最近抜け毛が増えるばかりで、 なかなか新しい髪が生えてこないとお悩みの方、 髪が早く伸びる食べ物があったら嬉しいですよね！
髪には海藻が良いとか唐辛子が良いとか色々と言われていますが、 果たして髪が早く伸びる食べ物なんてあるのでしょうか？
食べ物と髪の関係、ホントのところを調べてみました！
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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髪を早く伸ばす食べ物なんてあるの？
髪のために良く、 髪を早く伸ばす食べ物と聞いたら、あなたは何を思い浮かべますか？
ワカメなどの海藻が髪に良いという話は、 誰しも一度は聞いたことがあるかもしれませんね。
確かに健康な髪や頭皮を保つためには、 何を食べるかはとても重要です。
私たちの体は、食べ物の栄養によってできているのですから。
髪が早く伸びるためには何を食べたらよいのかわからないあなたのために、 食べ物と髪の関係を徹底解説していきます！
ワカメ・ヒジキで髪は早く伸びるのか？
髪に良いと言われている食べ物の代表格が、 ワカメやヒジキなどの海藻類。
実際、ワカメやヒジキをたくさん食べれば、 髪は早く伸びるのでしょうか？
結論から言うと、 残念ながら海藻をたくさん食べても、髪が早く伸びることはなさそうです…
確かに海藻類には、カルシウムや亜鉛など、 髪に良い栄養素であるミネラルがたくさん含まれています。
しかし、多くの人が悩んでいるAGA（男性型脱毛症）による薄毛は、 ミネラル不足が原因ではありません。
海藻類は、髪に良い栄養素を含んでいることは確かですが、 髪を早く伸ばす効果はないと言えそうです…
髪の毛は何でできている？
ところで、髪の毛は何でできているかご存知ですか？
髪の成分の80％はケラチンというタンパク質です。 その他約５％のメラニン、11～13％の水分と1~6％の脂質が含まれています。
ケラチンというタンパク質は、身体の皮膚を構成しており、 髪の毛は皮膚が変化したものなのです。
食生活で変わる頭皮環境
当たり前ですが、頭皮も体の一部ですよね。 そして、体を作っているのは、 日々の食事からとる栄養素です。
食生活が乱れて必要な栄養素が十分に摂れていない状態が続くと、 全身状態が悪化します。
当然頭皮にも栄養素が十分にわたらず、 最悪薄毛になってしまうことも！
ジャンクフードや脂肪たっぷりの食事などを続けていませんか？ 食生活で頭皮環境も変わってしまうのです。
髪に良い栄養素
髪が早く伸びるために必要な栄養素には、 どんなものがあるのでしょうか？
髪に嬉しい栄養素４つをご紹介します！ 普段の食事で十分とれているか、振り返って考えてみてくださいね！
タンパク質
髪の80％以上を占めているケラチンというタンパク質。
ケラチンは、 グルタミン酸やシスチン、ロイシン、アルギニン酸など、 18種類ものアミノ酸で構成されています。
髪が早く伸びるためには、 様々な種類のタンパク質を含んだ食べ物で補給する必要がありそうですね。
タンパク質を多く含む食品
タンパク質を多く含む食品は、 肉、魚、レバー、卵などの動物性食品や、 大豆などの豆類に多く含まれています。
タンパク質と言えば肉！と考えがちですが、 肉には脂質も多く含まれていますので、食べ過ぎは禁物です。
ヘルシーな植物性のタンパク質を、 うまく取り入れていくと良いでしょう。
ビタミン
一口にビタミンと言っても、 色々な種類がありますよね。
髪のために良いとされるビタミンは、 ビオチン、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEです！
ビオチンは毛細血管を強くして血流を良くしたり、 新陳代謝を活発にして髪の寿命も伸ばす効果が期待できるようです。
ビタミンB２やB6は、 タンパク質が髪になるのを促す働きが期待できます。
ビタミンEは、若返りのビタミンと言われ、 頭皮の細胞にダメージを与える過酸化脂質の生成を抑えたり、 血管を保護したりしてくれます。
ただし、ビタミンEを摂り過ぎると 胃の不快感や頭痛が起きることがありますので、 摂り過ぎには注意が必要です。
ビタミンを多く含む食品
ビオチンを多く含む食べ物は、 牛レバー、乾燥大豆、トマト、ほうれん草など。
ビタミンB2は、 ヨーグルトやレバー、納豆、マイタケなどに多く、 B6はにんにくやさつまいも、豚肉、サンマなどに含まれています。
ビタミンEは、 アーモンドやオリーブオイル、モロヘイヤなどに多いですね。
根菜や葉物、緑黄色野菜や淡色野菜など、 様々な野菜をバランスよく摂取することも、 良質なビタミン補給に役立ちます。
必須アミノ酸
必須アミノ酸とは、 体内では十分な量を生成できず、 食べ物で摂取する必要があるアミノ酸のことです。
私たちの体を構成しているアミノ酸は全部で20種類ですが、 その内バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、 リジン、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン、ヒスチジンという 9種類が、必須アミノ酸です。
髪が早く伸びるためには、 この必須アミノ酸も大切なのです。
必須アミノ酸を多く含む食品
必須アミノ酸は、 マグロやカツオなどの魚や牛・豚レバー、豆腐、チーズ などに多く含まれています。
動物性食品と植物性食品、どちらに含まれるアミノ酸も重要ですから、 偏りのないように注意しましょう！
亜鉛
髪が伸びるのために必要なミネラルの中で、 大切なのが亜鉛です。
亜鉛はタンパク質を髪へ作りかえるために必要な栄養素です。
また、抜け毛や薄毛の原因となっているDHT（ジヒドロテストステロン）を 生み出す5αリラクターゼという物質を抑制する効果も期待できると 言われています。
亜鉛を多く含む食品
亜鉛を多く含む食べ物は、 牡蠣です。
他には、レバー・牛肉・ホヤなどにも多いですが、 普段からよく食べる食材とは言えませんよね…
どうしても亜鉛不足になりがちなので、 サプリメントで補っている人も多いようです。
コラーゲン
体の3割を占めているコラーゲン。 美肌効果が高いとされる栄養素ですが、 髪が伸びるためにも欠かせない栄養素です。
コラーゲンは、 頭皮の柔軟性や弾力性、保湿性を保つ役割をし、 頭皮のハリにとっては大切な役割を果たしています。
頭皮のハリが良くなれば、 新陳代謝や頭皮の血流が活性化され、 頭皮全体に栄養が行き渡ることになります。
コラーゲンを含んだ食べ物を食べて、 栄養たっぷりの頭皮になれば、 髪も早く伸びやすくなることが期待できますね。
コラーゲンを多く含む食品
コラーゲンの多い食べ物は、 冷めた時にゼラチン状になるものです。 例えば、手羽先やフカヒレなどですね。
他には、サケ、マイワシ、ブリなどの魚にも 多く含まれています。
魚は皮と身の間にコラーゲンが特に多く含まれているので、 なるべく皮ごと食べられると効果が期待できます。
ただし、コラーゲンをとる時に甘い物を取り過ぎると、 コラーゲンが糖化して硬くなり、弾力性が失われてしまいますので 甘い食べ物には注意してくださいね！
バランスの良い食生活を心がけましょう！
髪が早く伸びる環境を整えるには、 髪や頭皮の健康を守ることが大切です。
食べ物に含まれる栄養素に注目して食生活を考えることは、 髪や頭皮のためだけでなく、 体全体の健康にも良い影響を期待できます。
サプリメントなどの助けも借りながら、バランスの良い食生活を心がけましょう！
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髪の毛にとって良い栄養素や、食べ物を紹介してきました。
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