乾燥による頭皮トラブルにお悩みではないでしょうか。頭皮の乾燥がすぐにフケや抜け毛を引き起こすわけではありませんが、日頃から注意しておくことが大切です。この記事では、頭皮が乾燥する原因、乾燥とフケ・抜け毛の関係についてわかりやすく説明します。また、頭皮の乾燥を防ぐための習慣や食事についても紹介しますので、フケや抜け毛に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
頭皮が乾燥する原因とは？
原因1：冷暖房の効いた室内に長時間いる
冷暖房の使用により、室内の空気は非常に乾燥するため、長時間冷暖房の効いた部屋にいると、肌が乾燥し、頭皮の水分も失われます。特に冬場は乾燥がひどくなり、暖房を使うことで頭皮の乾燥が進みやすくなります。夏場でも同様に乾燥に気を配ることが必要です。一般的に、肌に適した湿度は40〜60％程度とされていますので、加湿器を使用して湿度を調整するようにしましょう。
原因2：シャンプーし過ぎる
フケやかゆみが気になり、シャンプーを1日に複数回してしまうと、頭皮に必要な皮脂まで洗い落としてしまい、逆に乾燥が悪化します。また、過剰なシャンプーは頭皮を刺激し、フケの悪化も引き起こす可能性があります。そのため、シャンプーは1日1回にとどめ、洗い過ぎには注意しましょう。さらに、シャワーの温度が高すぎても、必要な皮脂まで取り除いてしまい、頭皮の乾燥を招く原因になります。
原因3：シャンプーが合っていない
洗浄力の強いシャンプーを使うと、頭皮の皮脂が過剰に洗い流されてしまうので注意しましょう。皮脂は一般的にベタつきの原因と考えられ、多くの人がしっかり洗い落とすべきものだと思っています。しかし、実際には皮脂は頭皮を外部刺激から守ったり、水分が逃げないように保護したりする役割を果たしています。そのため、皮脂を過剰に取り除くと、頭皮が外部刺激に敏感になったり、乾燥してしまったりすることがあります。シャンプー後に頭皮が乾燥する場合は、使っているシャンプーを見直してみましょう。
原因4：髪を十分に乾かしていない
シャンプーした後に髪をしっかり乾かさずに、頭皮が濡れたまま放置していることも、乾燥の原因となります。濡れた頭皮は雑菌が繁殖しやすく、正常なターンオーバーが妨げられて乾燥しやすくなるのです。また、水分が蒸発する際に頭皮の熱も奪われることで、頭皮が冷え、血行が悪くなることもあります。
原因5：食生活の乱れや睡眠不足
私たちが食事で摂取した栄養素は血液を通じて取り込むことで、頭皮の正常な状態を維持します。しかし、食事が乱れると、頭皮が乾燥する原因につながります。頭皮の正常なターンオーバーには、タンパク質やミネラルなど多様な栄養素が必要です。
食事の栄養バランスが崩れると、ターンオーバーが乱れ、結果的に頭皮が乾燥する可能性があります。健康な頭皮環境を維持するためには、食事からの適切な栄養摂取だけでなく、良質な睡眠による成長ホルモンの分泌促進や、適度な運動による良好な血流も重要です。
頭皮の乾燥でフケが出やすくなる？
そもそもフケとは何か
フケは、頭皮の角層がはがれたもので、汗や汚れと混ざったアカのようなものです。皮膚のターンオーバーによって、古い角質が排出され、目に見えるフケとなります。シャンプーやその後のお手入れが不十分だと、フケが目立つようになります。
頭皮の乾燥とフケの関係
フケには、乾性と脂性の2種類のフケがあります。乾性のフケは、皮脂の分泌量が少ない人によく見られます。頭皮が乾燥する条件が加わると、角質細胞をつなぎ止める力が弱まり、角片が余分にはがれやすくなり、その結果、さらさらとしたフケが出ます。つまり、乾性のフケは頭皮の乾燥が原因です。
一方、脂性のフケは、皮脂の分泌が多い人に見られるもので、角質がふやけたような状態になります。その結果、湿った大きなフケが出ます。脂性のフケがある状態は細菌が繁殖しやすく、細菌が分解されることでかゆみや炎症が引き起こされやすくなるため、注意が必要です。
頭皮の乾燥は抜け毛の原因にも
頭皮の乾燥が抜け毛を引き起こす原因の1つとなる場合がありますが、頭皮の乾燥による炎症だけで抜け毛が増えることはありません。しかし、かゆみで頭皮をかきむしることで物理的な刺激が髪の抜け毛につながることがあり、さらに毛穴の炎症が発生すると、髪の成長に影響を及ぼし、抜け毛が増えることもあります。
また、頭皮のヒアルロン酸が加齢や乾燥によって減少すると、うるおいを保持する能力や弾力性が損なわれるため、頭蓋骨が頭皮を圧迫することで、抜け毛につながります。以上のことから、頭皮は乾燥しないようにしっかりと対策することが重要です。
頭皮の乾燥を防ぐ習慣や食事
対策1：低刺激のシャンプーでやさしく洗う
頭皮が乾燥している場合は、刺激の少ないシャンプーを使ってやさしく洗いましょう。シャンプーは直接地肌につけるのではなく、手のひらで泡立ててから使います。指の腹で洗うのがコツです。爪を使ってゴシゴシと洗うと、頭皮が傷つき、炎症が起きやすくなり、ヘアケア製品の刺激を受けやすくなることがあります。
また、すすぎが十分できていないと、シャンプーや汚れが頭皮に残り、それが乾燥の原因になります。シャンプー後は約3分間かけて、しっかりと洗い流してください。髪をすすぐ際のお湯の温度は、38度位のぬるま湯が頭皮におすすめです。
対策2：ドライヤーを正しく使う
髪を乾かす際に注意すべきポイントは、ドライヤーの使い方です。ポイントは温風を頭皮に当てる時間と、ドライヤーと頭皮の距離です。最初にタオルで軽く水気を取り除くことで、ドライヤーの時間が短縮でき、頭皮への熱ダメージを軽減できます。タオルドライをしないで、濡れた髪のままドライヤーで乾かしていると、熱と摩擦の両方が髪にとって刺激となります。その結果、キューティクルがはがれやすくなり、ハリやコシも失われやすくなります。また、ドライヤーは髪から10センチ以上（ちょうど親指と人差し指を広げた程度）離して使うことを心がけましょう。
対策3：栄養バランスのいい食事を心がける
毎日のヘアケアに加えて、バランスの取れた食生活も健康な頭皮を作るために重要です。健康な頭皮のためには、ターンオーバーを促進するためにビタミンA、カロテン（α･β）、β－クリプトキサンチンを摂取することがおすすめです。これらの栄養素は牛乳・乳製品、卵、鶏レバー、にんじん、ほうれん草、小松菜、オレンジ、グレープフルーツなどに多く含まれています。
また、頭皮の血行を促進するためには、ビタミンE、ビタミンP、ビタミンCも重要です。ビタミンEはアーモンド、うなぎ蒲焼、アボカド、ヘーゼルナッツなどに多く含まれ、ビタミンPは橘類の内皮の薄皮、さくらんぼ、そば粉などに多く含まれています。ビタミンCは野菜や果物から摂取しましょう。
頭皮の乾燥や抜け毛の相談は”AGAスマクリ”
頭皮の乾燥が原因による抜け毛だと思っていたら、実はAGAだったというケースもあります。もし、AGAだった場合は、放っておくとどんどん薄毛や抜け毛が進行してしまい取り返しがつかないことになる可能性も。
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まとめ
頭皮の乾燥は、間違ったヘアケアや不規則な食生活が原因で起こります。乾燥した頭皮は、フケや抜け毛の原因になることがあります。また、頭皮の乾燥による抜け毛と思っていたら、実はAGA（男性型脱毛症）だったというケースもあるため、自己判断は避けるべきです。ヘアケア方法や生活習慣を見直すとともに、クリニックで適切な治療を受けることが重要です。頭皮の乾燥をしっかりケアして、健康な頭皮環境を維持しましょう。
