フィナステリドをコーヒーで飲むとどうなるのでしょうか。
コーヒーでフィナステリドを服用しなくても、服用後すぐにコーヒーを飲めば同じ状況になります。
そもそもフィナステリドとはなんでしょうか？
フィナステリドをコーヒーで服用することでどういう弊害が起こるのでしょうか？
そこで今回の記事ではフィナステリドとコーヒーの相性を中心に解説していきます。
フィナステリドとコーヒーの効果についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
- フィナステリドは水やぬるま湯で服用すること
- コーヒーには血行促進による発毛効果がある
- コーヒーには育毛を阻害する作用もある
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監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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フィナステリドとは
フィナステリドはAGAの進行を抑え、毛髪が生え変わる周期のヘアサイクルを正常な状態へ整えるための治療薬です。
アメリカの医薬品管理局であるFDAでも認可されているAGA治療の薬剤で、世界中で利用されています。
フィナステリドには先発医薬品のプロペシアを含め、複数の種類のジェネリック医薬品が存在します。
ジェネリック医薬品は製薬会社によって名称が異なり、フィナステリド錠「サワイ」やフィナステリド錠「ファイザー」などがあります。
プロペシアはメルク社が製造・販売する製品の名称であり、フィナステリドはプロペシアに含まれる有効成分の名称です。
そのため、プロペシアやフィナステリド錠以外にもフィナステリドを含むAGA治療薬はいくつか存在し、それぞれ体質に合わせた処方がされます。
それぞれのフィナステリド治療薬で添加物などの違いはあっても、有効成分のフィナステリドによる効果に違いはありません。
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コーヒーと一緒にフィナステリドは服用できない？
フィナステリドとコーヒーがとくに相性的に悪いということはありません。
医薬品の中には服用に関してさまざまな併用禁忌のあるものがあります。
しかし、フィナステリドに関してはとくに併用禁忌がありません。
そして、コーヒーにはカフェインが含まれていることがよく知られています。
しかし、カフェインによってフィナステリドの効果に特に影響があらわれることはないです。
そのほか、コーヒーでフィナステリドを服用したとしても、とくに問題はありません。
フィナステリドを服用しているときにコーヒーを飲む場合の注意点として挙げられていることは、一般的な医薬品を服用するときにも言えることがほとんどのようです。
医薬品は基本的には水で服用することを想定して製造されています。
コーヒーを飲むことで胃酸が多く分泌されるなどで、薬の吸収が悪くなると言われています。
フィナステリドを服用するときは、できるかぎり水かぬるま湯で服用しましょう。
コーヒーに含まれる発毛効果とは
コーヒーには、2つの発毛効果が期待できます。
- 頭皮の血行を促進
- 男性ホルモンを抑制
それぞれの効果は、コーヒーの特有である成分によるものです。
血行促進による発毛効果
毛髪の成長に必要な栄養素は、毛細血管により頭皮にまで運ばれています。
そのため、毛髪がしっかりと成長していくことには、頭皮の血行が重要になります。
コーヒーにはポリフェノールの1種のクロロゲン酸が含まれています。
クロロゲン酸には優れた抗酸化作用があり、血行を改善してくれるため育毛に効果的です。
タンパク質やビタミンなどの栄養素が頭皮に届くと、それらが代謝されることで毛髪が成長していきます。
しかし、反対に血行が悪くなると頭皮が栄養不足になり、毛髪も成長できなくなるためAGAの原因となるのです。
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男性ホルモンの抑制効果
脱毛症には、男性ホルモンが原因になっているものがあり、男性のAGA、女性のFAGAなどが該当します。
特に薄毛に悩む男性の場合は大半がAGAであると言われています。
男性ホルモンの1種のテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結びつくことで生成されるDHT(ジヒドロテストステロン)が原因で発生する脱毛症です。
しかし、コーヒーに含まれている代表的な成分のカフェインは、男性ホルモンの作用を抑制する効果があると言われています。
カフェインの作用で男性ホルモンが抑制されると、DHTも生成されにくくなりAGAの進行予防につながります。
コーヒーの育毛阻害効果とは
コーヒーは薄毛の改善に効果がありますが、場合によっては薄毛の原因になることがあります。
その理由は、以下の２つの成分です。
- カフェイン
- タンニン
カフェインによる睡眠の質の低下
髪の毛の成長は、睡眠中におこなわれるため、髪の毛にとって睡眠不足は大敵です。
睡眠不足が続いてしまうと、髪の毛の成長も阻害されてしまい薄毛や抜け毛の原因になることがあります。
カフェインには覚醒作用があり、仕事中などに眠気覚ましとしてコーヒーを飲む方も多いです。
カフェインの覚醒作用は、集中力を高めたり眠気を除去するためにはとても効果的です。
しかし、カフェインの過剰摂取により寝付きが悪くなったり、睡眠不足になる場合もあります。
そのほかに、カフェインはアデノシンという発毛の促進をする物質の作用を抑制します。
カフェインでアデノシンが抑制されることで、発毛も少なくなり薄毛が進行します。
タンニンによる亜鉛の吸収を阻害
コーヒーに含まれるタンニンには、亜鉛の吸収を阻害してしまうと言われ、薄毛の原因になると考えられています。
タンニンにより亜鉛が不足してしまうと、髪の毛が成長しにくくなって抜け毛や薄毛が目立つようになってしまいます。
亜鉛が不足してしまうと、毛母細胞が不活発となり、ヘアサイクルが乱れ、髪の毛が伸びにくくなります。
そして、培養皮膚での実験段階ですが、亜鉛は5αリダクターゼの働きを抑える作用があり、AGAの進行を遅らせる可能性が指摘されています。
コーヒー過剰摂取による副作用
コーヒー過剰摂取による副作用はコーヒーに含まれる成分が胃や腸、神経などを刺激してしまうことが発端となっています。
コーヒーの過剰摂取による健康被害について詳しく解説していきます。
胃痛
コーヒーの過剰摂取が原因による、よく見られる症状の1つに胃痛があります。
これはコーヒーに含まれる成分、カフェインやクロロゲン酸が胃酸の分泌を促進してしまうことが原因として考えられます。
胃液が過剰に分泌されると胃壁を溶かすことがあり、空腹のときは胃に消化物がなく胃液が直接胃壁を痛めつけます。
対処法としては、以下のものなどが挙げられます。
- コーヒーに多めのミルクを入れる
- 水を飲んで胃酸を中和する
- 空腹時にはコーヒーを飲まない
吐き気
コーヒーの過剰摂取として吐き気を引き起こす場合があります。
吐き気の原因の1つとして考えられるのはカフェインによる作用です。
カフェインの過剰摂取により、胃酸過多の状態になることでの胃痛や胃部不快感を起因として吐き気がおこります。
そのほかに、カフェインの過剰摂取が交感神経を過剰に刺激することによって起きると言われています。
交感神経が過剰に刺激されることで、吐き気や頭痛といった症状を引き起こす可能性もあります。
めまい・立ち眩み
カフェインによってめまいが起こる原因は主に交感神経にあり、交感神経には脳を活性化させる働きがあります。
カフェインを過剰に摂取することで、脈拍や血圧が過度に上昇し、脳も過度に活性化することで、めまいを引き起こしやすくなります。
その結果、カフェインの過剰摂取により交感神経が過剰に働くことにより、めまいが起こると考えられています。
ほかに、カフェインには鉄分や亜鉛などミネラルの吸収を阻害する性質があり、貧血などの場合は悪化させる可能性があります。
こういった作用も加わり、カフェインによってめまいが起こりやすくなると考えられています。
不眠症
不眠症状はカフェインの代表的な中毒症状の1つで、カフェインがアデノシンの作用を妨げることで、眠気を遠ざける作用があります。
アデノシンとは脳を鎮静化させる物質で、アデノシンが脳のアデノシン受容体と結合することで脳が鎮静化されます。
カフェインはアデノシン受容体と結合する性質があり、アデノシンの働きが阻害され脳が鎮静化されず、眠気が起こりにくくなります。
カフェインを過剰摂取することにより、カフェインが体内から排出されにくくなります。
カフェインの効果の持続時間が長くなる分、脳の興奮も鎮静されにくくなります。
その結果、慢性的に寝つきが悪くなり、夜中に何度も目覚める不眠症状があらわれます。
動悸
カフェインには強心作用があり、コーヒーの飲みすぎにより動悸を引き起こすおそれがあります。
コーヒーの過剰摂取によってカフェインを過剰に摂取すると、過剰に強心作用がはたらきます。
その結果、頻脈や動悸から不整脈に至り、最悪そのまま死亡する可能性があります。
そのほかに、カフェインが阻害するアデノシンという物質には、心拍数を安定させるという作用があります。
カフェインがアデノシンを阻害する作用と相まって、動悸が安定するまでの時間もかかるようになります。
頭痛
コーヒーに含まれるカフェインを過剰摂取することで、頭痛が起こる場合があります。
コーヒーに含まれるカフェインには脈拍や血圧を上昇させる作用があります。
カフェインを過剰摂取することで、脈拍や血圧が過度に上昇し頭痛が起こると考えられています。
そして、カフェインには交感神経を刺激する作用もあり、過剰に刺激することで自律神経が乱れます。
自律神経の乱れが原因によって頭痛が起こる可能性もあります。
それぞれの頭痛の起因になるのはカフェインの過剰摂取です。
手足の痺れ
カフェイン中毒症状の1つに手足の痺れなどがあります。
手足の痺れの主な原因は、カフェインが体内のカリウムやマグネシウムを排出してしまうことです。
カフェインには尿の量を増やして排尿を促進する利尿作用があります。
そして、カリウムやマグネシウムは、筋肉の収縮にかかわるミネラルで、不足すると痙攣や痺れなどの症状があらわれます。
カフェインの利尿作用によってカリウム・マグネシウムは、尿とともに体外に排出されます。
その結果、筋肉を動かすのに必要なミネラルが不足し、筋肉の痙攣や痺れなどの症状があらわれやすくなります。
一日のコーヒー摂取量
海外の公的機関によると、健康な成人は400mgまでは問題ないとされています。
カフェイン400㎎は、コーヒーカップであらわすと3〜5杯程度が目安です。
日本の厚生労働省や農林水産省も同じ見解であるとして、ホームページ上に情報を掲載しています。
極端にコーヒーを飲み過ぎるとカフェインの過剰摂取により、中枢神経が刺激され、さまざまな悪影響を及ぼします。
コーヒーに含まれるカフェインの摂取は適量を守りましょう。
血行促進効果のあるAGA治療薬
薄毛を予防するフィナステリドが「守りの薬」なのに対し、ミノキシジルは毛量を増やすAGA治療薬の「攻めの薬」です。
ミノキシジルには血管を拡張し、血流を促進することで毛母細胞を活性化させる効果があります。
フィナステリドとミノキシジルの併用によって期待できる効果は、予防と発毛効果が同時に得られることです。
AGAは進行性の脱毛症なので、症状の悪化を防ぐにはフィナステリドなどの守りの薬が必要です。
しかし、進行しているAGAの場合、守り系の薬だけでは現状維持だけで薄毛部位を発毛させることできません。
そのため、フィナステリドで薄毛を予防し、ミノキシジルで発毛させるのでより高い効果が期待できます。
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ミノキシジルとの併用するなら「AGAスマクリ」がおすすめ
引用：https://ec.internet-clinic.jp/own/
抜け毛を抑えて髪を生やす、2種類の発毛薬を処方しているのがAGAスマクリ。
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フィナステリドとコーヒーについてまとめ
ここまでフィナステリドとコーヒーの相性を中心に解説してきました。
- フィナステリドはコーヒーと飲み合わせても特に問題はない
- コーヒーは血行を促進することによる発毛効果がある
- コーヒーは過剰摂取により、不眠症や頭痛、動悸などの悪影響を及ぼす。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
