ミノタブはAGAの代表的な治療薬です。
ミノタブには発毛を促す効果があり、AGAで薄くなった毛を再び成長させます。
ミノキシジルの外用薬を「塗りミノ」というのはご存知でしょうか?
ミノタブと塗りミノは併用しても大丈夫なのでしょうか?
今回は塗りミノとミノタブの併用について解説していきます。
- ミノキジルは副作用のある薬
- ノミタブと塗りミノの併用は意味がない
- ミノキシジルには副作用があるので安心できる病院に相談するべき
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- AGAスマクリは、オンライン診療に対応しているから手軽に受診&治療が可能!
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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ミノキシジルとは
「ミノキシジル」は薬の名前ではなく、成分の名前です。
ミノキシジルは高血圧症治療の内服薬の成分として1979年からアメリカで使用され始めました。
しかし、治療中に多毛が認められたことにより、発毛剤として開発が進められ、ミノキシジル配合の発毛剤が医薬品として承認されました。
ミノキシジル外用剤は、世界90カ国以上で医療用医薬品として販売されています。
頭皮に使用することで毛包に直接作用し、発毛、育毛効果を発揮し、抜け毛が減ることも効果のひとつです。
ミノキシジルの効果
ミノキシジルには、正常なヘアサイクルに戻す作用があります。
ミノキシジルは、毛母細胞の活動を促進することによって発毛、育毛、抜け毛の進行予防に効果を発揮します。
ヘアサイクルは2〜6年で成長期・移行期・休止期があり、それぞれ定期的に繰り返すものです。
頭髪の生え変わりのサイクルは、以下のような流れになります。
- 毛髪が伸びる成長期(2~6年)
- 退行期(2~3週間)
- 成長が完全に止まる休止期(3~4か月)
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルには外用薬と内服薬の2種類があります。
それぞれの副作用について解説していきます。
ミノキシジルの概要薬の副作用は以下の通りです。
- 頭痛
- 頭皮のかゆみやかぶれ、赤み
- めまいや動悸
ミノキシジルの外用薬では頭痛やめまいなどが主な副作用として挙げられます。
ミノキシジルの内服薬の副作用は以下の通りです。
- 全身の多毛症(毛が濃くなる)
- 血圧低下、心不全
- 動悸、息切れ、呼吸困難
- 手足のむくみ、体重増加
- 肝機能異常
ミノキシジルの内服薬の副作用として、多毛症などが挙げられます。
その他にも肝機能以上などの副作用もあります。
内服薬外用薬それぞれの副作用を理解した上で医師と相談しながら使用しましょう。
▼ミノキシジルによるむくみの対策はこちら▼
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)の効用・効果が出るまで
ミノタブの効果が出るまでの流れは以下の通りです。
- 一般的に飲み始めてから、「初期脱毛」が始まる
- 初期脱毛が終わり、やがて脱毛は止まる
- 服用から3ヶ月程度経過後に、少しずつ全身の毛が濃くなっていく
- 本格的にフサフサになるのは一般的に服用から4ヶ月から半年前後
ここからはミノタブの発毛効果の期間について具体的に解説していきます。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)の発毛効果はいつから?
口コミなどを総合すると、4~6ヶ月の期間で効果を実感している人が多いようです。
早い人だと1ヶ月足らず、逆に1年間服用しても効果が見られなかったという意見もあります。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)の効果は人それぞれです。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)初期脱毛の期間はいつからいつまで?
初期脱毛は、AGA治療を開始してから10日前後ではじまります。
初期脱毛の期間の目安は1ヶ月半ほどで終わるのが一般的です。
初期脱毛の期間については個人差があります。
しかし、多くは2ヶ月頃までに抜け毛が落ち着いたことを実感されています。
上記の期間の抜け毛は初期脱毛だと思って安心してください。
▼抜け毛が止まらない原因と初期脱毛かの見分け方はこちら▼
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)が効かない人もいる
ミノキシジルの効果を実感できない方の特徴として、間違った使い方をしていることもあります。
ミノキシジルの効果を得るためにも、正しい用法用量を守りましょう。
生活習慣が乱れていると、ミノキシジルの効果を感じにくくなることもあります。
特に血行を阻害するような生活習慣があると、ミノキシジルの効果が十分に得られなくなる可能性があります。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)は通販で購入可能
ミノタブは個人輸入代行業者により通販で購入可能です。
大手の個人輸入代行では独自に成分鑑定している場所もあります。
しかし、成分鑑定でシロだとされ鑑定書までついた薬の中でもクロはありますし、後になって「実は発がん性物質が入っていました」ということもありました。
そのため、独自の成分鑑定などは当てにしてはいけません。
激安で入手できるのは大きな魅力です。
しかし、最低4ヶ月は服用を続けないと当たり外れがわかりません。
そして、4ヶ月経過して外れだった場合、以下の問題があり、個人輸入代行にはリスクがあることも理解する必要があります。
- 無駄な出費で終わる
- その間に薄毛が進行してしまう
個人輸入は危険
AGA治療薬を個人輸入した場合のそれぞれのリスクについて詳しくみていきます。
健康被害を受ける可能性がある
個人輸入品は販売国の基準を満たしているものの、日本国内で有効性や安全性などの確認が行われていません。
販売国によっては基準が低く、日本国内では認可できないようなものもあり、健康面への悪影響の可能性もあります。
専門知識のない場合は、安全性や有効性について正しく理解できない危険性もあります。
偽造品を購入してしまう場合がある
個人輸入で購入できるAGA治療薬の中には、必ずしも注文した製品が手元に届くとは限りません。
海外サイトで購入した場合、以下のものが届いたりする可能性もあります。
- 注文した治療薬とは違う治療薬
- パッケージのみ同じで中身がすり替えられている偽造品
そして、個人輸入代行では「今日安全だった薬が明日には偽物になっている」ということも起こりえます。
副作用が起きても保証がない
個人輸入のAGA治療薬は副作用が起きても自己責任です。
個人輸入の治療薬を購入したものの、副作用が起きて病院を受診し、結果的に多額の医療費がかかる場合もあります。
そのほか、重篤な健康被害にあって後遺症が残る可能性もゼロではありません。
成分や用法用量を正確に理解できていない場合がある
海外製造のAGA治療薬は成分や用法用量が基本的にすべて外国語で書かれています。
仮に外国語を理解できる方でも、製品によっては副作用が正しく記載されていない場合があります。
成分や飲み方、副作用が発生した際の対処法など詳細のわからない薬を服用するのは非常に危険です。
適切な服用が難しい
個人輸入のAGA治療薬は適切に服用するのが難しいといったリスクもあります。
適切な服用ができなければ、治療効果を正しく実感できないだけでなく、副作用を起こす可能性もあります。
- どのタイミングで飲むのか
- どのような効果や副作用があるのか
- どんな人は服用できないのか
などを理解していなければ適切な服用はできません。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)は許可されていない薬なので使用に注意
ミノタブは認可されていない薬なので使用に注意しましょう。
主成分のミノキシジルは育毛剤として厚労省から認可されています。
しかし、飲み薬のミノタブは承認されていません。
ただし、未承認薬だから違法というわけではなく、
- 医師がきちんと診断する
- 医師が起こりうる副作用を含めて説明する
以上2点により処方が認められています。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)の副作用
主な副作用は胸痛・動悸息切れ・不整脈・呼吸不全・目の腫れ・狭心症などです。
目の腫れは、目の細胞と細胞の間の体液が膨らんだ状態をさします。
しかし、それがなぜミノキシジルによって引き起こされるのかまでは解明されていません。
ミノキシジル服用者の多くに現れる代表的な副作用の一つであることは間違いなく、目がかすんでくることもあります。
ミノキシジルの副作用は胸痛ばかりが注目されがちですが、一番多いのは実は目の腫れなのです。
その他の副作用については以下に紹介します。
毛が生えすぎる
多毛症とは、本来あまり成長しない場所が毛深くなる症状です。
ミノタブは体に吸収された後、血液により成分が血液によって頭皮に運ばれ作用します。
その際全身を巡る血液によって、頭皮のみではなく体毛が生えるほかの部分にも作用した場合に起こるのが多毛症です。
多毛症の症状は薬が効いているという証でもあるため、特に心配する必要はありません。
むくみや心臓への影響
ミノキシジルは細動脈だけでなく、冠動脈と呼ばれる心臓に血液を送る血管にも作用することで副作用が起こりやすくなります。
動悸・息切れ
「動悸(どうき」とは、平常より心臓の動きが早い状態のことです。
ミノキシジルの作用により冠動脈が弛緩し、心臓への酸素供給量が落ちると、心臓のパワーが落ちてしまいます。
心臓に酸素が常に不足しているので、心臓に酸素を供給しようと肺ががんばる必要があり、このことにより「息切れ」という症状が副作用として出てしまいます。
不整脈
心臓が不規則な動きをするのが不整脈。
速すぎたり(頻脈)、遅すぎたり(徐脈)と心拍のリズムが一定ではなくなります。
狭心症
ミノキシジルの副作用により冠動脈疾患が起きると、ひどい場合は「狭心症」になります。
動悸・狭心症
狭心症がさらに悪化すると心筋梗塞になりますが、ミノキシジルの服用で心筋梗塞になる人はまずいません。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)を服用できない人は?
ミノタブを服用できない人は以下の通りです。
- ミノキシジルにアレルギーがある
- 未成年や高齢者
- 人工透析をしている
- 高血圧や低血圧
- 腎臓、心臓疾患、肝機能障害がある
- 女性
ミノキシジルは女性も使用可能です。
しかし注意が必要です。
ミノキシジルは血流を良くするので、妊娠中の胎児の心臓に強い負担がかかる恐れがあります。
ミノキシジルを使用する際は副作用だけでなく、アレルギーや血圧などにも気を配りましょう。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)をやめるとどうなる?
抑制して完治したように見えても、服用を止めてしまうと、発毛のサイクルで少しずつまたAGAが進行してしまいます。
しかし、AGA治療薬をやめてしまったことで、なおさら進行が早くなる可能性もあり、取り返しのつかないことになってしまいます。
本来の薬の効果が出なくなってしまうため、自己判断で服用を止めたりすることはしないでください。
服用をやめたからと言って、すぐに抜け毛が多くなったりするものではありませんが、時間の経過によりAGAは再び進行します。
塗りミノの効用・効果が出るまで
日本でよく知られる塗りミノを販売している製薬会社が、ミノキシジル5%製剤の臨床試験結果を公開しています。
それによると、24週間後、つまり6ヶ月後からは程度の差はあれ9割以上に改善が見られると医師が評価しています。
そして、被験者の実感も1日2回の使用で12週間後にはおよそ半数近くの人が発毛効果を実感しています。
さらに、52週間後には9割以上の人が効果を実感しています。
総毛髪数、太さ40μm以上の毛髪数においても明らかに増えています。
引用元:大正製薬
塗りミノの副作用
塗りミノでは重篤な副作用の報告はほとんどありません。
副作用はミノキシジルの含有量が多いほど発生数も増加傾向にあると考えられています。
塗りミノによって起こる副作用の中でも、下記のような皮膚のアレルギー反応が最も多く報告されています。
- 頭皮のかゆみ
- かぶれ
- フケの発生
塗りタブからミノタブへ切り替えるタイミング
原則として、ミノキシジルによる治療は塗りミノから始めます。
塗りミノは内服薬と比べて、副作用のリスクを抑えられるためです。
ただし、塗りミノで十分な治療効果を得られる人は限られます。
ミノキシジル外用薬を使用して4ヶ月が経過したらミノタブへの切り替えを検討してください。
初期脱毛の期間を終えて、発毛効果を実感できるようになるのはミノタブを飲み始めて4ヶ月目以降が目安です。
4ヶ月経過しても初期脱毛の症状が現れない場合は、ミノタブへ切り替えましょう。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)の服用方法
服用方法は1日1回または2回に分けて、1日合計5mgを服用することが基本です。
1日2回の服用の際は、朝夕食後に服用するなど決めておくと忘れにくくなります。
ただし、大前提として厚生労働省による認可を受けていない薬ですので飲み方に統一的な決まりは設定されていません。
処方する医師がケースバイケースで用法用量を指示していますので、必ず従うようにしましょう。
過剰摂取してしまうと副作用のリスクが増加し、場合によっては命の危険もあります。
そのため、医師が指示する量を必ず守るようにしましょう。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)と塗りミノは併用禁忌
同じミノキシジル配合の育毛剤を併用しても、作用が重複するため併用する意味がありません。
ミノタブと塗りミノを併用しても、効果が増大することはないからです。
ミノタブ(内服薬)を服用していればミノキシジル育毛剤の効果効能を兼務してくれるので、塗りミノ(外用薬)を併用する必要は一切ありません。
ミノタブが効かない場合は、当然に塗りミノも効きません。
でも「まじないでもいいから何かやっておきたい」「発毛のためならある程度の出費は覚悟している」という方は、塗りミノ以外の主成分がミノキシジル以外の育毛剤を併用してみてください。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)と育毛剤の併用
ミノタブ(内服薬)は、育毛剤と併用することで治療効果が高まります。
育毛剤の中でもミノキシジル以外の成分が配合されたものを使用してください。
育毛剤は相性が全てです。
発毛剤や育毛剤には相性があるため、種類の異なる製品を試されることを推奨します。
育毛剤を別の種類の育毛剤に変えたら結果が出るということも当然起こり得ます。
国の準公的団体である日本皮膚科学会が制定している「男性型脱毛症診療ガイドライン」において、AGA治療への推奨度B(上から2番目)にアデノシンという成分が指定されています。
資生堂育毛剤アデノゲンはアデノシンを主成分とした育毛剤です。
推奨度が上から2番目なので効果が出た場合はしっかり発毛します。
しかし、ガイドラインで発毛が認められていても、薬機法でアデノシンが発毛成分と認められていないので資生堂アデノゲンは「発毛剤」とは名乗れません。
ある公的機関では発毛すると認められ臨床データが揃い公開もされているのに、薬機法で発毛成分と認められていない「発毛剤予備軍」のような育毛剤が国内にはたくさんあります。
4-6か月単位で色々な育毛剤を試し、あなたにとっての最適な組み合わせを探してみてください。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)と飲み合わせてはいけない薬
塗りミノには併用禁忌薬がありませんが、一方でミノタブにはいくつかの併用禁忌薬があります。
- イブプロフェン(市販の風邪薬など)
- ED(勃起不全)治療薬(バイアグラなど)
- イミグラン(偏頭痛薬など)
- スマトプリタン
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)と併用すべき薬
それでは、ミノキシジルと併用することで効果増大が期待できる治療薬をご紹介します。
プロペシア
プロペシアは、AGA治療に最も有効な薬の一つとされている「フィナステリド」を主成分としたAGA治療薬です。
そして、抜け毛の原因である「ジヒドロテストステロン(DHT)」の増殖を抑制する効果が期待できます。
AGAの根本的な原因を抑制することで抜け毛を防ぎ、薄毛の改善を促進することができる治療薬です。
プロペシアは、1997年にアメリカのメルク社によって開発され、現在、世界60カ国以上の国で販売されています。
日本でも2005年厚生労働省に承認され、国内で初めて発売された男性型脱毛症(AGA)治療薬です。
そのため、ミノキシジルはプロペシアと併用することでAGA治療を効率的に進めることができます。
AGAは、男性ホルモン(テストロステロン)がDHTという物質に変化し、DHTが脱毛を促す因子を生成することによって進行します。
プロペシアは、テストステロンをDHTに変換する、5αリダクターゼという酵素の活性を抑制することで、AGAの進行を防ぎます。
そして、ミノキシジルは毛母細胞を増やし、頭皮の血流を促進し、毛髪を構成するタンパク質の合成を促進することで、発毛を促します。
プロペシアとミノキシジルは、それぞれのメカニズムが異なる薬です。
そのため、併用することでお互いが補完しあってより効果的に薄毛を改善することができます。
ザガーロ
ザガーロはプロペシアに続きAGA治療薬として厚生労働省に認可されたAGA治療薬です。
ザガーロは主成分がデュタステリドでプロペシア同様にAGA発症の原因となるDHTを抑制する働きがあります。
しかし、ザガーロの特徴は、DHTに変換する原因となる5αリダクターゼの「Ⅰ型」「Ⅱ型」どちらも抑制することです。
プロペシアでは効果が見られなかったAGA患者がⅠ型も抑制してくれるザガーロで発毛効果を得られたという例もあります。
今までプロペシアではあまり効果が見られなかった方にも有効といえるでしょう。
▼ザガーロの正しい飲み方はこちら▼
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安心できる病院に相談を
ここまでミノタブと塗りミノの併用についてを中心に解説してきました。
要点を以下にまとめます。
- ミノキシジルには内服薬の塗りミノと内服薬のミノタブがある
- ミノタブと塗りミノの併用は意味無い
- 安全にAGA治療をするならオンライン診療AGAスマクリ
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。