ミノキシジルやプロペシアは発毛効果を期待できることで知られています。
薄毛に悩んでいる方々は最後の砦として、ミノキシジルやプロペシアに辿り着いた方も多くいるのではないでしょうか。
しかし、使い始めてみるとめまいや体調がなんとなく優れない…もしかしてミノキシジルやプロペシアが原因？
そのめまいの原因を探っていきましょう。
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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そのめまい、ミノキシジルやプロペシアの使用が原因なの？
ミノキシジルやプロペシアを使い始めてから、めまいを感じるようになったり、なんとなく体調がすぐれない。
そうなるとまず副作用のせい？と思ってしまいますよね。
確かに、ミノキシジルやプロペシアの副作用により、めまいが起きる人もいます。
ですが、それだけが原因とは言えないのも事実。
副作用の可能性はあります。
でも、ミノキシジルやプロペシアが原因と決めつけるのは、ちょっと待ってください！
ミノキシジルやプロペシアの副作用でめまいが起こる？
有効成分を凝縮させた発毛剤である、ミノキシジルやプロペシア。
医薬品としての扱いで、医薬部外品である育毛剤よりも効き目が期待できる反面、他の医薬品同様に副作用が出る可能性もあります。
実際に、ミノキシジルやプロペシアを使用してから、不快なめまいなどの副作用ではないかと感じる人は少なくないようです。
副作用は個人差があります。
出来ることなら、不快な症状はない方が長く使用できますよね。
なぜミノキシジルやプロペシアでめまいが起こるのか？
ミノキシジルは、血管拡張作用があります。
血管を広げることで血流を良くし、頭皮に必要な栄養を届きやすくすることで、育毛・発毛の効果を高めると考えられています。
一方、プロペシアには、男性ホルモンを抑制する作用があります。
男性ホルモン抑制により、薄毛の元になるDHTが生成されにくくなります。
その為にプロペシアは、AGA対策の効果が期待されているのです。
これらの作用は頭皮だけでなく、全身を循環。
もし、これらの作用によって健康な人の血圧や男性ホルモンのバランスが崩れたらどうなるのでしょうか？
どうやら、めまいの原因はこの辺にありそうですね。
▼ミノキシジルの作用機序についてはこちら▼
脳への血液量が不安定になるから
先ほど、ミノキシジルには血管拡張作用があるとお話しました。
ミノキシジルの副作用は、この血管拡張作用による副作用の報告が多く、めまいもそれらの中の一つです。
そもそも、めまいの原因は沢山。
脳への血液量が不安定になることで、めまいが起きることがあります。
もともと正常な血圧が、ミノキシジルの血管拡張作用によって、急に変動することも考えられるそうです。
すると、急な血圧変動によって脳への血液量が不安定になり、めまいが起こることも。
男性ホルモンのバランスが崩れるから
プロペシアは男性ホルモンを抑制。
その作用は、頭皮だけでなく全身に強く作用してしまうことがあります。
男性ホルモンのバランスが崩れると、更年期障害の症状が表れます。
男性の更年期障害の中には、自律神経が崩れることで、めまいが起きるとも言われています。
プロペシアの場合、性欲減退などの男性機能に関する副作用が多く聞かれますが、 めまいを感じる人もいるようです。
個人の体質による
ただ、めまいの症状全てがミノキシジルやプロペシアの使用による副作用と結論を出すのは早いかもしれません。
なぜなら、ミノキシジルやプロペシアを使用してもめまいを全く感じない人もいるから。
また他にも、普段は問題なく使用できていたのに、季節の変わり目などにめまいが強く出たという方もいます。
これは、気温の寒暖差から血圧変動して影響しています。
このように、ミノキシジルやプロペシアを使用する全ての方がめまいを感じるのではなく、個人の体質や、急激な気温変化などの外的要因によって、めまいが出る人もいるようです。
こんな人は気をつけて下さい！
めまいが起きるのは、ミノキシジルやプロペシアの副作用というだけでなく、個人の体質によっても起こるという事がわかりました。
ミノキシジルやプロペシアの使用には、めまいが起きる可能性があることを理解して使用することが必要ですね。
そして、次の項目に当てはまる人は、特にめまいの症状が起こる可能性があるので、慎重に様子を見ながら使用してください。
体調がすぐれない人
体調がすぐれない時、甘いものや香辛料で気分が悪くなった、という経験はありませんか？？
普段なら何でもないことも体調がすぐれない時には、大きな刺激に感じることがあります。
科学的に作られている発毛剤は効果を期待できますが、体調がすぐれない時は刺激となってしまい、めまいなど副作用が出る可能性もあります。
体調がすぐれない時には、ミノキシジルやプロペシアの使用を少し控えましょう！
他の薬を服用している人
ミノキシジルやプロペシアは他の薬との飲み合わせによって、めまいなどの副作用が強く起こってしまうこともあります。
現在、他に薬を飲んでいる方は、ミノキシジルやプロペシアと併用してもいいものか、一度医師に相談してみましょう。
▼ミノキシジルの併用禁忌薬はこちら▼
血圧に不安がある人
高血圧症や循環器系などの持病がある方は、めまいなど副作用がでる可能性が高いです。
特に、普段から低血圧の方は注意。
低血圧の方は、ミノキシジルの血管拡張作用が働くと、低い血圧をさらに低くしてしまいます。
すると、めまいだけではなく低血圧によるふらつき、立っていらないなどのリスクもあります。
健康診断の血圧で結果が良くない方や、普段から低血圧の方は、特に注意しましょう！
ミノキシジルやプロペシアでめまいが起きたときの対処方法
では、ミノキシジルやプロペシアでめまいが起きた時には、どう対処すればいいのでしょう？
対処方法を、いくつかご紹介。
適量かどうかを確認してみましょう
ミノキシジルやプロペシアの使用開始し、育毛や発毛効果を感じられてくると、もっと使った方が効果が出るんじゃない…？
と、必要以上に多く塗布したり、服用していませんか？
用量を守っていれば問題のないものが、多く量を使用することで副作用が強く出ることも。
用法・用量をきちんと守って使用できているか、確認してみましょう！
使用をやめてみる
もし、ミノキシジルやプロペシアを使用して、めまいなど副作用を感じたら一度使用をやめてみましょう。
発毛に効果が現れてもめまいなどの影響で生活に支障が出てしまっては大変です。
それに、使用をやめた後にめまいの症状が収まれば、副作用の影響だったと原因がはっきりします。
自分に合った対策を、見つけましょう！
お医者さんに相談する
ミノキシジルやプロペシアの適量を守っている、使用中止しても、まだめまい が治らない…
そんな時は迷わず医師に相談しましょう！
通常、発毛剤が原因で起きるめまいの場合、発毛剤を中止すれば治ります。
しかし、プロペシアによるEDなどの男性機能に関係する副作用は、使用中止した後も症状が続く場合があるという報告も。
めまいの原因が発毛剤なのか？
もしくは、他の疾患からくる症状なのか？
はっきりしますね。
大前提！プロペシアの購入はクリニックで！
ミノキシジルやプロペシアは、副作用の可能性があるので経過観察も重要。
ミノキシジルやプロペシアについては、近くの皮膚科やAGA治療を行っているクリニックでご相談の上、お買い求めください。
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