「最近抜け毛が増加した気がする」「生え際が後退しておでこが広くなった」加齢とともにこのような悩みを抱くようになる方も多いのではないでしょうか。
薄毛の進行は自然と改善することはないため、放置すると症状は進行し、気づけば深刻な状態となります。深刻な状態を回避するためは、早期から薄毛対策を行い、進行を緩やかに抑えることが重要です。
そこで今回は、すぐにできる薄毛対策やおすすめの食べ物を紹介します。誤った薄毛対策にも触れているため、正しいヘアケア方法も学んでいきましょう。
- 適切な洗髪方法や生活習慣の見直しで薄毛対策ができる
- 亜鉛・タンパク質・ビタミンC・ビタミンB群を多く含む食品を摂取するとよい
- 本質的な薄毛対策はAGA治療が有効で、AGAスマクリではオンライン診療が可能
勘違いしがちな誤った薄毛対策
薄毛対策について調べるとさまざまな情報があふれており、誤った対策が紹介されている場合があります。ここでは、勘違いしがちな誤った薄毛対策として、代表的な3つのケア方法を紹介します。
育毛シャンプーを使用する
育毛シャンプーは頭皮環境を整える目的で作られているため、薄毛対策ができるわけではありません。一般的なシャンプーに比べると、育毛シャンプーは頭皮への負担を最小限に抑える洗浄力や保湿成分が含まれています。
しかし、髪の毛を生やす・抜け毛を軽減する成分は含まれていない場合がほとんどです。
よく「有効成分が発毛を促進」といった謳い文句の育毛シャンプーを見かけますが、厚生労働省から認可されている発毛成分はミノキシジルのみです。そのため、名目上は育毛シャンプーとなっているものの、髪の毛を増やす・成長を促すわけではない点を理解しておきましょう。
複数回のシャンプーで頭皮環境が良好になる
複数回のシャンプーを日常的に行っている方も要注意です。シャンプーは頭皮に付着した汚れや皮脂を洗い流す上で必要なヘアケアですが、過剰に行うと頭皮の保湿に必要な皮脂まで落ちてしまいます。
頭皮が乾燥するため、過剰に皮脂が分泌され毛穴詰まりの原因となります。明らかに汚れが目立つ場合や整髪剤を使用した場合以外は、過剰なシャンプーは避けましょう。
抜け毛を防ぐためにシャンプーを控える
シャンプーをすると抜け毛が増えるからといって、数日おきのシャンプー、あるいはまったく洗わないことも誤った対策です。シャンプー時は抜け毛が増えたように感じますが、通常でも髪の毛は1日に50〜100本程度抜けます。
そのため、シャンプーを控えても抜け毛の量は減少せず、むしろ汚れや皮脂の蓄積によって頭皮環境の悪化を招くでしょう。シャンプーだけでは育毛・発毛は期待できませんが、髪の毛が育ちやすい環境を整えるために適切に使用しましょう。
自分でできる薄毛対策7選
薄毛の進行を食い止めるために、自分でできる7つの対策をご紹介します。
- 質の高い睡眠を確保する
- ストレスを発散する
- 有酸素運動をする
- ヘアケア方法を見直す
- 頭皮マッサージをする
- 育毛剤を使用する
- 発毛剤を使用する
質の高い睡眠を確保する
自分でできる薄毛対策として、質の高い睡眠の確保が挙げられます。睡眠中に分泌される成長ホルモンによって、毛髪の形成に必要なタンパク質が合成されるため、毛髪の健康のためには睡眠が重要です。
質の高い睡眠を得るためには、夜間に睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が必要であり、そのためにはメラトニンの原料となるセロトニンの分泌が重要です。セロトニンは必須アミノ酸であるトリプトファンから合成されるため、トリプトファンを多く含む大豆・豆乳などの豆製品、牛乳・バターなどの乳製品を摂取しましょう。
また、日中の光刺激でセロトニンは分泌されるため、朝日を浴びることもおすすめです。抱き枕やアロマなどの快眠グッズも活用しながら、熟睡できる環境を整えましょう。
ストレスを発散する
過剰なストレスは自律神経を乱し、頭皮の血行不良を引き起こして薄毛を進行させます。ストレスを発散できる趣味や習慣を身につけましょう。特に、運動をともなった趣味を見つけておくと、心身ともにリフレッシュされて効率よくストレス発散ができます。
また、こまめなストレッチや親しい人との談笑、カフェに行くといった習慣でも、ストレスの解消になるでしょう。ストレスの発散法は人によって異なるため、自分にあった方法を取り入れましょう。
有酸素運動をする
自分でできる薄毛対策として、有酸素運動が挙げられます。有酸素運動によって頭皮への血流が増加すると、頭皮へ酸素や栄養が供給されやすくなり、代謝の活性化も期待できます。
また、有酸素運動には自律神経を整える役割もあり、ストレス解消にも有用です。おすすめの有酸素運動5つ紹介します。
- ジョギング
- ウォーキング
- 水泳
- サイクリング
- ボクササイズ
運動習慣は量よりも継続が大切なため、1日15〜30分から始めるなど、無理のないように実践しましょう。
ヘアケア方法を見直す
自分でできる薄毛対策として、ヘアケア方法の見直しが挙げられます。
誤ったヘアケアは頭皮や髪に負担がかかるためです。洗浄成分に利用される「ラウレス(ラウリル)硫酸ナトリウム」など、刺激の強い成分が含まれるシャンプーの使用は控えましょう。髪への負担を考えるならタウリン・ベタイン・アラニンといったアミノ酸系成分が含まれるシャンプーがおすすめです。
また、ドライヤーの使用時間を短くし、髪から遠ざけて使用することも重要です。長時間、近距離でドライヤーを当てると、頭皮が乾燥し、髪の毛を構成するタンパク質の変性を招くため、注意しましょう。
頭皮マッサージをする
頭皮はコリやすい部位であり、頭皮マッサージによって血行促進をはかることもおすすめです。頭皮マッサージのやり方は以下を参考にしてください。
- 指の腹を使って円を描くように頭皮全体を揉み込む
- 指の腹で頭皮を掴み上に引っ張るようにマッサージする
- 指の腹で頭皮全体をやさしく指圧
頭皮マッサージを行うと気分がスッキリし、日々の疲れも取れるため、ぜひ身に付けましょう。
▼頭皮マッサージに関する記事はこちら▼
育毛剤を使用する
自分でできる薄毛対策として、育毛剤の使用が挙げられます。育毛剤は、頭皮の保湿や血行促進作用が期待できる成分が含まれており、現存する髪の毛の成長をサポートしてくれるものと考えたほうがよいでしょう。育毛剤のメリット・デメリットを紹介します。
メリット | ・頭皮の保湿ができる。 ・髪の毛のハリ、コシにアプローチ。 ・副作用が少ない。 |
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デメリット | ・発毛成分は含有していない。 ・効果を実感するまで時間がかかる。 |
育毛剤にはミノキシジルは含まれておらず、発毛・増毛よりは髪の毛のハリ・コシにアプローチするヘアケア商品です。よく発毛剤と比較されますが、髪の毛を増やすことを目的としたミノキシジルは育毛剤に含まれていません。
男性型脱毛症(AGA)によって薄毛が気になる場合は、育毛剤よりも発毛剤のほうが適している可能性があるため注意しましょう。
発毛剤を使用する
自分でできる薄毛対策として、発毛剤の使用が挙げられます。発毛剤に含まれるミノキシジルは血管拡張作用があり、血行促進によって髪の毛を作る毛母細胞の働きが活性化します。
発毛剤のメリット・デメリットは下記の通りです。
メリット | ・発毛・増毛に期待できる。 ・ハリ、コシのある髪の毛にアプローチ。 |
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デメリット | ・育毛剤より副作用が出る可能性がある。 |
育毛剤よりも発毛を期待できる一方で、頭皮のかゆみやかぶれ、頭痛やめまいといった副作用が出やすい点は発毛剤のデメリットです。発毛剤を利用する際は、皮膚にあっているかを確かめてから使うとよいでしょう。
薄毛におすすめの栄養素・食べ物
薄毛対策には、適切な食事によって栄養を補給し、身体の内側からのアプローチも重要です。薄毛におすすめの栄養素を4つ紹介します。
- 亜鉛
- タンパク質
- ビタミンC
- ビタミンB群
バランスよく栄養素を摂取することが理想ですが、もし食事からだけでは難しい場合は、サプリメントも活用しましょう。
亜鉛
亜鉛は薄毛の原因となる男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害する働きがあります。髪の毛を構成するタンパク質であるケラチンの合成をサポートする働きも持つため、薄毛対策のために積極的に摂取したい栄養素の1つです。
亜鉛が多く含まれている食べ物を紹介します。
食品名 | 100gあたりの含有量 |
---|---|
牡蠣 | 13.2mg |
煮干し | 7.2mg |
牛肩ロース | 5.6mg |
カシューナッツ(フライ) | 5.4mg |
牛もも肉 | 4.0mg |
厚生労働省が公表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、亜鉛の1日における摂取目安量は成人男性で10mg、成人女性で8mgです。薄毛対策をするなら、亜鉛は意識して摂取しましょう。
参考:亜鉛欠乏症の診療指針2018(一般社団法人日本臨床栄養学会)
参考:日本人の食事摂取基準 2015年版(厚生労働省)
タンパク質
タンパク質は身体を構成する成分であり、育毛・発毛にも必要不可欠な栄養素です。髪を構成している99%がケラチンと呼ばれるタンパク質である以上、薄毛対策のためにタンパク質を摂取しましょう。
タンパク質が多く含まれている食べ物を紹介します。
食品名 | 100gあたりの含有量 |
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鶏ささみ | 23.0g |
鶏むね肉 | 24.6g |
クロマグロ | 20.1g |
卵黄 | 16.5g |
納豆 | 16.5g |
タンパク質は1kgにつき1gが1日の目安摂取量とされているので、65kgの方は65g摂るように心がけていきましょう。
参考:かんたん、わかる!プロテインの教科書(森永製菓株式会社)
参考:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省)
ビタミンC
ビタミンCは新陳代謝や細胞の働きを補助し、髪の毛の生成にも関与します。効率よく摂取できれば、疲労回復やストレスの緩和にもつながり、トータル的なヘアケアのサポートをしてくれるでしょう。
食品名 | 100gあたりの含有量 |
---|---|
アセロラ | 800〜1,700mg |
キウイ | 140mg |
赤ピーマン | 170〜180mg |
ブロッコリー | 140〜150mg |
ほうれん草 | 60mg |
厚生労働省が定めているビタミンCの目安摂取量は1日100mgです。ビタミンCを仮に過剰摂取しても、消化管からの吸収が調整されるか、吸収されても尿中に排出されるため、心配はありません。
参考:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省)
参考:ビタミンC(厚生労働省)
ビタミンB群
ビタミンB群も薄毛対策には欠かせない栄養素です。主に細胞分裂の活性化に関与し、毛母細胞の活動を促進する作用があります。
ビタミンB群が多く含まれている食べ物を紹介します。
ビタミンの種類 | おすすめの食品 |
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ビタミンB1 | ・豚肉 ・レバー ・玄米 ・穀類 ・豆類 |
ビタミンB2 | ・レバー ・青魚 ・卵 ・大豆 ・乳製品 |
ビタミンB6 | ・赤身肉 ・鶏肉 ・マグロ ・カツオ ・バナナ |
ビタミンB12 | ・レバー ・赤身肉 ・牡蠣 ・貝類 ・乳製品 |
参考:ビタミンB群を豊富に含む食べ物は?それぞれの食事基準や作用も解説(Medi Medi Palette)
薄毛の原因は主に5つ
薄毛の原因を5つ紹介します。
- 男性型脱毛症(AGA)
- 頭部の血行不良
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
- ヘアカラーやシャンプーなど外的要因
男性型脱毛症(AGA)
男性型脱毛症(AGA)は、薄毛に悩む男性の多くが該当する病気であり、ジヒドロテストステロン(DHT)が原因です。DHTが毛根にあるアンドロゲンレセプターに結合すると、TGF-βと呼ばれる脱毛因子を生成し、ヘアサイクルが乱れることで抜け毛を誘発します。
女性の場合も男性ホルモンの影響を受け、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれます。男性型脱毛症は自然に治ることはなく、徐々に進行していくため、DHTの生成を阻害するAGA治療が必要です。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(日本皮膚科学会ガイドライン)
頭部の血行不良
薄毛の原因として、頭部の血行不良が挙げられます。血行不良によって頭皮に十分な栄養が行き届かず、毛母細胞の分裂が抑制されて薄毛となります。
細毛や軟毛、抜け毛が増えてきた場合は、頭皮の血行促進のために、乱れた食生活・運動不足などは避けましょう。
生活習慣の乱れ
薄毛の原因となる生活習慣を紹介します。
- 無理なダイエットによる栄養不足
- ストレスによって暴飲暴食を繰り返している
- 好き嫌いが激しく偏食になりがち
- 寝る前にスマホを見て夜更かしが習慣
- 食事を済ませてすぐ寝てしまう
生活習慣の乱れは、薄毛だけでなく健康にも直結するため、いまの生活習慣を振り返り、できることは改善しましょう。
ストレス
ストレスの蓄積は薄毛の原因となるため注意しましょう。ストレスによって、自律神経のうち交感神経が優位に活性化すると、血管収縮が起き、頭皮の血行不良が起こります。
また、ホルモンバランスの乱れにもつながるため、注意が必要です。日常で注意すべきシチュエーションを紹介します。
- 仕事で怒られる、失敗するシーンが多い
- 気に食わないと感じることが多い
- ストレス発散できる趣味を持っていない
当てはまる方は、ストレスをうまく発散できる方法を見つけましょう。
ヘアカラーやシャンプーなど外的要因
ヘアカラーやパーマ、紫外線、シャンプーなどの外的要因も薄毛の原因です。すぐに影響が現れにくいですが、ダメージが蓄積すれば頭皮環境が悪化し、薄毛につながります。
一方で、他の原因と比較して改善しやすい原因のため、ちょっとした意識の変化でも改善が期待できます。適切な頻度や方法でケアしましょう。
薄毛のセルフチェック
自分が薄毛なのかどうか確信が持てない方に向けて、薄毛のセルフチェックのポイントを紹介します。
- 細く短い抜け毛が多くなった
- おでこの生え際が後退・頭頂部が広がってきた気がする
- 髪のボリュームが少なくペタッとしてきた
当てはまる方は薄毛が進行している可能性があるため、早期に薄毛治療を検討しましょう。
AGA治療薬の個人輸入には要注意
AGA治療薬を入手する方法として、医師に処方してもらう以外にも個人輸入がありますが、行わないようにしましょう。個人輸入は安く購入できる反面、下記のような危険があるため注意しましょう。
- AGA治療ではない偽薬の場合がある
- 副作用の心配や副作用に対する保障がない
個人輸入先の販売店がどのルートからAGA治療薬を入手しているかは不明で、発毛や育毛が期待できない偽薬を渡すケースも珍しくありません。たとえ本物のAGA治療薬だとしても、管理状態がずさんで低品質の場合には、本来持つ効能を発揮できない可能性もあるでしょう。
また、副作用に対する保障がないため、万が一のことがあっても自己解決しなくてはいけません。個人輸入は上記の危険が伴うため、絶対に行わないようにしましょう。
本質的な薄毛対策はAGA治療が有効
今回紹介した薄毛対策はあくまでセルフケアであり、本質的な薄毛対策ではないため注意しましょう。
本質的な薄毛対策のためには、原因を特定した上で症状に合わせた適切な治療が必要です。AGAによる薄毛は自然治癒が難しく徐々に進行していくため、早期治療で症状悪化を防ぐ必要があります。
普段忙しくてクリニックに通院できない方には、ライフスタイルに合わせてAGA治療が行えるオンライン診療を提供しているクリニックがおすすめです。早期にAGA治療を検討し、本質的な薄毛治療を始めましょう。
薄毛対策を始めるならAGAスマクリがおすすめ
AGA治療を始めるなら、AGAスマクリにご相談ください。AGAスマクリの強みを2つ紹介します。
- 第三者機関で成分検査に合格した治療薬のみ処方
- 累計診療実績が314,875件あり、経験豊富な医師が対応
第三者機関で成分検査に合格した治療薬のみ処方
AGAスマクリでは、専門の第三者機関で成分検査を行い、品質を確認した薬のみ処方しております。
また、オンライン診療では店舗維持費・人件費の削減を実現し、初月無料・2ヶ月目以降4,980円(税込)という治療を継続しやすい価格で治療可能です。AGA治療をしたいけど治療薬の信頼性や料金が気になる、という方におすすめです。
累計診療実績が314,875件あり、経験豊富な医師が対応
AGAスマクリは、これまで314,875件(2022年9月6日時点)の診療を行い、薄毛で悩む数多くの方をサポートしてきた経験があります。
薄毛に悩む方の症状や、それに応じた適切な治療法も個人差があります。薄毛に悩む方一人ひとりの状態を把握し、原因にあった適切な治療を提供します。
薄毛の原因が気になる方や、経験豊富な医師の診察を希望される方は、まずはAGAスマクリヘご相談ください。
薄毛が悪化する前に早期治療を検討しましょう
薄毛に悩む方は、まずはAGA専門のクリニックへの受診がおすすめです。診断の結果を見てから投薬を受けるかどうかは診断後に判断できます。
自分自身がAGAかどうかを知る機会にもなるうえ、科学的に根拠のない無意味な薄毛対策をおこなって金銭的にも時間的にも遠回りすることもありません。
薄毛の本質的な治療を行う場合はAGAスマクリにご相談ください。