発毛剤には、男性ホルモンに働きかけるものがあります。
そういった治療薬は、女性の薄毛治療には使用できません。
女性の薄毛治療には、よく「ミノキシジル」が処方されます。
しかしミノキシジルには、他の発毛剤のような副作用の懸念はないのでしょうか?
この記事では、ミノキシジルを女性が服用した場合の副作用について、詳しく解説します。
- ミノキシジルを女性が服用した場合の副作用としては、初期脱毛、頭皮の炎症、頭痛、動悸、倦怠感など
- ミノキシジルで何らかの副作用が起こる可能性は8%程度!必ず医師の診察・処方のもと服用しましょう!
- とくに妊娠中の女性はミノキシジルの服用を控えましょう。胎児に影響が出ることも
- ミノキシジルは女性と男性で規定量が異なる!必ず女性用を使用しましょう
- AGAスマクリでは、女性でも使用可能なミノキシジルを処方しています。オンライン診療で通院の必要がなく、プライバシーも安心です!
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
- 来院不要!オンラインで完結するから便利!
- 初回1ヶ月目はお得なお試しコースをご用意!
- 24時間いつでも受付中!思いたったときにいつでも予約可能!
- 無料のオンライン相談は、お気軽に!
女性にもミノキシジルは有効
ミノキシジルというと、男性が使うものという認識を持っている人も多いのではないでしょうか。
男性用の育毛剤に配合されることが多いため、そのようなイメージを持つこともあるでしょう。
ただ、ミノキシジルは必ずしも男性の脱毛にのみ作用するものではありません。ミノキシジルが配合された女性用の育毛剤もあります。
外用薬として使用する上では女性の脱毛改善にも効果的な成分です。
これは、2017年発表の日本皮膚科学会「男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン」にも記載されています。
ミノキシジルに期待できる効果としては、毛包の細胞を活性化すること。
ホルモンの作用で血行が悪くなってしまうと女性も髪が育ちにくくなってしまい、やせ細って薄毛になります。
ミノキシジルは、毛包に働きかけることで髪の健やかな育成を促すことができるのです。
とはいえ、女性と男性では体質も大きく異なります。
しっかりと説明を読んだ上で、注意して使用しましょう。
ミノキシジルの副作用が女性に与える影響とは
ミノキシジルには副作用の症例も報告されていることから、使用をためらってしまう人もいます。
ただ、ミノキシジルの副作用が起こる可能性は8%。
そこまで心配する必要はありません。
しかし、どんな症状が出るのかは気になりますよね。
以下にまとめてみたので、チェックしてみてください。
初期脱毛
初期脱毛とは、ミノキシジルが体内に入り、毛根や毛包などに刺激を与えることで起こるもの。
少なからず体内のホルモンのバランスなども変化するため、ヘアサイクルに影響して脱毛が起こってしまう場合もあるのです。
ただ、初期脱毛は深刻な症状ではありません。
むしろ毛根が活性化していることの証とも言えるもので、さほど心配しなくても良いものです。
脱毛と言っても少し薄くなってしまう程度ですから、気にならない場合もほとんど。
体やヘアサイクルが変わってきているんだな、というくらいに捉えておきましょう。
体が生まれ変わる際には、体内になんらかの変化が起こるものです。
初期脱毛も髪の生まれ変わりの第一歩なので、様子を見ましょう。
ただ、あまりにも抜け毛が多い場合や、頭皮などに違和感を感じる場合には、医師に相談をしてください。
頭皮の炎症
ミノキシジルは体質によっては、体に不調が現れることがあります。
外用薬としてのミノキシジル配合製品は、頭皮に直接塗るものです。
そのため、地肌がデリケートな人は成分に過剰に反応して、炎症を起こしてしまう場合もあります。
もちろん全ての人がに症状が出るというわけではないので、まずは使ってみてから判断しましょう。
不安な場合には、適量よりも少ない量から始めてみて、頭皮に変化が起こらないかテストするのもおすすめです。
また、炎症自体は起こらなくても、かゆみを感じたり違和感が解消されないという場合には、地肌に大きな負担がかかっていることも。
もしもミノキシジルを塗った箇所のかゆみが強かったり、痛みが出たりした場合には使用を中断して、医師に相談をしてください。
動悸・頭痛や倦怠感
ミノキシジルの配合された育毛剤などを使うと、稀ではありますが同期や倦怠感、頭痛などの症状に見舞われることもあります。
ミノキシジルには血管の拡張を促す成分が含まれているため、過度に血管を広げてしまうと、血圧が下がってしまいます。
血圧が下がると次第に血の巡りも滞りがちになり、脳に栄養が届かず頭痛が起こる場合があります。
また、血流が過度によくなることで動悸も起こり、ぼーっとして倦怠感を伴ってしまうこともあります。
特に注意しなければならないのが、心臓疾患のある人。
もともと心臓への負担に弱いにもかかわらず、ミノキシジルを使用することで血圧が不安定になり、心臓に負担がかかってしまうと、症状が悪化することも。
心臓に持病がある人は、副作用の有無にかかわらず使用を控えましょう。
▼ミノキシジルによる血圧への影響はこちら▼
ミノキシジルを使用できない女性
ミノキシジルは女性の薄毛対策にも効果的な成分ではありますが、使用を控えるべき人もいます。
以下に該当する人は、使用は避けましょう。
妊娠・授乳中である
ミノキシジルは、妊娠・授乳中の女性にはおすすめできません。
というのも、ミノキシジルには血行を促す作用があり、これによって必要以上に心臓に負担がかかってしまうことがあるためです。
デリケートな母体に大きな悪影響を与えるのはもちろん、へその緒を通じてつながっているお腹の胎児にもダメージがあります。
妊娠中や授乳中に母親がミノキシジル配合の製品を使用すること、胎児にも成分が移動して、心臓に負担をかけてしまいます。
胎児の体はまだ未成熟ですから、その段階で心臓に強い負担をかけるのは危険です。
基本的にミノキシジルは外用薬なので、内服薬と比較すると作用は緩やかですが、それでも頭皮から浸透して体内に入っていくので、様々な悪影響が起こる可能性はあります。
妊娠が発覚した時点で、使用を即座に中止しましょう。
▼妊娠中にできる抜け毛対策はこちら▼
妊娠や出産が原因で脱毛したことがある
ミノキシジルは、原因によってはあまり効果が期待できません。
作用としては、血流を促し毛包に栄養を届けることで、髪の成長を促します。
そのため、血流の悪化などによって起こる脱毛には効果が期待できます。
ただし、女性の脱毛の原因は血流の悪化だけではありません。
年齢を重ねるごとに体内のホルモンバランスが変化することでも、脱毛が起こる場合があります。
ホルモンバランスの変化による脱毛の場合は、ミノキシジルでは思うような効果が得られないとされています。
そのため、ミノキシジル育毛剤を販売している大手製薬会社は、ホルモンバランス変化による脱毛の場合、「製品の摂取を避けるように」と注意書きをしています。
また、ピルを飲んで脱毛が起きたという場合も、ホルモンバランスの変化による可能性が高いです。
この場合もミノキシジル製品の使用は控えましょう。
外用薬と内服薬で副作用の影響が異なる
ミノキシジル配合の製品には、外用薬と内服薬があります。
一般的に出回っているのは外用薬の方ですが、二つにはどのような作用の違いがあるのでしょうか。
ミノキシジル外用薬について
ミノキシジル外用薬は、基本的に頭皮につけて使用します。
頭皮から皮膚の中に浸透したミノキシジル成分は、そのまま毛根に届くことで効果を発揮するのです。
外用薬、いわゆる育毛剤はドラッグストアなどでも販売されており、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017版」で推奨されています。
また、市販品のミノキシジル濃度の上限は定められています。
男性用の育毛剤の場合は5%まで、女性用の製品の場合は1%までです。
ミノキシジルは過剰に摂取することで体に負担もかかってしまうため、この数値が規定となっているのです。
ミノキシジル内服薬について
ミノキシジルの内服薬は、経口摂取によって体内に作用します。
製品としては、ミノキシジルタブレット(いわゆるミノタブ)などがあります。
ミノキシジル内服薬が体内に入ると、血中から毛球内部にある毛乳頭というところに移動します。
そこで毛乳頭に働きかけ、発毛を促すのです。
ミノキシジル内服薬は、口から直接体内に入って全身をめぐるため、外用薬よりも高い発毛効果が期待できるとされています。
ただ、その利用には未だ不安の声が多いのも事実です。
ミノキシジルは作用が大きいために、内服薬は体への負担が大きいとされています。
ミノキシジルの副作用によって癌になるのか
ミノキシジルは作用が大きいとされていますが、そのために健康被害に対して不安視する声もあります。
癌になるという話もありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
現時点で、ミノキシジルの製品を使用したことで癌になったという症例やデータはありません。
ただ、ミノキシジルを誤飲したことで心筋梗塞などの疾患を発症した事例は報告されています。
ただ、心筋梗塞を発症したのは外用薬を誤飲したためであり、正しい使い方を守っていれば重大な症状につながる可能性は低いでしょう。
ただ、最近ではミノキシジルを配合した「ミノタブ」なども販売されています。
ミノタブは、日本ではほとんどの病院で取り扱いはありませんが、一部で処方しているところもあります。
使用方法などを十分に確認した上で、正しい使い方を徹底してください。
ミノキシジルの副作用に見舞われた女性の推移
ミノキシジルを使用することで、心筋梗塞を発症してしまった人もいます。
正しい使い方ではなく誤飲をした結果ですが、カナダで1人、日本で1人の症例があります。
どちらも外用薬の誤飲によるものですが、注意しなければなりません。
また、フランスでは母親が咳の薬と間違えてミノキシジル外用薬を7歳の娘に飲ませてしまったという事例もあります。
誤飲に気づいてからすぐ救急に連絡して搬送されましたが、しばらく血圧と脈拍が上がった状態で、40時間後にようやく落ち着いたということです。
大人でも重篤な状態になりうる事故ですから、子供の体にはより大きな負担がかかったでしょう。
さらに、内服薬であるミノタブにも要注意。
摂取によって血圧の低下やむくみが起こったという症例もあるので、医師にきちんと相談をした上で処方してもらい、正しく使用することが大切です。
ミノキシジルの副作用による女性のその後は
ミノキシジル外用薬の誤飲で起こった事故は数件報告されていますが、心筋梗塞などの疾患を発症してしまったケースはあるものの、死に至るなど重篤な状態にはなっていません。
ただ、いずれも深刻な状態が続いたのは事実なので、改めて誤飲には気をつけなければなりません。
血行を促すミノキシジルが強力に作用することで、人間の体内では心臓に大きな負担がかかります。
誤飲した量が少しであったために大事には至らなかったものの、大量に摂取していた場合は死に至った可能性もあります。
近年注目されているミノタブに関しては、まだ医師が危険性を意識していないクリニックもあります。
医師の提案であっても、使用するかどうかは自分でよく考えるようにしましょう。
ミノキシジルを女性が使う際の注意点
ミノキシジルを配合した製品は、女性の脱毛にも効果が期待できます。
ただ、使用する際にはいくつか注意点もあるので、チェックしておきましょう。
必ず女性用を使う
まず、ミノキシジル外用薬には「男性用」と「女性用」があります。
これは女性と男性の体質が違うことが理由としてあげられますが、だからこそ男性女性で濃度が異なって配合されているのです。
基本的に男性用の製品は5%、女性用の製品は1%の割合でミノキシジルが配合されています。特に女性用は男性用よりも濃度が低く配合されているので、誤って男性用の製品を使わないように気をつけましょう。
ミノキシジルの濃度が高くなると、かゆみや炎症を起こす場合があります。どの製品が良いかわからない場合には、病院で医師と相談して処方してもらうことも一つの手段です。
薄毛の原因によっては使わないほうが良い
女性の薄毛は、毛根への栄養不足だけが原因ではありません。
ホルモンバランスが変化することでも薄毛は起こってしまいますし、ダイエットや甲状腺疾患などがある場合にはこれが原因で起こる場合もあります。
上記のような理由で薄毛が起こっているのであれば、ミノキシジル製品を使ってもあまり効果は期待できません。
必要以上に体に負担をかけてしまうことにもなるので、ホルモンバランスなどが原因の脱毛の場合は、ミノキシジル育毛剤の使用は控えましょう。
女性のミノキシジル服用は医師の診察を受けましょう
ここまで女性のミノキシジルの副作用について解説してきました。
医師の診療のもと、用法や容量を守って正しく服用すれば、薄毛治療に効果があるのも事実です。
必ず医師の診察・処方を受けましょう。
通院が恥ずかしい、周りの人に知られたくないという方は、オンライン診療を行なっているAGA専門クリニックもありますので、ぜひ利用してみてください。
▼オンライン診療の流れはこちら▼
AGAスマクリでの薄毛治療
まとめ
今回は、ミノキシジル製品を使うことで女性に起こる副作用について紹介してきました。
ミノキシジルの育毛剤は女性用のものも販売されており、正しい使い方をすれば効果的に役立てることができます。
- 女性のミノキシジル服用の副作用は、初期脱毛、頭皮の炎症、頭痛、動悸、倦怠感など
- とくに妊娠中の女性はミノキシジルの服用を控えること
- ホルモンバランスが原因の抜け毛・薄毛は服用しないこと
- 外用薬の場合、ミノキシジルは女性と男性で規定量が異なるため、女性用を使用する
- AGAスマクリでは、女性でも使用可能なミノキシジルを処方!オンライン診療で自宅から医師の診療を受けられます
ミノキシジル製品を正しく使用して、育毛ケアに役立てていきましょう!