AGAによる禿げの特徴は、前髪の生え際と頭頂部のつむじに影響が現れやすい事です。
「おでこが広いと禿げやすい」という噂が、いつの時代にも囁かれます。
多くの男性が子どもの頃におでこの広さが指何本分と、お互いのおでこを評価し一喜一憂していたのではないでしょうか。
広いの基準は曖昧で見た目においては、おでこに指4本分以上の広さがあれば、広いとされる事があります。
相談者
先天的な広さで禿げやすさは評価できませんが、年を重ねるごとにどうおでこが変化をしてきたかを知る事で禿げやすさを評価する事ができます。
自分自身が禿げやすい体質なのかどうか事前に分かっていれば、将来に備えて対策がとりやすくなります。
おでこから来る禿げはAGAの可能性が高く、早期に適切な治療を受ければ改善の可能性が高いので、自分自身は注意が必要なのか、一度確認してみて下さい。
この記事では、医学的な知見も加えながら、おでこと禿げの関係性について解説しています。
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監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
- 生まれながらにおでこが広いからといって禿げやすいという訳ではありません
- 医学的に禿げには明確な基準はなく、見た目で判断される事がほとんど
- 薄毛や抜け毛の原因には、AGAだけでなく病気や悪い生活習慣も考えられます
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禿げる人のおでこには特徴があった!
この記事の結論ともいえる事になりますが、禿げやすい人のおでこには特徴があります。
よく噂されるおでこの広さをはじめ、頭皮の環境から将来禿げを引き起こす可能性が高いか低いかある程度の予想を立てる事ができます。
ただし、特徴に合致しているから必ず禿げが生じるという訳ではなく、あくまで禿げやすい体質かどうかの指標になるという事なので注意して下さい。
禿げる人のおでこや頭皮の特徴
禿げやすいとされているおでこや頭皮には特徴がある事が分かっています。
薄毛や抜け毛などの問題は、中高年以上の問題と考えられがちですが、実際は10代から症状がはじまることも報告されています。
先天的なおでこの広さよりも、数年間の間に髪や頭皮にどのような変化があったかが評価ポイントになります。
おでこが広くなってきている
AGAの原因となる5αリダクターゼは、頭皮全体の中で前髪の生え際周辺と頭頂部のつむじ周辺に多数存在しているため、禿げの進行予測に使えます。
AGAを発症しているとおでこは、薄毛や抜け毛が引き起こされやすい部位なので禿げの前兆が確認しやすくなっています。
一般的に多いのがM字ハゲで、剃り込み部の禿げが目立つようであれば注意が必要です。
5αリダクターゼからジヒドロテストステロンという男性ホルモンが生成されると、髪が十分に成長できなくなり薄毛が目立つようになります。
おでこの髪質が他の部位と比べ変化しているようであればAGAのサインかもしれません。
つむじの皮膚や頭皮が見えている
つむじや髪の分け目で頭皮がよく見えてしまっている状態は、注意が必要になります。
もともと気づかなかった部位で頭皮が見えているようになっているのであれば、薄毛の進行が疑われます。
つむじや分け目は、ヘアセットの際に牽引力などがかかり刺激を受けやすい部位となるためダメージを受けやすくなっています。
髪質が弱くなっている場合は、すぐ脱毛につながるため禿げが目立ちやすい部位になります。
ただし、分け目ハゲは、おでこやつむじの禿げに比べるとAGAではなく、髪型や生活習慣の乱れによって生じている可能性が高い傾向にあるので早期の改善が期待できます。
頭皮にかゆみがある
かゆみがあるということは、軽度以上の炎症が頭皮にあるという事を意味します。
慢性的な炎症は、細胞破壊を引き起こし毛母細胞にダメージを与え抜け毛の原因になります。
また、頭皮を掻きむしるなどして強い炎症が起こった際は、髪は休止期に移行し、数ヶ月間抜け毛を引き起こす可能性があります。
頭皮が脂っぽい
皮脂が毛穴につまる事で髪や頭皮環境に悪影響が出る事があります。
毛穴のつまりは、循環不良や細菌感染を誘発し、髪や頭皮へのダメージに繋がります。
皮脂の分泌は、年齢や体質の影響を受ける事が多いですが食生活や運動習慣などの生活習慣によっても左右されます。
皮脂に分泌が気になる人は、食事において脂質をはじめ糖質の過剰摂取を避けるようにしましょう。
フケの量が増えた
フケの量が増えているのは、頭皮が乾燥している事を意味しています。
最近は、洗浄効果の高いシャンプーが販売されており、使用する事で皮脂が強く洗い流され、乾燥が引き起こされているケースがあります。
誤ったシャンプーの仕方には注意をしましょう。
乾燥した状態だと髪は無防備で、紫外線の影響や外部刺激のダメージを受けやすくなっています。
ハゲと単におでこが広いことの違い
おでこが広いと禿げる可能性が高いという事は否めませんが、単純におでこが広いというだけの事もあるため、その鑑別が重要になります。
もともとおでこが広い人が禿げるという事には医学的根拠はありませんが、少しの薄毛の進行だけでかなりおでこが目立つようになるため、多くの人が感じる禿げの水準に達する可能性があります。
重要なポイントは、少し前の自分の状態と比べて、髪の太さや質感、毛量、抜け毛の量にどのような変化があったかになります。
髪の太さ
髪の太さには、個人差が大きく出ます。
産まれながらに薄毛の人は禿げるという噂もよく聞きますが、この噂にも語弊があり医学的根拠は不十分です。
確かにもともとの髪が薄いため、AGAの症状が現れた際に進行が速く思えるような事はあるかもしれませんが、AGA発症率の優位差などは認められていません。
禿げの兆候になるのは、以前と比べて髪の太さがどうなっているのかが重要で、細くなったと感じた時に注意が必要になります。
髪の質感・毛量
「白髪は禿げない」「毛量が多ければ禿げない」などの噂がありますが、実際のところいずれも医学的根拠はありません。
後天的に髪がどう変化しているかが重要なポイントで、寝癖がつきにくくなったや髪の密度が5年前よりなくなったなどが質感や毛量においての確認ポイントです。
髪の変化は急激に進行するのではなく徐々に進行するため、自分では気付きにくいため他者の評価が必要になります。
他人が面と向かって禿げたという言葉を発するのにはハードルがあるため、家族や仲の良い友人らとの会話からさりげなく自分の髪に関する情報が聞けると一番です。
抜け毛が300本以上
一般的に髪は、誰でも1日最低50~100本程度は抜けます。
「洗髪の際に、頭を触る度に1、2本髪が抜けています。」という相談をよく耳にしますが、その程度であれば誰にでも起こりうる事で特別気にする必要はありません。
一度に十数本束で抜けるような事があれば、AGA専門クリニックや皮膚科へ相談する事をおすすめします。
また、季節の変わり目などには抜け毛の本数が2倍程度になる事はよくある事です。
しかし恒常的に300本程度が抜けていそう、朝起きた時に数十本髪が枕についている事が確認されれば注意が必要です。
ハゲと思うおでこの広さ
医学的におでこ禿げが何センチ以上なのかという明確な基準はありませんが、見た目の観点からこの程度だと禿げと感じるという基準であれば設けられています。
眉毛から生え際までが親指以外の指4本を揃えた幅以上の広さがあるかを一つの指標としており、指4本以内に収まっていなければ禿げに見えるといわれています。
この指標に準じると眉毛から生え際まで7センチ以上あると、例えAGAなどを発症していなくともビジュアル的に禿げに見えてしまうようです。
おでこが禿げる人の特徴
AGAの発症は遺伝的素因が強く、親や兄弟が禿げているとおでこが禿げる可能性が高くあります。
また悪い生活習慣は、内臓などだけでなく髪にも影響を与え禿げを進行させる事があり注意が必要です。
特に栄養面と睡眠に関する乱れが髪や頭皮への影響が強いと考えられています。
ストレスのかかる生活を送っている
ストレスが溜まる事で自律神経に乱れを生じさせます。
自律神経は血流やホルモン分泌に関与しているため、トラブルが生じる事で髪や頭皮に悪影響を及ぼします。
自律神経が一度乱れると、倦怠感などを伴いストレスがストレスを呼ぶ悪循環に陥りやすく、回復までに時間を要する事があります。
生活習慣が乱れている
食生活と睡眠が大きく影響を与えるといわれています。
糖質や脂質の多い食生活は、皮脂の過剰分泌を誘発する可能性があり、細菌感染などのリスクを高めます。
髪の成長は一般的に夜10時から夜中2時の間に活発に行われます。
夜更かしや昼夜逆転の生活などで、睡眠時間に乱れがある場合は、髪の生育にトラブルが生じやすいといわれています。
また、適度な運動習慣は代謝を上げ血行促進効果がある事に加え、汗の分泌は頭皮の汚れを洗い流す効果もあるため清潔な頭皮環境を維持しやすくします。
家族にAGAの人がいる
AGAの原因となる酵素の多さは遺伝的なものであると考えられています。
父や祖父、兄弟がAGAを発症しているのであれば、自分自身も同様に発症する可能性が高いので注意が必要です。
発症のタイミングも比較的近い場合が多いので、意識しておくと対策も取りやすいです。
血行不良
血行不良は、髪や頭皮に悪影響を及ぼし健康な髪の生育を邪魔します。
一度生育不良を起こした髪は、生え変わる事でしか健康な髪に戻る事はありません。
不健康な髪ばかりになるとヘアサイクルの期間が乱れ、髪のボリュームが減るなどの影響が及びます。
おでこの禿げはAGAの可能性がある
日本人男性の4人に1人は将来的にAGAを発症するという推計が報告されています。
おでこは、髪の成長を阻害するホルモンの影響を受けやすいため、AGAの症状が現れやすい部位と考えられます。
医学的根拠は十分ではありませんが、頭蓋骨肥大という頬杖や噛み合わせの悪さ、姿勢不良などからくる症状によって、おでこは禿げやすいという見方をする専門家もいます。
おでこが禿げてきたらどんな治療をすればいいの?
国際的にAGAに有効とされている治療は、フィナステリドやミノキシジルを用いた薬物療法と地毛や人工毛を用いた植毛による外科的療法になります。
原則、いずれの治療法を選択するにも医師の判断が必要になるため、AGAが気になる場合は、まずAGA専門クリニックを受診してみて下さい。
内服薬
医師を通じた治療において、最も選択される治療方法になります。
海外通販や個人輸入を用いて薬を購入する事もできますが、近年、偽物品の薬が数多く出回っており注意が必要です。
内服薬による治療を検討している人は、必ず医師から処方を受けるようにしましょう。
偽物品による健康被害が多数報告されています。
フィナステリド
AGAの原因となる男性ホルモンの生成を促す酵素5αリダクターゼの働きを阻害します。
原因となる男性ホルモンが体内からほとんど消失するため、AGAによる薄毛や抜け毛の進行を抑制する事ができます。
デュタステリド
フィナステリドとほぼ同じ作用の薬で、海外では使用しない国もあります。
5αリダクターゼには、1型と2型があり、フィナステリドが2型のみを阻害するのに対し、デュタステリドは両方の型を阻害します。
フィナステリド以上に原因となる男性ホルモンが体内から消失する反面、副作用のリスクが高まります。
外用薬
薬局やドラッグストアでも購入する事ができるため、最も簡単に始められる治療法になります。
人体への影響を最小限にしている反面、効果が得られるまでに時間を要します。
ミノキシジル
毛包に直接作用して、毛母細胞を活性化させる事で発毛効果を発揮します。
外用薬以外に内服薬として使用される事もありますが、内服薬の場合、全身の体毛に影響を与えて望まない部位の毛を濃くする可能性があります。
メゾセラピー
注射などを用いて有効成分を体内に注入する方法をメゾセラピーといいます。
効果を得たい部位に直接効果的な薬を注入するため、内服薬や外用薬より早期に強い効果が得られる事を期待して用いられます。
植毛
人工毛もしくは自毛を禿げの部位に移植する方法になります。
早期に効果が見られる反面、初期費用や施術後のアフターケアが必要な点に注意が必要です。
近年、地毛植毛が注目を浴びており費用が安価な国外で植毛をしている人の数が増加傾向にあります。
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AGAスマクリの症例紹介
※効果には個人差があります。※台湾製ミノキシジルとフィナステリドを毎日服用した結果
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薄毛の状態を確認し、6ヶ月での改善を目標にフィナステリド、ミノキシジル服用による治療計画を策定。
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治療開始後1ヶ月目には抜け毛が治まり、同時に頭皮から新しく生えてくる髪の薄毛が改善されている事が確認できました。
治療開始3ヶ月目には、新しい髪が伸び始め地肌が見える面積がほとんどなくなっています。
AGAは、治療開始が早ければ効果が出やすいと考えられています!髪の悩みの相談はAGAスマクリまで!
【まとめ】おでこが禿げてきたと思ったら早めの治療を!
おでこが生まれながらに広いからといって禿げるという訳ではありません。
10代や20代の時に比べて、おでこが広くなったと感じた場合に注意が必要となります。
おでこの禿げが気になるようであれば、それはAGAの可能性が高く、治療で進行を抑制する事ができる可能性があります。
有効な禿げ治療には、医師の判断が必要な治療法がたくさんあるので、禿げが気になったらすぐにAGA専門クリニックを受診する事を推奨します。
AGAは進行性の症状であるため、悩んでいる間も着実に症状は進行しています。
最近は、オンライン診療の普及でAGA治療が受けやすくなっているため、早めのクリニック受診を検討してみて下さい。