「生え際が後退してきた」「少しずつ頭皮が薄くなっている気がする」など、薄毛で悩んでいる方はいませんか。薄毛は運動不足や栄養不足、ストレス、喫煙、遺伝などさまざまな原因で起こります。
放置しておくと進行して薄毛がより目立ってくるため、早めの治療や改善策を考えることが大切です。本記事では、とくに目立ちやすい生え際の薄毛の改善方法を解説します。
自分が薄毛なのか判断できない方は、正常と異常を見分けられるセルフチェック方法も解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 生え際が後退するパターンには、M字とU字の2種類がある
- 正常な生え際かチェックする方法はいくつかある
- 生え際の薄毛は、適度な運動や栄養バランスの見直しなどが有効
- 生え際の薄毛が気になったら。早めにクリニックで治療を受けることが大切
薄毛の原因は「正常なヘアサイクルが乱れること」
薄毛は、正常なヘアサイクルが乱れることが原因で起こります。本来、毛髪は成長期、退行期、休止期のサイクルで生え変わっていくものです。
成長期とは、毛髪が成長する時期で全体の80%の状態です。そして退行期は、髪が成長を止め抜け落ちる時期になります。休止期に入ると毛根が活動を停止し、新たに成長を始めた髪に押し出されて、自然に抜け落ちます。
健康な頭皮環境とは、毛周期と呼ばれる一連のサイクルがきちんと繰り返される状態のことです。その場合は、1日に100本程度の抜け毛があります。
しかし、正常なヘアサイクルが乱れると成長しきる前に髪が抜け落ちてしまいます。正常なヘアサイクルが乱れる原因はさまざまですが、おもにホルモンバランスの乱れ、遺伝、加齢、ストレスなどが考えられるでしょう。
正常なヘアサイクルを保つためには、原因の改善や規則正しい生活習慣、バランスの取れた食事などが重要です。
生え際後退の2つのパターン
生え際が後退する際のパターンは、M字はげとU字はげの2種類あります。ここでは、生え際が後退する際のパターンを解説します。それぞれに特徴があるため、生え際が薄くなってきたと感じる方は、ぜひチェックしてみてください。
M字はげ
M字はげは、男性型脱毛症とも呼ばれ、男性に多く見られる薄毛のパターンです。名前の通り、生え際がM字型に後退していく特徴があります。
M字はげの主な原因は、男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることです。DHTは毛母細胞の活動を抑制するため、成長期の髪の毛が徐々に細くなり、退行期に移行する速度が加速します。
そのため、成長する髪の毛が減少し、次第に地肌が見えるようになるのです。M字はげには遺伝的な要因もあります。すでに家族にM字はげの方がいる場合、自分自身も同じ状態になる確率があることを知っておきましょう。
U字はげ
U字はげも男性型脱毛症と呼ばれ、男性に多く見られる薄毛のパターンのひとつです。名前の通り、生え際がU字型に後退していく特徴があります。生え際の中央部は薄くなりますが、後頭部の髪の量は比較的保たれている点も特徴といえるでしょう。
U字はげの原因はM字はげと似ており、男性ホルモンであるテストステロンがDHTに変換されることが主な要因です。DHTの影響で、頭皮の毛乳頭が受ける栄養や酸素の供給が減少し、髪の成長が阻害されます。
遺伝的な要素が関与している可能性が高く、家族にU字はげがいる場合、同じ症状に悩まされる可能性があります。
参考:Reliability of Hamilton-Norwood Classificatio
生え際のセルフチェック
毎日鏡で自分のヘアスタイルを見ている場合、本当に生え際が後退しているのか判断できないこともあるでしょう。そこで、ここでは薄毛のセルフチェック方法を紹介します。
- 後退した部分が2cm以上ある
- 地肌が透けている
- 昔より毛量が減った
上記が薄毛のサインといえます。生え際の薄毛が進行しているかセルフチェックしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
後退した部分が2cm以上ある
後退した生え際が2cm以上ある場合、薄毛の進行を疑ってよいでしょう。とくに男性型脱毛症の初期段階では、生え際が徐々に後退していく症状が一般的です。
生え際の後退は、男性ホルモンであるテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されて起こります。DHTは毛母細胞の活動を抑制するため、髪の成長サイクルが乱れる原因になります。
そのままにしておくと、薄毛が進行する可能性が高いため、早めに治療を受けるようにしましょう。早期の段階で適切な対策を取ると、効果も出やすく、費用も安くなるメリットがあります。
地肌が透けている
地肌が透けて見えるのなら、薄毛が進行している証拠です。とくに明るいところにいると、髪が透けて地肌が見えやすくなるため、確認しやすいでしょう。
地肌の透け具合が進行していくと、より目立つようになり、周囲からも気づかれやすくなります。そのため、薄毛のサインに気づいたら、早い段階で医師に相談しましょう。
昔より毛量が減った
昔よりも髪の毛の量が減っているのなら、薄毛の兆候があると認識してよいでしょう。本来、年齢とともに髪の毛は少しずつ細くなる傾向があります。
しかし、明らかに毛量自体が減っていると感じるなら薄毛の症状です。自分では分かりにくい場合は、過去の写真と見比べたり、昔からの知り合いに聞いてみたりするのもおすすめです。
生え際が薄くなった時の対処法
薄毛が気になり始めたら、少しでも改善するために自分でできることを検討する方もいるでしょう。そこで、ここでは生え際が薄くなったときの対処法を紹介します。
- 適度に運動する
- 栄養バランスを意識した食事を取る
- 自分にあったシャンプーを使う
- 頭皮マッサージをする
- ストレスを溜めないようにする
- 髪型を工夫する
- 禁煙する
- 育毛剤を使う
- クリニックで薄毛治療を始める
薄毛の改善には生活習慣を見直すことが大切です。それぞれを詳しく説明していくので、できるものから実践してみてください。
適度に運動する
適度な運動は薄毛対策に効果的です。運動によって血行が促進され、体内の新陳代謝が活発化するため、頭皮に必要な栄養が届きやすくなります。
なかでも、軽いジョギングやウォーキング、サイクリングなどの有酸素運動は心拍数を適度に上げ、健康にもよい効果が期待できます。運動は薄毛の原因になりやすいストレスの軽減にも効果があるため、習慣にできれば、さまざまなメリットが得られるでしょう。
栄養バランスを意識した食事を取る
健康的な食生活を心掛け、栄養バランスのよい食事を摂ることも大切です。とくにビタミンやミネラル、タンパク質を豊富に含む食品を積極的に摂取すれば、髪の成長に必要な栄養を補給できます。
栄養素 | 効果 | 栄養素が含まれる食品 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪の主成分になるたんぱく質 | 肉、魚、大豆製品など |
ビタミンB2 | 毛根にある毛母細胞を活性化させ、細胞を再生させたり頭皮の過剰な皮脂分泌を防いだりする | 魚介類、肉類、藻類、豆類、乳類など |
ビタミンB6 | 髪の毛の成分であるケラチンの生成をサポートする | 赤身の肉や魚介類、バナナなど |
カルシウム | ストレスからくる抜け毛や白髪の予防。頭皮の血行不良や細胞の働きを弱める働きが期待できる | 乳製品や骨ごと食べられる小魚、豆腐や納豆などの大豆製品 |
亜鉛 | 薄毛・抜け毛の原因の一つである男性ホルモンを抑制する働きが期待できる | 牛肉の赤身、高野豆腐、ブロッコリーなど |
タンパク質は髪の主成分であるケラチンの構成要素です。そのため、タンパク質が豊富な食品を摂取すれば、健康な髪の成長をサポートできます。
ほかにも、ビタミンやミネラルも重要な栄養素です。水分補給も忘れずに行いましょう。十分な水分を摂取すると、頭皮の健康を維持し、毛髪に必要な栄養を運ぶ働きが期待できます。
一方、脂っこい食事やジャンクフード、過剰なアルコールやカフェインの摂取は避けたほうがよいでしょう。これらは健康な頭皮と髪の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、ほどほどにすることが大切です。
自分にあったシャンプーを使う
自分にあったシャンプーを使うことは、薄毛を予防する上で重要です。薄毛の原因や頭皮の状態は個人によって異なるため、頭皮のタイプに合ったシャンプーを選ぶ必要があります。
脂性の頭皮や乾燥した頭皮など、個人の頭皮の特性に応じたシャンプーを選びましょう。シャンプーに含まれる添加物にも注意が必要です。アルコールや合成界面活性剤、パラベンなどの添加物は頭皮に刺激を与える可能性があります。
そのため、できるだけ自然成分の配合されたシャンプーを選びましょう。さらに、育毛成分が含まれたシャンプーもおすすめです。ビタミンやミネラル、アミノ酸、植物エキスなどの成分は髪の成長を促進し、頭皮の健康をサポートする働きがあります。
頭皮マッサージをする
頭皮マッサージは薄毛対策に効果的です。頭皮マッサージは頭皮の血行を促進し、毛根に栄養や酸素を適切に供給できる状態に近づけます。頭皮マッサージによって頭皮の緊張がほぐれることで、頭皮環境が改善され、頭皮トラブルの予防にもなります。
やり方は簡単で指の腹を使って頭全体を均等に円を描くように優しくマッサージするだけです。頭皮全体を5〜10分程度かけてじっくりと指圧しましょう。
ポイントは過度な力をかけないことです。優しく行うことで頭皮や髪にダメージを与えず、髪の成長を活性化する効果が期待できます。
ストレスを溜めないようにする
ストレスを溜めないことも、薄毛の予防には大切です。ストレスはホルモンバランスを乱し、血行を悪化させることで頭皮の健康に影響を与えます。その結果、髪の成長に必要な栄養や酸素が不足し、薄毛の進行を促進する原因になります。
対策としてはストレスを溜めない方法を自分なりに探すことです。たとえば、日常の中でリラックスする時間を持ったり、趣味や瞑想、ヨガなどのリラックス法を取り入れたりしましょう。心身の疲れを癒し、ストレスを定期的に解消するように心がければ、薄毛を予防する効果が期待できます。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(日本皮膚科学会)
髪型を工夫する
髪型を工夫すれば薄毛をごまかす効果が期待できます。薄毛を治す直接的な方法ではないものの、周囲の目が気になりストレスを感じるより、上手に薄毛とつきあうことも大切です。
具体的には髪を短くして生え際を隠せるショートヘアや、髪にボリュームを与えられるレイヤースタイルがおすすめです。とくにトップの髪をボリュームアップさせることで、生え際の薄毛が目立ちにくくなります。
薄毛が気になって外出が億劫に感じる方は、自分に合った薄毛が目立たない髪型やスタイリングを探してみましょう。自分では思いつかないのなら、美容院で相談するのもおすすめです。プロなら似合う髪型で薄毛が目立たない髪型を提案してくれます。
禁煙する
禁煙は有効な薄毛対策です。喫煙は健康にさまざまな悪影響を及ぼすだけでなく、薄毛の原因にもなります。タバコに含まれる有害な化学物質は、血管を収縮させて血流を悪化させるからです。
頭皮の血行不良は、髪の成長に必要な栄養や酸素の供給を妨げる原因になります。そのため、禁煙は薄毛対策にとても有効な方法です。自力で禁煙できればよいですが、難しい場合は禁煙外来を利用し、有害物質を身体に入れない努力をしましょう。
育毛剤を使う
育毛剤の使用も薄毛対策に有効です。育毛剤には、頭皮の血行を促進し、毛根に栄養を届けたり、毛髪の成長をサポートしたりする成分が含まれています。これらの成分によって、髪の成長を促進し、薄毛の進行を抑える効果が期待されます。
ただし、育毛剤は多くのメーカーが販売しているため、成分や特徴、価格などはさまざまです。頭皮環境を整えることがメインで発毛効果が望めるわけではありません。そのため、薄毛の予防策として育毛剤を使う程度の気持ちで利用しましょう。
もし、薄毛が進行している場合や、重度の症状の場合は、育毛剤だけでは症状を緩和できない可能性が高いため、医師への相談をおすすめします。
クリニックで薄毛治療を始める
クリニックでの薄毛治療は、進行してしまった薄毛を改善させるのに有効です。クリニックなら薄毛に効果的な治療法を提示できます。クリニックでの主な薄毛治療法は次のとおりです。
内服薬 | 抜け毛予防や発毛に効果のある薬を服用して薄毛の改善を行う治療法 |
---|---|
外用薬 | 発毛を促進させる薬剤を頭皮に直接塗布して毛髪の成長を促す |
メソセラピー | 頭皮に発毛を促す薬液を直接注入して薄毛の改善をはかる |
植毛 | 人工毛や自毛を頭皮に移植して毛量を増やす |
基本的に薄毛治療は保険適用外になるため、費用はかかります。しかし、医師が適切なアドバイスをしてくれることから、1人で薄毛に悩む必要がなくなるでしょう。
早く治療を始めるほど、月々の費用を抑え、効果も出やすくなるため、薄毛で悩んでいる方はクリニックの受診を検討しましょう。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(日本皮膚科学会)
生え際のはげを治療するならAGAスマクリがおすすめ
クリニックで薄毛治療を始めるなら、AGAスマクリをご検討ください。AGAスマクリは、オンライン診療なので、クリニックに行かなくても治療を始められます。
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▼主な治療薬
プラン名 | 価格 |
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ミノキシジル2.5mg配合薬 56錠 フィナステリド1.3mg配合薬 28錠 |
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【プロペシアプラン】
プロペシア1mg配合薬 |
10,000円/ 1ヶ月(税込・送料無料) |
早期から薄毛治療を始めるメリット
早期に薄毛治療を始めるとさまざまなメリットがあります。ここでは、生え際の薄毛治療を早期から始めるメリットをまとめました。
- 治療費が安く済む
- 効果が出やすい
薄毛治療は進行具合によって治療方法や処方される薬が異なります。そのため、自分の生え際が正常ではないと気づいた時点で、治療を始めると負担を軽くできるでしょう。
治療費が安く済む
薄毛治療は早期から始めることで、治療費が安く済むメリットがあります。薄毛が進行していない段階では、少ない薬でも治療効果が比較的でやすいからです。
たとえば、初期の薄毛であれば、抜け毛を抑制する薬のみでも進行を遅らせられます。しかし、薄毛が目立ってきた状態だと、抜け毛を抑制する薬と発毛を促す薬の2種類が必要です。
初期段階なら1種類で済む薬が、進行すると2種類になるため、治療が遅れれば費用が高くなるのは当然のことでしょう。そのため、治療を安く抑えたいのなら、なるべく早期に薄毛治療を始めることが大切です。
効果が出やすい
早期から薄毛治療を始めることによるもう一つのメリットは、効果が出やすいことです。薄毛が進行してから治療を始めると、改善までに時間がかかります。
また、一生に起こるヘアサイクルの回数は決まっており、ヘアサイクルが全て消費されると、毛母細胞は寿命を迎えてしまいます。毛母細胞が死滅してからでは、大きな治療効果は期待できないでしょう。そのため、薄毛の初期兆候に気付いたら医師に相談し、適切な治療を始めることが重要です。
正常な生え際を取り戻したいならAGAスマクリへ
生え際が薄くなってきたと感じたら、自分の状態が正常か、異常かをセルフチェックで確認してみましょう。もしも、セルフチェックで薄毛の兆候に気づいたら、早めに対策をとることが大切です。
薄毛は初期の段階だと対処がしやすく、進行を遅らせる効果も期待できます。しかし、進行してしまった薄毛には、医師の薄毛治療がおすすめです。医師なら1人ひとりに合った最適な治療法を提案してくれます。早期なら治療費も安く済むので、負担も軽くなるでしょう。
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