意外と多くの女性が悩んでいる「髪の毛のうねり」。なぜ髪の毛のうねりは引き起されるのでしょうか？
今回はその原因と対策・改善方法をまとめました。ぜひ参考にして自分にあった対策方法を見つけてくださいね。
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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髪の毛のうねり、今すぐなんとかしたい…！
うねりで髪がまとまらない。サラサラストレートだった髪質が昔と変わってしまった。
そんな髪の毛のうねりに関する悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
髪の毛は見た目の印象を左右するので、女性にとっては大きな悩みのひとつ。
では、髪の毛のうねりはどうして起こるのでしょうか？
そこで、ここでは髪の毛がうねる原因と、対策・改善方法をご紹介していきます。毎日のヘアケアにぜひ取り入れてみてくださいね。
髪の毛のうねりを引き起こすメカニズム
うねりの原因を知る前に、どうしたら髪がうねってしまうのか、髪の毛のメカニズムを解説していきましょう。
1本の髪の毛は大きく分けると、外側からキューティクル、コルテックス、メデュラの3つの層からできています。
その中でも髪の毛のうねりは髪質を形成する役割を担っているタンパク質で構成されたコルテックスの構造に関係しているのです。
コルテックスを守っているキューティクルが何らかの要因で剥がれると、内部のタンパク質が流れ出てしまいます。
そうすると、ダメージホールという隙間ができてしまいスポンジ状態に。
この状態になってしまうと、コルテックスの密度が変わってしまい、バランスが崩れてまっすぐな髪の毛を保つことができなくなりくせ毛になるといわれています。
つまり、髪の毛のうねりは、生まれつきのくせ毛や、頭皮環境の変化、加齢の影響などで、コルテックスのバランスがくずれて偏ってしまうことで引き起こされるのです。
ちなみに 加齢によるうねりについては、後半で詳しくご説明していきますね。
髪の毛のうねりの原因はこの3つにあった
ここまで、髪の毛がうねる構造について説明してきました。
それでは、どういった原因で髪の毛のうねりは起こるのでしょうか。
主な原因はこの3つにあります。
- ①遺伝
- ②毛穴の歪み
- ③髪のダメージ
それぞれの原因と対策・改善方法をを詳しく見ていきましょう。
髪の毛のうねりの原因と対策＆改善法①： 遺伝
原因
両親がくせ毛の場合、遺伝によってくせ毛が受け継がれます。生まれつきくせ毛によるうねりは先天的な髪質。
直毛の毛根部は真っ直ぐなのに対し、くせ毛の毛根部は湾曲していたり、ねじれていたりします。このためうねりが生じやすい状態なのです。
対策＆改善法
くせ毛によるうねりはその人が持つ髪質なので、髪質自体を改善するのは難しいといえます。しかしながら、ヘアケアの方法を見直すことで対策できるのです。
例えばくせ毛用のシャンプー。くせ毛用のシャンプーにより、水分バランスが整えられて頭皮環境が改善され、うねりを抑えることができます。
またドライヤーの使い方次第でも、うねりが落ち着くことも。
根元から毛先へ向けてドライヤーの風を当て、髪の根元から手ぐしで髪を毛先の方へ引っ張るように乾かすと、うねりを抑えることができます。
さらにスタイリングする際は、ヘアアイロンやコテを活用するとよいでしょう。
それでもくせが強いと感じる方は、縮毛矯正やストレートパーマなどに頼るのもひとつの手です。
髪の毛のうねりの原因と対策＆改善法②： 毛穴の歪み
原因
もともと円形だった毛穴の形は、 毛穴の汚れや老化による頭皮のたるみなどで、楕円形やいびつな形にゆがんできてしまいます。
毛穴がゆがんでくると、うねりのある髪の毛が生えてきてしまうのです。
さらに血行不良や紫外線、ストレス、シャンプーの洗い残しやヘアケア剤の付着なども頭皮の毛穴ゆがみを進行させる原因となります。
対策＆改善法
毛穴のゆがみには、頭皮クレンジングや頭皮マッサージがおすすめ！毛穴の皮脂汚れを落とし刺激することで、髪の生え方も違ってくるのです。
頭皮クレンジングは、頭皮用のクレンジングシャンプーを使うと、頭皮の角質や汚れ、毛穴に溜まりがちな老廃物などをしっかり落とすことができます。
クレンジングで頭皮の汚れを落としたあとは、頭皮マッサージを。
頭全体を指の腹で軽く指圧しながら、揉みほぐすように全体をマッサージしてください。頭皮のコリやむくみ解消などにも効果的です。
また首や肩などのマッサージも一緒に行うと、リンパの流れが良くなり頭皮環境を整えることができます。
髪の毛のうねりの原因と対策＆改善法③： 髪のダメージ
原因
紫外線や乾燥、カラーリングなどによる髪のダメージも、髪の毛のうねりの原因に。
髪がダメージを受けると、表面のキューティクルがはがれ、髪の毛を構成する水分やたんぱく質のバランスが崩れてしまいます。
その結果、髪の毛が水分を吸収して膨張し、髪の毛のうねりとなって現れるのです。
特に雨の日は必要以上に水分が入り込み、さらにうねりが発生して大変なことに。これは解決したいですよね。
対策＆改善法
傷んでしまった髪には、ダメージケアをおこなうことで、髪の毛のうねりを抑えます。
まずは、日頃から丁寧なブラッシング、シャンプーを心がけることが大切。
そして保湿効果の高いトリートメントやヘアオイルでしっかり補修し、キューティクルを整えてあげましょう。
また髪の表面が濡れていると、キューティクルがはがれやすいので、シャンプーのあとはトリートメントなどを付けて根元からしっかり乾かしてくださいね。
ただし、ドライヤーのかけ過ぎはダメージにつながるので注意が必要です。
髪の毛のうねりは加齢と関係ある？
加齢で進む髪のうねり
実は、頭皮にも老化はあります。加齢とともに頭皮はたるみ、硬くなっていくのです。
つまり、頭皮がたるむと毛穴はゆがみ、髪の毛のうねりを引き起こしてしまう原因に。
さらに年齢を重ねると皮脂分泌が低下し、髪のバリア機能が落ちることで水分バランスが乱れやすくなり、その結果、過剰に水分を吸収して髪の毛のうねりを加速させることになってしまいます。
加齢とともに髪の毛のうねりは進んでしまうんですね…。
対策方法
加齢による髪の毛のうねりは、適切なエイジングケアで防ぎましょう。
まずシャンプーは、シリコン系のものを避け、スカルプケアできるシャンプーや頭皮にやさしいアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
また、水分や栄養が失われた箇所をトリートメントやヘアオイルなどで補修しながら、頭皮マッサージを行うのも効果的。
頭皮にハリを与え、コリをほぐしてくれます。
また、洗い流さないトリートメントやオイルなどで髪の毛をコーティングすると、外部から髪の毛に水分が入ってくるのを防ぐことができますよ。
適切なケアをしてうねりのないキレイな髪を目指そう！
髪の毛のうねりはどうしても起こってしまうもの。
しかし、今回ご紹介した髪の毛のうねりの原因と対策・改善方法のように、毎日のヘアケアでうねりを改善することはできます。
うねりの原因を把握し、しっかりと原因に合った適切なケアを行って、うねりのないキレイな髪を目指しましょう！
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