監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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カークランド製ミノキシジルとは
育毛剤は髪の発育を促すものではありますが、直接頭皮につけるとなると薬剤の作用が気になるという方もいるのではないでしょうか。ということで今回は、育毛剤の元祖として注目を浴びているカークランド社製のミノキシジルについて紹介していきます。
ミノキシジルを5%配合した薄毛治療薬
「カークランド」というのは、世界で最も古いとされる育毛剤「ロゲイン」のジェネリック医薬品です。アメリカのカークランド社が開発したために、その名前が付いています。
カークランドの製品には、ミノキシジルという育毛成分が5%の割合で配合されています。
リアップとの違い
カークランドと同様に有名な育毛剤「リアップ」というものがあります。カークランドがアメリカ発の育毛剤であるのに対し、リアップは日本製です。また、もう一つの違いは、カークランドはジェネリック医薬品です。
ジェネリック医薬品というのは、新薬の特許が切れた段階で販売され、新薬と効果や作用、安全性などが同等とされる製品のこと。作用が同等でありながらも、後発の製品なので安価で購入できます。
▼リアップの効果と副作用についてはこちら▼
カークランド製ミノキシジルってどんな薬？
カークランド製のミノキシジルについて紹介していますが、実際にはどのような薬なのでしょうか。
ミノキシジルはAGA薄毛に効果あるの？
育毛剤に配合されることが多い「ミノキシジル」。もちろんカークランド製のミノキシジルにも配合されています。ミノキシジルは注目されている育毛成分ではありますが、AGAの薄毛には効果があるのでしょうか。
直接的な原因は対処できない
ミノキシジルは発毛を促す成分ではありますが、その作用としては毛母細胞を健康な状態にして、細胞分裂を活発化させること。頭頂部や前側の髪の育成に効果的です。ただ、あくまでも毛母細胞を活性化させるものなので、残念ながらAGA薄毛の根本的な解決にはなりません。
血管を拡張して育毛を促す
ミノキシジルを含む育毛剤を頭皮につけることで、血管を拡張させることが作用もあります。血管が広がることで栄養分が頭皮の細胞に届きやすくなり、育毛につながるのです。
効果を実感するまでの期間
カークランド製ミノキシジルを利用しても、本当に効果があるのか不安になることもありますよね。基本的にカークランド製のミノキシジルは毛母細胞に働きかけたり、血管を拡張することで育毛を促すので、すぐに効果が出るということは稀です。
早い人でも3〜4ヶ月ほど経ってようやく髪が増えたことを感じる程度です。
ミノキシジルを服用するには
ミノキシジルを体に取り入れるためには、外用薬を使用するか内服薬を服用する方法の2パターンがあります。内服薬と外用薬ではそれぞれ効果も異なってくるので注意が必要です。
そして内服薬というのは、服用して血中から育毛に働きかけるものです。直接的に作用させることができるので、一般的にはミノキシジル内服薬の方が外用薬よりも効果的とされています。
内服薬はより効率的に
内服薬は、ミノキシジルの配合された薬剤で、飲み込むことで体内に成分が巡って吸収され、発毛を促すことが可能です。血管から直接作用するので、外用薬をつけるよりもより短期間で効率的に発毛を促せるのがポイントです。
外用薬は初めての方に利用しやすい
外用薬は、そのまま頭皮につけることでミノキシジルを頭皮に浸透させて、育毛を促すもの。つけるだけで手軽ですし、スプレータイプになっているものが多いので、使いやすいのが魅力です。ただ、あくまでも毛母細胞に働きかけてやんわりと芝のものなので、内服薬ほどの効果は期待できません。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルは発毛に効果が期待できる成分ではありますが、副作用が出る場合もあります。カークランド製のミノキシジルのような外用薬で副作用が出る確率は8%ほどと高くはありませんが、注意が必要です。
初期脱毛
ミノキシジルの外用薬を使用して10日〜1ヶ月ほど経つと、初期脱毛が起こる場合があります。ヘアサイクルで休止期に入った毛が多い人ほど、症状は早く現れるようです。
多くの場合、1ヶ月も経てば症状は落ち着きますが、人によっては3ヶ月ほど続く場合も。見た目ではわからない場合がほとんどですが、気になるようであれば帽子をかぶったりウィッグを使ったりしてカバーすると良いでしょう。
肝機能への負担
ミノキシジル内服薬の場合、肝臓に負担をかけてしまうこともあります。ただ、これはミノキシジルだけではなくどんな薬でも起こりうること。ただ、起こる可能性はごく稀なので、さほど心配する必要はないでしょう。
▼ミノキシジルによる肝臓への影響はこちら▼
多毛症
多毛症というのは、髪だけではなく全身の毛が増え、毛深くなってしまうことです。発毛作用のあるミノキシジルは血管を通って全身をめぐるため、髪だけでなく全身の毛に作用するのです。体毛が多く悩んでいる人にとってはさらに大きな悩みの種となることもあります。
動悸や息切れ
ミノキシジルには血流をよくする作用があるため、過度に作用してしまうことで動悸や息切れが起こる場合があります。血流が良いのはいいことではありますが、過度な結構の促進は時として悪影響となるので、注意しなければなりません。体調が悪くなったら使用を注意して、医師に相談しましょう。
赤ら顔
こちらも血行が促進されることによって起こるものです。赤ら顔は色白の人ほどなりやすく、体の血管が肌の上から透けて見えます。これは血管が透けて見えるというだけで体が不調になるということではありませんが、見え方が気になると悩みの種となってしまいます。悩みの種となってしまいます。
むくみ
ミノキシジルの配合されたカークランド製品を使用することによって、むくみが起こる場合もあります。血流をよくする作用があるミノキシジルですが、血行不良で起こるむくみが症例として報告されているので、注意しなければなりません。
▼ミノキシジルによるむくみ対策はこちら▼
立ちくらみ
ミノキシジルには血圧を下げる作用があり、これによって立ちくらみが起こることもあります。血圧が下がっている時に急に立ったりすると立ちくらみが起こりやすくなるので、気をつけましょう。
他のAGA治療薬との違いは？
ミノキシジルを使用したカークランド製品は育毛に効果的なアイテムではありますが、他にもAGAの治療薬はあります。他の薬とはどのような違いがあるのでしょうか。
内服用ミノキシジル（ミノタブ）との違い
ミノキシジルを配合した内服薬に、「ミノタブ」というものがあります。外用薬であるカークランド製のミノキシジルとはどのような違いがあるのでしょうか。
血中から作用するのがミノタブ内服薬
内服薬は体内に直接取り込んで作用させるものであり、体内に入った成分は血中に入り込んで全身に運ばれます。そのため、外からピンポイントでつける外用薬とは違って、全身に作用する効果があるのです。
皮膚から直接働きかけるのが外用薬
一方の外用薬は、頭皮につけることによって、ピンポイントに髪や頭皮に作用させることができます。頭皮に散布したカークランドのミノキシジル成分は皮膚から直接吸収され、毛母細胞に働きかけることで髪の健やかな育成を補助してくれるのです。
プロペシアとの違い
プロペシアもミノタブと同じ内服薬です。ただ、こちらはミノタブやカークランドとは違い、主成分はミノキシジルではなくフィナステリドというもの。髪の育成への作用の仕方も異なります。
脱毛に働きかける酵素の働きを抑えるのがプロペシア
フィナステリドは、AGAの原因となる「ジヒドロテストステロン」という成分の増殖を抑える作用があります。毎日飲み続けることによって徐々に抜け毛が抑えられるようになってくるでしょう。ただ、ホルモンに作用するものなので個人差も出やすく、体質によってはあまり効果が見られないということもあります。
毛母細胞を増やして発毛を促すのがミノキシジル
ミノキシジルはフィナステリドとは異なり、毛母細胞に作用して発毛を促します。ヘアサイクルを司っている毛包に作用することでヘアサイクルを整えて、髪を抜けにくく発毛を促すことで、AGA薄毛を緩和するのです。
カークランド製ミノキシジルの購入方法
カークランド製ミノキシジルは、どこで手に入れればいいのでしょうか。ここからは具体的な入手方法について紹介していきます。
コストコが流通業者
カークランド製のミノキシジルは、輸入製品を多数扱っている「コストコ」のプライベートブランド。コストコにて販売されていますが、日本のコストコでは販売されていないので、注意が必要です。
手に入れるためには輸入品を購入するか現地・アメリカのコストコに行って購入するほかありません。ただ、輸入品は偽物も出回っているので、注意が必要です。アメリカに知人がいるならば送ってもらうのも良いでしょう。
基本は通信販売で購入可能
カークランド社のミノキシジルは、日本にいても通販で購入することはできます。ただ、通販サイトで販売されているものの中には類似品や偽造品もあるので、注意が必要です。やはり現地に行って購入するか、現地の人に送ってもらうのが確実でしょう。
ドラッグストアに売ってる？
基本的にカークランド社のミノキシジルは、日本国内での販売はありません。ドラッグストアだけではなくクリニックなどでの取り扱いもないので、手に入れるのであれば直接アメリカに渡って入手しましょう。
偽物に注意が必要
輸入品などの場合には、カークランド社のミノキシジルの類似品も出回っているので、注意が必要です。
通販で買うのはおすすめしない
基本的二カークランド社のミノキシジルはアメリカでのみ取り扱われているもので、日本では取り扱いがありません。格安で輸入品が販売されているサイトもありますが、中には偽物も多いので、通販で購入するのは危険です。
自分で見極めて判断することが大切
通販の場合には、内容などを本物のように記載して偽物が出回っている場合が多いので、注意が必要です。見た目も本物と遜色ないように加工されているものが多いので、要注意。きちんと自身の目で実物を確かめてから購入した方が良いでしょう。
カークランド製ミノキシジルについてのQ&A
カークランド社のミノキシジルは、どのように使用したら良いのでしょうか。ここからは、多く寄せられるミノキシジルについてのQ&Aを紹介していきます。
つけるタイミングは？
カークランド製のミノキシジルは医薬品なので、使い方には十分注意しましょう。まずつけるタイミングですが、基本的には朝晩2回、1mlずつの使用が基本です。1つのボトルが60ml入りなので、約30日間ほどで使い切ります。
頻度としては毎日必ず2回の使用が基準となるので、つけ忘れのないように注意しなければなりません。
どんな順番でつけるべき？
ミノキシジルは、つける順番も重要です。カークランド製のミノキシジルは、使用前の先発については問題ないとされています。洗髪をした後はしっかりと乾かして、その上で使用してください。
使用前の洗髪は良いのですが、使用後の洗髪は控えましょう。最低でも塗った後4時間ほどは髪を洗わないようにしてください。
効果はどれくらいで出る？
医薬品ではありますが、ミノキシジル製品を使ったからといって、すぐに効果が出るということは稀です。ヘアサイクルも関与してくるので、使用を始めてからだいたい2〜4ヶ月ほどで効果が出始めます。
ただ、1年経過してもなかなか効果が見られないようであれば、その後の効果の期待も薄いため、使用を注意してください。また、使用によって体に影響が生じた場合も、すぐに中断して、医師に相談しましょう。
AGAスマクリでの薄毛治療
ミノキシジルを医師処方のもと提供しているのがAGAスマクリ。
毎月1〜２万円が相場のAGAクリニックの薄毛治療ですが、AGAスマクリでは月額4,980円 (税込)で「フィナステリド1.3mg」と「ミノキシジル5mg」を提供。診察代や送料もかかりません。
また、スマホ1つさえあればいつでもどこでも医師の診察・処方を受けられる、オンライン診療を導入。通院時間も不要で、全国どこに住んでいても処方可能です。
クリニックの店舗を多く持たないことで、不要な家賃や人件費などを抑えているため、月々4980円というかなりの安さでAGA治療に貢献しています。以下、処方費用の表になります。
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まとめ
今回は、カークランド製のミノキシジルについて紹介してきました。ミノキシジルは毛母細胞に働きかけることで、発毛を促すことが作用のある成分です。カークランド製の市販育毛剤も人気ではありますが、AGAスマクリでもミノキシジルを使用したAGA治療を行っています。
まずは自分の頭皮の状態を知った上で、自分に合う対策をしていきましょう。
