ふと気が付いたら髪の毛の生え際がぐっと後退している。
もしやこれはM字はげではと不安になります。
M字はげには亜鉛が効くという話がとあります。
M字はげと亜鉛とは意外な組み合わせですが、なぜ効果があるのでしょうか?
さっそくご説明しましょう。ぜひ参考にしてください。 監修医師 成田亜希子 医師 成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
M字ハゲと亜鉛の関係とは?
「亜鉛は薄毛に効果的」
「亜鉛でM字ハゲが改善できる」
といった広告や、情報を目にすることも少なくありません。
しかし、実際に亜鉛はM字ハゲや薄毛に効果的なのでしょうか?
もしも効果的ならば、どのような点で効果があるのでしょうか?
今回は、そんな疑問を解消すべく、亜鉛とM字ハゲや髪の毛の関係について調べてみました。
実際、亜鉛は効くのか、効かないのか?髪にとって亜鉛とはなにか?
さっそくみていきましょう。
亜鉛は必ずしもM字ハゲに効果的とはいえない!
効果があるとは断定できませんが、亜鉛が髪を作るのに欠かせない要素であることは確かです。
M字ハゲと亜鉛の関係性について、ネットや書籍で調査すると、「亜鉛がM字ハゲに効果的だ」といった情報をいくつか見つけることができます。
亜鉛を摂取すればM字ハゲから回復できるのでしょうか?
結論からお伝えすると、亜鉛がM字ハゲ対策に効果的かどうかは、一概には言えません。
では、「亜鉛がM字ハゲに効果的だ」と言われるのは、なぜなのでしょうか?
その理由を探ってみましょう。
なぜ「亜鉛はM字ハゲに効果的」だと言われるのか?
亜鉛のM字ハゲ対策効果は、一部の情報ではやや誇張されているようです。
一般的に「亜鉛はM字ハゲに効果的」だと言われる理由として、次のふたつが挙げられます。
- 亜鉛が髪の毛を作る際に必要な栄養分だから
- 亜鉛がAGA(男性型脱毛症)の原因である男性ホルモンDHTを抑制するから
しかしどちらの主張も、「だから、亜鉛はM字ハゲに効果的だ」と断定するには無理があるようです。
ひとつひとつ、順にみていきましょう。
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亜鉛は髪の毛を作るのに必要なもの
亜鉛は髪の毛を作るために必要な栄養素の一つ。
そもそも髪の毛は、主にケラチンと呼ばれるタンパク質からできています。
食べ物から摂取したタンパク質は、まず、ビタミンによってアミノ酸に分解される。 それが亜鉛によって再合成され、髪の毛ができます。(注1)
つまり、髪が生え、成長していくために、亜鉛は欠かせない存在。
事実、厚生労働省も、「亜鉛欠乏症は脱毛の原因になりえる」としています。(注2)
ただし、だからといって、「亜鉛をとれば、M字ハゲが治る」というわけではありません。
次項で詳しく述べますが、M字ハゲの人はAGA(男性型脱毛症)である可能性が高い。
AGAの原因は男性ホルモンであり、亜鉛はあまり関係ありません。
純粋に亜鉛欠乏のみを原因とする脱毛症であれば、たしかに亜鉛をとることに効果があるといえるでしょうが、それはあくまで例外的なケースに限ります。
その場合でも、「亜鉛をとりさえすれば、ハゲが治る」というのは間違いです。上に述べたように、髪を作るのには、ほかにタンパク質も、ビタミンも必要なのです。
それでも亜鉛は髪にとって必要!適切な摂取量とは?
「亜鉛でM字ハゲが治る、改善する」という期待を、過度にもつことはできません。
その一方で、亜鉛のことをないがしろにすることも禁物です。
亜鉛はあくまで「とても大切な、髪の材料」なので、十分かつ適切な摂取が必要です。
そこで今回は、亜鉛とのつきあい方を「摂取量」と「血行」というポイントに分けてまとめました。
亜鉛を正しく摂取して、しっかりと髪の毛を育てていくためにも、ぜひ参考にしてみてください。
亜鉛を毎日、適量摂取する
でも、サプリだと、過剰に摂取しがちです。
セプリメントは計画的に摂取しましょう。
亜鉛は人体で作り出すことができません。
そもため基本的に、食べ物から摂取することになります。
何より大切なのは、しっかりと毎日摂取すること。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(注1)では、一日あたり、成人男性で10mg、成人女性で8mgの摂取が推奨されています。
亜鉛を多く含む食べ物としてあげられるのが、生牡蠣、豚レバー、牛肉など。 また、微量ながら、白米や納豆などにも亜鉛は含まれます。
ただ、食べ物だけでは十分に摂れないということであれば、亜鉛のサプリメントを飲む手もありますよ。
ただ、摂取量には注意が必要。
厚生労働省は一日あたりの亜鉛摂取量の上限を定めています。成人男性で40〜45mg、成人女性で35mg。
これを超えると、嘔吐・下痢などの症状が出ることがあります。
もちろん、亜鉛だけとればいいというものではありません。
タンパク質やビタミンも、髪の大事な材料です。
つまり、バランスのとれた食事が大切、というわけですね。
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亜鉛の摂取でM字はげはなおらない!M字はげの改善方法は?
亜鉛の摂取によりM字ハゲが治らないならどのようにM字ハゲを改善すればいいのでしょうか。
以下で解説します。
血行改善で、亜鉛が頭皮に行きわたるようにする
せっかく亜鉛を摂取しても、その亜鉛がきちんと頭部に届けられないと、健康な髪づくりは望めません。
摂取した亜鉛は、血液に乗って頭部へ運ばれます。
そのため、血行を良くすることが、髪の健康につながるのです。
方法としては、
- 生活習慣の見直し(ストレスや喫煙、過度の飲酒は、血行不良の原因)
- 頭皮マッサージ(入浴中など、血液の循環が良くなっているタイミングが良い)
などがあります。
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発毛剤を使う
M字ハゲの正体は、AGA(男性型脱毛症)である可能性が高いです。その場合、発毛剤の使用が効果的です。
厚生労働省が効果を認め、国内での製造・販売が承認されている発毛剤は二種類。
ミノキシジルとプロペシアです。
ミノキシジルは、頭皮の毛細血管を拡張し、髪を作るのに必要な栄養がきちんと行きわたるようにします。
プロペシアは、有効成分フィナステリドが、AGAの原因となる男性ホルモンDHTの生成を抑制する、というものです。
AGAスマクリでの薄毛治療
ミノキシジルとフィナステリドを処方しているのがAGAスマクリ。
毎月1〜2万円が相場のAGAクリニックの薄毛治療ですが、AGAスマクリでは月額4,980円 (税込)で「フィナステリド1.3mg」と「ミノキシジル5mg」を提供しております。診察代や送料もかかりません。
また、スマホ1つさえあればいつでもどこでも医師の診察・処方を受けられる、オンライン診療を導入。通院時間も不要で、全国どこに住んでいても処方可能です。
クリニックの店舗を多く持たないことで、不要な家賃や人件費などを抑えているため、月々4980円というかなりの安さでAGA治療に貢献しています。以下、処方費用の表になります。
また、今なんとAGAスマクリは、より多くの方にAGA治療を体験していただけますよう「初月無料」で発毛薬を処方しております。
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亜鉛は薬というより髪を作る「材料」
亜鉛でM字ハゲを改善できると断言はできません。
しかし、亜鉛は髪に大切な栄養なので、しっかり取るようにしましょう。
亜鉛は、髪を作る上で欠かせない重要な栄養素です。
しかし亜鉛の摂取によって、M字ハゲの進行を止めたり、M字ハゲを改善するということは一概にはいえません。
AGA(男性型脱毛症)の原因となるDHTを抑制する効果は、証明されているとは言いがたい状況だからです。
それでも、亜鉛が髪を作る「材料」であることは、まぎれもない事実です。
亜鉛の適量摂取で、健康な髪づくりをめざしましょう!
M字ハゲと亜鉛、効果はあるのか?そもそも関係があるのか?
その疑問に解決します。