傷みで髪の毛が茶色くなった…。
そんなとき「なんで傷みで髪の色が変わるの?」「この髪の毛どうしケアしたらいいの?」と、お悩みのあなたにおすすめ対処法を伝授します。
そもそも髪の毛が傷んでしまうメカニズムや原因もしっかり理解して、適切なヘアケアをしていきましょうね!
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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傷みで髪が茶色になる“原因”と“対処法”を徹底解析
カラーなんてしたことがないのに、何故か毛先が茶色くなる。
つい最近カラーをしたばかりなのに、すぐに色味が明るくなってしまった…なんて経験ありませんか?
実はそれ、髪の傷みが原因だったんです。
せっかく美容室に行ったのにウキウキ気分が長続きしない、毛先が茶色くなっているせいで染めたこともないのに見栄えが悪くなってしまう…なんて嫌ですよね。
そこで、この記事では、髪の毛が傷みで茶色くなってしまうメカニズムから原因と対処法をご紹介していきます。
毎日のヘアケアにぜひ取り入れてみてくださいね!
髪の毛の構造と傷みで茶色くなるメカニズムとは?
髪の毛の構造
この記事では「なぜ髪の毛は傷みで茶色くなるのか」を説明していきますが、そのためにはまず髪の毛の仕組みを知っていただく必要があります。
上記の髪の断面図とともに解説していきますね。
まず髪の毛は、外側から
- キューティクル
- コルテックス
- メデュラ
一番外側にあるキューティクルは、毛先に向かってうろこ状に重なり合って形成されています。
これは、毛髪の中枢を海苔巻きの“海苔”のようにぐるっと覆っていて、水分を逃がさないようにしたり、外からの刺激を受け止めたりと髪の毛を守る役割を果たしているのです。
その内側にあるのが、たくさんの繊維質が結合してできており、髪の毛の大部分を占めているコルテックス。
いわば、海苔巻きのごはん(酢飯)の部分といえます。
ここには、タンパク質や脂質、メラニン色素などの成分がぎゅっと詰まっていて、髪の毛の太さや柔軟性、直毛か縮毛かなど、髪の毛の健康状態を決定づける大事な役割を担っているのです。
そして、海苔巻きの“具”の部分である一番中央にあるメデュラですが、実はまだあまり多くのことが解明されていない謎の多い部分…。
一般的には髪の毛が太い人ほどメデュラが多いと言われ、子供などの細い髪の毛や産毛には含まれていない場合もあるそう!
さらに、欧米人は大人でも髪の毛に存在しないことがあることから、髪の毛の弾力や強さと関係しているのでは、と言われています。
ダメージを受けるとどうなるの?
髪の毛がさまざまな外的要因でダメージを受けると、一番外側にあるうろこ状のキューティクルが刺激によってどんどん剥がれていきます。
そうなると、本来外側に出ることのないコルテックスやメデュラが剥き出しの状態に。
つまり、これまでキューティクルが受け止めていたダメージを髪の毛の内部が受けるようになったり、キューティクルが内部に閉じ込めていた水分が分散してしまったりと、毛髪にさらなる負荷がかかってしまうのです。
傷んだ髪の毛が茶色くなる理由
前に述べたようにキューティクルが剥がれ、コルテックスの繊維質がダメージを受けるようになると、繊維と繊維を結びつけている結合部分が切断されてしまい、髪の毛の構造が弱くなってしまうのです。
そうなると、シャンプーをする際などにコルテックスが保有するタンパク質や脂質、メラニン色素などが流れ出やすくなってしまいます。
流れ出てしまった成分が自然にもとに戻ることはないので、髪の内部に空洞が多くなり、ツヤが低下したり色は白っぽく褪せて見えるように…。
こうして、髪の毛は茶色く見えるようになってしまうのです。
傷みで髪の毛が茶色くなる原因はコレにあった!
髪の毛が傷みによってどのように茶色くなっていくのか、ご理解いただけたと思います。
では、そもそも髪の毛が傷んでしまう原因とは何なのか…気になりますよね?
実は、髪の毛がダメージを受けて茶色くなってしまう主な原因はこの3つにあったのです。
- 紫外線
- 染毛剤・脱色剤
- 熱
髪が傷みで茶色くなる原因と対策(1):紫外線
原因
紫外線を浴びると、髪の毛も日焼けをしてしまいます。
先ほど「髪の毛の仕組み」でも説明したとおり、毛髪が紫外線のダメージを受けることで、キューティクルは乾燥しボロボロに剥がれ落ちて髪内部のタンパク質がむき出しになります。
そうなると、髪の毛に含まれるさまざまな成分が流れ出るとともにメラニン色素が失われていくため、髪色が茶色くなってしまうのです。
対策方法
「たくさん紫外線を浴びたな…」と感じた日は、一日でも早くケアをするようにしましょう!
紫外線によってダメージを受けている髪の毛は、ダメージ補修に特化したヘアケアアイテムを選ぶようにするといいですよ。
髪の毛の切断面に留まり、切れてしまった繊維質を補ってくれる“アミノケラチンコンプレックス”(※)などの成分を含んだシャンプーやトリートメントがおすすめです。
水分補給やキューティクル保護の役割を担ってくれるものなら、なお良いでしょう!
外出する際は、仕上げにUVプロテクト仕様の洗い流さないトリートメントを髪の毛につけると紫外線対策ができますよ。
※アミノケラチンコンプレックス:髪の毛の補修に有効な成分。コルテックスの繊維質と同じ“らせん構造”の形状なので、ダメージを受けて切断された繊維質の結合部分に吸着し、毛髪内部に留まる。
髪が傷みで茶色くなる原因と対策(2):染毛剤・脱色剤
原因
髪の毛の傷みの進行を最も進めてしまうのが、この染毛剤や脱色剤によるダメージです。
ブリーチ剤やカラー剤、パーマ剤などを用いて、もともと正常であった髪の毛を強制的に変形させているので、そのダメージは計り知れません。
カラーしたての髪の毛は一見美しく見えるかもしれませんが、確実にダメージを受けています。
この染毛剤や脱色剤のダメージによってキューティクルは剥がれ落ち、中身がすかすかの状態になっているのです。
対策方法
ブラッシングをしただけで千切れていく髪の毛…。
想像しただけでもゾッとしてしまいますね。
また、髪の毛が水気を帯びたときにゴムのように伸びてしまうのは、髪の毛がボロボロに傷んでしまっている証拠です。
このように少しでも髪の毛にストレッチを感じたら、染毛剤や脱色剤のダメージ用ケアを始めましょう。
洗浄力の強いシャンプーは髪の毛の色落ちを早めるので、染毛剤や脱色剤によるダメージには洗浄力の弱い低刺激のシャンプーやアミノ酸系シャンプーを選ぶのがおすすめ!
また、退色防止剤が含まれたヘアカラー用のシャンプーでもいいでしょう。
カラーリングした髪はアルカリ性に傾いてキューティクルが開いているので、酸性か弱酸性シャンプーでキューティクルを閉じるようにしてあげるといいのです。
さらに、トリートメントも、ヘアカラー用のものを使うと色を保つのに効果的ですよ。
カラー直後でキューティクルが開き、乾燥している髪の毛はトリートメントで集中補修・保湿してあげてくださいね。
髪が傷みで茶色くなる原因と対策(3):熱
原因
次は、熱による毛髪ダメージの説明です。
水温の高いシャワーやドライヤーの熱風、アイロンやコテなどの熱は、髪のタンパク質を変性させてしまいます。
そのため、タンパク質で形成されているコルテックスが固まってしまうのです。
タンパク質は熱で固まると崩れやすくなるので、それを含むコルテックスや周りを保護しているキューティクルやがダメージを受けて欠損する要因に。
ダメージにより空洞が多くなった毛髪はメラニン色素が抜けて出してしまうため、髪の色が茶色くなってしまうのです。
対策方法
せっかくキレイな髪の毛を、日頃のケアを怠ったためにバッサリ切らなくてはいけなくなった…なんて悲しいですよね。
女性ならアイロンやコテなどを使ってセットをするという方も多いはず。
ですので、アイロンなどの熱によって傷んでしまった髪の毛をケアするなら、シリコントリートメントを使用することをおすすめします。
一般的に「頭皮に悪い」という印象を持たれがちなシリコンですが、本来は頭皮にダメージを与えるような成分ではありません。
むしろノンシリコンのトリートメントよりもコーティング作用が強いので、キューティクルをしっかり保護してくれます。
毛髪の外側をしっかりコーティングしてくれることで、ヘアアイロンなどの熱ダメージを髪の毛の中央まで届かせないよう対策ができるのです。
また、洗い流さないトリートメントで、さらにキューティクルを保護するのもおすすめですよ!
傷みのある髪を茶色くさせないための【予防法まとめ】
先にも少し説明しましたが、どんなにケアをしても一度傷みにより茶色くなってしまった髪の毛は「元通り」にはなりません。
だからこそ、これから生えてくる髪の毛をしっかり守るためにも、自分で対策できることはきちんと行っていきたいものです!
そこで、ここでは髪が傷みで茶色くならないための予防方法をまとめたのでご紹介します。
ダメージ対策ができるアイテムを上手に使って、髪の毛をさまざまな刺激から守りましょう。
ドライヤー
ドライヤーでどんな予防ができるの? という疑問の声が上がってきそうですが、きちんと髪の毛を乾かすことはとても大切なんですよ。
なぜ大切なのか、正しいドライヤーのかけ方と一緒にご紹介していきますね。
- タオルで水分を十分吸いとる(洗い流さないトリートメントはここで付ける)
- 根本を中心にドライヤーで乾かす * 頭皮や髪の根元が乾いたら、徐々に毛先に向かって乾かしていく
- 全体的に冷風で熱を冷ます
熱風を1箇所に当てすぎると熱で髪の毛を傷めてしまうので、なるべく小刻みに動かしながらドライしてください。
最後に冷風を当てることで、髪の毛のキューティクルが引き締まると言われています。
キューティクルが引き締まることで、髪の水分や栄養が逃げにくくなるため、健やかで潤った髪の維持も期待できますよ!
UVプロテクトスプレー
紫外線によるダメージは予防しておきたいもの。
実は、髪の毛は顔の5倍以上も紫外線ダメージを受けているってご存知でしたか?
ちょっとビックリしてしまうようなダメージの量ですよね…。
顔や肌のことは気にするかれど、髪の毛のUVケアはすっかり忘れてしまっていた…という方は多いかもしれません。
髪が傷みで茶色くなってから、気をつけていなかったことを後悔してしまいそうです。
ですから、これ以上髪が傷まないように、お出かけ前にはUVプロテクトスプレーをふりかけて紫外線ダメージを防ぎましょう。
薬局やバラエティショップでも手軽に入手できるので、ぜひ日頃のケアに取り入れてください。
ナイトキャップ
最後は、上記の予防法の他に、プラスオンで取り入れたいナイトキャップでのケアをご紹介。
これは、日常的に起こりうる寝返りによる擦れダメージの予防法になります。
寝ている間は、体の部位の中でも重いとされている頭の負荷を寝ている間中ずっと受け止めているため、当然髪の毛へのダメージも大きくなるのです。
ですから、就寝中のダメージの影響が少なくなるだけでも、髪の傷みはかなり軽減されるでしょう。
特に髪の毛が長い方は、軽くまとめてナイトキャップを被って眠ることをおすすめしますよ!
今日から髪のダメージ予防を徹底しよう!
髪の毛が傷みにより茶色くなってしまう原因や原因別の対処法などについて説明してきましたが、いかがでしょうか。
傷みによって茶色くなった髪の毛は、見た目やさわり心地があまり良くないもの。
少しでも髪をきれいに見せたい、絡まりづらく手触りを良くしたいと考えるのであれば、毎日のヘアケアを欠かさないことが大切。
補うことや保護することはできても、完全に元に戻ることは二度とないのが髪の毛です。
ですので、どうしても毛先などの茶色くなってしまった部分が気になるときは、思い切って美容室に相談してカットしてもらうのも一つの手ですよ!
これから生えてくる髪の毛が同じように傷みで茶色くなってしまわないように、面倒がらずにダメージ予防を徹底していきましょう。
ヘアケアにプラスして、薄毛や抜け毛を本格的に治療したい方は
ここまで髪のケアについてお話ししましたが、いかがでしたか?
毎日ヘアケアに取り組んでいるけれど、薄毛や抜け毛に悩まれている方は、薄毛専門のAGAクリニックで医師に相談することをおすすめしています。
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以下、処方費用の表になります。
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