頭皮環境を整えて、髪が成長しやすくするために有効な「育毛剤」。
ただ、さまざまな成分が配合されていることもあり、副作用を心配する声も少なからずあります。
この記事では、育毛剤の副作用について解説します。
- 育毛剤の副作用は、初期脱毛、頭皮のトラブル、動悸・頭痛・倦怠感、背意欲の減退など!
- 育毛剤で副作用が懸念されている成分は、ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリド、塩化カルプロニウムなど!
- 副作用が心配な場合は、医薬部外品を使用する、濃度を薄める、または医師に相談するのがおすすめ!
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監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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育毛剤の副作用とは
育毛剤の副作用とされる症状はいくつかあるので、まずは以下をチェックしてみてください。
初期脱毛
育毛剤を使い始めると、頭皮の周りが清潔に保たれるようになります。
ヘアサイクルにも作用して、丈夫な髪が育ちやすくなるのがメリットであり、育毛剤の目的です。
ただ、頭皮環境がガラッと変わることで、逆に脱毛が起こってしまうことがあります。
これが「初期脱毛」と呼ばれるものです。
ただ、初期脱毛は頭皮が健康になる過程で起こるものであり、好転反応ともいえるものです。
育毛剤が正しく作用している証拠でもありますし、継続して使用していけば徐々に落ち着いてきます。
初期脱毛が起こるのは、毛根周辺が活性化し始めているためであり、さほど心配する必要はありません。
育毛剤が正しく作用することで、ホルモンバランスも整いやすくなります。
まずは少し様子を見てみましょう。
ただ、なかなか抜け毛が治らないという場合には、使用を中断して医師に相談してください。
▼初期脱毛の原因と対策方法はこちら▼
頭皮・肌トラブル・かゆみ
育毛剤を使用することで、頭皮にかゆみなどが出てきてしまう場合もあります。
育毛剤に含まれる成分に反応し、地肌に炎症が起きてしまうためです。
育毛剤に含まれる成分には、少なからず地肌に刺激を与えてしまうものもあります。
そのため、体質によっては地肌トラブルが起こってしまうのです。
また、育毛剤には血行を促す成分も含まれているため、体内の血の巡りがよくなることで炎症やかゆみを引き起こす可能性があります。
頭皮が慣れてしまえばおさまることもありますが、使うたびにかゆみが出てしまったり不快感が続いてしまう場合には使用を中断して、医師に相談しましょう。
頭皮トラブルは、地肌がデリケートな人ほど起こりやすいです。まずは規定の量よりも少なめに使用してみて、テストを行うのがおすすめです。
▼頭皮のかゆみの対策方法はこちら▼
動悸・頭痛や倦怠感
育毛剤に含まれる成分によっては、体調を崩してしまうこともあります。
発毛剤や育毛剤に含まれる「ミノキシジル」という成分は、髪を生えやすくするために有効な成分です。
ただ、過剰に作用すると体調不良になってしまうこともあります。用法や用量を守って使うようにしましょう。
ミノキシジルには血管を拡張する作用があり、血管が広がることで血圧は低下します。
もともと高血圧の人の治療に使用されていた成分が、応用されているというわけです。
ただ、過剰に作用してしまうと血圧が低下して血の巡りが悪くなり、脳に栄養が届きにくくなります。
その結果、頭痛などの症状が起こってしまうのです。
もともと血圧が低い人などは、症状が出てしまう可能性が高くなります。
血圧を下げる作用があるため、心臓疾患がある人などは特に要注意です。
ミノキシジル配合の製品を使うことで血圧が不安定になり、症状が悪化してしまう可能性があります。
必ず医師に相談してから使用しましょう。
性欲減退・性機能の低下
育毛剤に含まれる成分によって、性欲の減退や性機能の低下が起こる場合もあります。
ただ、確率はさほど高くはないので、さほど心配することではありません。
プロペシアという薬剤を販売しているMSD株式会社では、製品を使用した人のうち1〜5%の割合で性欲減退が見られたことを報告しています。
また、0.7%の確率でED(勃起不全)に陥る人も。さらに0.4%の確率で精液の減少も確認されています。
育毛剤に含まれるプロペシアという成分は、男性ホルモンに働きかけるとされていますが、そのメカニズムは未だにわかっていません。そのため、プロペシアが必ずしも性欲減退に関与しているのかということは、わかっていないのです。
副作用が懸念される成分
育毛剤などに含まれる成分のうち、副作用が懸念されている成分は、以下のようなものがあります。
必ずしも全員に副作用が起こるというわけではありませんが、チェックしておきましょう。
ミノキシジル
ミノキシジルは、育毛や発毛の有効成分として多くの製品に配合されています。
主に血行を促進する作用があり、頭皮に効率的に栄養を届けられるようにすることで、毛の育成を促進する働きが期待できます。
また、毛細血管を活性化させる作用もあるので、全身の血の巡りをスムーズにして髪の育成にも良い働きをするのです。
ミノキシジルは外用薬と内服薬に含まれますが、副作用として懸念されるのは以下の症状です。
- 初期脱毛(外用薬/内服薬)
- 皮膚アレルギー(外用薬)
- かゆみ(外用薬)
- 肝機能障害(内服薬)
- 動悸や息切れ(内服薬)
- 赤ら顔(内服薬)
- 多毛症(内服薬)
- むくみ(内服薬)
- 立ちくらみ(内服薬)
基本的に外用薬よりも内服薬の方が体への働きが大きいので、副作用が出やすくなります。
ただ、内服薬はあまり推奨はされていないので、できる限り外用薬を使用しましょう。
フィナステリド
フィナステリドも、育毛剤や発毛剤に配合される成分のうち、有名なものです。フィナステリドを使用することで起こりうる副作用としては、以下のようなものがあります。
- 性欲減退
- 勃起機能障害(ED)
- 肝機能障害
基本的に男性の生殖機能に関する障害が起こる場合が多いようです。
ただ、性欲の減退や勃起機能障害については、起こるメカニズムがわかっていません。
また、肝機能の障害などもあるため気をつけなければなりません。
フィナステリドは用法を守って使わないと、リスクが伴います。
どうしても不安な場合には、まず少量から試してみて、様子を見てください。
デュタステリド
デュタステリドで起こりうる症状は、以下の通りです。
- 勃起不全(ED)
- 性欲減退
- 乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)
- 肝機能障害(極めて稀)
- 気力低下・うつ症状(極めて稀)
- 蕁麻疹(アレルギー症状)
勃起不全や性欲減退など、起こる症状としてはフィナステリドに近いものがあります。
ただ、ホルモンに作用して乳房障害が起こったりする場合もあるので気をつければなりません。
ごく稀ではありますが、肝機能障害が起こることもあります。
人によっては、気力の低下やうつの症状が出ることも、地肌がデリケートな人は、じんましんなどアレルギー症状が出る場合もあります。
いずれの場合も、確率はさほど高くはないので、「こういうこともある」という程度に気に留めておいてください。
塩化カルプロニウム
塩化カルプロニウムは、血行を促して発毛を促す作用がある成分です。
ミノキシジルと同様の働きをすると考えておきましょう。
過剰に働いてしまうことで、頭皮のかゆみなどが起こる場合もあります。
また、塩化カルプロニウムは副交感神経を刺激し、頭皮の血行を促す働きもあります。そのため、これも過剰に働いてしまうと、ホルモンのバランスが崩れてしまい、体に悪影響となってしまうこともあるので、注意が必要です。
塩化カルプロニウムは他の成分と比較すると、考えられる副作用はさほど多くはありません。
その他含有成分
育毛剤には上記の成分のほかにも、さまざまな有効成分が含まれています。
代表的なものを2つ紹介しましょう。
- センブリエキス
- パントテニルエチルエーテル
センブリエキスは、テレビ番組の罰ゲームでお茶が使用されることもあるので、認知度も高いのではないでしょうか。
非常に苦い成分を含んでいるのが特徴ですが、良薬は口に苦し。
血行を促進する作用があるため、育毛剤にも使用されます。
ただ、血行が良くなりすぎることでかゆみが出てしまうこともあります。
パントテニルエチルエーテルは、海外でもアレルギーが報告されている成分です。
使用時には念のためパッチテストなどをして体への影響を確認しておきましょう。
育毛剤の副作用が心配な場合
既述のように、育毛剤には副作用が起こる場合があります。
起こる確率はごく稀ではありますが、それでも心配だという場合は、以下の方法を試してみてください。
医薬部外品を使用
医薬部外品は、育毛に効果が期待できる成分を含んでいると厚生労働省が認可している成分を一定量含んでいる製品です。
化粧品などよりもデリケートな肌に合うように配合されているものが多いので、アレルギーなどの反応が出にくいものが多いです。
対して一般的に「化粧品」と分類されるものは、厚労省の認可する成分を含んでいません。
こちらも成分に配慮されてはいますが、効果という点においては医薬部外品と比較するとやや低い傾向にあります。
病院で医薬品を処方してもらうのも良いのですが、病院の商品はコストが高くなってしまうのがデメリット。
手頃にゲットしたいという場合には医薬部外品がおすすめなので、ぜひ利用してみてください。
濃度を薄める・使用回数を減らす
育毛剤の副作用は、規定の量を使っていても起こる場合があります。
自分の体質に対しての適量でない場合もあるので、不安な場合は量を少なめにして使ってみると良いでしょう。
また、適量を無視して大量に使用するのは一番危険。
育毛剤によっては量が多いと頭皮への刺激となる成分もあるので、ダメージとなる場合もあります。
濃度を薄めたり、使用する回数を減らすことで、地肌にかかる負担を軽減することも可能です。
地肌が敏感な人は、まずはパッチテストなどをして体質に合うかどうかチェックしましょう。
病院・クリニックにて医師に相談
どうしても市販品を使うのが不安だという場合には、病院で医師に相談するのも一つのポイントです。
病院で処方してもらうものであれば、自分の体質に合うものを選んでもらえるので、比較的副作用も起こりづらいでしょう。
ただ、病院で購入するのは費用もかさんでしまうため、市販品でどのようなものを購入するのがいいのか、ということを聞いてみるのも良いでしょう。
病院で相談をしておくことで、トラブルが起こった時にもすぐに対処してもらうことができます。
育毛剤の副作用は命の危険があるか
育毛剤の副作用で命を落としてしまうのではないかと不安になることもあるでしょう。
ただ、外用薬としての育毛剤の副作用は、さほど重大なものではありません。
基本的にアレルギーが起こるのはごく稀ですから、さほど心配する必要もないでしょう。
ただ、気をつけて欲しいのが、外用薬の誤飲です。
内服薬と違って、飲用することを目的に作られてはいないので、誤飲することで重大な副作用が出る場合があります。
大事に至った症例はありませんが、それでも血流が過剰に促進されることで心臓に大きな負担がかかるので、注意してください。
発毛剤と育毛剤の副作用の違い
発毛剤と育毛剤というものがありますが、それぞれ副作用に大きな違いはありません。
発毛剤は毛根を活性化し、新しく毛を増やすもの。
対して育毛剤は頭皮環境を整えて抜けにくい状態に導くものです。
どちらにも配合されている成分は似ているものが多いため、副作用に関しても大きな違いはありません。
育毛剤も発毛剤も頭皮につけるものなので、成分に体が反応して炎症が起こってしまうことがあります。
ただ、これは使用例の10%ほどであり、さほど高くはありません。
発毛効果のある治療薬は医師の処方のもと服用を
ここまで育毛剤・発毛剤の副作用について解説してきましたが、効果の出やすい発毛剤には、副作用のリスクも伴います。
そのため、医師の診察・処方が必要な医薬品に指定されています。
必ず医師の診療のもと服用しましょう。
忙しくて通院ができない、金額が高いのは避けたい、という方には、AGA専門クリニックでオンライン診療を行なっているところもあります。
通院と比べて治療を始める際のハードルが低いので、ぜひ選択肢に入れてみてください。
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