プロペシアが血圧に及ぼす影響は?他の治療薬との併用は問題ない?

プロペシアが血圧に及ぼす影響は?他の治療薬との併用は問題ない?

AGA治療薬プロペシアは男性ホルモンに働きかけるお薬です。

プロペシアは内服薬なので全身にはどんな影響があるのか気になりますよね。

今回は、プロペシアが血圧などの全身状態に及ぼす影響や、他のお薬との併用はできるのか、などについて詳しく解説していきます。

この記事の要約
  • プロペシアは血圧に影響するお薬ではありません
  • プロペシアと他のAGA治療薬を併用する場合は医師に相談しましょう
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プロペシアの服用は高血圧や低血圧の人でも問題ない?

プロペシアは男性ホルモンであるテストステロンが、さらに強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変化する際に必要な5αリダクターゼⅡ型という酵素を阻害するお薬です。

ジヒドロテストステロンは強力な男性ホルモンなので、より男性的な体を作るのに必要なホルモンです。

主に胎児期の男性生殖器の形成や、第1次性徴や第2次性徴に必要なホルモンですが、体毛を増やしたり、頭髪が薄くなる、ニキビや前立腺肥大などにも影響を及ぼします。

プロペシアは直接循環器系に影響を及ぼすお薬ではありませんので、高血圧や低血圧の方の服用も可能です。

高血圧や低血圧の人に対する効果には問題ない

高血圧

高血圧や低血圧の原因として、自律神経により血管が収縮したり拡張することによって起こる変動、腎疾患、心疾患、糖尿病、肥満、生活習慣などがあげられますが、プロペシアは男性ホルモンに作用するお薬ですので、直接血圧には作用しません

高血圧や低血圧の方が服用されても、プロペシアの効果には問題ありません

服用前に医師に相談することが大切

医師に相談

プロペシアは男性ホルモンに作用するお薬なので、前立腺肥大など直接的な男性ホルモンによる疾患をお持ちの方には影響があります

AGAだから、個人輸入代行サイトで安価な薬を見つけたから、などの理由で自己判断での服用はせず、医師に相談の上、服用するようにしましょう。

▼プロペシアの個人輸入の危険性はこちら▼

プロペシアにの個人輸入の危険性について解説

プロペシアの服用は血圧に対して影響を及ぼさない

プロペシアの服用は血圧に対して影響を及ぼさない

プロペシアというお薬自体は血圧に影響することはありません。

AGAを発症するには、生活習慣やストレス、睡眠不足や遺伝などのさまざまな要因が合わさって発症することがありますので、そのために血圧が上がることは考えられます。

プロペシア自体は血圧に作用することはありませんが、AGA治療の際に併せて服用することが多い発毛剤は血圧に影響を及ぼしますので注意が必要です。

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血圧症の人がAGA治療をする際に押さえておくこと

高血圧や低血圧の方がAGA治療をする際には注意すべきポイントがあります。

プロペシアなどの男性ホルモンに作用するお薬には血圧への影響はありませんが、効果的な治療として発毛剤を併用する場合には、血圧に影響する薬剤があります

プロペシアと他の治療薬を併用する際は注意

注意

プロペシアは、テストステロンがさらに強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変化する際に必要な5αリダクターゼⅡ型という酵素を阻害するお薬です。

ジヒドロテストステロンは成長期にある毛髪のヘアサイクルを乱すので、抜け毛が増加し、AGAが進行していきます。

ジヒドロテストステロンが増加しないようにするプロペシアを服用し、抜け毛が減少するのと同時に、発毛薬を服用することが効果的な治療になります。

ただし、発毛剤は血圧に影響するお薬ですので、血圧症の方が服用するには注意が必要です。

AGA治療薬の中には血圧に影響を及ぼすものがある

 

AGAは主に、抜け毛を防ぐお薬と、発毛させるお薬を服用して治療していきます。

頭髪は毛母細胞から発生した毛根が、毛髪として成長していきます。

毛根から発生した毛髪は、成長期に2~6年伸び続け、成長が遅くなる退行期、成長が止まる休止期を経て、脱毛していきます。

これら一連の流れをヘアサイクル(毛周期)といいます。

AGAでは、この成長期が半年から1年に短くなることで、十分に毛が成長せず、細いままで抜けていき、ヘアサイクルが乱れてきます。

プロペシアは男性ホルモンに作用し、抜け毛を防ぐことでヘアサイクルを正常化します。

ヘアサイクルが正常になっていくことで、成長期にある毛髪が十分に成長し太く健康な毛髪になりますが、発毛する効果はありません。

発毛するためには併せて発毛薬を使用することで、新たに毛根から毛髪が発生し、毛量が増えていきます。

発毛剤のミノキシジルは、もともとは血圧降下剤としてアメリカで開発されました。

血管拡張し、血流が良くなることで、副作用として発毛効果があったため、現在は発毛剤として販売されていますが、血圧低下作用があります。

プロペシアの中には偽物品もある

プロペシアの中には偽物品もある

AGAは保険適応されていない病気なので、AGAの治療は自費診療になります。

クリニックによっては高額な場合がありますので、安価なものを探しているうちに、海外製のお薬を販売している個人輸入サイトを見つけた方もおられるのではないでしょうか。

確かに、箱や薬の形状は本物のように見えるものが多いですが、個人輸入したお薬は偽造品が多く含まれています

日本で認可されているプロペシアと、プロペシアのジェネリックはフィナステリドだけです。

個人輸入サイトで、プロペシアのジェネリックとして出品されているフィンカーやフィナロ、フィンペシアなどは日本では認可されていませんし、そもそもジェネリックではなく、模倣品の場合がありますのでご注意ください。

プロペシアの偽物品が血圧に影響するリスク

個人輸入サイトで購入したお薬は、プロペシアに限らず偽造品が含まれていることがあります。

海外、特に東南アジアや中東で製造されたお薬は、日本と違って、衛生面での問題があったり、有効成分が規定量含まれていないなどの可能性があります。

製薬会社できちんと製造されていても、物流途中で偽造品にすり替えられることもあります。

偽造品には、何が含まれているのかわからないため、血圧だけに限らず、他の重篤な健康被害を招く恐れがあります。

安全面の保証がない

安全面の保証がない

個人輸入サイトによっては、第3者機関での成分確認を行っている場合や、正規品であるという保証書、追跡調査などを行っているところもあるようですが、信用するかしないかは個人の判断になります。

万が一、保証書がついていたとしても、副作用や他の健康被害を受けた場合、個人輸入でのお薬であれば、日本での「副作用救済制度」を使うことができません。

「副作用救済制度」とは、お薬を使用した時に重篤な副作用が発生した場合、国から補償されるという制度ですが、未承認薬や個人輸入薬には適応されません。

予期せぬ副作用を招くこともある

予期せぬ副作用を招くこともある

プロペシアのジェネリックとして個人輸入で購入され、もし偽造品であった場合は、内容物や成分が何であるか不明です。

プロペシアの副作用とは考えられない予期せぬ症状が出ることも考えられますし、症状に対して医師の診察を受けても、どういった成分が含まれている薬剤なのかなど、原因を突き止め、治療するには時間がかかります

プロペシアのジェネリックを服用するのは血圧に影響がない?

プロペシアのジェネリックとして日本で承認されているのは、フィナステリドだけです。

有効成分がプロペシアと同じフィナステリドなので、男性ホルモンに作用し、抜け毛を防ぐという効果や、性機能不全、肝機能障害などの副作用は大きく違いがありません。

プロペシアのジェネリックが血圧に影響する報告はない

報告はない

フィナステリドはプロペシアと同じく、男性ホルモンに作用するお薬なので、血圧などの循環器系に作用することはありません。

AGAの原因としてあげられる生活習慣や睡眠不足、ストレスや遺伝などで血圧が変動することは考えられますが、添付文書にはフィナステリド自体が循環器系に影響するといった報告はありません。

プロペシアのジェネリックとは

ジェネリック

日本国内ではプロペシアのジェネリックとして承認されているのは、フィナステリドのみです。

ほぼ日本国内の製薬会社で製造されていますが、海外製ではファイザー社のものがあります。

個人輸入サイトでみられるものは、フィンカーやフィナロ、フィンペシアなどがありますが、ジェネリックとして認められていないものや、模倣品のものもあり注意が必要です。

プロペシア服用時の注意点

プロペシアを服用する際には注意すべき点がいくつかあります。

プロペシアは1日1回、決まった時間に水かぬるま湯で服用するのが基本的な服用方法です。

服用開始後、性機能不全や勃起不全、倦怠感や黄疸などの肝機能障害、湿疹、かゆみなどの副作用が出現したらすぐに医師に相談するようにしましょう。

その他にもいくつか注意する点について解説していきます。

他の治療薬との併用で血圧に異常が出たら服用を止める

服用を止める

AGAの治療には、プロペシア以外のお薬も使われる場合があります。

プロペシアで抜け毛を減らし、毛剤としてミノキシジルを使用する場合です。

ミノキシジルは、血圧降下剤として開発され、その副作用に発毛効果があったという経緯から、現在は発毛剤として使用されています。

そのため、発毛剤としての効果の副作用に血圧降下作用がありますし、他の臓器にも影響する可能性がありますので、服用の際は必ず医師の診察を受けるようにしてください。

長期的な継続が必要

長期的な継続が必要

プロペシアの効果が表れてくるのは、個人差がありますが、3ヵ月から6か月といわれています。

ヘアサイクルが正常に近づき、通常2~6年といわれる頭髪の成長期を取り戻すには、効果が表れた時点でやめるのではなく、継続することが必要です。

女性や子どもが触れるのは禁忌

女性

プロペシアは男性ホルモンに作用するお薬ですので、女性への投与は禁止です。

特に妊産婦の場合は、胎児が男性であった場合に生殖器に影響を及ぼす恐れがあります。

小児への安全性や有効性も確立していないので、小児も服用することはできません。

錠剤自体はコーティングされていますが、もし割れたり破損していた場合、女性や小児は触れないようにしましょう。

プロペシアはミノキシジルとの併用がおすすめ

プロペシアはミノキシジルとの併用がおすすめ

プロペシアで抜け毛を防ぐことができれば、発毛剤のミノキシジルを併用することで、効果的なAGA治療ができます。

ただし、ミノキシジルの日本国内での承認は塗り薬のみです。

ミノキシジルタブレットという錠剤は、海外では承認されていますが、日本では未承認です。

血圧など循環器系の副作用が出る場合がありますので、必ず医師の診察を受け、信頼できるクリニックでの処方をお勧めします。

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プロペシアは血圧に影響を与えない!治療薬の併用は医師に相談してから

AGA治療薬のプロペシアは、男性ホルモンに作用し、抜け毛を防ぎ、ヘアサイクルを正常にするお薬です。

発毛剤を併用する場合は、発毛剤の副作用に血圧低下などがありますが、プロペシア自体は血圧に影響を与えることはありません

抜け毛を防ぎ、発毛を促すお薬を併用する際は、自己判断で服用せず、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。