フィンペシアは前立腺肥大症治療薬として、相当多くの方が長期間服用している実績のある薬です。安全性は非常に高く、正しい用法を守れば安心して服用ができます。
この記事では、特にフィンペシアの服用をやめようと検討されている方向けに、服用をやめる事でAGAの進行はどうなるのかに焦点を当てて紹介しています。
「フィンペシアはどのようなAGA治療薬なのか。」「服用をやめたらAGAは進行するのか。」など、多くの方が疑問に思っている内容を紹介しているので是非、今後フィンペシアを使ってAGA治療を始めてみようと考えている方も参考にしてみて下さい。
- AGA治療におけるフィンペシアの有効性
- フィンペシアの服用をやめるとAGAの症状はどうなるのか
- フィンペシアによる副作用
- フィンペシアの服用をやめた方が良い方
- 医師の指導の下、服用する事が推奨されます
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監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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フィンペシアをやめたらどうなる？
フィンペシアの有効成分であるフィナステリドは、5αリダクターゼⅡ型の働きを阻害する事でDHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑制します。
DHTは、特に前頭部と頭頂部のヘアサイクルを乱し薄毛や抜け毛を進行させます。フィンペシアはDHTの生成を抑制する働きに留まるため、遺伝子や体質そのものを変化させる薬ではないので注意が必要です。
今もなお、遺伝子や体質そのものを変化させAGAを完治させる薬は製造されていません。
▼5αリダクターゼについて詳しく知りたい方はこちら▼
薄毛が進行してしまう
フィンペシアの効果で薄毛や抜け毛の進行が食い止められていたとしても、服用をやめると多くの場合で再び進行が始まります。生成が抑えられていたDHTが再び生成されるようになり、ヘアサイクルが短くなる事で症状が現れたと考えられます。
服用期間中も本来であれば、AGAは進行しており、医学的には服用前と同じかそれ以上AGAが進行した状態に戻ると考えられています。
10年間服用していたのなら、服用をやめた時の状態に戻るのではなく、服用していなかった時と同じ10年後の髪の状態になる場合があります。
DHTが活発になる
フィンペシアの服用を途中で中止すると、反動で従来よりDHTが活性化し、より薄毛や抜け毛が進行するという報告も散見されます。
服用をやめる事でDHTが活性化するという明確なエビデンスは示されていないため、活発化されるという確証はありません。服用時とやめた後の差が、AGA治療効果によって大きな差のように感じるのだと考えられます。
ヘアサイクルが整えられてから丈夫な毛髪の成育まで、6ヶ月程度の期間を要します。服用をやめると今までの治療効果が一度リセットされてしまうので、再服用しても元通りに戻るまで時間を要する可能性が高いので注意が必要です。
フィンペシアを「やめて良かった人」はどんな人か
フィンペシアは、DHTが原因となるAGAに対して有効な薬になります。また、6ヶ月以上服用を継続しなければ、効果を十分に判断する事ができません。医師によっては、相談時に1年以上の継続が必要とアドバイスされる方もいます。
本当にAGAが原因による薄毛や抜け毛なのか。治療期間は長期に渡るため、経済的な問題は生じないか。など、服用には注意しなければならない点があります。
効果が実感できなかった人
6ヶ月以上フィンペシアを毎日継続して服用しても、効果が実感できなかった場合は、そもそもの原因がDHTにない可能性があります。
生活習慣やストレス、病気も毛髪に影響を与える要因です。円形脱毛症や脂漏性脱毛症などの疾患名がつく場合は、別の治療法を検討しなければなりません。
▼円形脱毛症の原因についてはこちら▼
フィンペシアによる副作用が出た人
◆フィンペシアによる代表的な副作用
・精力の減退
・精液量の減少
・勃起不全
ホルモンバランスに影響を与える可能性があるため、男性ホルモンが円滑に働かなくなる事で症状が現れます。
また、稀に薬の効果を解毒するために肝臓に負荷がかかり肝機能障害を引き起こす事があります。
妊娠を希望されている場合、勃起不全などの副作用が気になるかと思います。
相談者
フィンペシアとED治療薬の多くは併用する事が可能です。妊活しながら薄毛の治療もしたいとお考えの方は、医師に相談する事を推奨します。
経済的に継続できなかった人
フィンペシアによる治療は、保険が適用されません。そのため、価格設定が曖昧で治療継続のために月1万円以上を要する場合もあります。
フィンペシアは、途中で服用をやめるとその効果の継続が望みにくい薬です。なるべく長期間に渡っても継続できるような価格帯で服用を開始するのが望まれます。
残念ながらAGAの完治はほとんど見込めません。理想とする毛髪状態を維持し続ける必要がある期間が服用期間となります。30代前半から治療を開始し、50代を一つの目安として20年程度を想定とし継続されている方が多いようです。
フィンペシアをやめた方が良い人
フィンペシアは、サプリメントと異なり副作用リスクがある医薬品となります。個人輸入を除けば、医師から処方を受ける必要が求められます。
「オウゴンエキス」「チョウジエキス」「ヒオウギエキス」「ビワ葉エキス」には、天然成分でありながらフィンペシア同様に5αリダクターゼを阻害する作用があると言われています。
現在では、AGA治療においても多様な選択肢を選べるようになったため、副作用や経済的リスクなど総合的に確認した上で治療を行って下さい。
子作りを考えている人
男性の場合は、勃起不全などの症状が現れる可能性があるため、円滑な性行為ができなくなる可能性があります。（男性が服用する事で精子に影響が出るという明確な報告はありません）
女性の場合は、妊娠中に服用すると胎児の成長に悪影響が及ぶ可能性が示唆されるため、絶対に避けなければなりません。
副作用が強く出た人
性欲減退や勃起不全の症状以外に抑うつ、発熱、吐き気、倦怠感、食欲不振などが現れたら、一度服用を中止し医師に相談するようにして下さい。
特にホルモンバランスの乱れから活力が損なわれ倦怠感が付き纏う抑うつ症状が見られます。無気力状態などになると服用の継続が難しくなる場合があるため、早期の改善が求められます。
フィンペシアをやめない方が良い人
フィンペシアは、ヘアサイクルの改善を促す医薬品になるため、次に丈夫な毛髪が生育するまでに時間を要します。
効果の発現までに時間がかかるため、途中で治療を中止してしまう方も多くいるので注意が必要です。
また、初期脱毛という服用する事で逆に毛髪が抜け落ちてしまう症状が現れるため驚いて服用をやめてしまうケースも報告されています。初期脱毛は正常な作用で、逆に効果を示している証拠にもなります。
服用から半年経過していない人
効果が実感できるまで、早くとも3ヶ月程度を要すると考えられています。平均的には、6ヶ月程度が経過しなければ効果の判定はできません。
理想とする毛髪状態にするためにはさらに時間を要し、1〜3年程度はかかると考えて気長に治療する必要があります。3年後には治療した80％の方が十分な効果が実感できたと報告されています。
専門のクリニックで処方を受けていない人
フィンペシアは医師指導の下、服用されるのが推奨されます。副作用リスク以外に薬の効果として初期脱毛が生じるため、継続の可否を判定するのが困難になる場合があります。
フィンペシアの海外ジェネリックには、偽造品も多く見つかっており、有効成分が表記より少量であったり、含まれていなかったりして思った効果が得られていない場合も考えられます。
効果が実感できておらず、個人輸入で購入して治療を行なっている場合は、一度購入したフィンペシアを持って専門クリニックに相談した後、継続の可否を検討される事を推奨します。
初期脱毛期間の人
服用してから10日〜1ヶ月ほどで初期脱毛が始まるケースがよく報告されています。服用後の脱毛は、効果がないと判断するのではなく、効果が現れていると判断できる材料です。
しかし、脱毛の程度は個人差が大きく、数ヶ月間続く事もあるので注意が必要です。心配な場合は、医師に相談する事が推奨されます。
フィンペシアはやめられない？AGAは完治しないのか
フィンペシアは体質そのものを変えるような薬ではないため、服用をやめてしまうと増えた髪の毛を維持するのも難しいと考えられています。
後頭部や側頭部の地毛を気になる部位に植毛する地毛植毛の人気も高まっていますが、AGAは植毛した部位にも同様に影響を与え薄毛や抜け毛を引き起こします。
結果としてほとんどの治療過程において、どうAGAと付き合っていくかを検討していく事になります。
AGA治療でフィンペシアと並びよく使用されるミノキシジルに関しては、一定効果が出るとその後の悪影響のリスクは低く断薬や減薬が容易です。
両医薬品を混同して、フィンペシアも毛髪状況に応じて断薬・減薬できると間違わないよう注意が必要です。フィンペシアは断薬・減薬するとDHTの生成が再開され長期間にわたって毛髪に悪影響が及びます。
フィンペシアとミノキシジルの併用は可能？
フィンペシアとミノキシジルの併用は可能です。各々、効果が異なるためAGAの進行を抑えながら増毛効果を期待する事ができます。
両医薬品は、有効性の高い人気製品であるため偽造品が多く流通してしまっています。正規品との識別が難しいものもあり、個人輸入で購入する場合はリスクが伴います。クリニックで医師の目を通した製品を購入する事が推奨されます。
併用する場合は、単体使用以上に副作用リスクが高まります。医師指導の下、適切な指示に従いながら併用するのが安全です。
フィナステリド処方可能！オンライン診療なら「AGAスマクリ」
AGAクリニックを検討するも、最初の一歩を踏み出すには勇気が必要だと思います。当院は、薄毛や抜け毛に悩む皆様のもっと身近な存在でありたいと願い、少しでも最初の一歩のハードルが低くなるよう試行錯誤しています。
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AGAスマクリとは
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AGAスマクリの料金プラン
| フィナステリド・ミノキシジル（初月） | 0円 |
| フィナステリド・ミノキシジル（2ヶ月目以降） | 4,980円 |
| プロペシア | 11,000円 |
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【結論】フィンペシアをやめたらAGAは進行する！身体に合わなければ医師に相談を
フィンペシアは、DHTの生成を抑制する事で薄毛や抜け毛の進行を抑える薬です。AGAの原因そのものを根本的に改善するものではないため、服用を中止するとDHTの生成が再開されAGAの進行が始まります。
ご自身の理想とする毛髪環境をいつまで維持するかによって、個々の服用期間に大きな差が出る薬でもあります。重大な副作用はほとんど報告されていませんが、定期的な診療によって体の状態を確認し問題があれば早期に対応するのが望ましいです。また、何か症状が現れた際は、すぐに医師に相談して下さい。
一度、何かしらの原因で服用を中止してしまうと、ヘアサイクルの乱れを生じさせ、理想の状態に戻すため再び時間を要する可能性があるため注意が必要です。
