ミノタブ（ミノキシジルタブレット）＋筋トレは良くない？服用後の筋肉や激しい運動ついて解説

ミノキシブルタブレットは発毛を促進してくれるAGA治療薬です。
ミノタブは発毛に強い効果を発揮する素晴らしい効果がありますが、循環器系に影響を及ぼす可能性があることはご存知でしょうか？

筋トレや運動をしたいという方にとっては、循環器系への副作用があると筋トレをしても大丈夫なのか、と不安になる方もいるでしょう。

また、「筋トレをすると抜け毛が増える」という噂を耳にしたことがあるかもしれません。

そこで、この記事ではミノタブを服用しながら筋トレを行ってもよいのか、使用の際はどのような点に注意が必要なのかを中心に解説していきます。

筋トレや薄毛に大切な食生活などについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の要約

ミノタブ＋筋トレは薄毛に問題ない

適度な運動は健康にも髪にも良い

筋トレ直後に服用はしない

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監修医師

成田亜希子医師

成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。

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ミノタブ(ミノキシジルタブレット)とは

ミノキシジルタブレットはミノキシジルを主成分とする発毛促進効果のあるAGA治療薬です。
まず、ミノキシジルタブレットとはどのような薬なのかを確認しましょう。

ミノキシジルの種類

ミノキシジルは血管拡張作用があります。
血管の拡張により、髪の毛の成長に必要な酸素や栄養の取り込みを増加させ、発毛・育毛を促します。

ミノキシジルの服用には主に頭皮に塗るタイプの外用薬と飲むことにより体内から作用する内用薬に加えて、注射により頭皮に直接薬剤を処方する方法があります。

外用薬

ミノキシジルの外用薬は頭皮に塗布して使用します。
有効成分が頭皮に浸透して毛根まで届きます。
また、外用薬は「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017版」においても推奨されている治療法です。

内服薬

内服薬は経口で摂取する分、体内から作用し外用薬よりも高い効果が得られます。
また、ムラなく頭皮全体に効果が行き渡るのも内服薬の利点です。
タブレットタイプになっているものを特にミノキシジルタブレット（ミノタブ）呼びます。

▼ミノタブの正しい飲み方はこちら▼

ミノタブ（ミノキシジルタブレット）の用法・用量は？

注射薬

注射薬は、効果を出したい部位に対してピンポイントに効果を発揮することができます。
また、外用薬や内用薬との併用も可能とされています。

外用薬との違い

先ほどお話ししたように、内用薬は体内から作用する分強い育毛効果を発揮します。
しかし、内服薬は循環器系の症状が強く出ることや、国内において臨床試験が十分に行われていないため、外用薬と違って国からは認可されていないということは知っておきましょう。

ミノタブ（ミノキシジルタブレット）を服用＋筋トレは良くない？

筋トレをするとハゲるという噂を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか？
結論から言うと、筋トレが直接的に抜け毛に繋がる可能性は低いです。
その理由や、ミノタブとの併用についてみてきます。

AGAの人が筋トレすると薄毛になる？

みなさんは「筋トレをすると男性ホルモンが増えて、AGAが進行する」というイメージはないですか？
筋トレにより男性ホルモン（テストステロン）が増加することは本当ですが、抜け毛に繋がるというのは間違いです。
抜け毛にはジヒドロテストステロン（DHT）が関係しており、筋トレにより直接DHTが増加するわけではありません。

ミノタブ（ミノキシジルタブレット）を服用後の筋肉の変化

ミノタブを服用することで筋肉にはどのような反応があるのでしょう。
結果は、「併用しても筋肉にはとくに影響はありません。」

ミノキシジルには血管平滑筋という血管を収縮させる筋肉に作用することで、血管を拡張させる効果があります。

ミノタブ（ミノキシジルタブレット）＋筋トレに問題はない！

ミノキシジルと同様、ミノタブを飲むと血管は収縮しますが、だからといって筋トレをすることで頭皮への血流量が落ちるということは報告されていません。
また、血管を収縮させる血管平滑筋と筋トレなどで使用する筋肉は違う筋肉なのでミノタブによる効果を受けることもありません。
したがって、ミノタブと筋トレを併用することは問題はないといっていいでしょう。

ミノタブ（ミノキシジルタブレット）＋激しい運動はどうなのか

ミノタブと筋トレに影響がないことを確認しました。
それでは、激しい運動の場合はどうでしょうか？

ミノキシジルと同様、ミノタブには血管を拡張させる作用があります。
これにより、心臓から送り出される血液量は増加し、戻ってくる血液量は大きく変化しないためアンバランスが起こります。
この血液循環量のアンバランスは心臓への負荷を増加させます。
また、血管拡張作用に加えて運動により血管がさらに拡張すれば、めまいや動機などの症状が増加することも考えられるため、ミノタブ服用後の激しい運動は控えましょう。

ミノタブ（ミノキシジルタブレット）に効果的な運動

AGAには適度な有酸素運動が効果的です。
また、ミノタブの副作用を考慮すると、適度な運動はリスク管理の面からも有効であるといえます。

まず、適度な運動で得られる一つ目の効果として、血管を拡張することです。
血流量が増えることで育毛効果の改善も期待できます。

二つ目は汗をかくことで、AGAの原因になるDHTの排出を行えることです。
ストレスの発散ができるというのもホルモンバランスを整えて、AGA改善につながるため、運動の三つ目の効果となります。

適度な運動はAGA改善の作用があるだけでなく、ミノタブとも相性がいいので効果的に行えるでしょう。

▼DHTの抑制方法についてはこちら▼

DHT(ジヒドロテストステロン)の抑制方法を徹底解説

ミノタブ（ミノキシジルタブレット）には顔が変わるほどの副作用も

ミノタブの効果について説明してきました。
ここでは副作用の解説をしていきます。

ミノタブによる副作用は眼の腫れ、胸痛、動悸息切れ、不整脈、呼吸不全、狭心症などがあります。

むくみの原因は動脈と静脈での血液循環量のアンバランスです。
ミノタブによる血管拡張作用で動脈が拡張し、血流量は増加します。
しかし、静脈には筋肉がないので増加した血液を戻すことができませんので血管に血液が貯留し、むくみに繋がります。

これは顔も例外ではありません。
目の周りが腫れたり、あごのラインなどが腫れたりすると顔の形が変わることもあるので気にされる方は多いかもしれません。

服用できない人

下記の方はミノキシジルタブレットを服用できません。

服用できない方

未成年者や高齢者妊娠（妊娠の予定がある方を含む）、授乳中の方
循環器系に問題がある方
血圧に問題がある方
腎臓や肝臓の異常がある方　など

ミノタブの使用により血圧の低下や循環器系への負担の増大などを招くため、とくに循環器系に異常がある方は使用を控えてください。

肝臓や腎臓もミノキシジルの代謝に関与するので注意しましょう。

▼ミノキシジルによる血圧への影響はこちら▼

ミノキシジルは血圧に対する影響が大きい？

副作用で筋トレの効果がない可能性も

先ほどもお話ししたようにミノタブが筋トレの効果に影響を及ぼすことはありません。
それは、ミノタブが男性ホルモンに影響を与える薬ではないからです。

育毛を促進させるということは、脱毛を抑制する＝男性ホルモンをおさえる。
というようなイメージが大きいためかもしれません。
ミノタブは血管の拡張を促して発毛や育毛に関与しますが、男性ホルモンに作用しないので筋トレの効果に影響を与えることはありません。

筋トレ(運動)直後に服用はしない

ミノタブのとるタイミングは血圧の低下を防止するために、運動前は避けたほうがよいでしょう。
それでは、運動直後はどうでしょうか？
運動の種類にもよりますが、運動後は心臓に負荷がかかっていたり、血管が拡張して血圧が低下している場合があります。
そのような状態で、ミノタブを飲むとさらに血圧を低下させるおそれがあるので危険です。
運動後に飲む場合は、必ず時間程度は間隔をあけるようにしましょう。

ミノタブ（ミノキシジルタブレット）の効果的な飲み方・タイミング

ミノタブを正しく飲むには、毎日決まった時間に服用することが大切です。
そうすることで、ミノタブが体内で発揮する効果を一定に保てるようにしましょう。

また、先ほどお話しした運動前や直後はもちろん、就寝の直前やお風呂の前後なども血圧低下が起こる可能性があるので、控えるようにしましょう。

食事(栄養)も大切

筋肉をつけるにはもちろん、発毛にもしっかりと栄養をとることは重要です。
筋肉をつけたい場合や発毛を促したいときはポイントをおさえて食事をしましょう。

筋トレに必要な栄養素

筋トレに必要な栄養素は、タンパク質や糖質、ビタミンなどです。
タンパク質は筋肉の合成に必要で、とくにBCAA（ロイシン・イソロイシン・バリン）と呼ばれる必須アミノ酸は、筋肉の成長に非常に重要な役割を持っています。

また、ビタミンも筋肉や体の良い状態をも保つのに必要となります。
ビタミンAやBには脂肪を燃焼させる効果もあるので、意識して一緒にとるようにしましょう。

最後に糖質ですが、糖質は筋トレをする際にエネルギーとなります。
筋トレのような負荷の強い運動では、糖質からエネルギーを消費します。
糖質が不足した状態で筋トレをすると、筋肉内のタンパク質を分解してしまうため、糖質も適切にとるように意識しましょう。

薄毛に必要な栄養素

薄毛の改善にも筋トレ時に必要な栄養素と同様にタンパク質が重要になります。
タンパク質は薄毛の改善に欠かせません。
髪の毛の85％がケラチンというタンパク質でできています。
加えて、シスチンやアルギニンなどのアミノ酸の摂取も非常に効果的です。
主に肉類や魚類、玉ねぎや大豆などをとることが望ましいです。

また、ミネラルやイソフラボンにはAGAの原因となる5αリダクターゼの阻害作用があるので、薄毛対策としては積極的にとっていきたいですね。

ミノタブ（ミノキシジルタブレット）＋筋トレに関するよくある質問

よくある質問とその回答をご紹介します。

さらに男性ホルモン注射してもいい？

ミノタブ自体に男性ホルモンに影響を及ぼす効果はありません。
また、薄毛＝男性ホルモンが多いというイメージがあるかもしれません。
AGAの進行は、ジヒドロテストステロン（DHT）が増加するためと言われます。

つまり、男性ホルモン自体の量とDHTの量は関連がないので、男性ホルモンの増加によって増悪する可能性は低いでしょう。
注射に関しては医師と相談のうえ、使用すること良しいでしょう

毎日筋トレしてもいい？

筋トレによってミノタブの効果を下げることはありません。
したがって、筋トレは毎日行っても問題はないでしょう。
運動の前後は控えるなど、ミノタブをとるタイミングに注意しましょう。

AGA治療中に筋トレしても意味がない？

AGA治療＝男性ホルモンを減少させるではありません。
つまり、AGAの治療を行っていても、筋トレや発毛の効果に影響は及ぼしません。

筋トレで薄毛になるって本当？

筋トレにより薄毛が進行することはありません。
AGAの原因は男性ホルモンそのものではなく、ジヒドロテストステロン（DHT）だからです。
筋トレを行うことで男性ホルモンが増加しても、DHTに変化しなければ問題はありません。
むしろ筋トレを行うことで血流が改善したりと、薄毛の改善に効果があります。