監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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ミノキシジルを女性が使用してもいいのか
薄毛・脱毛は女性に対しても起こりうる悩みです。
ミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)の治療薬として有名ですので、女性に対しては使用できるのか疑問や不安を抱く方も少なくないでしょう。
しかしながら、日本皮膚科学会において女性の脱毛症に対してミノキシジルは強く推奨されています。
今回は「ミノキシジルを女性が使用してもよいのか」について解説してきます。
ぜひ最後までご覧ください。
女性のミノキシジル使用は危険が伴う
女性がミノキシジルを使う際にはいくつか注意が必要です。
しかしながら、その注意点さえ気を付けていれば女性の方でも問題なくミノキシジルを使用できます。
薬の効き方について
ミノキシジルは、頭皮の血管を拡張させることにより、毛母細胞への血流を促進させて栄養素が充分にいきわたるようはたらきかけてくれます。
また、毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって発毛作用を促してくれます。
ヘアサイクルが改善されることにより自身の毛髪が太くしっかりとしたもの変化します。
なぜ女性には危険が伴うのか
男性とは違い、女性には妊娠や出産といったものがあります。
後述しますが、ミノキシジルは妊娠している人に対して安全性が確立されていないため、妊娠中の人や妊活中の人に対しては危険を伴います。
また、母乳にミノキシジルが分泌されてしまうといった報告もあがっています。
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女性用と男性用の商品がある
ミノキシジルを配合している商品は市場やインターネットで数多く販売されていますが、そのほとんどが女性用と男性用に分かれています。
性別によって配合されている量が異なるので、使用することでかえって症状が悪化してしまうリスクを伴うので注意が必要です。
そもそも男性とミノキシジルの影響が違う
ミノキシジルは男性・女性における薄毛・脱毛症に対して効果が立証されていますが、ミノキシジルの効果は男女によって影響が異なります。
男性と女性のミノキシジルの効果の違い
女性に対してはミノキシジルの濃度は1%が推奨されています。
男性向けの商品では高容量のものも市販されていますが、発毛の可能性が高まるとはいえ発疹や炎症などの副作用のリスクが高まってしまいます。
また、女性ホルモンが原因の薄毛・脱毛など、男性にはない女性特有の原因に対してはミノキシジルは効果を発揮しません。
赤ちゃんへの影響
ミノキシジルは胎児や乳児への影響を考慮する必要があります。
妊娠直後は絶対過敏期といって赤ちゃんの中枢神経や心臓・内臓など重要な器官を作っている最中です。
ミノキシジルには血管を拡張させ、血流を促進することから、胎児への心臓への負担が懸念されています。
母乳に成分が移行してしまうことも報告されていますので、妊娠・授乳中の方は使用してはいけません。
ミノキシジルを女性が使用する際の注意点
男女における薄毛治療に関して非常に有効であるミノキシジルですが、女性が使う場合には注意が必要です。
ここではどのような事に注意したらよいかについてお話します。
必ず医師の相談を受ける
薄毛・脱毛の原因はさまざまなものがあり、髪が薄くなるまでのメカニズムも原因によって異なります。
治療法も原因によって複数ありますので注意が必要です。
使用しても効果が不十分なケースもある
例えば、女性ホルモンの影響によるものや、甲状腺のはたらきによる薄毛・脱毛に対しては使用したとしても発毛効果を実感できない可能性があります。
ミノキシジルは男性ホルモンによる薄毛・脱毛に対して治療効果が期待できますが、他の原因に対しては使用が推奨されていません。
女性に限らず、男性でも原因によっては発毛効果を期待できないこともありますので注意が必要です。
医師に相談しておくことで安心して使用することができる
ミノキシジルが有効でない薄毛・脱毛に対して使用を続けることは副作用の危険性を高めるだけですのでやめた方が良いでしょう。
ミノキシジルを使用する前にきちんとクリニックに受診し、医師の診断を受けて使用するべきかどうか判断してもらうのが良いでしょう。
受診することにより薄毛・脱毛の原因が分かることで治療もスムーズになります。
▼女性の薄毛の原因について詳しくはこちら▼
早とちりしてミノキシジルを不用意に使わない
ミノキシジルの使用するにあたり医師の診断はとても大切です。
自己判断でミノキシジルを使用してしまうとかえって症状を悪化させてしまう可能性があります。
自己判断は危険性が高い
最近ではインターネットが普及していることで比較的簡単にリサーチできるようになりました。
ミノキシジルに対しての情報もインターネット上にたくさんのものがありますが、それらの情報だけを見てミノキシジルを使用するのはおすすめできません。
そもそもミノキシジルが有効であるかどうかの判断も難しいでしょうし、ミノキシジルには使用してはいけない人や使用に注意が必要な人など制限が設けられています。
むやみに使用することで重大な副作用をまねく恐れもありますので、自己判断での使用は避けましょう。
副作用のサインに気づかないこともある
ミノキシジルは30年以上も使用されており、実績が高い薬といえます。
しかし、副作用が全くないわけではなく服用している人の一部で副作用が起きているのも事実です。
副作用には自覚しにくい症状もありますので、専門の知識をもった医師に診てもらいながら
使用を続けることで万が一の時にもすぐ使用を中止することができます。
ミノキシジルが女性に与える危険性・禁忌
長年使用されてきたお薬ですが、副作用というのはどの薬にも起こりうる話です。
副作用は軽いものから重大なものまでありますが、服用したからといって必ずしもおこることではありません。
ここではミノキシジルの副作用について解説していきます。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルの副作用について充分に理解しておけば必要以上に不安になることもなくなります。
万が一、自分に副作用が起きた時のためにどういった症状がでるのか知っておくのは大切です。
服用することで必ず起こることではない
ミノキシジルの副作用について不安を抱えている人は少なくないでしょうが、副作用というのは服用したからといって必ずおこることではありません。
薬によっては必ずしも避けられない症状もありますが、正しく服用により未然に防げるケースもあります。
飲み薬の副作用
ミノキシジルの飲み薬でよくみられる副作用としては多毛があります。
飲み薬として摂取することで毛髪だけではなく全身の毛に対して影響を与えるためと考えられています。
その他よくみられる症状としては、
・頭痛
・胸の痛み
・動悸、息切れ
・立ちくらみ
・むくみ
などです。
塗り薬の副作用
ミノキシジルの塗り薬でよくみられる症状としては脱毛があります。
ヘアサイクルが活性化される過程で脱毛が起こるといわれています。
1~3か月ほど続くといわれていますが、使用を続けることにより徐々に改善していくといわれています。
・かゆみ
・しびれ
・痛み
・発疹
・皮膚の炎症
・紅斑
などです。
塗り薬なので皮膚トラブルが起こる傾向にあります。
この症状がみられたらすぐ受診すること
ミノキシジルは血管を拡張させ、血流を促進させるはたらきをもっていますので循環器系に影響を及ぼす可能性があります。
めまい・ふらつき・不整脈・胸の痛み・動悸・息切れといった症状が続いたり、ひどいケースでは受診したほうがよいでしょう。
妊娠中・妊活中は使用NG
ミノキシジルは胎児の心臓に対して負荷をかけてしまうことが考えられます。
妊娠初期などはミノキシジルに限らずさまざまな薬の影響を受けやすい時期ですので、妊活中など妊娠の可能性がある時期の使用はNGです。
妊娠初期ではなくとも、妊娠中に対してはミノキシジルを使用した実績がないため、安全性が確立されていません。
妊娠中や妊活中に対してはミノキシジルは使用しないでください。
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血圧が不安定な場合の使用NG
ミノキシジルはもともと血圧を下げるための薬として開発された経緯があります。
血圧降下作用があるため、血圧が不安定な方が使用することにより低血圧症状が起こる可能性があります。
また、血圧の薬を飲んでいる人は薬の効果が強く出てしまう可能性がありますので注意が必要です。
男性用ミノキシジル薬品の使用NG
男性向けのミノキシジルは女性のものよりも濃度が高い傾向にあります。
より効果を強く早く実感したいからといって濃度が高いものを使用したいと考える人もいるかもしれませんが、濃度が高くなることで副作用のリスクもあがります。
男性用のミノキシジル薬品の使用はNGです。
女性のミノキシジル許容濃度・許容量
女性に対してはミノキシジルは1%が許容濃度と定められています。
国内では2%以上の臨床試験は行われておらず、日本皮膚科学会のガイドラインでも女性の薄毛治療に対しては1%が推奨されています。
ミノキシジル使用後の女性の体毛について
全身の体毛が濃くなる
ミノキシジルを使用後、全身の体毛が濃くなることがあります。
ミノキシジルは発毛を活性化させるはたらきをもっていますので、髪の毛だけではなくその他の毛に対しても効果があらわれることがあります。
男性は気にする方も少ないかもしれませんが、女性に対してはデメリットと捉えてしまう人もいるかもしれません。
医療脱毛している箇所でも生えてくるケースがある
ヘアサイクルを改善することにより発毛作用を促すので、医療脱毛をしていたとしても毛が生えてくるケースもあります。
ミノキシジルを使用している人の中には、使用後の多毛が原因で治療をやめてしまう人も少なくありません。
ミノキシジルの服用を中止することにより多毛の症状は改善することができます。
ミノキシジルの使用を女性がやめるとどうなるか
抜け毛が増える
ミノキシジルの使用をやめることにより抜け毛が増えることがあります。
薬を使用していたことによって改善されていたヘアサイクルが元の状態に戻ってしまうことが原因です。
髪質も細く柔らかいものへと変化していってしまいます。
毛髪以外への影響
ミノキシジルをやめることにより全身の体毛が薄くなることがあります。
ミノキシジルを使用することで毛髪以外にも発毛作用が及んでいるため、使用を中止することにより毛髪以外の体毛も徐々に薄くなっていきます。
他にも血圧が高くなることがあります。
ミノキシジルには血圧降下作用があるため、使用をやめることにより血圧があがると考えられています。
AGAスマクリでの薄毛治療費用
『AGAスマクリ』での「ミノキシジル」「フィナステリド」の処方費用の表になります。月額4,980円 (税込)で「フィナステリド1.3mg」と「ミノキシジル5mg」を提供しており、診察料金や別途料金などがかかりません。
その他、AGAスマクリでは場所を選ばず、オンライン診療が可能。「薬代全額返金制度があるAGAクリニックとなります。」人件費などを抑えているため、かなりの安さでAGA治療に貢献しています。
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まとめ
「ミノキシジルを女性が使用してもよいのか」について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
ミノキシジルを女性が使う際には注意点がいくつかあり、正しく使えば効果的に作用してくれるお薬です。
薄毛・脱毛の原因はさまざまなので、治療法もたくさんありどの治療が有効なのか判断することは難しいでしょう。
安全に治療するためにも自己判断で使用せず、きちんと病院に受診してから医師に処方してもらうことをおすすめします。