ひじきは薄毛に効果アリ!それって本当なのでしょうか。
実は…半分は本当で、半分はウソだったのです。
それってどういうこと?本当に薄毛対策・ハゲ対策になるの?
今回、ひじきの知られざる薄毛に対する効果を調査してみました。
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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薄毛に効果的な食材…ひじき はたして本当なのでしょうか?
「ひじきは薄毛に効く」、そう昔からよくいわれていますよね。
でも、実際のところそれって本当なのでしょうか。
本当だとしたら、ひじきのどんな成分が髪に作用し、またおいしくかつ効果的に髪に有効な成分を取り入れるにはどんな料理がいいのでしょう。
その疑問に答えるべく、今回はひじきの知られざるアレコレについて調べてみました!
ひじきは薄毛対策にいい 実は、半分ホントで半分ウソ?!
ひじきは薄毛に効く…じつは、半分ホントで半分ウソのことなんです。
どういう事かというと、ひじきは育毛に効果があり、発毛にはあまり効果のない食材なのです。
育毛とは、今生えている髪をしっかりとした健康な髪にすることで、発毛とは抜けたしまった髪の毛を再び生やすことをいいます。
発毛には髪の毛の主成分であるタンパク質が必要だとされていますが、残念ながらひじきには大して含まれていません。
しかし、逆にひじきには髪を健康にするミネラルが豊富に含まれているのです。
ひじきの”育毛”効果とは? ひじきに含まれるミネラル・ビタミン
前項で、ひじきはミネラルが豊富と記載しましたが、ビタミンも含まれている食材。
育毛に効くミネラル・ビタミンだけでなくカルシウムは牛乳の約12倍、食物繊維はごぼうの約7倍、マグネシウムがレバーの約2倍…等、髪の毛だけでなく、自身の健康を保つために必要な栄養もギュッと詰まっているのです。
下記では、ひじきに含まれている成分が育毛にどう関係していくのかみていきます。
▼ミネラルのおすすめの摂取方法はこちら▼
ヨウ素(ヨード)
ヨウ素…というと、うがい薬や小学校のときの実験で耳にしたことがあると思います。
実は、ヨウ素は育毛に欠かせない栄養素なのです。
ヨウ素は甲状腺の働きを助ける役割の他に、子どもの成長を促したり、血行の促進などの効果があります。
血行が促進されることにより、頭皮に十分な栄養が行き渡って頭皮環境がよくなるために、髪にも栄養が行き渡り、髪にハリやツヤを取り戻すことができます。
亜鉛
亜鉛は髪を生成する役割をもつ毛母細胞の動きを活発にする働きがあります。
亜鉛が不足してしまうと、抜け毛が増えたり、疲れやすくなるなど身体と髪に良くありません。
亜鉛は体内では生成されず、食事やサプリメントで摂取するしかありません。
日本人は多くの人が慢性的な亜鉛不足とされているので、ひじきを食べて亜鉛を補いたいですね。
▼亜鉛が多く含まれている食べ物はこちら▼
ビタミン
ひじきに含まれているビタミンは、頭皮の乾燥を防ぐ効果のあるビタミンCや、毛母細胞の働きを助けるビタミンB2が含まれています。
他の食材に比べてビタミンの含有量は少ない印象ですが、ミネラルと合わせ総合的に見てみると多くの栄養素を含んだ食材であることがわかります。
育毛のためには、バランスよく栄養素を摂取する必要があるので、その点でひじきは優れた食材と思ってもいいかと思います。
▼抜け毛対策にビタミンがいい理由はこちら▼
こんな人にもひじきはオススメです!
ここまで、発毛に対するひじきの効果しか言及してきませんでしたが、栄養豊富なひじきは薄毛に悩んでいる人以外でも、ぜひ食べて欲しい食材です。
あなたも薄毛以外にもこんな悩みを抱えていませんか?
カルシウム不足な人
「ひじきの”育毛”効果とは? ひじきに含まれるミネラル・ビタミン」の項目でも軽く触れましたが、ひじきには牛乳の数倍ものカルシウムが含まれています。
ひじきをおかずの一品に加えてカルシウム不足にならないようにしましょう。
鉄分不足に悩んでいる人
鉄分は血液中の酸素と結びつき、身体中に酸素を運ぶ役割を持っています。
酸素が身体に行き渡ることにより、細胞が活性化し元気を保つことができます。
鉄分が不足してしまうと、倦怠感を感じやすく貧血の原因になることも。
髪の大切な土壌である頭皮を元気に保つためにも、鉄分は欠かせない栄養素なのです。
ただし、気をつけたい点も…!
知らない方も多いかもしれませんが、ひじきには有害な無機ヒ素が多く含まれています。
長期に渡って大量に摂取しつつけると病の原因になる可能性も。
そこで、世界保健機関(WHO)は、無機ヒ素は一週間に15μg/kgの摂取量に留めることを規定しています。
それは、50kgの人が毎日乾燥ひじきを4.7g以上摂取しなければ大丈夫という量。(水で乾燥ひじきの無機ヒ素を可能な限り取り除いた場合)
また、ヨウ素(ヨード)も取りすぎると甲状腺機能に影響を及ぼす可能性があるので、食べ過ぎには十分注意しましょう。
安全にひじきの栄養素を摂取するには…下ごしらえと料理をご紹介!
ではどのように下ごしらえをし、どのような料理が育毛に効果的なのか…気になりますよね。
この項目では、無機ヒ素を取り除くための下ごしらえ方法と、育毛に効果を発揮するためのひじき料理をご紹介します。
調理前の下ごしらえ
乾燥わかめの場合、20℃ほどの水に30分ほど浸してください。
そうすることにより、ひじきに含まれる無機ヒ素が50%~66%溶け出します。
また、もったいないかもしれませんが、水戻しに使った水は捨ててください。
水戻ししたあとは、水で2、3回洗ってから水をよく切ってから使うようにしましょう。
ひじきの煮物
ひじきといえば煮物というくらい定番中の定番である”ひじきの煮物“。
髪の主成分であるタンパク質や、抜け毛予防に効果的なイソフラボンが含まれる大豆や、ビタミンたっぷりの緑黄色野菜であるニンジンを加えれば、薄毛予防メニューの完成です。
しいたけのひじきハンバーグ詰め
しいたけには、エリタデニンとエルゴチオネインという成分が含まれています。
エリタデニンは血行をよくする効果を持ったアミノ酸の一種。
エルゴチオネインは抜け毛の原因となる5αリダクターゼの生成を抑える働きがあります。
いつものしいたけのハンバーグ詰めに、ひじきをプラスしてみましょう。
ひじきを摂取して育毛効果に期待しよう!
残念ながら、発毛に直接結びつく栄養素がないひじきですが、摂取量や、無機ヒ素に気をつければ栄養満点で育毛に効果のある食材です。
育毛以外にもカルシウムや鉄分が含まれているので、健康維持のために日々の食事にバランスよく取り入れたいですね。
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