやわらかくする
- 爪を立てたり力を入れすぎたりしない
ポイントを3つ挙げてご紹介します。
血行を良くする
抜け毛・薄毛の原因のひとつに「頭皮の血行不良」があげられます。
髪の毛を生成している毛根部に栄養などを運搬している血液の流れが悪くなれば、髪の成長が阻害されます。
頭部の血管は首から上に向かってだんだん細くなっていきます。
そのため、生え際や頭頂部にしっかり血液を送るには、後頭部から上に向かってマッサージしていくといいみたいですよ。
頭皮をやわらかくする
続いてのポイントは頭皮を柔らかくすることです。
頭皮は髪が生えている現場、植物が成長するのに土が大事な要素であるのと同じです。
その頭皮は健康な人なら、適度な弾力があるようです。 いろいろな原因で硬くなってしまった頭皮は血行も悪くなってしまいます。
ハゲる人の頭皮は硬くなっていることが多いそうですね。
首や肩も含めて頭部を柔らかくもみほぐしましょう。 力を入れて頭皮をこするのではなく、頭をつかんで頭皮を動かすようなイメージでやってみて下さいね。
爪を立てたり力を入れすぎたりしない
最後に、頭皮マッサージをする際の注意点をいくつかご紹介します。
- 爪を立てない…爪を立ててマッサージすると、頭皮が傷つくだけでなく、皮膚の下の毛細血管をも傷つける恐れがあるので、指の腹で行いましょう。
- 力を入れすぎない…痛いぐらいが効果があると力任せにマッサージする人もいますが、これも頭皮によくありません。
- 長時間行わない…いくら頭皮にいいからといってあまり長い時間になると頭皮に負担がかかってしまいますよ。
よくある質問
ここからは、髪の毛を洗う際のよくある質問を3つ紹介します。それぞれの疑問に対する回答も記載していますので、ぜひ参考にしてください。
何日くらい髪を洗わなくても大丈夫?
頭皮に汚れが溜まると、頭皮環境が悪化し、はげる可能性が高くなります。基本的に、一日に1回はシャンプーで髪を洗いましょう。
なお、皮脂や臭いが気になるからといって、一日に何回も髪を洗うのはおすすめできません。頭皮には、外部刺激などから地肌を守るために、ある程度の皮脂が必要です。髪を1日に何度も洗うと頭皮が乾燥し、結果頭皮トラブルが起こりやすくなってしまいます。
毎日シャンプーをすると頭皮が荒れてしまうといった場合は、シャンプーで髪を洗う頻度を二日に1回や、三日に1回程度にするのも良いでしょう。シャンプーをしない日は、お湯で頭皮と髪を丁寧に洗い汚れを落としてください。
夜に髪を洗っても朝にべたつく時はどうすればいい?
髪や頭皮がベタつく原因は、皮脂の過剰分泌にあります。その主な要因として、間違った洗髪方法、ストレス、睡眠不足などが挙げられます。
一日に何度もシャンプーで髪を洗ったり、洗髪時に指で強くこすったり、40度以上の熱いお湯で洗い流したりすると、頭皮の皮脂が過剰に失われることがあります。その結果、不足した皮脂を補おうと頭皮が過剰に皮脂を分泌し、髪のベタつきの原因となることがあります。
朝、髪のベタつきが気になる場合は、シャンプーの使用を控え、お湯で軽く洗い流す程度に留めるのがおすすめです。
また、ストレスの解消や、質の良い十分な睡眠をとることも大切です。脂質や糖質の多い食事も頭皮環境に影響があるため、栄養バランスの良い食事も心がけましょう。
シャンプーの最後に冷水を使うと良い?
シャンプーの最後に冷水を使うと、血行促進や、頭皮の毛穴の引き締めに効果があるといわれています。
温まっている頭皮に冷水をかけると、身体は体温を上げようと血管を拡張します。その結果、血行が促進され、頭皮へ栄養が行き渡りやすくなるのです。
また、頭皮に冷水をかけると毛穴が収縮して引き締まり、抜け毛予防の効果も期待できます。
頭皮に冷水をかける場合は身体に負担をかけないよう、冷たすぎる温度にしたり、いきなり冷水をかけたり、長時間冷水をかけたりすることは避けましょう。
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