赤外線による育毛の効果、AGAの治療についての情報をお探しでしょうか。
赤外線と育毛の関連性について、さまざまな情報があり、果たして効果があるのか無いのか不安になってしまう方も少なく無いでしょう。
本記事では、赤外線と育毛の概要から原因、治療効果に至るまで網羅的に解説しています。
赤外線を含む光線治療について詳しく解説しており、育毛効果がある治療について分かりやすくまとめています。
AGAの治療についてお悩みであれば、一読してみて下さい。
- 赤外線には温熱効果がある。
- 赤外線を照射し、頭皮の温度が高い状態に保たれた状態で育毛剤を使用すると、育毛剤の浸透率が向上する効果があるとされている。
- 近赤外線は、肌の状態を悪化させる可能性もあるので注意が必要
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監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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赤外線が育毛に良いのか
一般的に家電売り場で見かける遠赤外線ヒーターなどで馴染みがある言葉でしょう。
赤外線には温熱効果があります。比較的表面に作用して浅い部分を温める効果があります。
温熱効果によって、頭皮には良い影響を与えることができます。
赤外線の使い方によっては発毛や育毛の促進に影響を与えることができるのです。
しかし、全ての赤外線が頭皮に良い影響を与えるのではありません。
重要なのは波長の違いです。ヒーターなどで用いられる遠赤外線の波長は皮膚に対して副作用が少なく一般的に用いられており、危険なものではありません。
しかし、日光にも含まれる近赤外線の波長は皮膚に悪影響を及ぼすことが最近になって分かってきました。
頭皮の温度上昇による効果
頭皮温度が高く保たれると、発毛や育毛の効果が期待されます。皮膚温度は低くなると、血管が収縮します。
つまり、頭皮の血管も温度によって収縮してしまい、髪にも影響を与えることが考えられるでしょう。
頭皮の温度が高く保たれると、血流量が増加し、髪の成長のために必要な栄養が流れやすくなります。
さらに、育毛に影響するIGF-1という髪を生成する細胞に関わる体内物質は、高めの体温の状態でリラックスした時に増えやすいとされています。
もし、温度が低く、ストレスのかかる状態にさらされると、育毛に影響するIGF-1という髪を生成する細胞に関わる体内物質が増えにくい状態になってしまうでしょう。
よって、頭皮の温度が高く保たれると育毛に効果をもたらすのです。
血行促進による効果
赤外線の効果によって、皮膚や頭皮の温度が上昇することによって血行が促進されると栄養が流れやすくなると共に、新陳代謝の改善効果も期待されます。
血行が良くない状態では、新陳代謝の低下や栄養状態の悪化によって薄毛の原因になるでしょう。
赤外線の効果のみでなく、その他の治療でも血行の重要性は注目されており、育毛に大切な要素の1つなのです。
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育毛剤の効果を促進する
赤外線を照射し、頭皮の温度が高い状態に保たれた状態で育毛剤を使用すると、育毛剤の浸透率が向上する効果があるとされています。
たとえば、赤外線照射の効果のあるスカルプドライヤーを使用した状態でミノキシジル成分の浸透率を測った研究や、リアップを塗布した後に赤外線を照射して浸透率を測る研究などで育毛剤の浸透率向上効果が見られたとされているのです。
赤外線には、育毛剤の効果を促進するという作用も期待されるでしょう。
薄毛が気になるのであれば、赤外線で育毛剤の浸透率をあげながら、さらには本格的に薄毛治療をはじめてみるのはいかがでしょうか。
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近赤外線による頭皮へのダメージ
紫外線が皮膚に悪影響を与えることは一般的に知られている事実です。
それに加え、近年は近赤外線も皮膚、つまり頭皮にも悪影響を与えることが最近の研究によって分かってきたとされています。
実は、近赤外線は紫外線より深い皮膚まで届いてしまい、皮下組織にまで影響を与える可能性があるのです。
近赤外線は、肌の状態を良好に保つコラーゲンやエスラチンにも影響し、皮膚や頭皮の状態が悪化してしまい、薄毛の状態悪化させる可能性があるでしょう。
良好な皮膚の状態を保つには、紫外線のみでなく近赤外線を防ぐ必要もあるのです。
赤外線LEDなどと育毛の関係
光線療法という治療法は、古くから存在しています。皮膚病などに用いられ、保険診療で行える方法もあります。
その中で、頭皮にも有効な治療法が存在しているのです。
しかし、用いられる光線の種類はさまざまであり、それぞれ目的にによって用途も違います。
近赤外線には頭皮状態を悪化させる可能性があると考えられていますが、LEDの光のような可視光線や遠赤外線など、波長の違う光線には育毛や発毛効果があると考えられているのです。
以下に光線のメリットとデメリットになる部分について解説します。
赤外線LEDは髪を生成する細胞を活性化する
治療用の赤外線LED、たとえば赤色LEDヘルメットやヘアビームのような治療で使用される光の強度は、自然界における光の強度よりも低く、自然な状態の光では得られない帯域を使用します。
それによって効果が得られると考えられているのです。また、LEDには発毛と育毛の効果が見られます。
特に重要なのは、髪を生成する細胞を活性化できる効果があるということでしょう。
元々、LEDには傷の修復効果などの効果が報告されていました。
実は、赤色のLEDの光は傷のような表面的な効果のみでなく。深部の細胞にまで効果を発揮することが報告されるようになりました。
これは、波長が自然のものと違い調整されているためです。
日光にも近赤外線は含まれていますが、波長がとても幅広く、有効な波長のみがある訳ではありません。
また、その他に髪に有害なさまざまな光が含まれています。
紫外線は髪と頭皮に悪影響？
そんな印象がある方もいらっしゃると思います。
しかし、「ナローバンドUVB」など紫外線を利用した皮膚の治療法が保険診療で受けられるという事実もあるのです。円形脱毛症にも効果があるとされています。
日光には、紫外線・赤外線・可視光線が含まれています。この中で最も光老化という悪影響をもたらすのが紫外線です。
紫外線は、髪の主な成分であるシステインというタンパク質にダメージを与えるだけでなく、白髪を発生させやすくなったり、頭皮を乾燥させたりして髪を生えにくくする環境を作り出してしまいます。
可視光線が頭皮に与える影響
最近では、紫外線のみならず可視光線も光老化に影響するということが報告されています。
しかし、可視光線も可視総合光線療法という名前で治療に用いられることがあるのです。
可視総合光線療法は、紫外線によってダメージを受けるとされているコラーゲンに対して劣化を抑制する効果があるとされています。
つまり、悪くなってしまった頭皮の状態を改善させる効果が期待されるでしょう。
可視光線も良い影響のみでなく、光老化に影響する光があります。
それは、近赤外線やブルーライトです。近赤外線は日光の中にも含まれています。重要なのは、光の波長を含めた光の使い方なのです。
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光線治療器とは
光線治療機器は、光やレーザーといった光線を人の体に当てることによって治療を行う機器のことを指します。光線治療の歴史は古く、結核の治療や疼痛の治療などに用いられてきました。最近では、発毛や育毛にも効果があるとして注目されています。
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診察ガイドライン2017年版」では、LEDと低出力レーザーの治療についての情報が追加されました。
LEDおよび低出力レーザーの照射による治療推奨度は、上から2番目に高いBの評価を得ており、推奨度Aのフィナステリドのような内服薬やミノキシジル外用薬などに加えて、新たな薄毛治療の方法として期待されているのです。
引用：「男性型および女性型脱毛症診察ガイドライン2017年版」
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診察ガイドライン2017年版」ではAGA治療薬のフィナステリドは推奨度Aの「内服することを強く勧める」とあります。
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育毛レーザーは髪の細胞に働きかける
育毛機器で用いられるレーザーは、LLLT(Low Level Laser Therapy)と呼ばれるものになります。
レーザーは、光より深く、局所的に効果を発揮する特徴があり、細胞やミトコンドリアにまで作用して育毛や発毛の効果を発揮するとされています。
育毛レーザーは、髪を生成する細胞の活性化や抗炎症作用、細胞分裂の促進などの効果を得られるという研究実績も出されています。
また、レーザーは光よりもエネルギーが強いとされ、1回の治療にかかる時間が光を使用した治療よりも短いのが一般的です。
LED治療ヘアビームは血流改善や温度上昇効果がある
一般的に赤色LEDの光や赤外線を利用し、頭皮に照射することで発毛や育毛を促進する内容になります。
照射が治療になるため、頭にヘルメット等を被るということが治療になります。
そして、全体的に照射をすることで効果を発揮します。
赤色LEDや赤外線の効果によって、血流改善や頭皮の温度上昇の効果が得られ、発毛や育毛を促進することができます。
また、治療機器を被りながら他の作業もできるほど治療にストレスがかからないため、リラックスしやすい状態になるのも効果があるでしょう。
頭皮温度や血行促進による改善効果に加え、薬などと治療を合わせることで育毛効果の向上も期待できます。
AGA治療薬で薄毛対策をするならAGAスマクリがおすすめ
抜け毛を抑えて髪を生やす、医学的根拠のある2種類の発毛薬を処方しているのがAGAスマクリ。
毎月1〜2万円が相場のAGAクリニックの薄毛治療ですが、AGAスマクリでは月額4,980円 (税込)で「フィナステリド1.3mg」と「ミノキシジル5mg」を提供。診察代や送料もかかりません。
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クリニックの店舗を多く持たないことで、不要な家賃や人件費などを抑えているため、月々4,980円というかなりの安さでAGA治療に貢献しています。
以下、処方費用の表になります。
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市販・ネットで買える光線治療器はどうか
市販やインターネットで買える光線治療器は、さまざまな物があります。中には効果が得られる可能性のある商品も含まれていることでしょう。
しかし、全てが良い効果を得ることができる商品とは限りません。
光線治療機器によって得る必要性がある効果なのかを検討して選ぶ必要があります。
また、光線治療はそれのみでも効果を発揮しますが、その他の薬と併用することによって相乗効果が期待される物であり合う治療機器を選ぶことに加えて他の療法の併用についても考えていく必要があるでしょう。
赤色LEDの波長は適切か？
市販で売られている機器においても赤色LEDがメリットとしている物があります。
効果としては、細胞分裂効果などが前面に出されていることもあるでしょう。
赤色LEDに関しては、ガイドラインで推奨されている内容ですが、重要なのは波長です。
一般的に赤色のLEDの波長は、610〜780nmの波長とされています。波長は、赤色LEDと謳われていれば一定という訳ではありません。
重要なのは、「育毛や発毛に効果のある波長」です。
京都大学の研究で使用された赤色LEDの波長は638nm、FDA(米国の食品医薬局)が認可しているのは650nmのレーザーとされています。
つまり、効果のある波長のレーザーやLED光であることが大切だといえるでしょう。
赤外線は赤色LEDとは別物
赤外線を売りにしている光線治療機器もあるでしょう。
赤外線で得られる温熱効果については、育毛や発毛に対して効果があります。
血管が拡張し、栄養が流れやすくなるメリットはあります。
しかし、赤外線は深部まで到達せずに表面的な部分しか温める効果しかないとされています。
赤外線と赤色LEDやレーザーは別物です。
赤外線による温熱効果については、機器を使用することによって得られる効果として重要なのかについて検討する必要があるでしょう。
EMS機能は本当に必要か？
EMS(Electrical Muscle Stimulation)は、電気で筋肉を刺激するという意味を持っています。
運動の代わりとしてEMSを使用し、電気で筋肉を動かすダイエット機器などが有名です。
市販の育毛機器の中にEMSを売りにしているものがあります。
効果としては、筋肉を動かして血行促進をし、発毛や育毛を促進するという内容が一般的でしょう。
血行促進に関しては、頭皮の状態を改善する上で重要です。
しかし、効果はマッサージや温熱効果によって得られるものと同じ内容になります。
EMSが機器を使用する強いメリットになるのかどうかについては判断する必要があるのではないでしょうか。
RF温熱・温熱効果はどの程度の深さまで作用する？
RF温熱とは、ラジオ波温熱とも呼ばれます。高周波を使って温熱効果を発生させるものです。
深部の組織を温める作用があるとされています。
RF温熱の方法に関しては種類があります。
モノポーラ方式やユニポーラ方式という方法が用いられている場合、比較的深部まで温めることが可能です。
一般的に育毛や発毛機器に使用されるRF温熱は、バイポーラ方式を活かしたものが多いでしょう。
この方式は、比較的表層の温熱効果が得られるとされています。
RF温熱においても、効果は方式によって変わります。
温熱効果のみであれば他の方法でも対応可能なため、自分に合った機器を選ぶことが大切になるでしょう。
振動効果よりマッサージが推奨されている？
振動圧刺激は育毛や発毛の促進につながるとされています。
2018年に日本医科大学による研究の中で、振動圧とミノキシジルの投与を同時に行うと発毛の効果が向上する可能性が高いという結果が発表されました。
マッサージなどの振動圧刺激による血行促進効果のみでなく、刺激によって髪を生成する細胞のカリウムイオンチャネルを開口して発毛促進のきっかけを作る効果もあるとされています。
研究によって推奨されているのは人の手を使ったマッサージ方法です。
育毛機器を使用することによって、血行促進の効果は得られる可能性はあるでしょう。
しかし、機器を使う必要性については吟味していく必要があるかもしれません。
医師に相談のもと赤外線で育毛を！
いかがだったでしょうか？赤外線と育毛の関連について網羅的に解説しました。
AGAに悩む方は決して少なくありません。
昨今では、インターネットを活用してさまざまな情報が手に入れられるため、自己判断で間違った治療法をしてしまうケースも少なくないでしょう。
悩んだときは自己判断せず、皮膚科やクリニック等医師に相談しながら赤外線で育毛をおこなうことをおすすめします。
