デュタステリドの正しい飲み方とは？副作用、服用間隔も解説

AGA治療薬の主成分であるデュタステリドは治療効果が高く優れた医薬品の一種です。
そんなデュタステリドですが「服用しているがいまいち効果が感じられない」という方も多いのではないでしょうか。
もしかしたら飲み方が間違っており、正しい効果が得られていないのかもしれません。

そこで本記事では「デュタステリド」の正しい飲み方について以下の点について詳しく解説していきます。

監修医師

成田亜希子 医師

成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。

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デュタステリドとは

デュタステリドはイギリスのロンドンに拠点を置く、大手製薬会社が開発したAGA治療薬の一種「ザガーロ」の主成分です。
0.5mgのカプセル錠剤であり、本来は前立腺肥大症や高血圧の治療薬「アボルブ」に含む主成分として開発されました。

しかし研究が進むにつれて増毛効果があることもわかり、AGA治療薬「ザガーロ」として販売されるようになりました。
主な効果としてAGAの発症要因である酵素の一種「5αリダクターゼ」を阻害する役割を持っています。

阻害することによりジヒドロテストステロン（DHT）の生成を抑制することに繋がり、脱毛や抜毛症状を抑える効果を得ることができます。

デュタステリドの正しい飲み方

デュタステリドの正しい服用方法は1日1回1錠をぬるま湯や水で飲むことです。

コーヒーや清涼飲料水で服用すると、飲み物に含まれる添加物や果汁によって、正常な効果が得られない可能性があります。
また副作用として予期せぬ症状が出ることもありますので、ぬるま湯または水で必ず服用するようにしましょう。

個人で服用する時間を決めておくことを推奨します。
習慣化することで飲み忘れ防止にも繋がります。

また24時間以内に1錠と決められている理由については、血液の血中濃度を維持することで効果を最大限引き出し、高い効果を得るためです。
効果を実感するために個人差はありますが、最短で6ヶ月間要すると言われています。

飲み忘れにより服用しない日が出たり、服用しているが効果を感じないからと言って途中で中断すると、十分な効果が得られなくなりますので継続することが大切になります。
1年間服用すれば、ほぼ全員が効果を感じることができます。

2年間使用すれば、産毛だった部分も太さが現れたという方もいます。

デュタステリドはミノキシジルと併用で処方されることも

ディタステリドはAGAによる抜毛の進行を防ぐ効果を持っているのに対して、ミノキシジルは高い発毛効果があるAGA治療薬として承認されています。

ミノキシジルとは血管拡張作用があり、本来は高血圧患者のために使用されていました。しかし副作用として発毛効果が見られ、改めて発毛剤として開発されたため治療薬として使用されています。

デュタステリドには発毛効果は無く、ミノキシジルには抜毛進行を妨げる効果はありません。よってお互いが効果をカバーし合うことで、AGAにはより効果的といえるでしょう。

デュタステリドを服用できない人の特徴

デュタステリドはAGAを抑える効果がありますが、どんな人でも服用できるわけではありません。
そこでどのような特徴の人が服用できないのか解説します。

女性・子供

女性の中でも特に妊婦の方が謝って服用してしまうと、胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
また、子供に対しても安全性は認められていませんので、合わせて誤飲しないよう取扱には十分に注意してください。

さらにデュタステリドの成分は外的に触れるだけで吸収してしまうため、カプセルが割れた液体には触れないよう注意が必要です。自分以外の人が触れることができないように、保管場所を最初に決めておくことを推奨します。

フィナステリドを摂取している人

AGA治療薬の一種であるフィナステリドを服用している方は、デュナステリドを服用することはできません。
フィナステリドとは、デュナステリドと同等の効果を発揮するAGA治療薬ですが、フィナステリドは5αリダクターゼII型を抑える効果があるのに対して、デュナステリドはI型とII型の両方を抑える効果があります。

過去に副作用を引き起こした人

過去にデュタステリドによる副作用を起こした方や、またはステロイドによる副作用を発症した方は服用することができません。ステロイドによる薬剤アレルギーを発症したことがある方も服用できませんので注意が必要です。

重い肝機能障害がある人

デュタステリドは肝臓で代謝される治療薬のため、重い肝機能障害がある方は服用することができません。

PSA（血栓前立腺特異抗原）検査を行う予定がある人

PSA検査をおこなう予定がある方も服用することができません。
デュタステリドの成分は前立腺がんの検査時に悪影響を及ぼし、がんを見逃すことがあります。

必ず医師に事前に伝えておく必要があります。

デュタステリドの副作用について

高い効果を得られるデュタステリドですが、服用することにより副作用があります。
主な副作用は以下の症状です。

副作用の発現率はフィナステリドよりデュタステリドの方が高いですが、開発時の試験では危険性は低いとされていますが、発現したときは早急に医師に相談するようにしてください。

デュタステリドの副作用が心配な人にはフィナステリドがおすすめ

デュタステリドとフィナステリドは共に5αリダクターゼを阻害する効果がありますが、デュタステリドの方が高い効果が得られるため主流になっています。
AGAの改善効果を比較すると約1.6倍あると言われています。

しかし効果が高い分、男性機能低下の副作用は発現しやすくなり、発現率は約10倍になります。

どちらを選択するかは医師と十分に相談する必要がありますが、副作用がどうしても心配な方はフィナステリドの服用を検討してみてください。
ここで理解しておくべきことは、フィナステリドであってもデュタステリドと同等の副作用は発現するということです。

発現したとしても、男性機能の低下はED治療薬によって改善することが可能ですので、あまり心配し過ぎずに服用していきましょう。

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デュタステリドに関するよくある質問

デュタステリドに関するいくつかのよくあるご質問と回答をご紹介します。

デュタステリドの副作用は何ですか？

主に性欲減退、勃起機能障害（ED）などの男性機能の低下や肝機能障害、乳房障害、気力の低下やうつ症状、蕁麻疹が現われることも報告されています。

デュタステリドはお酒やグレープフルーツとの飲み合わせに注意が必要ですか？

デュタステリドはアルコールとの相性はよくないので深酒しないように注意しましょう。アルコール自体が肝臓に負担をかけ、代謝を遅らせてしまうため薬剤成分の血中濃度が高まり、副作用が発現しやすいとも言われています。

グループフルーツを含む果汁を摂取すると代謝が阻害されて、副作用のリスクが高まりますのでジュースなどでデュタステリドを服用することも避けてください。

デュタステリドとフィナステリドは併用できますか？

デュタステリドとフィナステリドを同時に服用することはできません。

デュタステリドとフィナステリドは同等の効果を得ることができますが、デュタステリドは5αリダクターゼのI型とII型の両方は抑え込む効果があるため、フィナステリドより高い効果を得ることができます。
両方飲めばより高い効果が得られるわけではなく、副作用の発現もありますので、どちらを選択するかは医師と相談した上で決定することを推奨します。

デュタステリドは個人輸入できますか？

デュタステリドを服用するために、クリニックで処方してもらう以外に通販サイトで個人輸入することも可能です。

しかし「海外から商品が届かない」「粗悪品が届いた」などのトラブルがあるのも事実です。
とくに初心者の方は専門の医療機関で医師の診断を受けた上で正規品を服用することを推奨します。

デュタステリドはもしかして生え際には効かない？

生え際のM字はげが進行している状態はAGAの症状です。
デュタステリドはAGAの原因となるジヒドロテストステロン（DHT）の元である5αリダクターゼを阻害する効果があるため、生え際のM字はげの進行を妨げることができます。

デュタステリドの正しい飲み方まとめ

ここまでデュタステリドの正しい飲み方や詳しい効果について解説してきました。
以下ポイントのまとめになります。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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