男性なら一度は憧れたことがあるであろう、「おしゃれヒゲ」
メンズの髭脱毛が流行る中、
と疑問に思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
結論、髭への育毛剤の使用は禁止されていますが、その代わり、ミクロゲンパスタという髭を伸ばす目的の薬はあります。
育毛剤の禁止の理由や髭を伸ばす薬について詳しく解説していきますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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髭は育毛剤で伸ばすことができるのか
結論から言うと、髭は育毛剤で伸ばすことができません。
なぜなら育毛剤は毛髪を育てることを目的とした商品になるからです。
髭は毛髪ではなく、有効性が認められている訳でもありません。
育毛剤は髭を伸ばすこと想定して作られていない
育毛剤は髪を伸ばすことを目的にして制作されています。そのうえ育毛剤は、医薬品・医薬部外品・化粧品などに分類されています。
なので医薬品として定められた育毛剤を、決して毛髪・頭皮以外の部位に使用しないでください。
医薬部外品・化粧品も同様のことが言えますが、医薬品となれば人体への効力が強いため、故意に毛髪・頭皮以外の部位に使用すると想定外の副作用を招く恐れがあるのです。
医薬部外品・化粧品であれば、多少別の部位についても問題はないようには製造されています。
しかし万が一のリスクのため、顎・口周りに医薬部外品・化粧品がついた場合でも、大量の水で洗い流すようにしましょう。
育毛剤は髪を育む目的
育毛剤はそもそも、髪を育む目的に使用されます。
含有成分によって効力が異なり、医薬品となれば国に効力が認められているほど。
その分つよい副作用がもたらされます。
髪と相関する髭であっても、素人の判断で無暗な行動はとるべきではないので注意が必要です。
育毛剤の他に発毛剤というものが存在します。この発毛剤も同様に、髭に対しアプローチする役割で制作されていません。
発毛剤の方がとくに医薬品に該当する薬剤が多いため、繰り返しますが髭に育毛剤・発毛剤は使用しないでください。
なお養毛剤は育毛剤のことです。
髭に育毛剤を使うとどんな効果があるのか
髭に毛髪用の育毛剤を使うと、どんな効果があるのでしょうか？
薬剤によっては副作用が及ぶ危険性
大げさかもしれませんが、薬剤によっては副作用が及ぶ危険性があります。
そもそも育毛剤の副作用というのが、かゆみ・皮膚炎など。医薬品に関しては初期脱毛やかぶれなどの副作用があります。
これらのリスクと引き換えに、毛髪用の育毛剤を使用することは危険があります。医学的には確かに髭の育毛に期待はされているのですが、後々の副作用が懸念されるのです。なので記事冒頭からも注意喚起をしています。
▼育毛剤の副作用について詳しくはこちら▼
メーカー・製品によって異なる
メーカー・製品によっては、髭に育毛剤が付いても問題はない…と述べるところもあります。
ただしこの話は知恵袋の回答であり、具体的なメーカー・製品、薬効分類、肝心の回答者の身分が明らかにはなっていません。
一概に言えることではありませんが、基本的には髭への育毛剤使用はメーカー非推奨です。
個人的なことや専門情報を知りたい場合は、AGA専門医やかかりつけ医に相談してください。
髭を伸ばす薬はあるのか
さて、それでは髭を伸ばす薬はあるのでしょうか？
答えとしては「髭を伸ばす目的の薬はある」です。
髭の成長を促す効果が国に認められており、製品名は”ミクロゲン・パスタ（以下ミクロゲンパスタと称する）”というもの。
医薬品であるミクロゲンパスタこそが、いわば髭を伸ばすための薬という訳です。そしてミクロゲンパスタの含有成分が「メチルテストステロン」「プロピオン酸テストステロン」となり、すでに髭の生えている人にも、濃い髭の成長に役立ちます。
ミクロゲンパスタの含有成分について
出典：http://www.nabeshirt.com/microgen/kouka.html
ミクロゲンパスタの含有成分である「メチルテストステロン」「プロピオン酸テストステロン」は国内において、”1g中”以下の容量と決められています。
- 「メチルテストステロン」：10mg
- 「プロピオン酸テストステロン」：5mg
メチルテストステロンは精力剤などにも含まれる成分であり、テストテロン配合薬とも呼ばれています。
このテストステロンが配合されているということにより、公式のスポーツ大会では”ドーピング剤”として検知してしまうので、関係者の人は取り扱い要注意です。
髭用育毛剤（化粧品）＝ブラックポムトン
引用：https://store.shopping.yahoo.co.jp/siamfood/blk003.html
ミクロゲンパスタ以外の”髭を伸ばす・濃い髭の成長”に貢献してくれるのが「ブラックポムトン」です。
こちらはローションタイプやクリームタイプなどが製造されており、基本的には海外製品のみになります。
成分は「ナツメグオイル・グリーンティーオイル・蝶豆・セサミオイル」などが含まれており、基本的にすべて天然由来成分になります。タイ産のヘアケア商品になり、中にはゴマ油やココヤシ油が含まれた製品もあります。
薬効分類は化粧品に該当するため、基本的には副作用が懸念されるものではありません。薬用育毛剤などが身体に合わない人にはおすすめのものです。
▼ブラックポムトンの効果について詳しくはこちら▼
ミクロゲンパスタの用途・副作用など
ミクロゲンパスタの用途・副作用について深堀して説明します。
男女両性の無毛症・貧毛症への発毛促進と育毛
ミクロゲンパスタは第一類医薬品に該当し、男性ホルモンを主成分とした外用薬となります。
その用途は「男女両性の無毛症・貧毛症への発毛促進と育毛」となります。
この発毛促進によって髭を伸ばす手助けになります。その他、すね毛や胴体の毛などの体毛の発毛促進も効果が期待できるのです。また、既存の体毛も濃くなる可能性があります。
用法・用量
髭を伸ばしたい場合も同様に、1回につき0.1g～0.3gを伸ばして広げるように塗布します。
なお使い過ぎることがないように注意が必要です。
保管方法は、直射日光をさけて湿気の少ない涼しい所に密栓保管してください。
副作用・禁忌
ミクロゲンパスタは第一類医薬品に該当するため、強い副作用が懸念されます。
副作用は「発疹・発赤・水疱」に加えて「はれやかぶれ・かゆみ・にきび」などが挙げられます。
女性の場合は、月経異常や声の変化が診られた際は薬の使用を即中断してください。ミクロゲンパスタは男性化が促進されるため、似たような症状を感じた時はかかりつけ医に必ず相談してください。なお、ミクロゲンパスタの禁忌は以下の点になります。
- 妊婦・授乳中・妊活・妊娠している可能性のある方の使用
- 15才未満の使用
- 排尿困難をともなう前立腺肥大のある方の使用
- 円形脱毛症の方の使用
- 睡眠時無呼吸症候群の方の使用
髭用育毛剤の用途・副作用など
髭育毛剤は第一類医薬品である「ミクロゲンパスタ」以外にも、「ブラックポムトン」「ビアードエンハンサーセラム・7%ミョクシル」「Beard Growth Spray®」「髭レーベン（販売終了）」などの商品があります。
現在販売終了された「髭レーベン」は医薬部外品でしたが、現在はどこの販売ショップでも売られていません。その他の「ブラックポムトン」「ビアードエンハンサーセラム・7%ミョクシル」「Beard Growth Spray®」は医薬品ではありません。
これら髭用育毛剤はミクロゲンパスタほどの効力はなく、販売先に薬効分類が記載されていはいません。基本的に化粧品ではあると思いますが、髭用育毛剤の副作用・禁忌などを説明します。
髭の育毛を目的
髭用育毛剤の目的は、髭を生やすことを目的としたものになります。
主に化粧品となるため、髭育毛効果は期待できませんが、髭の育ち・濃い髭の成長を助けてくれます。
髭の育毛剤は基本的に男性用。女性が髭を生やしたいと願う人は少ないですし、ジェンダー施術の際は植毛手術やホルモン剤によって髭を生やします。
髭の育毛剤は数千円ほどで販売されており、基本的にはネットショッピングでの購入となります。ドラックストアでは中々目にする機会も少ないかもしれません。
用法・用量
用法・容量は各商品製造メーカーによって異なります。
共通しているのは、髭・口周りに溶液を2～3回ほど塗布すること。
これを1日1回以上毎日続け、長期的に髭を生やす助けをします。
副作用・禁忌
今回紹介した「ブラックポムトン」「ビアードエンハンサーセラム・7%ミョクシル」「Beard Growth Spray®」は、副作用の報告はありません。
ただし、何かしらの問題があった場合は即使用を中止してください。そしてかかりつけ医や皮膚科・内科の医師に相談してください。たとえ化粧品や天然由来の成分を使用していても、人によってはアレルギー反応が起きる可能性もありうるのです。
なお、使用禁止としては「肌に傷や炎症がある場合は使用を控えること」になります。併用禁忌はありませんが、現在なにかしらの医薬品などを使用している人は、医師と相談の上しようを検討してください。
髭を伸ばす方法
髭を伸ばすことで、いつもよりダンディな印象を与えることができます。
そのためには、今よりも髭を伸ばしたいと思うもの。続いては髭を伸ばす方法を具体的に説明します。
ミクロゲンパスタや髭専用育毛剤の使用検討
結論としてミクロゲンパスタの使用を検討してください。
第一類医薬品を強く推奨することは、何人もできません。しかし、他の髭用育毛剤よりも確かな効果が得られるため、期待に沿った髭に仕上げることもできます。
ミクロゲンパスタの使用には、必ず医師・薬剤師の面談が必要になります。
個人輸入代行でも手に入れることができますが、万が一の副作用時の対処法は素人には手が打ちにくいです。加えて保障もないので、必ず医師に相談のうえ検討してください。
ミクロゲンパスタによる副作用を懸念する人は、他の髭用育毛剤の使用を検討してください。ミクロゲンパスタと違って医薬部外品・化粧品の方が、比較的副作用のリスクは低め。
もちろんリスクがゼロという訳ではありませんが、髭を生やす助けとなります。
強度の筋トレ・規則正しい生活
薬剤の使用以外の方法でも、髭を伸ばすためのアプローチはできます。例えば強度の筋トレ。
男性ホルモンである「アンドロゲン・テストステロン」などの分泌させていくことで、体毛の増加・筋力増加が期待できます。
その他、規則正しい生活・バランスの良い食事も大切。栄養を十分に摂って必要な睡眠時間を確保しましょう。ただし、こういった具体的な髭を生やすためのアプローチは限度があります。
人は遺伝による影響によっても、身体機能などに個人差があります。なので、男性ホルモンの注射をするのも、合理的な判断にはなります。ただ、医療関係のアプローチをするなら、必ず医師に相談することが重要なのです。
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付け髭をしてみる
髭を生やす方法以外で、最も手っ取り早いのが付け髭をすること。さすがに植毛手術とまではできずとも、付け髭なら即日で髭フェイスになることができます。
それに髭脱毛をした人でも、付け髭であれば髭スタイルを作ることができます。付け髭と言っても、パーティーグッズのようなものから、1本1本がリアルなものまでピンキリ。
髭を生やすアプローチをする前に、まずは自分に似合うか？似合う形は？といったお試しでつけてみるのもおすすめです。
髭を伸ばすならミクロゲンパスタがおすすめ
髭用の育毛剤は、2022年の現在でも商品が少ないのが現状です。ただし、第一類医薬品のミクロゲンパスタであれば、確かな効果が認められているため、検討の余地は誰にでもあるといえます。
その他の髭用育毛剤は、リスクが低い分きたいされる効果も薄め。
金銭的・時間的に余裕がある人は、試しに使用してみるのもいいかもしれません。
なお、髭の伸びは遺伝による影響や個人差があるので、無理に伸ばそうとリスクを冒さないように注意しましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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