ミノキシジルは、男性型の脱毛症治療に選ばれがちな医薬品の1つです。
ミノキシジルの効果は日本皮膚科学会の作成するガイドラインでも述べられています。
日本で成果を出しているミノキシジルは一体どのように私たちの体内で効果を発揮しているのでしょうか。
- ミノキシジルは、発毛・育毛を促し、ヘアサイクルを整える!
- 作用機序の異なるフィナステリドやデュタステリドとの内服で効果的に治療が進められる!
- ミノキシジルとフィナステリドの同時処方が可能なクリニックは、AGAスマクリ
- AGAスマクリは、オンライン診療に対応しているから手軽に受診&治療が可能
監修医師
成田亜希子 医師
成田亜希子医師は日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。一般内科医として幅広い疾患の診療に向き合った後、医療系行政機関にて勤務をし、病院や診療所への行政審査、行政指導、介護行政、母子保健、精神福祉等を担当。
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ミノキシジルの作用機序は?
ミノキシジルは、男性型脱毛症の治療において頻繁に使われる医薬品です。
では、そもそもどのようなメカニズムで私たちの頭部や毛根にに影響を与えているのでしょうか。
まずは、これからミノキシジルのメカニズムについて解説をしていきます。
ヒト毛乳頭の活性化
1つは、ヒト毛乳頭を活性化させます。
ヒト毛乳頭は毛が育つための命令を出す司令塔です。
毛は毛根より生えておりますが、毛根のさらに奥の部分には毛母細胞という毛が育つための核があります。
毛母細胞の細胞分裂が生じることによって髪の毛が成長し、私たちの毛がのびます。
毛母細胞の近くにヒト毛乳頭が存在し、毛母細胞の分裂をうながさせる役割を担っています。
ミノキシジルは、ヒト毛乳頭を活性化させることで髪の毛の成長の核になる毛母細胞に間接的に働きかけます。
毛母細胞の分裂がうながされることによって、髪の毛が太く・大きく成長することができます。
AGAが進行すると髪の毛が十分に成長することができなくなくため、毛髪が細くなってしまいます。
毛髪が細くなってしまうと、同じ本数の髪の毛であってもボリュームが少なくなり、薄毛を自覚し始めます。
▼毛母細胞を活性化する方法はこちら▼
ヘアサイクルの正常化
もう1つは、ヘアサイクルを正常な状態へと戻す作用です。
人間の毛髪のヘアサイクルは大きく成長期・退行期・休止期の3つに分類することができます。
成長期は、毛髪の細胞分裂が活発に進み、どんどん毛髪の育ちを促している時期で、期間は概ね2~6年と言われています。
退行期は、活発に進んでいた毛髪の細胞分裂が徐々に緩やかになっていく時期です。
成長期が徐々に終了する時期であり、概ね2~3週間この時期が継続します。
休止期は、毛髪の細胞分裂が完全に終了し、生え変わりまで髪の毛が頭皮に残ったままになります。
休止期は概ね2~3ヶ月程度と言われており、新しい毛髪が成長し始めると、休止期に入った髪の毛が自然と脱毛し新たに毛髪が新生します。
ミノキシジルは、休止期の毛髪と成長初期の毛髪に主に作用します。
休止期の毛髪に働きかけ、早く次の毛髪が生まれてくるように発毛を促し、成長初期には産毛の成長を助けます。
この発毛・育毛のサイクルを正常な状態へ近づけることで、ヘアサイクルの乱れを正常化させます。
ミノキシジルの内服薬・外用薬の作用機序は一緒
ミノキシジルには、錠剤を服用する飲み薬と頭皮に直接塗ってしまう塗り薬が存在します。
この2つでまったく使用方法が異なりますが、どちらもメカニズムは同じです。
ただ内服薬と外用薬には効果に差あり
しかし、同じ作用機序でも内服薬と外用薬では効果に差があると言われています。
飲み薬は、直接体内へと薬効成分が吸収されるので、毛細血管を通して直接ヒト毛乳頭へと薬効成分が行き渡ります。
そのため飲み薬の方が治療効果が現れやすいと言われています。
しかし、その反面副作用が出やすくなる場合や血圧に何かしらのトラブルを抱えている方が医薬品を飲むときには、注意が必要になります。
それに対して塗り薬は薄毛が気になっている部分にダイレクトに塗るするため、頭皮側から薬効成分が吸収されます。
頭皮からの吸収を待つため、飲み薬よりも薬効成分がダイレクトに毛乳頭細胞へ届きません。
しかし、ご自身の気になっている部分に対して治療を行うことができる点や塗り薬のため気軽に使用が可能なのは飲み薬にはない利点となります。
塗り薬では、皮膚にダイレクトに薬効成分を塗る関係上皮膚トラブルが起きやすくなります。
皮膚に何かしらの症状が出た際は、そのまま継続して治療を行うのではなく、一旦様子を見ましょう。
ミノキシジルの作用機序に関係するのはどんな成分?
実は、薬品の名前自体が作用に関係する主成分です。
これから先ではこの医薬品が具体的にどのような成分なのかを解説していきます。
90か国以上で承認されている発毛成分
ミノキシジルは、世界90か国以上で承認されている発毛成分です。
元々はアメリカの製薬会社「ファイザー」が作り出しました。
毛の成長に対しての結果が確認され、90か国以上という多くの国で男性型の脱毛症の治療薬として活用されています。
もともとは降圧剤として開発された
もともとミノキシジルは、降圧剤として開発されました。
降圧剤とは、高くなってしまった血圧を下げるための薬です。
血圧に変動を与える要素は、心拍数と血管の内径のサイズの2つになります。
ミノキシジルはこの2要素の中でも血管を拡張させることによって、血圧を下げています。
製薬された初期は、降圧薬の役割をになっていましたが、徐々に髪の毛の成長に関与している可能性があるということが認められ、現在のようにAGA治療薬として用いられるようになったのです。
ミノキシジルの作用機序でAGAにどのような効果がある?
ミノキシジルのメカニズムで男性型の脱毛症にどのような効果があるのかを解説していきます。
ミノキシジルの効果
発毛・育毛を促進の2つの効果をミノキシジルは持っています。
上述したように、内服するとヘアサイクルに対して働きかけることができ、ヘアサイクルの中でも、休止期と成長期に関係します。
AGAになると毛髪の成長期が極端に短くなって、毛髪が十分に成長せずに休止期に入ることで、弱々しい毛髪が増えてしまいます。
休止期に入った細い毛髪を新しい毛に置き換えることによって、薄毛に対して効果を発揮します。
そして、新しく成長を始めた毛髪の成長をさらに促進させることで薄毛に対して効果を発揮します。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルを内服すると場合によっては様々な副作用が生じる危険性があります。
ミノキシジルはそのメカニズム柄、血圧を下げるような作用を有しています。
血圧が下がりすぎてしまうことによって、めまいや立ちくらみを起こしてしまう可能性があります。
また血管が拡張し、心臓へ栄養を供給する冠動脈が拡張しすぎてしまうと動悸や息切れといった症状を呈する危険性を孕みます。
低血圧や高血圧のように何かしらのトラブルを現在抱えている方や、心臓など循環器系に何かしらの不安がある方の場合は自己判断でのミノキシジル服用は避けた方が良いでしょう。
病院を受診し、飲み薬にするか塗り薬にするか、そもそも使用しても問題が発生しないかをしっかりと医師と相談してから使用を開始しましょう。
▼ミノキシジルの血圧に対する影響はこちら▼
ミノキシジルとフィナステリド・デュタステリドは作用機序が違う
ミノキシジル以外のAGA治療薬として、フィナステリドやデュタステリドが挙げられます。
ミノキシジルとこれらの治療薬はその作用機序が異なります。
フィナステリド・デュタステリドはAGA進行を抑える
フィナステリド・デュタステリドは、AGAの進行を抑える作用があります。
フィナステリド・デュタステリドはともに日本皮膚科学会が作成した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017版」において推奨されている治療薬です。
発毛や育毛の促進ができませんが、薄毛予防や脱毛を抑制する効果があります。
そもそもAGAになってしまうと、通常3~5年程度ある毛髪の成長期が6ヶ月まで短くなってしまいます。
ヘアサイクルには、成長期・退行期・休止期の3つの時期に分類できると先ほど述べました。
この中でも成長期が短くなってしまうことは非常に致命的です。
成長期が短くなってしまうと、産毛が十分に育つことができる余裕がなくなるため、産毛のままで毛の変化が終了してしまいます。
産毛のままになると結果的に毛が全体的に細く・膨らみのないペタッとした状態となるため、薄毛への悩みに発展します。
フィナステリド・デュタステリドは、毛髪のサイクルを正常な状態へ戻すことによって毛髪の育つ時間を長くさせて、毛が立派になることを助けます。
すでに成長期が短縮している場合は、まず成長期を正しい状態へと戻すことが重要になってきます。
ミノキシジルは作用機序を理解して、他AGA治療薬との併用するのがおすすめ!
ミノキシジルのメカニズムを理解し、他の男性型の脱毛症の医薬品と一緒に使うのが理想となります。
フィナステリドとの併用
ミノキシジルはフィナステリドとの併用がおすすめです。
AGAの発症には、ジヒドロテストステロンという悪玉男性ホルモンが原因となりますが、フィナステリドはジヒドロテストステロンの産生を防ぎます。
ジヒドロテストステロンの産生には、テストステロンと5αリダクターゼという酵素が影響しています。
5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型に分けることができ、これらは分布する場所が異なるといった違いがあります。
Ⅰ型の5αリダクターゼは全身の毛に分布するのに対してⅡ型の5αリダクターゼは頭部に集中して存在しています。
フィナステリドはⅡ型の5αリダクターゼとテストステロンの結合を阻害する役割を担っており、この部分のジヒドロテストステロンが産生されなければ、へサイクルが短くなることはありません。
デュタステリドとの併用
デュタステリドもフィナステリドと同様にジヒドロテストステロンの産生を防ぎます。
フィナステリドと比較し、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型の5αリダクターゼとテストステロンの結合を阻害します。
対応する範囲が広い分副作用が認められやすいというデメリットはありますが、とある報告ではデュタステリドの治療効果は強いと言われています。
副作用や治療効果などを踏まえてフィナステリドやデュタステリドを選択することが必要となります。
ミノキシジルとフィナステリドと同成分のセットで処方可能「AGAスマクリ」
ミノキシジルとフィナステリドを同時に処方可能なAGA専門のオンラインクリニック「AGAスマクリ」について解説していきます。
▼オンライン診療の流れはこちら▼
オンライン診療「AGAスマクリ」のご紹介
AGA治療をするにあたり、現在様々な選択肢が存在します。
これまでは、AGAを治療するとなると総合病院の皮膚科を受診するか、個人で医薬品を輸入し内服するしか方法はありませんでした。
しかし、ここ近年はよりAGA治療を気軽に行えるようにオンラインで診療が行えるクリニックが増えてきました。
その中でもオンラインで診療〜医薬品の処方が完結するのがAGAスマクリです。
AGAスマクリは在籍する医師が81名おり、診療にあたってサポートが充実しています。
AGAスマクリが処方する治療薬や料金形態は以下のようになっています。
AGAスマクリの料金プラン
AGAスマクリは、初回1ヶ月は診療代・お薬代・送料を含めて0円であり、2ヶ月目以降はずっと4,980円で治療を進めることができます。
ミノキシジルとフィナステリドの同時処方での4,980円であるため、安価かつ効果的にAGA治療を進めることができます。
▼AGAスマクリの料金や評判が気になる方はこちら▼
【まとめ】ミノキシジルの作用機序を理解して正しく服用を!
ミノキシジルの作用機序を理解することで、その他のAGA治療薬との併用を考えることができます。
特に今回紹介したフィナステリドといった薄毛予防・脱毛抑制に効果を発揮する治療薬との併用がお勧めです。
医師へと相談し、正しくAGA治療薬の内服を進めていきましょう。