発毛効果があると言われている発毛剤。
本当に効果があるの?と疑問に思っている方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は発毛剤の効果を育毛剤などと比較しながら掘り下げていきたいと思います。
- 育毛剤は今ある髪を守る目的、発毛剤は髪を生やすことが目的で発毛効果が認められた医薬品
- 発毛剤は6か月ほど続ける必要がある
- 副作用として、頭皮のかゆみ、男性機能の低下、肝機能障害などがある
- 発毛剤を使用するなら、医師に相談しながら治療を進めるのがおすすめ!
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監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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発毛剤とは
発毛剤とは、発毛効果が認められた医薬品のことを言います。
発毛剤は、AGAの治療薬として薄毛の改善が期待できますが、育毛剤は、今ある髪を守る目的が主になります。
同じようで、この両者は全く異なりますので間違っても育毛剤で髪が生えると思わないようにしましょう。
発毛剤は本当に効果がでるのか
結論から申し上げると医学的な効果が示されているのが発毛剤です。
発毛剤は脱毛症の治療目的である医薬品
発毛剤とは、発毛効果が認められており脱毛症の治療目的である医薬品のことです。
発毛剤に配合されている代表的な有効成分は3種類あります。
- フィナステリド内服(男性型脱毛症のみ)
- デュタステリド内服(男性型脱毛症のみ)
- ミノキシジル外用(男性型脱毛症・女性型脱毛症)
日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版では、上記の有効成分を推奨度A(行うよう強く勧める)としています。
ミノキシジルとデュタステリドもしくはフィナステリドは併用可能です。
より積極的に治療したいときに魅力なのが併用です。
医薬部外品との違いとは
発毛剤のフィナステリド錠、デュタステリドカプセルは処方箋医薬品です。
処方箋医薬品は医師による処方箋、薬剤師による調剤によって処方されます。
発毛効果が高い分だけ、副作用のリスクも高い医薬品です。
OTC医薬品には
- 要指導医薬品
- 第1類医薬品
- 第2類医薬品(特に注意が必要な有効成分は指定第2類医薬品)
- 第3類医薬品
の4種類があります。
ミノキシジル配合の発毛剤リアップは第1類医薬品です。
第1類医薬品では、薬剤師が書面による情報提供を行い販売しています。
第1類医薬品も効果が高い分だけ、副作用のリスクも高いです。
いっぽう、医薬部外品では人への作用が穏やかな有効成分を配合しています。
医師による処方箋、薬剤師・登録販売者の助言なしで販売可能です。
作用が穏やかな分だけ、副作用のリスクは低いとされています。
発毛剤と育毛剤の医学的な違い
発毛剤では医学的な発毛効果が示されている有効成分を配合しています。
日本人男性による観察研究では、フィナステリド(5年間1mg/日)の投与で99.4%の効果が認められました。
いっぽう、育毛剤では植物由来の有効成分を主に配合しています。
植物由来の有効成分で頭皮環境を整え、抜け毛を防ぎます。
ただし、脱毛症には医学的な効果が示されていません。
医学的な発毛効果が認められている有効成分を配合するのは、医薬品の発毛剤のみです。
▼発毛剤とお育毛剤の違いについて詳しくはこちら▼
発毛剤はどれくらい使えば効果が実感できるか
個人差がありますが、発毛剤の効果を実感できるまでの目安は3か月~6か月ほどです。
毛髪が成長するには時間がかかる関係上、発毛剤の効果を実感できるまで時間がかかります。
発毛剤の使用を中止すると効果が切れてしまいますので、6か月ほど続けてください。
発毛剤を6か月以上使用しても効果なしの場合は、他の治療を検討したほうが良いです。
発毛剤の効果がないケースはあるか
発毛剤の効果は必ず出る訳ではありません。
次からは、発毛剤の効果がないケースについて紹介いたします。
誤った使用の場合
発毛剤の誤った使用方法を続けていると、効果が出ない場合があります。
発毛剤を大量に使用しても効果は上がりません。
かえって副作用のリスクが高まりますので、正しい使用方法で発毛剤を続けてください。
ミノキシジルの正しい使用方法
ミノキシジルは1日2回、脱毛が見られる頭皮に塗布して使用します。頭皮が清潔な状態で使用するのが望ましいです。
朝1回・夜はシャンプー後に1回使用すると良いでしょう。
ちなみにミノキシジルの有効性が認められるまでの目安は4か月後です。
デュタステリドの正しい使用方法
デュタステリドカプセルは通常、1日1回(1回あたり0.1mg)服用します。
効果が出ないときは0.5mgへの増量が可能です。
カプセルは噛まずにそのままお水またはぬるま湯と一緒に飲んでください。
なお、デュタステリドの効果の判定には6か月ほどかかります。
フィナステリドの正しい使用方法
人によっては3か月ほどでフィナステリドの効果を実感できますが、6か月過ぎても効果が出ないときは使用を中止してください。
女性・乳幼児など
妊娠中の女性または妊娠している可能性のある女性は、デュタステリド・フィナステリドを使用しないでください。
男子胎児の生殖器の発達に悪影響が出る恐れがあります。
皮膚から有効成分が吸収されることがあるため、妊娠中の女性または妊娠している可能性のある女性は、割れた錠剤やカプセルを直接触らないほうが良いです。
デュタステリドは小児への安全性・有効性、フィナステリドは20歳未満での安全性・有効性が確認されていません。
10代以下の小児はミノキシジルの影響が検証されていませんので使用しないでください。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版では、男性型脱毛症に5%濃度、女性型脱毛症に1%濃度のミノキシジル外用を強く勧めています。
女性は濃度の高いミノキシジルを使用しないほうが良いです。
▼妊娠中に使える優しい育毛剤はこちら▼
発毛剤の主な成分
次からは発毛剤の主な成分となる
- ミノキシジル
- デュタステリド
- フィナステリド
の効果について解説していきます。
ミノキシジル
ミノキシジルは血管拡張効果があり、毛髪の成長促進が期待できる有効成分です。
もともとは血管拡張剤として使用されていましたが、毛が濃くなる副作用が見られたため、発毛剤としても使用されています。
ミノキシジル5%配合の発毛剤として有名なのが大正製薬のリアップです。
海外製のミノキシジル配合発毛剤ではロゲインが良く知られています。
女性にはミノキシジル1%配合のリアップリジェンヌ、2%配合の女性用ロゲインがあります。
デュタステリド
デュタステリドは5α還元酵素Ⅰ型とⅡ型を阻害する効果がある有効成分です。
男性型脱毛症の進行を抑えたいときに役立ちます。もともとは前立腺肥大症の治療に使用されてきましたが、男性型脱毛症の治療にも有効です。
デュタステリドの効果はフィナステリドより高いとされています。
デュタステリド配合の医薬品として有名なのがアボルブとザガーロです。
価格はアボルブよりザガーロのほうが安いとされています。
フィナステリド
フィナステリドは5α還元酵素Ⅱ型を阻害する効果がある有効成分です。
もともとは前立腺肥大症の治療に用いられてきましたが、男性型脱毛症の進行を抑えたいときにも役立ちます。
ただし、フィナステリドが阻害するのは5α還元酵素Ⅱ型のみ、Ⅰ型については阻害の効果がありません。
フィナステリドの効果が出ないときは、5α還元酵素Ⅰ型もⅡ型も阻害するデュタステリドを検討すると良いでしょう。
プロペシア
毎月の薬代を抑えたい方に魅力なのが、プロペシアのジェネリックです。
同じ有効成分を配合しているため、プロペシアとそのジェネリックの効果は同じです。
主なフィナステリド錠には
- ファイザー
- 沢井製薬
- 東和薬品
- シオノケミカル
- 辰巳化学
- 富士化学工業
- 武田テバファーマ
- 小林化工
などがあり、医療機関によって取扱いが異なります。
発毛剤の副作用とは
発毛剤の使用を続けるときに気になるのが副作用です。
有効成分によっては肝機能障害といった重大な副作用があります。
成分によって副作用が異なる
有効成分によって副作用が異なります。
次からは、発毛剤に配合されている有効成分ごとに副作用を紹介していきます。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルには
- かゆみ
- 紅斑(血管充血でできる赤い斑)
- 落屑(皮膚にうろこ状の白色片が生じる)
- 毛包炎
- 接触皮膚炎
- 顔面の多毛
などの副作用があります。
ミノキシジル外用で出やすいのが、頭皮へのかゆみといった副作用です。
ミノキシジル濃度が高いほど、皮膚への副作用リスクが高まるとされています。
また、血管拡張効果があるため高血圧の方、心臓に疾患がある方も使用に注意が必要です。
デュタステリドの副作用
デュタステリドの主な副作用は下記の通りです。
過敏症 | 蕁麻疹・アレルギー反応・発疹・そう痒症・血管浮腫 |
精神神経 | 性欲減退・浮動性めまい・抑うつ気分・味覚異常 |
生殖 | 勃起不全・射精障害 |
消化器 | 腹部不快感・下痢 |
その他 | 倦怠感 |
肝機能障害といった重大な副作用がありますので、健康診断で肝機能に異常がある方は注意が必要です。
フィナステリドの副作用
フィナステリドの主な副作用は下記をご覧ください。
過敏症 | そう痒症・じん麻疹・発疹・血管浮腫 |
生殖器 | 性欲減退・勃起不全・射精障害・精液量減少 |
その他 | 乳房圧痛・乳房肥大・抑うつ症状・めまい |
比較的出やすいのが性欲減退(1~5%未満の頻度)の副作用ですが、それほど高い頻度ではありません。
ただし、頻度不明ですが肝機能障害といった重大な副作用があります。
また、フィナステリドの半減期(血中の有効成分の濃度が半分になる期間)は3~4時間が目安です。
デュタステリドの半減期約3〜5週間より短い分だけ、副作用のリスクが少ないと考えられます。
副作用のリスクをなるべく抑えながら治療したい方はフィナステリドを選んだほうが良いでしょう。
初期脱毛は副作用ではない
人によっては発毛剤の使用後、初期脱毛が出現することがあります。
しかし、初期脱毛は効果が出たことで出現する症状であり、有効成分の副作用ではありません。
有効成分の効果により、新しい毛髪が成長してきます。
新しい毛髪の成長により、古い細く弱々しい毛髪が抜けていくのが初期脱毛です。
個人差がありますが10日ほどで初期脱毛がはじまり、1か月半ほどで自然に治まっていきます。
もし長期間過ぎても初期脱毛が治まらない場合は、発毛剤の使用を中止して医師に相談してください。
▼初期脱毛の原因と対策方法はこちら▼
発がん性の噂はデマなのか
発毛剤によっては発がん性の噂が流れています。発がん性の噂はデマではありませんが、現在では解消もしくは因果関係不明です。
プロペシアのジェネリック、フィンペシアのコーティング剤キノリンイエローには発がん性の噂が流れていました。
キノリンイエローの動物実験により急性毒性・亜急性毒性・慢性毒性・発がん性・生殖発生毒性・遺伝毒性がリスク評価の対象となっています。
しかし、現在のフィンペシアではキノリンイエローを使用していません。
デュタステリド・フィナステリドには男性乳がんの報告がありますが、因果関係・関連性は不明です。
発毛剤の発がん性が気になる方は医師に相談してから使用すると良いでしょう。
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まとめ
今回解説してきた発毛剤の効果を簡単にまとめます。
- ミノキシジルには血管拡張効果があり毛髪の成長促進が期待できる
- デュタステリドには5α還元酵素Ⅰ型とⅡ型の両方を阻害する効果がある
- フィナステリドには5α還元酵素Ⅱ型を阻害する効果がある
上記は医学的な効果が認められている有効成分です。
医薬部外品の育毛剤に配合されている植物由来の有効成分よりも高い効果が期待できます。
育毛剤と違い、治療目的となるのが医薬品の発毛剤です。
ただし、副作用のリスクについて事前に良く理解してから使用してください。
また、ミノキシジル+デュタステリドもしくはフィナステリドとの併用が可能です。
ただし、副作用のリスクが高まりますので併用するときは医師に相談しながら続けてください。