プロペシアやめてよかった？費用や副作用でAGA治療が困難になった場合の対処法も解説

プロペシアは、AGA治療の代表的な選択肢として多くの方に利用されています。
一方で、「このままずっと服用を続けてよいのだろうか」「やめた場合、どのような影響があるのか」といった不安や疑問を抱える方もいるのではないでしょうか。
この記事では、プロペシアの服用をやめることで満足したケースや、継続したほうが良いケースについて詳しく解説します。また、治療の中止を検討する際の判断ポイントや、長期使用によるリスクなど、後悔しないために知っておきたい情報をお伝えします。
プロペシアの服用を続けるべきか、やめるべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約

プロペシアをやめてよかった理由は主に金額、副作用、効果への不満。
プロペシアの費用を抑えるならオンライン診療
プロペシアの副作用が心配な場合は服用量を減らす
プロペシアの効果が感じられない場合はミノキシジルと併用する
プロペシア（フィナステリド）とミノキシジルが4980円で処方するクリニック「AGAスマクリ」

監修医師

成田亜希子医師

成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。

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プロペシアをやめてよかったと感じる人の理由は？

AGA治療に効果のあるプロペシア。

プロペシアの有効成分フィナステリドは、日本皮膚科学会が発表した「男性型および女性型脱毛症ガイドライン2017年版」においても、推奨度が最高ランクのAに認定されており、

参考：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

さらに、臨床試験ではプロペシア服用患者の98％で3年間AGAの進行を抑制している、という有効性の認められた成分なのですが…
参考：プロペシア®錠　臨床成績＜国内データ(3年)＞

にもかかわらずどうしてプロペシアの服用を「やめてよかった」と思う方がいるのでしょうか。

「やめてよかった」と言う方々の意見をまとめてみると3つのパターンに分類できたのでご紹介します。

プロペシアをやめる理由

　1.費用が負担に感じている
　2.副作用がある
　3.効果を実感できない

実は、これら3つのパターンは解消できるものなのです！！
ここからは項目ごとに改善ポイントを紹介します。

①費用が高く金銭的負担が大変だったから

病院でプロペシアを処方してもらったが、薬代が高すぎて長続きせず。

プロペシア高すぎだろｗｗｗ

プロペシアは高すぎてばかばかしくなって、とうの昔にやめた　( -.-)ﾉ・゜゜・。

やはり一番に挙げられるのは「費用面」での問題みたいです。

プロペシアは薄毛専門クリニックや薄毛治療を行なっている病院でしか手に入りません。

**【治療薬別 AGAクリニック費用相場】**
プロペシア	約7,000円
ザガーロ	約8,000～10,000円
ミノキシジル	約10,000円

こちらがAGAクリニックで処方される定番の治療薬3種類の相場です。

一番価格の安いプロペシアであっても、診察代を含めると1ヶ月7000円〜10000円ほどの値段に…！

AGAは進行性で、気になる限りは薬を飲み続ける必要があります。

そのため、無理なく続けられる価格であることはとっても重要です。

5年後、10年後を考えたときに自分が負担を感じずに継続できる方法を選ぶのが良いでしょう。

①費用が高く金銭的負担が大変な場合の対処法

金銭面での負担を抑えるのであれば、オンライン診療のAGAクリニックで処方をすることをおすすめします。

実は、従来のAGAクリニックの相場が高いのは、クリニックの家賃や人件費がお薬代に上乗せされていることが原因。

そのため、オンライン診療に特化しているAGAクリニックであればコストカットによって相場の半額以下でプロペシアの処方も可能な場合も！

AGAスマクリではオンライン診療に特化した結果、プロペシアの主成分であるフィナステリドに加え、発毛効果のあるミノキシジルもセットで4980円で処方しております。

効果も感じられている場合には、費用の負担が原因で服用をやめてしまうと薄毛に逆戻りしてしまう可能性もあります。

一度、こちらのAGAクリニックを検討してみてはいかがでしょうか。

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▼オンライン診療の流れはこちら▼

オンライン診療ってどんな薄毛治療？クリニックに突撃取材！

②副作用が発生したから

ハゲ薬(プロペシアとミノキシジル)を飲み始めて半年なのだが、性欲が明らかに減った
ハゲは治ってきたけど性欲がなくなってきたから何のために育毛してるのか分からなくなるな

プロペシアで蕁麻疹が前より増えた…

副作用の発生でやめざるを得なかった、という方もいらっしゃるみたいです。

副作用が出てしまった場合には、症状の悪化にもつながりかねないので、医師に相談のもと速やかに服用をやめてください。

プロペシアには以下の副作用あるとされています。

プロペシアの副作用

過敏症（そう痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫）
生殖器（睾丸痛、血精液症、男性不妊症、精液の質低下）
肝臓（AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇）
その他（乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい）

これらの副作用を見てみると、少し使うのを躊躇してしまうのも納得です…。

しかし、副作用の発生率に目を向けてみると少し違った見方ができるかもしれません。

AGAは進行性の病気であり、気になる限りは服用を継続しなくてはいけないという性質上、プロペシアは長期間の服用が推奨されています。

長期投与での副作用の発生についてのデータはどのようになっているのかというと、

52週間（1年間）のプラセボを対照とした二重盲検比較試験において、プロペシア1mg郡での副作用発現頻度は5.0%（139例中7例）、0.2mg群では1.5%（137例中2例）であり、プラセボ群では2.2%（138例中3例）でした。

出典:浜松町第一クリニック

どの医薬品であっても副作用はつきものであること、またプロペシアの服用における副作用の発現率は1年間の服用であっても 5％以下と発表されていることを鑑みると比較的安全な薬と考えられます。

▼プロペシアの副作用について詳しくはこちら▼

プロペシアの経過の症例や効果、副作用について解説！

②副作用が発生した場合の対処法

副作用が発生してしまった場合には服用する量を0.2mgに抑えることも可能です。

先述のプロペシアの副作用発生率のデータによると、長期服用していても0.2mgで服用すれば、副作用の発生率は1.5%と低いことがわかりました。

また、プロペシアの摂取量を1mg錠を0.2mg錠へと変更しても、発毛の効果には大差ないと臨床結果によっても明らかにされているので、効果が弱まるのではないかと心配する必要は不要です。

そのため、これから服用を始める方で副作用が心配な方は、まずは0.2mg錠から始めてみてはいかがでしょうか。

もし副作用が発生してしまった場合には服用を止めると副作用も治っていくものなので、医師の処方のもと安全に服用していただければと思います。

③発毛効果を実感できなかったから

プロペシア飲んで抜け毛増えてる

プロペシア一年ちょい飲んでますけどあんま変化なくて…

プロペシアの効果を感じられなくてやめてしまう患者様もちらほら見受けられます。

効果を実感するまでの期間は個人差がありますが、1年間継続して服用した場合、AGAの進行予防率はなんと98%にも及ぶプロペシア。それにも関わらず、なぜ効果がないと感じる方が多いのでしょうか。

プロペシアは実は、薄毛や抜け毛の進行を「防ぐ」ことが目的の発毛薬だからです。

髪の毛が抜け切ってしまったところから新しく髪を生やすことはできないので、効果を明確に感じとることは難しいと言えます。

また、「髪が生える！」と勘違いしたまま服用を始めると、期待通りの効果が出ないと落胆してしまうみたいです。

プロペシアの効果によって、本来であれば抜けてしまっていた髪の毛が抜けずに留まっている可能性も大いにあるので、効果がないからと服用をやめてしまうと、AGAが進行し後悔することになるかもしれません…

③発毛効果を実感できないと感じる場合の対処法

発毛効果に満足がいかないと感じる場合におすすめしたい対処法を3つご紹介します。

1.半年以上継続する

プロペシアの効果によって薄毛が改善されたと感じられるまでの期間は、服用開始から6ヶ月が目安とされています。

半年未満で効果実感ができないと感じている方は、プロペシアの作用が効き始める前に服用をやめてしまっている可能性があるのでまずは半年継続してみてください。

2.ザガーロ（デュタステリド）に変更する

ザガーロ（デュタステリド）はプロペシアより広範囲のAGAの改善に効果があると言われています。

ヘアサイクルを乱す原因のジヒドロテストステロン（DHT）は5aリダクターゼがテストステロンと結びつくことで発生します。

5aリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、プロペシアはⅡ型の働きのみを阻害、ザガーロはⅠ型・Ⅱ型の両者の働きを阻害します。そのため、より広い範囲でジヒドロテストステロン（DHT）の発生を防ぐことができます。

5αリダクターゼⅠ型：側頭部・後頭部
5αリダクターゼⅡ型：生え際・前頭部・頭頂部

プロペシアは生え際・前頭部・頭頂部の薄毛にのみ効果があるので、側頭部・後頭部の薄毛も気になる方はザガーロに変更してみると効果が感じられるかもしれません。

3.プロペシアとミノキシジルを併用する

半年しても効果が見込めない…もしくは、髪の毛がしっかり生えるのを期待していたのに、という方は、ミノキシジルとの併用をおすすめします。

ミノキシジルは頭皮の血流改善によって抜けてしまった毛根から新たに髪を生やす効果が見込めます。

もちろん、髪を生やしてしまってもすぐに抜けてしまっては勿体無いので、抜け毛を抑える効果のあるプロペシアと併用することで新しい髪の毛をしっかりと生やす効果が期待できます。

先ほど紹介したAGAスマクリでは、抜け毛を抑えるフィナステリド（プロペシア）と髪の毛を生やすミノキシジルの2種類の発毛薬がセットで4980円。

さらに今、初月1ヶ月分に限り「無料」で処方もしておりますので気になるかたはぜひ確認してみてください。

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プロペシアを途中でやめたらどうなる？その理由は？

これまで、プロペシアをやめてしまう人の理由と、やめたくなった場合の対処法を紹介してきました。

この記事に辿り着いた人も、一度はプロペシアをやめようかと検討していたのではないでしょうか。

そこで実際にプロペシアやめたらどうなってしまうのかについても解説していきます。

薄毛に逆戻りする

1ヶ月も経たへんうちに戻りました

24歳から一年間留学へ行きその間プロペシアを飲まなかったことからM字が少し進行し、また髪全体のボリュームが落ちてしまいました

やはり、薄毛に戻ってしまう方が多いみたいです。さらには、服用を唐突にやめてしまうと、抜け毛が増加してしまう場合もあります。

プロペシアは有効成分フィナステリドがAGAの原因物質であるジヒドロテストステロン（DHT）の産生を抑制し脱毛を防ぐことで進行を予防する作用があります。

しかし、その服用をやめてしまうと再びDHTが生成されてしまい、抜け毛の増加や薄毛の進行に繋がってしまうのです。

▼DHTの抑制方法についてはこちら▼

DHT(ジヒドロテストステロン)の抑制方法を徹底解説

AGA（男性型脱毛症）は完治することのない病気

AGAは男性ホルモンが原因となり発症する進行性の脱毛症です。

残念ながら現段階の医学では、AGAを完治する方法は見つかっておりません。

現在ではフィナステリド、ミノキシジルなどの効果的なAGA治療薬が開発され、一時的に抜け毛を抑えたり髪の毛を生やすことでフサフサな毛髪を取り戻すことが可能になりました。

しかしこれらの発毛薬は、あくまでも薄毛を改善する対処療法であり、AGAという病気自体を根本から改善できる薬ではないということを知っておくことが大切です。

プロペシアをやめないほうがいいのはどんな人？

現在プロペシアを服用しており、服用をやめようかと迷っている人のなかには、実はやめないほうがいい人がいるのも事実です。では、どのような人がやめないほうがいいのでしょうか。ここからは、プロペシアの服用をやめないほうがいい人のパターンをご紹介します。

基本的に自己判断でやめてしまわない方が良い

長期にわたるAGA治療に疲れを感じたり、忙しさからクリニックへの通院が途絶え、治療が中断されてしまうこともあるかもしれません。しかし、医師に相談せずに自己判断で治療薬の服用を中止することは避けましょう。 自己判断で一度服用を中止してしまうと、医師の指示のもとで服用を再開しても、以前のような効果が得られない場合があります。これまでの治療が無駄になりかねません。そのため、自己判断で治療薬の服用を中止することはおすすめしません。治療に対する不安や疑問を感じた場合は、必ず医師に相談することが大切です。

半年以上服用していない人

プロペシアの効果が感じられるまでの期間は、服用開始からおおよそ6ヶ月が目安とされています。服用を始めて半年も経過していない段階で「効果が出ない」と判断し、中止するのは避けましょう。 AGA治療は長期戦です。まずは半年以上、継続して服用することが大切です。もし半年経ってもほとんど効果を感じられない場合は、医師に相談し、今後の治療方針を再検討しましょう。

個人輸入に切り替えようとしている人

薬代を抑えるために治療薬の個人輸入を検討する人もいるかもしれません。しかし、個人輸入したAGA治療薬には、偽造薬や品質不良品が含まれるリスクがあります。これらの薬は効果が得られないだけでなく、健康被害を引き起こす可能性もあります。また、医師の処方を受けずに服用した薬で副作用が生じた場合、その責任はすべて自己負担となります。さらに、未承認薬の輸入は法律違反にあたる場合もあるため注意が必要です。 AGA治療薬は、信頼できる医療機関で医師の指導のもと、安全に使用することが大切です。

急にやめてしまうと抜け毛が増加してしまう可能性も

プロペシアの服用を中断しようと考えている人に知っておいてほしいのは、中断すると抜け毛が再び増加する可能性が高いという点です。 AGAは進行性の症状であり、プロペシアの服用を中止すると、抑えられていたDHT（ジヒドロテストステロン）の働きが再び活性化し、脱毛が進行するリスクが高まります。進行を抑えていた脱毛が再開し、結果的に服用前より薄毛が進む場合もあります。プロペシアは、継続的な服用によってDHTの生成を抑制し、薄毛の進行を予防する治療薬です。連続して服用することが大事なので、急に治療をやめてしまうと、それまでの効果が失われ、再び抜け毛が増加する可能性があることも頭に入れておきましょう。

プロペシアをやめることを検討するべきタイミング

プロペシアは継続して服用することが重要な治療薬ですが、服用を中止することを検討したほうがよい場合もあります。では、どのようなケースで中止を考えるべきなのでしょうか。ここでは、注意すべき5つのポイントに絞って説明します。

一定期間効果が感じられないとき

プロペシアは、効果が感じられるまでにおおよそ6ヶ月かかるとされています。効果が現れるまでには個人差がありますが、半年以上経過しても効果を実感できない場合は、医師に相談しましょう。プロペシアが体質に合わない、あるいは薄毛の原因が別にある可能性も考えられます。なお、プロペシア服用の目的は、薄毛の進行を抑制し現状を維持することにあります。服用したからといって発毛や増毛が保証されるわけではありません。そのため、治療の効果や目的については、医師の説明を十分に理解した上で治療を進めることが大切です。

副作用が出ているとき

プロペシアの副作用の発生率は低いとされていますが、完全にリスクがないわけではありません。実際に服用後、副作用と考えられる症状が現れた場合は、速やかに医師に相談することをおすすめします。服用量の調節や、別のAGA治療薬への変更によって、治療を継続する方法が見つかる可能性もあります。

妊活の予定がある人

妊活の予定がある人は、プロペシアの服用は慎重に検討する必要があります。プロペシアは男性ホルモンに影響を与える薬剤なので、妊婦が服用した場合、胎児の発育に影響を及ぼす可能性が完全に否定できるわけではありません。ただし、男性が服用する場合、有効成分が精液中に含まれる量はごくわずかであり、通常は胎児の発育に影響を与えるほどの量ではないとされていますが、ゼロではないことを認識しておく必要はあります。また、発生頻度は低いものの、男性機能障害や性欲低下といった副作用が起こる場合があります。これらの副作用は妊活に影響を及ぼす可能性があるため、気になる場合は医師に相談してください。なお、プロペシアとED治療薬の併用は可能な場合もあるため、医師の指導を受けながら妊活を進めることをおすすめします。

金銭的に継続が困難な場合

AGA治療は保険適用外のため、費用が負担に感じられることがあります。しかし、金銭的な理由で治療の継続が難しい場合でも、中止する前に試せる工夫があるかもしれません。たとえば、ジェネリック医薬品への切り替えや、服用量を調節するといった方法です。これらの選択肢を活用することで、無理なく治療を続けられる場合もあります。費用面で不安がある場合は、まずクリニックに相談し、適切なアドバイスを受けることをおすすめします。

治療によって目標を達成できたとき

AGA治療を終了するタイミングは、患者自身が決めるものです。年齢を重ねることで見た目への関心が薄れたり、薄毛が目立ちにくい年齢になったりすることで、自然と薄毛を受け入れられるようになる人もいます。 AGA治療は審美目的で行われるものであり、そのゴールを設定するのも患者自身の判断によります。 そのため、治療の目標を達成したと感じた場合には、プロペシアの服用を中止するタイミングとして検討する価値があるでしょう。

プロペシアの長期使用による副作用は？

AGAは進行性の病気であるため、薄毛が気になる限り薬を飲み続ける必要があります。しかし、長期間薬を服用することで体への負担がかかるのではないか、副作用が出るのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。ここからは、プロペシアを長期使用することで起こり得る副作用について解説します。

性機能への影響

プロペシアを長期使用している一部の使用者では、性機能に関する副作用が続く場合があります。具体的には、性欲の減退、勃起不全、精液量の減少などが報告されており、これらの症状が長期間持続することもあります。この副作用が生じる明確なメカニズムは解明されていませんが、プロペシアが男性ホルモンであるテストステロンに影響を与える薬であることが関連していると考えられています。テストステロンは勃起に必要なホルモンであるため、その影響で勃起の硬さや持続性の低下が起こる可能性が指摘されています。

肝臓などの器官への影響

プロペシアの成分であるフィナステリドは体内で主に肝臓によって処理されるため、もともと肝機能障害を持つ人は、使用により肝機能障害のリスクが高まる可能性があります。そのため、肝機能障害がある方への使用は推奨されていません。また、肝機能に問題がない場合でも、長期使用によって稀に肝臓への影響が見られることがあります。さらに、アルコールも肝臓で代謝されるため、アルコールとの併用は肝臓への負担を増加させる可能性があります。

服用初期の脱毛

プロペシアの服用開始後に一時的な抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。これは治療の効果が現れている証拠で、ヘアサイクルが正常化していく過程で一度細い毛が抜け、その後に健康な太い毛が生えてきます。初期脱毛があっても服用を続けることが重要です。途中で服用を中止すると、治療効果が失われてしまいます。初期脱毛は1〜2ヶ月後に始まり、3〜6ヶ月続くことが多いですが、改善が見られない場合や異常を感じた場合は、医師に相談しましょう。

長期使用で効果が変化してしまう

一般的に、薬には長期間服用すると耐性がついて効かなくなるものもありますが、プロペシアは10年間服用しても耐性がついて効かなくなったという報告はありません。しかし、長期間服用していると効果が変化したと感じることがあります。これは年齢を重ねることで毛母細胞が減少し、プロペシアの効果を実感しにくくなるためです。また、プロペシアだけを長期間服用していると効果が感じにくくなることもあります。これは治療開始時点でのAGAの進行度合いが関係しており、AGAが進行しているほど長期間服用しても効果が期待しにくいという研究結果があります。そのため、AGA治療は早期に開始することが重要です。